フィリピンの空母購入は中国が第二次大戦後初めて空母を撃沈した国となるチャンスだ!

 日本の日中戦シミュレーションに「遼寧艦」撃沈が出てくると右傾化の証拠だとか文句つけるくせによくこんなこと言いますな。

http://military.china.com/jqsj/023/


フィリピン、あるいは中国に空母撃沈のチャンスを与えるか

軽空母は中国に対しもはや作用することはない

イントロダクション 最近フィリピンの大統領アキノ三世はフィリピン海軍115周年祝賀式典で、フィリピン海軍に18億アメリカドルの軍事費を拠出し、フィリピン海軍の戦闘力を向上させると言明した。またロシアの軍事工業ニュースネット5月27日の報道によれば、フィリピン国防省にはスペイン海軍が今年2月初めに退役させた「アストゥリアス親王」号軽空母購入の意志がある。スペイン現地メディアは、もし両国が最終的に購入契約を締結できたら、ナファンディヤ造船工場は買い手の要求に照らし、空母に対する近代化グレードアップと改装を行うことになる、としている。

1隻の空母はフィリピンの劣勢を変えることはできない

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「1隻の軽空母が中国に対する実質的な脅威を構成することはすでに非常に難しい」)

「アストゥリアス親王」号空母はかつてスペイン海軍の旗艦だった。1982年に建造が開始され、1990年に近代化改装が行われたことがある(頑住吉注:以前の記事では2003年に近代化改装が断念されたとありましたが、その前に1度は行われていたんですね)。この艦は全長195.9m、満載排水量はたった1.7万トンである。この空母の平時の搭載機は22機で、これには10機のAV-8B垂直離着陸戦闘機、6機の「シーキング」ヘリ、2機の「シーキングAEW」早期警戒ヘリ、4機のAB-212ヘリが含まれる。緊急状況下では37機搭載でき、このうち17機は機格納庫に置かれ、20機は甲板上に置かれる。これは戦闘力が限られた軽空母ということができ、現代の海戦に対処できるか否かは議論に値する。

これまでフィリピンはずっと狂ったように自分の家の「裏庭」を保護する必要があるとわめき立て、今フィリピンはまたスペインの退役したばかりの軽空母を気に入っている。この挙はベトナムメディアによって「その主旨は中国と勝負を決することにある」と解読されている。フィリピンは中国に対する受け身の態勢の逆転を急ぐこと非常に切迫しているが、現在フィリピンがどんな手段を使っても基本的に何の足しにもならない。そこで希望をより先進的な武器に託している。これは疑いなくすでに深刻な誤りに入り込んでいる。南海の対抗は国力の対抗であって、1隻の中古空母のみに頼ることには、ちっぽけな利益のうち半分を占める可能性も全くない。

空母はフィリピンが遊べるようなものではない

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「フィリピン海軍の現在最大の戦闘艦の艦齢も50年近い」)

アキノ三世は軍の機嫌を取りたがっている

中国に対し不断に挑発することはフィリピン軍にとってメリットがある。「中国への反撃にはハードな実力の向上が必要」を口実に、こうした本来貧乏な軍事部門はたやすく政府の大規模な資金拠出を獲得できた。だが今回視線を空母に向けたことは「元手を手に入れた」と言え、軍はこの交易の中で自らの実力を強大にすることができるだけでなく、その中から経済的利益を獲得する。

軍事と経済のてんびんの両端から、アキノ三世は止むを得ず前者を選んだ。このことは軍のフィリピン国内政治、生活の中での特殊な作用と密接不可分である。フィリピンでは大統領の地位が安泰でいられるか否かは、非常に大きな程度上軍が支持するか否かによって決まる。フィリピンには何度も軍事政変の先例があり、軍隊と反目したがゆえに大統領が暗い様子でその地位から降りている。このような背景の下では、アキノ三世が中国・フィリピン関係の中で最重要の貿易の往来を犠牲にしてでも積極的に軍の機嫌を取ることも理解し難いことではない。

フィリピンは膨大な費用を負担することはできない

2011年まで、フィリピンの国防支出は毎年ささやかな12億アメリカドル前後だった。就任の初め、アキノ三世はすぐ3.95億アメリカドルを超える、武装部隊の近代化改造に使う資金を拠出したが、その前の15年ではこの方面の経費は毎年5,100万アメリカドルでしかなかった。長期にわたり国の武装力量はいつもかろうじて維持されていたと言うことができる。空母を維持メンテナンスする日常の活動には膨大な経費を支出する必要があり、軽空母も例外ではない。スペインでも空母の膨大な支出に直面して明らかに意気込みに実力が追いつかなかったのに、いわんやフィリピンのような国ならどうだろうか? この空母がフィリピンに到着した後、どんな待遇を受けるかは想像できる。フィリピンにとって1隻の古い軽空母を装備することが非常に大きな程度上戦闘力を向上させられるのかはまだ分からない。だが絶対に重大な「足手まとい」にはなる。現在東南アジア諸国の中でタイだけが「チャクリ・ナルエベト」号空母を持っている。この艦と「アストゥリアス親王」号は姉妹艦である。だが「アストゥリアス親王」号のトン数と機の搭載能力はやや勝る。タイの「チャクリ・ナルエベト」号空母はトン数はより小さく、維持メンテナンスコストはより低いが、それでも運用の費用がタイ軍を受け入れ難くさせ、大部分の時間は埠頭で使わずに置いておくしかなく、搭載される戦闘機も基本的に作戦能力を失っている。

フィリピン、あるいは中国に空母撃沈のチャンスを与えるか

中国の対空母の実力はすでに非常に成熟していると言え、しかもアメリカのようなスーパー空母強国のために「オーダーメイド」された対艦弾道ミサイルは置いておいても、中国海軍の現在の水上、水中の攻撃能力でも、1隻のいかなる防空対ミサイル作戦能力もない軽空母を海底に送り込めるにはもう充分と評価される。

空母はセットされる航路護衛艦隊の保護を必要とする。だが現在のフィリピン海軍の主力艦艇はアメリカ沿岸警備隊を退役した「ハミルトン」級巡視艦でしかない。この艦はすでにミサイル武器を取り外しており、基本的な防空、対潜能力を欠き、空母保護の任務を引き受けることは全くできない。また、この2万トンに満たない軽空母自体の抗打撃能力と不沈性は非常に限られ、フィリピン海軍人員には大型艦艇のダメージコントロール経験が全くないからなおさらで、ひとたび打撃を受ければ生き延びることは非常に難しい。もしフィリピン空母がある日中国海軍と正面から矛を交えたら、撃沈される不運から逃れるのは難しい。これは1つの記録を作ることにもなる。すなわち中国を第二次大戦後初めて空母を撃沈した国にする可能性があるのである。

中国の空母を撃沈できる殺しの武器

対艦ミサイル

「鷹撃ー62」対艦ミサイルが初めて明るみに出た時、かつて西側諸国の強烈な関心を引きつけた。重量が300kgに達する弾頭は完全に空母あるいは強襲揚陸艦など1万トンを超える艦船に焦点を合わせており、「空母キラー」と呼ばれる。

魚雷

魚雷は空母の「天敵」で、特にロシアの新式魚雷はそうである。1発百万アメリカドルのそれは、自動的に敵を捜索し、毎秒300mの速度で前進し、空母は全くかわすことができない(頑住吉注:ピストル弾並みの速さですね)。

空母艦載機

殲ー15戦闘機は我が国の初代多用途艦載戦闘機で、作戦半径が大きい、機動性が良い、弾薬搭載量が多いなどの特徴を持ち、異なる作戦任務に基づいて多機種の対艦ミサイル、空対空ミサイルなどの正確打撃武器を搭載できる。

(頑住吉注:「関連の評論」は冒頭部分のみで各ページにリンクされていますがフィリピン空母の問題と直接関係ないんで省略します)

結び

フィリピンがもし本当にこの空母を購入し、しかもこれを使って中国と南海で勝負するとしたら、中国海軍にとって絶好の実戦で空母を打撃するチャンスとなる。「最後の一兵卒まで戦う」との願望も実現するのは難しくない(頑住吉注:フィリピン軍なんて簡単に全滅するよ、という意味ですね)。だが、まさにフィリピン国内のいくつかの有識者が言うように、中国と角突き合わせることはフィリピンの発展にとって全く良いところはない。アキノ大統領は南海問題での得失を仔細に比較判断すべきであって、間違った道をどんどん進んではならない。

ネット仲間の調査

もし中国と開戦したら、この空母の運命やいかに?

水上艦艇によって撃沈される 18.58% 775票

海軍航空隊によって撃沈される 17.12% 714票

潜水艦によって撃沈される 30.16% 1,258票

自沈する 7.39% 308票

鹵獲される 24.33% 1,015票

その他 2.45% 102票

総票数 4,172票


 いやいやいや、選択肢なんですからいくらそんなわきゃないと思っても「中国海軍に完全勝利して凱旋する」とか一応入れるべきでは? それはともかく残念ながら今回の評論には基本的に反論の必要を感じる部分はありません。












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