韓国に墜落した北朝鮮の無人機の詳細が判明

 見るからにあんまり高度な技術で作られたものではなさそうですが。

http://military.china.com/important/11132797/20170623/30813379_all.html#page_2


韓国メディア、韓国サイドが北朝鮮の無人機を「解剖」したとする:7カ国の部品を用い航続力が強い

韓国メディアは、韓国国防科学研究所の関連の責任者は21日、調査は6月初めに江原道麟蹄郡で発見された小型無人機の外観は2014年にバイリン島で墜落した無人機に似ているが、航続距離が倍増していることをはっきり示しているとした、とする。

韓国連合通信社6月21日の報道によれば、バイリン島で墜落した無人機は航続距離が180〜300kmに達したが、麟蹄郡に墜落した無人機がすでに完成させた飛行距離は490kmに達しており、このことはエンジンの性能が向上を得たことを説明する。

バイリン島の無人機のエンジンのパワーは35ccのものでしかなかったが、麟蹄の無人機はチェコ製の50cc2ストローク2気筒エンジンを配置し、無人機に装備された電池の容量もバイリン島の無人機の2倍だった。

分析は、麟蹄の無人機のエンジンの性能をバイリン島の無人機のそれと比較すると顕著に改善されているが、その墜落の原因はそれにもかかわらずエンジンの欠陥にあった、と指摘する。韓国国防科学研究所の分析は、エンジンの失調ゆえに、飛行速度が緩慢なものに変わり、燃料消費量が過大になり、最終的に無人機は墜落した、と考える。

報道は、無人機が配備する飛行コントロールコンピュータの分析は、起点と予定の終点、北朝鮮の金剛郡周辺の8か所と飛行ルート上の18か所が航路ポイントとして設定されていたことをはっきり示している、とする。

調査は、無人機の航跡は金剛郡から慶尚北道星州に直接達していることをはっきり示しており、これは無人機のビデオカメラの記憶カード内の555枚の画像がはっきり示す航跡と一致する。これにより、無人機の主要な任務は「THAAD」基地の偵察だったと推測される。

報道は、記憶カード内の555枚の画像の中には4枚の離陸前の試験撮影と推測される画像があった、とする。

その他の551枚は無人機が飛行中に撮影したもので、その中には「THAAD」基地に関する画像が10枚あまりあったが、解像度が高くなく、「THAAD」発射車などの重要装備が模糊として識別できるだけである。

報道は、無人機は5月2日午前10時に発進し、同日午後1時9分頃「THAAD」基地を撮影した、とする。無人機の重量は13kg、全長1.85m、全幅2.86mで、バイリン島の無人機よりやや大きい。

また韓国の「朝鮮日報」6月22日の報道によれば、北朝鮮が最近慶尚北道星州の駐韓米軍「THAAD」基地を偵察するため派遣した無人機は、少なくとも7カ国の部品を用いて製造され、航続距離は以前の無人機の2倍にまで増加し、性能に対し大幅な向上が行われた、とする。

この無人機は今月8日江原道麟蹄の山地で発見された。韓国国防省スポークスマンの文尚均は21日発表会で「飛行ルートの分析結果は、発進地点と回帰計画地点はいずれも北朝鮮地域に属する」と語った。

北朝鮮は航続距離の増加のため、大出力エンジンを装備した。また燃料を多く搭載するため、さらにその他の装備の重量を軽減した。

麟蹄の無人機の燃料タンクの容量は7.47リットルで、バイリン島の無人機(3.4リットル)の2倍を超え、カメラの重量はおよそ900g(日本のニコンD800)からおよそ400g(日本のソニーのα7R)にまで圧縮されていた。

報道は、北朝鮮は少なくとも無人機に7カ国の部品を使用した、とする。エンジンはチェコ製、飛行機の制御コンピュータはカナダの会社(Micro Pilot)のものである。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「北朝鮮の平壌閲兵式での無人機スクエアチーム」)

また、GPS信号受信機はスイス(Ublox)のもので、GPSアンテナはアメリカ(Trimble)のもので、RC信号受信機とカメラは日本のもので、電池は中国製品だった。主翼の動作をコントロールするサーボモーターは韓国のHitec RCDの製品だった。

報道は、無人機の大脳に相当する飛行制御コンピュータの中に貯蔵された飛行機の記録や事前にインプットされた飛行計画に対し分析を行った結果は、この無人機が先月2日午前10時に北朝鮮の江原道金剛郡から発進し、軍事境界線(MDL)上空を飛び越えて、慶尚北道星州の「THAAD」基地上空で旋回した後、発進地点に回帰する過程で、午後3時33分麟蹄郡に墜落したことをはっきり示している、とする。

この時離陸時間からはすでに5時間33分過ぎ去っていた。調査を経て、この無人機の巡航速度は時速90km、飛行高度は2.4km、総飛行距離は490kmあまりだった。


 墜落原因まで明らかにするとどこを改良すべきか分かってしまいますからそこはぼかした方がよかったのではとも思いますが。5時間半以上飛び、目標の「THAAD」関連施設の撮影に成功しているわけですから結果的に帰投する前に墜落したとはいえ馬鹿にしたもんではないですね。というか日本はこの分野では少なくとも実際の運用の上で中国どころか北朝鮮にも負けてませんか。





















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