ロシア関連2題

 まず海軍関連で、先日「ミストラル」の記事にも関連する内容がありました。

http://www.hinews.cn/news/system/2015/06/25/017640358.shtml


ロシア海軍、最新装備を展示 強襲揚陸艦、第5世代原潜が含まれる

中新ネット6月25日電 中国国防科学技術情報ネットの報道によれば、ロシアは6月16〜19日にモスクワ近郊で第1回「軍隊-2015」大型国際軍事フォーラムを挙行し、70カ国あまりから来た20万あまりの参加者に向け最新装備と国防創新理念を展示し、その中には多種の無人水上/水中装備、「ミストラル」級に取って代わるのに用いられる計画の新型上陸艦方案、第5世代原潜の初歩的設計などが含まれた。

「台風」級無人艇

ロシア軍はイリューシンー38型対潜機、スホーイー30CM型多機能戦闘機、ミグー29艦載機、Ka-31P型哨戒機、「稜堡」および「舞踏会」陸上基地ミサイルシステム、「単成岩-БР」レーダーおよび無人潜水器、捜索救援装備などを展示した。また近岸水域で上陸艇、攻撃艇の操作デモンストレーションを行った。水上艦艇救命用のБЛ-680高速艇の性能は卓越し、熱帯および北極海でいずれも使用できる。「台風」および無人艇は無人機を搭載し、水上から遠距離発射することができる。

「ジュノー」型無人潜水器

同時に展示されたものにはさらに「ジュノー」型無人潜水器、677Э型AIPディーゼル・電池潜水艦の模型、「ピラニア」および「ピラニア-T」型近岸小型潜水艦、20382型小型巡視艦、12322型「ヨーロッパバイソン」級ホバークラフト上陸船、
22160型新型巡視艦、21632型「竜巻風」級小型ミサイル艇などがあった。このうち、「ジュノー」は参加者の興味を引き起こした。この設備は北極の水中環境の調査、情報の収集と伝達、救援・援助の提供に用いる。「ジュノー」潜水器は全長2.9m、直径0.2m、総重量80kgで、何千mも潜水し、自主作動する時間の長さは6時間に達する。「ルビー」中央海洋技術設計局の局長イゴール ウェルンニュフは、すでに「莢」級通常潜水艦の次の段階の研究開発が始動しており、前の段階はすでに海軍の要求通り任務が完成されている、とした。

装備の更新

ロシア海軍司令ヴィクターは、フォーラムは海軍の発展方向を深く検討するために素晴らしい場を提供し、その中には非常に多くの素晴らしい提案があり、これには第5世代原潜の初歩的設計などが含まれる、とした。ロシア海軍は今後5年内に一定数の12700型掃海艦を受領することになり、第1号艦はネバ造船工場で航行試験が行われているところであり、さらに3隻が建造中である。この艦は物理場と磁場指数を下げており、新型対機雷武器を搭載し、船体には初めて複合材料注型硬殻式構造を採用した。

計画によれば、2015〜2017年にロシア海軍は2隻の22350型、2隻の11356型護衛艦、2隻の20380型軽護衛艦、1隻の11711型上陸艦を新たに増やす。2020年までに10隻の21631型小型ミサイル艦および03160型巡視艇、21300型救命艇の第1号艦艇を新たに増やす。またロシアは8隻の「北風の神」級戦略原潜を完成させる。北方機械製造工場工場長は、ロシアは新型空母建造および現役の「クズネツォフ」号空母に対し近代化改装を行うことを準備中である、とする。

「激浪」級多機能上陸艦

ロシアは「激浪」級(「拍岸流」級とも訳される)多機能上陸艦の模型を展示し、この級の艦を用いて本来フランスからの購入が計画されていた「ミストラル」級強襲揚陸艦に取って代わらせる。ネバ設計局が展示した模型から見て、「激浪」級上陸艦は海兵隊の輸送と上陸が行え、総合性能は「ミストラル」級上陸艦に遜色がない。艦上の上陸設備、飛行機、武器は全て国産となる。

ロシア海軍部は、海軍の需要を根拠に将来少なくとも4隻のこの級の艦艇を建造し、具体的な建造の決議は方案の研究開発完成後に行われる、とする。「激浪」級強襲揚陸艦の排水量は1.4万トン、喫水5m、航行速度20ノット、航続力6000海里、自力持久力60日、8機のKa-27型対潜ヘリおよびKa-52K型上陸ヘリを搭載し、60両の装備が輸送でき、舷側には4隻の11770M型あるいは2隻の12061M型上陸艇があり、「鎧甲-M」対空ミサイルシステムを装備する。

2015年国際海軍展

ロシア海軍司令ヴィクター チャーコフは、今回のフォーラムは場所の制限により決して海軍の実力を全部展示してはいない、とする。2015年国際海軍展は7月1日に開幕し、少なくとも22380型「守護」級軽護衛艦、636型ディーゼル・電池潜水艦、「アレキサンダー アオブホフ」型掃海艦、12322型ホバークラフト上陸艇、「鴉雛」攻撃艇、「岩羚羊」上陸艇、10機種あまりの艦艇などが展示される。またА-192Э型130mmおよびА-190Э型100mm艦砲の試射を行うことも計画されている。ヴィクターは、工業部門が展示するロシア海軍装備のサンプル機は軍の需要に依拠して研究開発され、2050年までの造艦計画によれば、続々と建造が完成して海軍に加入し就役することになる、とする。(孟光 王旭)


 画像がないのが不満ですが、転載されている他の記事でも同じです。ガスタービンエンジンの供給源がないことは上陸艦の建造にも影響するでしょう。まあ上陸艦は比較的速度に対する要求が低いようなので問題の深刻さが駆逐艦などに比べると低いのかもしれませんが。何度も書きますがこのままでは海軍用無人機材の分野でも日本が無人機同様世界最先端レベルから決定的に遅れてしまうのではないかと不安になります。

 次は陸軍関連です。

http://www.hinews.cn/news/system/2015/06/25/017641158.shtml


ロシアの未来兵士システム、2種の12.7mmアンチマテリアルスナイパーライフルを集成

中新ネット6月25日電 中国国防科学技術情報ネットの報道によれば、ロシア中央精密機械研究所は、ロシア本土で生産される未来高度科学技術兵士システム「戦士」はロシアが研究開発する2種の12.7mmアンチマテリアルスナイパーライフル、すなわち、6V7Mと6MV7-1を集成し、その主旨は未来の兵士のために有効な遠距離対狙撃およびアンチマテリアル火力支援を提供することにある、と明らかにした。

6VM7-1小銃は6V7M小銃の軽量化・短縮版で、この2種の小銃はコブロフに位置するディゲテヤイェフ工場によって生産が担当される。重量は約11kg、ブルパップ設計を採用し、マガジンはトリガー後方に位置し、マガジンには5発の12.7mmx108弾薬が装填でき、マズルブレーキは非常に大きく後座力を軽減できる。1-P88-2調節可能光学照準具を装備し(1PN139熱照準具を用いて交換することができる)、有効射程は1,000〜1,500mである。この2種のスナイパーライフルはすでに多くの試験と評価をパスしており、ディゲテヤイェフ工場はさらに6V7Mスナイパーライフルは2015年の年末までにロシア武装部隊に引き渡される、とする。

兵士の軍事装備近代化プロジェクトの一部分として、「戦士」歩兵セットは40余りのユニットから構成され、これには小火器、防弾衣、光学、通信、ナビゲーション設備、生命保障システムおよび電源システム、およびニーパッドがエルボーガードが含まれる。このシステムは通常の歩兵、ロケットランチャー兵、機関銃手、操縦員、偵察兵が装備でき、大規模殺傷および非致命武器から来る脅威に対応する。現在の国防発注の一部分として、2015および2016年、50,000セットの「戦士」兵士システムがそれぞれ武装部隊に引き渡される計画である。

1990年代、ロシアのいくつかの軍事工業会社は何種かの12.7mmアンチマテリアルライフルを研究開発し、これにはOSV-96およびV-94(ツーラ計器設計局)やSVN-98および6V7軍用大口径スナイパーライフル(ASVK)が含まれた。だが2013年以前には、いくつかの特警部隊やロシア連邦安全局(FSB)部隊しかこの小銃を装備していなかった。だが2013年、ロシア武装部隊は6V7スナイパーライフルの採用を開始した。6V7Mおよび6V7M1は6V7小銃を基礎に設計されたものである。(斉夢暁)


 未来兵個人システムも絵空事ではなくなってきているようで、この分野でも日本が立ち後れないか心配です。

















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