中国のミサイル関連2題

 まず防御関連です。

http://military.china.com/news/568/20160926/23645617.html


台湾メディア、大陸が最近対ミサイル試験、とする:飛行禁止区域は山西と新疆をカバー

台湾メディアは、米韓が「THAAD」ミサイル防衛システムを推進した後、大陸はしばしばいかに対抗するかを思考している、とする。指摘によれば、解放軍は9月20に新疆でミサイル迎撃システムの試験と弾道ミサイルの試射を完成させた可能性がある。

台湾の「旺報」ウェブサイトの9月24日における大陸メディアを引用した報道によれば、解放軍は積極的に各種ミサイルを試験し、空軍英雄大隊は18日中、遠距離対空ミサイル「紅旗-9」試射成功を発表したが、「紅旗-9」ミサイルは旧ソ連の「S-300」地対空ミサイルシステムに比べより良い。

中国民間航空局空中交通管理局航行情報サービスセンターが発表した安全通告によれば、9月20日、大陸中西部地域上空(クルレ対ミサイル試験場付近の一部空域を含む)で民間航空機の進入が禁止された。

報道は、通告で作図された地図から見て、以前大陸が対ミサイル試験を何回か行った時に画定した飛行禁止区域と似ている、とする。9月22日には西北地域上空にも航行禁止通告が出現し、飛行禁止区域の形状から弾道ミサイルの試射の可能性がある推断される。

地図上からは、9月20日に画定された飛行禁止区域の重要な端のポイントは山西省と新疆ウイグル自治区領域内で、太原衛星発射センターとクルレ対ミサイル試験場をカバーしていることが見て取れる。

報道は、今回の試射にはある重要な変化があり、これまで解放軍の対ミサイル試験での標的発射地点は、通常酒泉衛星発射センターだったが、今回は太原衛星発射センターに置かれ、このことは模擬射程がより長い来襲するミサイル標的弾を使用したことを意味しているのかもしれない、とする。

航行禁止通告の飛行禁止区域の位置から見て、発射場は青海の某基地の可能性があり、あるいは弾道ミサイルの試射かもしれない。試射されたミサイルは「THAAD」システムの迎撃に用いる「紅旗-19」ミサイルかもしれない。

アメリカ科学者連合会ウェブサイトはかつて2012年に、中国は青海西寧付近の基地に「東風-31」あるいは「東風-31A」大陸間弾道ミサイルを配備している、と報道した。先日の試験の標的場は新疆ウイグル自治区内で、発射場から標的場までの間の距離は約1,500kmだったという可能性がある。情報から推断して、これは弾道ミサイルの高弾道飛行試験かもしれない。


 続いて攻撃関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20160926/23645265.html


専門家:東風-26の射程は3、4,000km グアム島が完全にカバーできる

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:東風-26ミサイル」)

人民ネット北京9月24日電(記者 黄子娟) 最近外国メディアの報道は、中国軍は正確制御誘導の遠距離巡航ミサイルを研究開発中だが、その目的の一部は外国の空母が中国の海岸に接近するのを阻止することで、このことは極めて大きくアメリカ空母の作戦能力を制限することになる、とした。軍事専門家の李傑は人民ネットの特別インタビューを受けた時、中国が「反介入/区域拒止」能力を向上させることは、アメリカに勝手気ままな軍事行動を取れなくさせ、これはアメリカが近年不断に南海問題に介入する、および空母艦隊能力を向上させたがる重要な原因でもある、とした。

新アメリカ安全センターは最近レポートを発表し、アメリカ海軍は全世界の海域で行動の自由を享有するが、この挑戦する人のいない主導的地位は終わりに直面することになる、とした。何故なら、近年来中国、ロシア、イランを含む非常に多くの国が巨資を投じて「反介入/区域巨資」能力を向上させているからで、例えば先進的な防空システム、対艦ミサイル、潜水艦、空母などである。中国軍は正確制御誘導の遠距離巡航ミサイルを研究開発中だが、その目的の一部は外国の空母が中国の海岸に接近するのを阻止することである。このようにすれば外国空母は海岸から非常に遠い場所まで下がることが必須となり、艦載戦闘機の作戦半径も影響を受ける結果となる。こうしたことは極めて大きくアメリカ空母の作戦能力を制限することになる。

遠距離対艦ミサイルや正確制御誘導武器がもたらす脅威に対し、空母は未来の作戦環境に耐え得るのか否か心配し、かつより速く、より敏捷な小型空母を用いてかさばって重い大型空母に代替し、もって敵サイドの砲火を避け、かつ空母プラットフォーム上から無人機を発着させることができるようにすることを構想する人がいる。さらにある人は、空母のためにより多くの防衛技術を増加させるあるいはミサイル迎撃システムを装備することを提案する。一部の人は、空母は将来時代遅れになると心配さえする。だがアメリカ海軍は、空母の軍事力投入能力と戦闘機群はアメリカ軍が世界のその他の軍隊に勝る決定的優勢であると堅く信じている。

李傑は次のように考える。アメリカは対艦ミサイル、大型爆撃機などがアメリカの空母艦隊の他国の近海海域におけるいわゆる航行および飛行の自由に深刻な挑戦をもたらすのを非常に心配しており、中国が対艦ミサイル、爆撃機の遠距離能力、特に空中巡航ミサイルの配置を強化するなど「対介入/区域拒止」能力を向上させることは、アメリカに勝手気ままな軍事行動を取れなくさせ、これはアメリカが近年不断に南海問題に介入する、および空母艦隊能力を向上させたがる重要な原因でもある。

李傑は、去年の9.3大閲兵の時、長剣-10陸上基地巡航ミサイル、東風-21D対艦ミサイルおよび東風-26中・遠距離弾道ミサイルなどの武器を発表したが、特に東風-26は最大射程が3、4,000kmに達し得、中国大陸沿岸からグアム島に到達するまでの距離は実際上2,800km前後でしかない。このため、このような距離は我々のミサイルの射程内で、これはアメリカが最も憂慮するところでもある。


 アメリカの優位が徐々に弱まり、アメリカがアジアの問題に介入するリスクが高まることは当然日本の安全保障にも影響しますが、日本独自でできることには限りがありますしね。























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