国際戦車競技関連2題

 もうすぐ開幕です。

http://big5.china.com/gate/big5/military.china.com/news/568/20140731/18672111.html


戦車競技で中ロ、同一グループに分けられる 96A、T-72Bと同じ土俵で勝負

【グローバル軍事報道】 ロシアの「紅星報」7月30日の報道によれば、先週土曜日、ロシアの「戦車両項目-2014」世界チャンピオンシップで抽選式が行われた。中国チームとロシアチームは同一グループに属し、ZTZ-96A戦車とロシアの改良型T-72B戦車が同じ土俵で勝負することになり、今回の競技の最大の見どころとなる。正式な競技は8月4〜16日にモスクワ近郊のアラビノ標的場(ロシアの第2近衛戦車機械化歩兵師団の訓練場)で行われる。

96AとT-72Bが同じ土俵で競技

26日に行われた抽選式は競技の主審であるロシア武装力量戦闘訓練総局副局長ユーリ ビテロフ自ら主宰し、12の競技参加国(アンゴラ、アルメニア、ベラルーシ、ベネズエラ、インド、カザフスタン、キルギススタン、中国、クウェート、モンゴル、ロシア、セルビア)代表団の団長および審判が出席した。

各国代表チーム(戦車兵チームの他、さらに教練チームと保障チームが設けられる)は代表を派遣して抽選用の袋の中からカラーの長い筒状のくじを引きだし、くじの色がすなわち競技に参加する戦車の塗装の色であり、くじにはさらにそのチームの出場順序および試合での行進ルートが説明されていた。

競技の規則は、毎日3試合が行われ、それぞれの試合に4両の戦車が参加すると規定している。

抽選の結果に基づき、ホスト国のロシアと中国のチーム、アルメニアとクウェートのチームが同一グループに編入された。中ロという2強の対抗は競技の最大の見どころの1つになる。中国チームの96A型戦車はロシアの改良型T-72B戦車に比べ5.5トン重く(重量が50トンに達する)、最大速度もT-72Bより速い(前者は時速65kmに達し得、後者は時速60kmである)。だが両者の発射速度は実力伯仲である(いずれも毎分8発)。

客に親切なホスト国として、ロシアはその他の競技参加チームのために60両余りの試合用の迷彩塗装したT-72戦車を準備し、さらにあらゆる競技参加人員の交通、宿泊、食料の費用を負担している。また、ロシアサイドはさらにあらゆる競技参加チームのために第4近衛戦車師団のゴロビン基地標的場で事前の適応性訓練の機会を提供した。今週、それぞれの競技参加チームはアラビノ標的場の競技ルートに対する熟知を行い、かつ競技に参加する戦車の維持メンテナンスなど競技前準備作業をする。今週金曜日(8月1日)、競技の総リハーサルが行われる予定である。

開幕式は素晴らしい光景を見せる

盛大にして厳かな開幕式は8月4日にクルガンスラバ陳列館前の中央広場で行われる。その時、観衆は軍楽隊の演奏、古代と現代の装甲戦車の閲兵式、戦車の特技デモンストレーション、落下傘降下デモンストレーション、ロボットの動態デモンストレーションおよび航空デモンストレーションなど各種のすばらしい演目を鑑賞することができる。また大画面には「戦車両項目」競技の記録フィルムと映画が放映される。ロシア国防省の「創新の日」活動も当日開幕する。

2週間の競技の期間、ロシアサイドは全過程をソーシャルサービスポイント、キオスクに開放し、参加人員や観衆に便利にするほか、さらに航空降下部隊偵察兵やロシア中央軍体育クラブ(俗称「紅軍」)体操学校の若い運動員のデモンストレーション、およびソチオリンピックのメダル獲得者の交流活動を行う。競技の合間に、ロシア軍はさらに遠路はるばるやって来た各国競技参加軍人のために一連の文化・レジャー活動を行い、これには歴史的名勝の見学が含まれる。

競技を報道するメディアの記者に快適な仕事環境を提供するため、ロシア国防省ニュース局はさらにわざわざニュースセンタービルを建設した。

「戦車両項目」はすでに新たな軍体育種目に登録されている

ロシア武装力量戦闘訓練総局は「戦車両項目」競技の計画と規則の直接の制定者であり、具体的にこの種目の独特の競技の組織と実施を担当する。

「戦車両項目開催の創意はロシア国防大臣セルゲイ ショイグに由来する」とロシア武装力量戦闘訓練総局組織計画所副所長のアレキサンダー マヘニアフは語る。「主要な目的は兵の職業的誇りを高め、各戦車部隊間の相互の競争を刺激して引き起こし、その中の優秀者を確定し、先進的な戦車クルー人員の訓練方法を普及させ、また各競技参加国の武装力量との間の軍事協力を強化することにある。」

2013年の第1回「戦車両項目競技が成功裏に終わってから、この斬新な腕比べ、競技の形式はすぐロシア軍人に高い評価を受けるようになった。ロシア武装力量戦闘訓練総局の局長イワン ブワリチェフは、これは軍人の野戦技術を検証する新たな形式であるとする。彼は一度ならず、競技の過程で戦車クルー人員は充分にその職業技能を見せつけ、かつ向上させることができ、これには協同能力、標的射撃の技巧、および戦車の操縦技能が含まれる、と強調して語った。

マヘニアフは、「世界的な戦車対抗競技は非常に多くの軍事専門家の関心を引き起こしているだけでなく、この競技に関心を持つ多くの観衆の興味をも引き付けている。彼らにとってこの戦闘技能競技は正真正銘の、興味深い軍隊生活観光の旅であると言える。」とする、彼はさらに、ロシア中央軍体育クラブの協力援助の下に、すでに成功裏に「戦車両項目」は新たな軍体育種目に登録され、現在すでにモスクワ州クラスの「戦車両項目協会」が組織され、国際的な協会組織の建設に着手されつつある、と明らかにした。(任之)


 まあ中国以外すべてT-72を使用するんでどんな組み合わせでも中国が参加すれば96式対T-72になるんですけど、やはり中ロ直接対決は興味を引くでしょう。と言うかあまりに出来過ぎで抽選が八百長ではないのかと言う気もしますが。

http://military.china.com/important/11132797/20140801/18675518.html


「ロシア報」:中国、4両の96式戦車を派遣してロシアに競技参加に赴く

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ロシア軍が装備するT-72式戦車」)

「ロシア報」7月31日の報道は、アルメニア、ベラルーシ、ベネズエラ、インド、カザフスタン、キルギススタン、中国、クウェート、モンゴル、セルビア、ロシアといった国の戦車兵が、ウラル車両工場がわざわざ今回の競技のために生産したT-72B戦車を操縦して同じ場所で競技することになる、とした。

中国の競技参加隊伍はさらに軍用専用列車によって自らの4両の96A戦車を運んできており、これは1997年に中国人民解放軍に装備された同国の主力戦車である。戦車は緑を主体とする特殊迷彩色に塗装され、この列車が輸送してきたものにはさらに2両の技術保障車がある。


何故今回の競技にT-72が選択されたのか? 何故ならばその設計および技術戦術性能がずば抜け、この戦車が20世紀後半の最も傑出した戦車と公認され、20世紀末に全世界で使用が最も広範な戦車でもあったからである。この戦車はかつて競技に参加するあらゆる国で就役した。

T-72は40年余り前にはもう登場していたが、ずっと不断の改良および完璧化の中にあり、決して時代遅れではない。この戦車は非常に強大な125mmスムーズボア戦車砲を装備する。最大の特徴は自動装填装置を持ち、発射速度が毎分8発に達し得ることで、軽くボタンを押せばすぐ砲弾の種類が選択できる。

アメリカの「エイブラムス」メインバトルタンクはT-72に比べ火力がより強いが、これは決してこの戦車がT-72と対戦した時に絶対の優勢を持つことを意味しない。T-72の外形はアメリカの戦車に比べてより低く、さらには短く、作戦中容易に発見されない。しかも「エイブラムス」の弱点はその砲塔後部の弾薬スペースにあり、ひとたび大口径機関銃の射撃で貫通されればすぐ爆発が発生して戦車全体も焼き払われるだろう。だがT-72にはこのように明確な欠陥はない。

(頑住吉注:2ページ目)T-72式戦車の高射機関銃

(頑住吉注:3ページ目)T-72式戦車の通信システム

(頑住吉注:4ページ目)T-72式戦車の分離式弾薬。画像はサボ付き徹甲弾

(頑住吉注:5ページ目)T-72式戦車の粗末な機械式計器盤

(頑住吉注:6ページ目)T-72式戦車の操縦員の位置。この戦車はまだ非常に旧式なダブルのレバーによるコントロールシステムを採用している

(頑住吉注:7ページ目)T-72式戦車の砲手の視察システム

(頑住吉注:8ページ目)T-72式戦車の砲手の照準システム


 これはロシアの報道の翻訳のようですからしかたないですが、かなりロシア製戦車に甘い評価ですね。どんな理屈を言おうとイラクで惨敗したことは事実なわけで。画像を見ても、やはり中国人によるキャプション通り設備が非常に古臭い印象を受けます。


















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