中国での警察と犯人の銃撃戦で民間人が死亡

 いろいろ突っ込みどころの多そうな事件です。

http://military.china.com/news/568/20140919/18800479.html


広州における警察と悪者の銃撃戦:警察官、防弾衣を一般人に与え、自らは3発の銃弾を受ける

昨日、広州市公安局は警察と悪者の銃撃戦の詳細につき本紙に向け回答し、16日に麻薬販売犯を逮捕する時、人民警察官林雲は防弾衣を脱いで手助けする一般人の譚飛竜に与え、彼自身は体に3発銃弾を受け、応急手当を経てしばらくのところ生命の危険はない、とした。

事件発生前すでに麻薬販売犯を深く探りロックオンしていた

昨日、広州警察は京華時報記者に向け事件の状況を説明した。最近、茘湾警察は某KTV(頑住吉注:本来の意味はカラオケ店ですが実際はキャバクラ、もっと怪しげな店も多いようです)で陳某ら麻薬に関わった嫌疑のある人を逮捕し、その後天河区で一連の麻薬製造の道具と覚醒剤3300gを押収した。犯人を逮捕した人民警察は続けて犯罪容疑者黄某(あだ名は「撈哥」)らの麻薬製造の手がかりを深く探った。

捜査を経て、9月16日13時頃、林雲およびその他8名の犯人逮捕にあたる人民警察官は麻薬事件の主犯黄某が隠れる海珠区南田路のある集合住宅を捜し当て、目標たる人物はそのビル内にいると確認した。

警察は、黄某は麻薬販売犯であり、安全という角度から考慮し、林雲および犯人逮捕にあたる人民警察は軽率に行動することはなく、ビル内への進入は地形などの状況を充分に分析した後でさらにどんな方案を採用して逮捕を実施するか決定すると決めた。だが小さなビルは自ら建設した住宅なので、住民は多くなく、人民警察官が我慢強く1時間余り待っても廊下への進入を拒んでいるビルの扉を開ける方法がなかった。

下見ではビルに入れず鍵職人に来てもらう

警察は、時間は流れゆき悪者はいつでも気配を感じて逃走するかもしれず、犯人逮捕にあたる人民警察官はしばしば警察の業務を助ける熱心な一般民である譚飛竜に連絡し助けに来てもらった、とする。17時頃、譚飛竜が自転車に乗って現場に駆けつけた。譚飛竜の援助の下に、人民警察官一行はスムーズにその集合住宅に進入した。

人民警察官は譚飛竜に感謝を表明し、同時に譚飛竜に帰るよう言い聞かせた。「ここは危険だ」と林雲は言った。だがこの時譚飛竜は笑いながら、「ちょっと待てよ、まだ役立つところがあるかもしれない。」と言った。その後隊を率いるリーダーは任務の分担を行い、この集合住宅に対し偵察、見張りを実施し、林雲は進んで犯罪容疑者のいる階の偵察を志願し、最も危険な仕事を奪うように引き受けた。

警察は、この時鍵開け職人出身の譚飛竜も進んで、「私にあなた方を助けに行かせ、ドアと鍵の類型を見せてくれ、あなたがたにちょっとアドバイスするから」と提案し、直ちに林雲と共に上の階に上がった。

ドアの外で調べている時麻薬販売犯が突然発砲

警察は、林雲は防弾衣を脱いで譚飛竜に着せ、「ここは危険だ。これは君が着ろ」と言った、と説明する。譚飛竜は体を屈めて仔細にドアの錠を観察し、林雲は拳銃を握ってそばで警戒した。この時、「パン、パン、パン」という連続した銃声が起こり、容疑者黄某が手に銃を持って突然ドアを開け、外に向け連続して数発発砲し、退路を奪っての逃走を企図した。

警察は、「生死の境において、林雲は無意識のうちに体でドアをふさぎ、力を入れて譚飛竜を押し、彼に早く撤退するよう促した」とする。その瞬間、林雲の左手の動脈に弾が命中し、腹部にも2発被弾し、血流注ぐが如しだった。譚飛竜も弾を受け血だまりの中に倒れた。警察は記者に、譚飛竜は背中に命中弾を受け、防弾衣は弾丸によって貫通されていた、と教えた。

警察は、容疑者黄某は撃ちながら外に出て逃走しようとしたが、ビル内の上下の人民警察官が同時に発砲し、黄某に屋内に戻るよう強制し、その後負傷した林雲と譚飛竜は病院に搬送された、とした。

現地メディアの報道によれば、譚飛竜は2時間半の応急処置を経ても、依然呼吸と心拍を回復することができず、死亡が宣告された。林雲は命中した3発がいずれも貫通し、しばらくのところ生命の危険はない。

警察は、黄某は屋内に戻った後物品に点火して警察と対峙した、とする。その夜24時頃、現場の火が消し止められ、特別警察が強攻してドアを破って屋内に入り、黄某は警察によってその場で射殺された。

犠牲者の家族は婉曲にインタビューを拒否

広州の茘湾区の芳村大道と明心路の交差点の「輝記」という鍵開け請負店は、命中弾を受けて犠牲になった熱心な一般民譚飛竜が開いたものである。

近隣の店舗は、この店は譚飛竜と妻によって経営され、まだ学校に通っている娘も時には店に来て見ており、「彼はあまり話好きではなかったが会えば挨拶し、一家の人は皆仲が良かった」とした。

昨日、記者は犠牲となった一般民譚飛竜の家族の話を電話で聞こうとしたが、相手方に婉曲にインタビューを拒否された。

負傷した人民警察官には逮捕の経験があった

警察の説明によれば、1995年に警察に勤めて以来、林雲は骨身を惜しまず研鑽して短期間で機関の中核に成長し、全部で各種犯罪組織数十の壊滅に参加し、各種犯罪容疑者を逮捕すること502人で、何度も重大な案件の逮捕行動に参加していた。「林雲はこうだ。危険の面前で毅然と防弾衣を譲った。」と警察は言う。(懐若穀)


 一般民間人を巻き込んで死なせてしまった不祥事とも見られるわけですが、何とかそういった非難を和らげようとする意図が見えます。本人は死んでしまっているので事実関係が違っていても反論できないですし。2人で入っていくのに防弾衣を譲るというのもおかしな話で、当然現場に行かない警察官の防弾衣を借りて2人とも装備して行くべきだったでしょう。警察の使用する防弾衣の性能不足も疑われますが、これは犯人の使った銃が全く分からないので止むを得なかった、という可能性もあります。


















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