中国海警船、機関砲を搭載

 コラムでも関連記事を紹介しましたがより詳しい記事です。

http://military.china.com/important/11132797/20151224/21004470.html


日本、中国海警船が4門の砲を配備したことに驚き恐れる 中国:本来は戦闘艦

海警船は中国の海上法執行力量である。2013年3月14日に全国人民代表大会第12回第一次会議で通過した「国務院機構改革と職能発展変化方案」を根拠としている。海上の統一された法執行を推進し、法執行機能を向上させるため、国家海洋局、中国海監、公安部国境警備海警、農業部中国漁政、海上税関総署海上密輸取締警察の隊伍と職能を一体に整合し、統一させて中華人民共和国海警局が成立し、公安部の業務指導を受け、その公式な英文の名称はChina Coast Guardである。

12月22日、日本海上保安庁は、中国が釣魚島と称する付近の海域で1隻の中国の海警船を発見した、と言明した。艦ナンバー31239号の海警船には機関砲に類似した武器が配備されていた。日本人は釣魚島周辺海域では何度も中国の海警船が巡航するのを発見しているが、機関砲という武器装置を配備しているらしいのが発見されたことはまだ初めてのことに属する、と考える。22日午後、中国「海警31239号」と「海警2102号」、「海警2307号」、「海警2308号」は共に中国の釣魚島の南小島周辺海域で巡航勤務を執行した。日本海上保安庁の巡視船も接近して追跡し、中国のこの4隻の海警船を警戒した。

中国の以前の各部門所属の海上法執行船には、通常自衛武器はなく、高圧放水砲、騒音による駆逐装置など非致命法執行装備だけがあったが、中国海警船の就役後は、船上に全て一定の自衛武器が配備でき、海上法執行強化に対しより有力さを加えている。

海警31239艦は元々退役した中国海軍護衛艦で、053H2G型ミサイル護衛艦の第1号艦である。この艦は元中国人民解放軍海軍の「安慶」艦で、就役していた時の艦ナンバーは539で、中国人民解放軍海軍東海艦隊某駆逐艦支隊に隷属した。1990年6月に上海の滬東造船工場で着工され、1992年7月に現役に加入した。この艦の満載排水量は2,250トン、ディーゼルエンジン動力で、航行速度は25ノットである。PJ33A型連装100mm主砲1基、4基の76A型連装37mm対空砲、1基の6連装海紅旗-61型艦対空ミサイル発射器と2基の3連装YJ-83対艦ミサイル、6連装FQF-2500対潜ロケット発射装置2基、324mm3連装対潜魚雷発射管2基を配備し、直ー9C対潜ヘリ1機を搭載する。

053H2G型護衛艦は中国海軍初の西側の海軍近代化基準に符合した多用途護衛艦である。全部で4隻の艦が建造され、1992年〜1994年の間に東海艦隊に就役した(頑住吉注:2年で退役したわけではなく4隻が2年のうちに順に就役したということです)。現在いずれもすでに退役し、このうち3隻は海警船に改められた。539艦は2015年初めに退役し、後に海警部門に引き渡されて「海警31239艦」と命名された。改装を経た後元々あった100mm連装主砲、鷹撃-83対艦ミサイル発射器、紅旗-61対空ミサイル発射器は取り除かれ、艦体は白色に塗装され、4基の連装37mm副砲は留保されている。

(頑住吉注:これより2ページ目)

76A式37mmダブルバレル艦砲は中国第2世代小口径自動艦砲で、無人砲塔を採用し、砲の全体重量は5トン、初速1000m/s、発射速度は毎分800発、最大射程9,400m、最大射撃高度7,200m、対空有効射程3,800m、装弾数1,600発である。「双重命中体制」を採用し、すなわち目標が比較的遠距離にいる時、まず目標の方位に向け電子近接信管を装備した事前に破片を製造した弾を発射し、目標付近で爆発させ、破片の目標への命中をもってあるいはそれを航路をそれさせ海に墜落させる。目標が近づいた時は、初速と命中率の高い曳光徹甲弾を発射して直接目標を破壊する。

20年あまりのたゆまぬ努力を経て、中国海警はすでに500トン以上の海警船を205隻持ち、このうち1,000トン級以上は95隻である。比較すると日本の1,000トン以上の海警船は53隻あり、アメリカ沿岸警備隊の1,000トン以上の艦艇は40隻で、加えてやっと93隻である。中国海警は艦艇の数でもトン数でも、いずれもアメリカと日本の合計を超え、世界最大の海警艦隊と称する。中国海警はさらに大型海警艦を建造中で、建造中およびすでに就役した大型法執行船には10隻の3,000トン級、4隻の4,000トン級、4隻の5,000トン級、2隻の1万トン級大型海警船が含まれる。

中国は2015年に1隻の1万トン級海警船「海警2901」号海警船を就役させ、排水量は12,000トン、動力システムは4台の大出力ディーゼルエンジンで、最高航行速度は25ノットである。艦首には1門の76mm自動艦砲が装備され、艦尾にはヘリプラットフォームと機格納庫があり、直ー8大型ヘリが搭載できる。「海警2901」号のトン数は日本の海上保安庁が持つ世界最大の巡視船、9,300トンの「あきつしま」号と「しきしま」号を超え、「世界第一」となる。日本の一部の軍事評論家はさらに「海警2901」艦を「法執行の怪獣」と呼んでいる。この艦と同型の第2号船は船台で施工中で、ほどなく進水できる可能性がある。

中国はさらに海軍の051型旅大級ミサイル駆逐艦の中の2隻(162南寧艦と131南京艦)を退役後に海警艦に改装することになっており、130mm連装艦砲と対艦ミサイルを取り除き、ヘリ格納庫と発着プラットフォームを追加装備し、37mm艦砲は留保しあるいは新型30mmワンマン艦砲を装備する。改装後の051型海警駆逐艦は、その36ノットの最高航行速度をもって、世界で航行速度が最も早い海警艦となる。(作者の署名:ケロリョフ)


 海上保安庁は今後さらに厳しい状況で業務を行う必要があるようで、日本も可能な範囲で装備を更新、充実させるべきでしょうが中国のペースに合わせることは難しいでしょうね。














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