殲-31に対する論評×3

 初飛行した殲-31に関しいろいろな論評が出ていますのでできる限り紹介していきます。まずはこちら。「アドルフ2世」氏のページですが執筆者は別です。なお、専門用語に不明なものが多いですが可能な範囲で示し、どうしても不明なものは中国語のままとします。知識ある人には見当がつくかもしれません。

http://adaofu2.blog.china.com/201210/10506126.html


殲-31鶻鷹試験飛行現場を暴露 驚くべき特徴

文章の提出者:(頑住吉注:ペンネーム、日本語にない漢字は使われてるわ意味も分からんわですがどうでもいいですよね) 空軍フォーラムに投稿

鶻鷹の試験飛行現場の生中継を見て非常に感動した。しかも林総(頑住吉注:誰? 執筆者の別名?)は自ら現場で視察も行った。枕陽飛行機は素晴らしい業績を挙げたと言うべきである。殲-20が日増しに成熟する状況下で枕陽飛行機の第4世代機に残されたただ1つの行くことができる道は、空母への搭載である。今日の現場でのパフォーマンスから見て、やはり素晴らしく、短距離離陸の核心的特徴を充分に見せた。

もしあなたが、この中型第4世代戦闘機最大の特徴は何かと質問するなら皆に教えよう。それはすなわち短距離離陸である。何故ならばこの戦闘機は空母に搭載されねばならず、この点は全く疑いの余地がない。艦載機というこの問題に関し、皆さんはF-35の垂直離着陸型に思い至るかもしれない。また「大英帝国」の古典的機種「ハリアー」もこれに含まれる。何故ならば垂直離着陸は、小型および中型空母上の滑走と助推の問題を一挙に解決するからだ(頑住吉注:「助推」はカタパルト発進のことでしょう)。

だが垂直離着陸がもたらす問題も同様に重大である。まず垂直離着陸ゆえの燃料消耗がもたらす戦闘機の飛行と作戦性能上の損失である。次に長時間、何度もの垂直離着陸がもたらす空母甲板の高温、自然冷却後の変形問題である。このため、垂直離着陸バージョンのF-35はアメリカ人自身決して購入しない。全て一味の馬鹿Aと馬鹿Cの間の同盟国への販売用である。このため、短距離離着陸こそ艦載機の性能の王道である。鶻鷹は全く疑いなくこの特性を具備している。

枕陽飛行機の鶻鷹戦闘機は中国の枕陽飛行機研究所と枕陽飛行機製造社が研究開発および製造を行った新世代戦闘機であり、第5世代戦闘機に属する。世界初の第5世代中型戦闘機かもしれない。鶻鷹昼間型、全天候型を研究開発する計画である。しかも全天候型を基礎にさらに一歩進めて艦載型を研究開発することが計画されている。この機は国土防空作戦に適し、解放軍国土防空の主戦機種になる。

鶻鷹の開発の重点は武器システム、火力コントロールシステム、機載電子設備、動力装置である。大口径レーダーアンテナにスペースを提供するため、両サイドの蚌式空気取り入れ方式が採用され(頑住吉注:「蚌」とはドブガイ、ハマグリなど二枚貝のことで、その貝殻に似た形状の空気取り入れ口とかいうことでしょうか)、これはこの機最大の外観の特徴でもある。鶻鷹は2台のWS-13Aダブル回転子エンジンに換装され、1台あたりの推力は8,300kgである。エンジンの推力向上は、機の中、低空の機動性を向上させることができ、離着陸性能も改善させることができる。内部に置かれた弾薬倉は4発未満のPL15ミサイルを搭載できる。臨時の外部吊り下げ架が7つあり、多種の武器あるいは増加タンクが吊り下げ搭載できる。これは機に全天候迎撃能力を持たせ、かつ対地攻撃能力を兼ね備えさせる。

鶻鷹の外形寸法は次の通りである。全幅10.70m、全長15.47m、全高4.57m、翼面積42.7平方m(頑住吉注:ブレンデッドウィングボディの場合翼面積ってどうやって算出するんすかね)。設計重量および搭載荷は次の通りである。空虚重量12,020kg、最大武器搭載荷重5,897kg以上、最大翼面荷重530.7kg/平方m、最大内部燃料は8,165kg以上、最大離陸重量は27,215kg(頑住吉注:この後何故かデータが重複してますが省略します)。

鶻鷹機は殲-16と同じ飛行コントロールシステムを採用し、いずれも3軸4余度デジタル電伝でかつ操縦機機能が集成され、コックピットには1平2下1参レイアウト方式が採用され、全体性能はF-35よりやや高い。

今日現場の低空飛行同場と離陸距離から見て、鶻鷹の未来の目標はますます明確になった。それは優秀な艦載機であり、将来は国産空母と組み合わせられる。


 短距離離着陸っておよそでもどの程度か書いて欲しかったですが、この筆者は艦載機に発展すると断定してますね。続いてこちら。これも「アドルフ2世」氏のページですがやはり執筆者は別です。あとこれ読み終わって気付きましたがこのタイミングでアップされたもののメインテーマは殲-31ではなく、執筆も殲-31初飛行前でした。そしてコラムで10月30日に紹介した内容とだいぶ重複部分があります。

http://adaofu2.blog.china.com/201210/10506213.html


アメリカメディア、中国第4世代機を狂ったようにけなす:F-15Cのレベルに相当

アメリカメディア:殲-20はF-15Cのレベルに相当 事実か、それとも中傷か?

文章の提出者:aa44e 空軍フォーラムに投稿

アメリカのストラテジーページウェブサイトは最近、今年のやや早い時期に中国のまた1機種のステルス戦闘機の原型機の画像がネット上に出現した、と報道した。このステルス戦闘機はJ-31「鶻鷹」と呼ばれ(名前は尾翼の図案に基く)、外形はF-22とやや似ており、寸法は中国のもう1つのステルス戦闘機(J-20。すでに試験飛行している)より小さい。J-31は枕陽飛行機製造工場(J-11、すなわちスホーイ-27の中国コピー版を生産)によって生産された。

アメリカのストラテジーページは次のように言明する。J-31はF-35にも幾分似ているが、F-22により似ている。J-31はJ-20との競争に負けた設計である可能性が極めて高い。現在J-31はまだ試験飛行していない。どうであろうと、J-31は中国の、自分たちの高技術軍用装備を研究開発する決意を証明した。中国は本国が先進軍用技術を開発することを渇望しているが、これは時間と精力を必要とする。同時に、中国はさらにロシアに誤解を生じさせることを避ける必要がある。何故なら中国の製品と設計はロシアとの競争になるだろうからである。中国が現在やっていることは素晴らしく、真に世界クラスの軍用技術を持っている。

中国のもう1つのステルス戦闘機殲-20は成都飛行機製造工場によって生産され、この工場はJF-17およびJ-10の生産も担当している。J-20は1年余り前に初飛行を行い、その後何度も試験飛行している。第2機目のJ-20原型機は5月に初飛行した。正面から見るとJ-20はアメリカのF-22によく似ている。だが全体の形状、重量、エンジンはアメリカのF-15により近い。つまりJ-20は全長およそ20m、全幅13.3mである。J-20の翼面積はF-15Cに近く、F-22に比べ25%近く小さい。さらにまずいのは、J-20のエンジンもF-15Cのレベルなことで、F-22はこれに比べ65%大きい。アフターバーナーの燃料消費がひどいので、毎回の使用時間は数分しかない。現在の現役戦闘機の中で3機種のみが超音速巡航能力を備えており、1つはF-22、その他の2機種はユーロファイターとスウェーデンの「グリペン」である。

もし正面から飛来すればJ-20はまだ一定のステルス性能を持つ。だがその他の方向から見れば、J-20はレーダースクリーン上で非常にはっきりする。このため、ある人はJ-20を大量生産する新型戦闘機ではなく試験機と見なしている。中国のこれまでの飛行機研究開発の過程から見て、J-20は今後さらに非常に長い研究開発の道を行く必要があり、設計定型前、寸法や形状に非常に大きな変化が発生する可能性が高い。J-31は保険的方案の可能性もあり、もってJ-20の中止に備えるのである。

J-20は一定のステルス性能を備え、もし機体にさらに特殊塗料を塗れば、より良好な電磁ステルスが実現する。だが現在のところ中国がどのくらい長い時間を必要としてやっとステルス塗料、および必要なエンジンの問題を解決できるかは分からない。現在J-20のエンジンは試験飛行を保証するには足りるが、超音速巡航を実現することはできない。だがこの能力はJ-20にとって必要である。何故なら中国は1機あるいは小編隊のこの機を使用してアメリカ空母を捜索、攻撃することを希望する可能性が高いからである。中国はF-22が使用するクラスのエンジンを研究開発しているところだ。2年前、中国はWS-15エンジンを研究開発中であると宣言した。これはよりJ-20に適した大出力エンジンである。だがいつ使用できるのかはまだ分からず、F-22が持つベクトル推力を具備するのか否かもはっきりしていない。

J-20が優秀な戦闘機になりたければ、F-35やF-22に匹敵する電子設備(レーダーと防衛システム)を持つことが必須である。現在この方面において、中国はまだアメリカ戦闘機のレベルに追いついていない。だが隔たりは縮小中で、その速度は冷戦時期のソ連が西側を追いかけた水準より速い。最終的にソ連人は失敗したが、中国人はやり遂げられるという自信を持っている。

中国はさらにその他の補助技術も研究開発中である。例えばアクティブフェイズドアレイレーダー、より高性能のコックピット、ステルス技術、各システムを一体に連携させるソフトウェアである。研究開発であろうとコピー生産であろうと、いずれも容易ではない。ある兆しは、中国が2020年以前にJ-20を部隊装備する計画であることを示している。J-20は戦闘爆撃機のようで、アメリカ海軍、台湾あるいは日本の装備する飛行機に対処するのに非常に適している。いずれにせよJ-20は第5世代機として研究開発されたのであり、ステルス性能を含んでいる。

この領域の中で、もう1つのライバルはロシアである。ソ連解体後、ロシアの第5世代戦闘機の研究開発作業は直ちに停滞した。実際上、当時その他各国の新型戦闘機の研究開発の歩調も全て減速した。だがF-22、F-35、ユーロファイター、「ラファール」戦闘機の研究開発はなお進行中だった。これらの戦闘機は最終的に現在最も先進的な戦闘機となっている。ロシアのミグ社はI.42計画を再始動させたが、経費の払底が原因で停止した。スホーイ社はずっとT-50の研究開発を停止せず、経費はスホーイ-27/30の輸出収入から来た。第5世代戦闘機は「最終世代戦闘機」となる可能性があり、将来第2世代無人機(例えば現在武器を搭載する「プレデター」のような)に取って代わられるかもしれない。


 だいぶ辛口の評価です。コラムで「台湾メディア:アメリカの基準によれば殲-20と殲-31は第5世代機に属さず」という記事を紹介し、その理由が明記されていないのに不満を持ちましたが、これを読むと(今のところ)超音速巡航能力がない、ステルス性が不充分、といった理由からなのかなと思えます。続いてはこちら。

http://military.china.com/important/11052771/20121101/17505045.html


分析、殲-31は制空を偏重、とする 将来あるいは中国の原子力空母に搭載か

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「試験飛行の画像から見て、殲-31は単座、双発、双垂直尾翼、通常レイアウトの飛行機である」)

全長約16〜17m

全幅約10m

典型的双発中型戦闘機に属す

機体全体の体積はF-15とミグ-29の間

翼面積は約40平方m

超大物大本営軍事フォーラムの現場人員の提供した情報によれば、2012年10月31日午前10時32分、中航工業枕陽飛行機によって研究開発されたAMF第5世代戦闘機が初飛行に成功した。中国は世界第2の同時に2種の第5世代機の原型機を試験飛行する国となった。

より制空を偏重

ネット仲間の暴露によれば、10月31日午前10時32分、中国第2のステルス戦闘機AMF第5世代機、すなわち殲-31はすでに正式に離陸し試験飛行した。

ネット仲間が撮影した画像は、ナンバー31001のAMF第5世代戦闘機殲-31は、殲-11BS戦闘機に随伴され、通場飛行を行った。

外電のある情報は、10月30日午前、殲-31はすでに高速滑走試験を行ったとしていた。

中航工業枕陽飛行機によって研究開発された殲-31は中国が製造した第2のステルス戦闘機で、殲-20より小さく、制空をより偏重している。ある軍事専門家の分析は、殲-31は中国の未来の原子力空母に装備され、空母艦載戦闘機となる、と指摘している。

中国は世界第2の、同時に2種の第5世代原型機を試験飛行させる国となった。これまではアメリカだけが同時にF-22、F-35という2種の第5世代機を研究開発していた。

殲-20とハイ・ローミックスが可能

9月26日に早くも中国初の空母が引き渡され、就役するに伴い、軍事科学院研究員杜文龍大佐は記者のインタビューを受けた時、次のように明かしていた。現在ネット上に流れ伝わる、いわゆる神秘の第5世代機殲-31は、ネット仲間が非常に詳細に観察すると前部降着装置がダブルタイヤで、これは着艦と発艦過程の支持能力上非常に有利である。後部降着装置は衝撃に対し非常に強い緩衝能力のあるひざまづき式構造を採用し、この種の構造は艦載機の特殊な着艦方式に対し非常に強い適応能力をがある。この点から見て、次世代艦載機の要求にも完全に符合する。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「以前の殲-31が飛行場に駐機されている画像。」です。)

杜文龍は言う。新世代艦載機はステルス能力を持つべきである。殲-20とハイ・ローミックスを行い、かつ海軍、空軍で共用できる。このため、初代艦載機には成熟した機種を使用し、第2世代には先進的機種を使用する。これは我が国の艦載機発展の1つの基本的特徴でもある。(頑住吉注:この後「関連ニュース」というのが続いていますが関連はほとんどなく、コラムで紹介した別の記事と内容が同一なので省略します)


 止むを得ないんでしょうが試験飛行した、というだけでは機の性能、今後の用途に関して分かることは多くないです。短距離離着陸能力がある、というのもどの程度信用できるのか不明ですし。














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