「戦車両項目」決勝

 決勝では大きなトラブルはなかったようですが。

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戦車両項目決勝戦:中国チーム、スリリングに準優勝を奪う

モスクワ現地時間8月11日午後4時30分、北京時間9時30分、「国際軍事競技-2018」のメインイベント「戦車両項目」の決勝戦がモスクワのアラビノ競技場で開幕した。中国チームは発揮が完璧とは評価されない状況下で準優勝を獲得し、去年の成績に比べ1位上昇し、ロシアチームは五年目も引き続き優勝した。この結果は決して意外ではないが、競技過程は依然厳しい状況に囲まれ、波乱に満ちたものというべきだった。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国チームが水の障害に突入」)

準決勝戦の成績ランキングを根拠に、中国チームはロシア、カザフスタン、ベラルーシと肩を並べて決勝戦に挺進した。この決勝戦の陣容はすでに3年いまだかつて変化がない。決勝戦の体制は準決勝戦のリレー競技を継続し、それぞれの競技参加チームの3組の乗員が同一車両の戦車を使用し、順繰りに規定の競技内容を完成させる。それぞれの組の乗員は全て競技場で4周し、この期間3つの主砲動対静標的、3回の並列機関銃標的、2つの高射機関銃標的(1つのヘリと1つの武装ピックアップ)を打撃する必要がある。3組の乗員は全部で24個の標的を打撃し、12周回る必要がある。

決勝戦の抽選結果を根拠に、中国戦車は小グループ競技時の赤色の塗装を回復し、左から2番目の車道に並んだ。興味深いのは、この戦いの中で4つの競技参加チームが使用する戦車の機種が全て違うことだった。もし単に戦車の動力性能を論じれば、ロシアが使用する青色のT-72B3Mの馬力が最高で、1130馬力だった。その次はベラルーシの1000馬力の黄色いT-72BM1だった。中国チームの96Bも1000馬力で、変速装置に一定の優勢があるが、車体の重量はやや重い。カザフスタンチームはこの日唯一主催者サイドが支給するT-72B戦車を使用する隊伍で、緑色の塗装をもって戦いに出た。

競技が開始されたばかりで、ベラルーシチームは2、3秒のフライングの疑いがあったが、ロシアチームは直ちに馬力の優勢に頼ってリードを奪った。アラビノ競技場は連日雨が降らず、加えて決勝戦の前に主催者サイドが競技ルートに水を撒いていないため、リードするロシア戦車は土煙をもうもうと上げ、一度は後方の何台かを全部見えなくさせた。ロシア戦車の競技中の最高速度は78km/hに達し、その他の隊伍の戦車の71km/hをはるかに超えた。

中国チームの開始時パフォーマンスは相当にかんばしくなく、高射機関銃射撃は2発命中せず、並列機関銃は3発のうち1発命中と(頑住吉注:機関銃射撃につき一貫してこういう書き方になってますが標的〜つのうち〜つに命中、では)、成績は一度第3位まで落ちた。去年の準優勝チームであるカザフスタンもパフォーマンスが相当に異常で、高射機関銃は2発とも命中せず、主砲射撃も3発全部それ、1発は後に命中と判定されたが、依然ビリに落までちた。

決勝戦の圧力の下、真に気軽な出陣が達成できたチームはなかったかもしれない。決勝戦の場で9か月練習してきたホストのロシアチームは除くが。彼らの第1車両組は射撃全部命中のずば抜けた成績を取得し、ベラルーシチームの開始時パフォーマンスも一度は非常に素晴らしく、並列機関銃射撃と主砲射撃は全部命中、第2位に位置した。

だが、中国チームは操縦の突出したパフォーマンスに頼り、非常に大きく機関銃射撃の罰としての周回時間を埋め合わせ、一方ベラルーシの操縦員はリードの優勢にかかわる第3周目で連続してミスし、まずバーを倒すこと1回、続いてまた走行中戦車橋掉下(頑住吉注:戦車橋を落下させた、戦車が戦車橋から落ちた、いずれかだと思います)、連続2回罰としての停止に遭った。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ベラルーシチームが戦車橋掉下、痛いことにリードの優勢を失った」 これを見ても何がミスなのか分かりませんが)

これと同時に、中国車両組は第4周目で安定して発揮し、主砲射撃3発全部命中を取得し、成功裏にベラルーシを超越し、ロシアの後にぴったり続いて車両組交代を完成させた。第1組の終了時のタイム成績はロシアが27分39秒、中国が33分9秒、ベラルーシが34分43秒、カザフスタンが37分37秒だった。

ホストのロシアチームは4分半のリードを帯びて優勢に第2組に入った。最初は主砲射撃を行う必要がある。ロシアチームの第1発目の主砲射撃は標的位置の側面に命中し、審判団は上がった土煙で装甲単位の破壊に足りると考えたのかもしれないが、命中と判定した。だが2発目は大いに水準を失い、標的の後ろ横に黒煙が上がるのが見えただけだった。審判団は分析を経た後で黒煙は装甲単位を破壊できず、このためこの1発は命中と評価されないと考えた。

ロシアの第2回目の主砲射撃の最終成績は3発中2発命中で、継続して先んじた優勢を拡大し、競技での優勝はここに至りすでに全く懸念がなかった。

だが、中国チームはやはり準優勝のために努力し奮戦した。第2車両組の高射機関銃は2発中1発命中、並列機関銃は3発中1発命中、パフォーマンスは依然まあまあだった。一方ベラルーシチームの第2組はパフォーマンスが見事と言うに堪え、主砲射撃は標的下方に命中し、爆発後の衝撃波をもって装甲目標を破壊し、ロシアチームとそっくりな方式によって全弾命中を取得した。カザフスタンはその得意とする全力走法を発揮して奮起してまっしぐらに追い、競技場の局面は再度膠着に陥った。

競技は重要なカギたる第2組最後の1周に入り、中国チームは主砲射撃を行うことを準備した! ベラルーシチームも高射機関銃射撃位置に入った! カザフスタンも並列機関銃射撃ポイントに突進しつつあった! ロシアチームは第2車両組の交代を準備した! まさにこのカギとなる重要な時に、競技はそれにもかかわらず突然中止された(頑住吉注:原文通りですが日本語で言えば「中断」ですね)。

実はそれまでの各チームの射撃が標的区域の草地に点火し、アラビノは連日雨が降っておらず、空気も物も乾燥し、すぐに野を焼き尽くす勢いに変わった。主催者サイドは迅速に消防車を始動させて消火に行かせ、ミル-8ヘリもゴンドラを吊るして消火に行き水をまいた。幸いなことに競技場のそばには川があり、偶然だったのはヘリが消火する時、ベラルーシの高射機関銃がすでに弾薬を装填し、銃口が空を向いていたことで、もしちょっとこちらに来たら‥‥

火災は鎮圧され、競技は継続された。中国チームは伝統的な優勢種目の主砲射撃に入り始めた。だが射撃位置ではすでに一定時間「練習」したベラルーシも高射機関銃標的射撃を開始していた。しかし、中国チーム第2組は連続して2発失中し、一方ベラルーシチームの高射機関銃は1発命中し、局面は逆転し、ベラルーシが第2位に躍進し、中国チームは第3位に落ちた。中国チームのこの車両組は今回の競技参加以来ずっと主砲全部命中を保持しており、最も重要なカギたる時に波乱が出現するだろうとは誰も思い至らなかった。

競技は最後の車両組の勝負に入り、この時ロシアチームがぶっちぎりだったのを除き、その他の3チームの時間差はいずれも非常に小さかった。第1周目、ベラルーシの並列機関銃は3発中3発命中し、一方中国チームの高射機関銃は2発中1発命中で、隔たりは継続して拡大した。第2周目、中国チームの並列機関銃は3発中2発命中、一方ベラルーシチームは走行だけで、やはり隔たりを取り戻すことができなかった。第3周目は中国車両チームが走行だけで、ベラルーシチームは主砲射撃に入る準備をした。だがそれにもかかわらずこの時に意外事が発生した。ベラルーシの車両が突然故障し、中国車両組はこれを利用して追い越し、第2位を奪還した。

この時ホストのロシアチームはすでに競技を完成させ、勝利の慶祝を開始し、一方残る3チームはまだ微小な隔たりを保持しあるいは追うため全力で奮戦していた。巨大な圧力は少なからぬ競技参加隊員の発揮を異常にさせ、競技場での意外事も不断に発生した。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「その他の3チームはまだ互いに争奪し、一方ロシアチームはすでに競技を完成させ勝利を慶祝していた」)

カザフスタンの最後の並列機関銃射撃がまた標的区域に着弾して着火させ、最後の1つの標的が漂う煙によって覆い隠され、このため放棄するしかなく、恨みを含んで罰として1周した。中国チームの主砲射撃は再度発揮が異常となり、1発がかすって命中しただけで、その後の走行中また2本バーを倒し、迅速に本来もう多くはなかった先んじた優勢を消耗した。中国チームが罰としての周回に入ったちょうどその時、ベラルーシも最後の高射機関銃射撃を開始し、もし2発命中すればもう罰としての周回中の中国チームを超越するに足りた。

しかし最後の正念場で、ベラルーシの車長は圧力に耐えきれなかったようで、2発全部失中し、中国チームはほっと一息ついて罰としての周回を終え終点に突進し、準優勝を獲得した。ベラルーシはその後ぴったり続いて第3位を獲得した。不運な前回準優勝のカザフスタンチームは奮起して追ったが、依然第4位しか獲得しなかった。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国の乗員が国旗を受け取り慶祝」)

15日の激烈な勝負を経て、今年の「戦車両項目」競技はついに終わり、このことは今回の「国際軍事競技」がここで円満に幕を落としたことも意味していた。閉幕式で、北京ダックを食べるのが好きなロシア国防大臣ショイグは自ら中国チームのために賞を授けた。

全競技から見て、決勝戦の中の中国チームの射撃のパフォーマンスは相当に良くなく、24の標的に11しか命中しなかった。だが操縦方面の突出ゆえに、タイム成績はかえって準決勝戦より良く、これは主催者サイドの競技制度設計の偏重をもより体現している。

視察者ネット軍事評論員は言う。「国際軍事競技」の創始項目として、「戦車両項目」国際競技は5年の発展を経て、その競技過程と結果は全てすでに成熟、完備そして固定に向かっている。

ホストのロシアチームは実際上毎年すべて全軍を範囲として大規模な「戦車両項目」競技を行っており、部隊の訓練レベル向上、士気を鼓舞する重要な手段としようとしている。毎年のロシア競技参加隊伍は全て競技場で9か月の長きにわたる選抜と訓練を行っており、競技プロセスや競技場の状況に対する掌握がすでに非常に完備されている。これは平時大量の実戦科目訓練を行う必要がある中国戦車兵とは比較できないものである。

解放軍内部の「中部鉄拳」戦車項目競技は、行動が戦術的背景の下に展開され、2台協同の方式をもって防御陣地突破、機動対装甲目標作戦などの科目を完成し、2台のうち1台が故障が原因で競技を退出した状況下で、もう1台はさらに科目の完成方式を改変し、実戦の中で協同援護が欠乏した条件下での特殊戦術をシミュレーションする必要がある。

また、長年の最適化の後、今の競技制度はすでに非常にうまく主催者サイドの意図を体現することができ、中国チームや96B戦車のパフォーマンスの優勢に留保された空間はすでに多くない。少し前、戦車兵は戦場で砲弾を担ぎ、キャタピラを運ぶことなしには始まらないことを考慮して、「戦車両項目」はまだ非常に科学的に身体能力競技を包括していた。少し前、戦車の動対静射撃の射撃区域はまだ実戦状況に非常に符合しており、非常に長く設定され、96戦車に一度はずば抜けた火力コントロールシステムのショーをさせた。そして競技の中の大量の機関銃射撃項目は、言われているところによればシリアの実戦の経験から来ているが、真実の戦場では、戦車の機関銃はきっとこの競技のようではなく、非常に少ない弾薬を用いてバースト射撃方式をもって多くの目標を正確に射撃し、連発をもって制圧や駆逐を行うことが要求される。

今年競技に参加した中国車両チームは西部戦区某旅団から来たが、彼らは軍隊の改革後やっと96B系列戦車の装備使用を開始したのである。彼らは集中訓練、隊の建設をし、訓練を開始し出国して競技するまで1か月余りの時間しかなく、訓練時間は往年に比べずっと短い。96Bの性能に対する理解が決して充分で全面的ではない。このような若い隊伍を派遣して競技に参加させることは、中国軍の「戦車両項目」に対する期待がすでに往年と同じでないとも見なされる。だが、彼らは依然能力の範囲内の最も良いランクを取得し、部隊自身に対し確実に極めて大きな栄誉と言える。


 ストレートに言えば極端なホームタウンデシジョンがなくても競技の設定自体でロシア有利が決定づけられており、中国はより実戦的な訓練を行っていて、すでに重要視していないから弱いチームを出した、というわけですが、まあルールを承認して参加しているわけですから終わってからそういうことを言うのもどうかと。



















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