ロシアの閲兵に登場する新兵器

 「アーマタ」以外にも見所があるようです。

http://www.hinews.cn/news/system/2015/05/06/017539906.shtml


ロシア閲兵の新兵器を詳解:T15戦車の火力は強大であるいは西側を超えるか

【グローバル軍事報道】 5月4日夜、ロシア勝利の日閲兵部隊は第2回夜間リハーサルを完成させた。以前のリハーサルの中では新型装備の重要部分がいずれもキャンバスを用いて遮蔽されていたのとは異なり、今回のリハーサルではあらゆる武器装備がいずれも真の姿を露出し、「火力全開」だったと言える。このことは外界に前倒しでロシアの新世代陸戦装備の全面グレードアップを見せた。ロシア空軍の140機あまりの軍用機は5日編隊で赤の広場を飛び越え、初めて世の人に向け閲兵式に参加する空中力量を見せた。

スーパー戦車の鮮烈なデビュー

全く誇張なく言うが、T-14「アーマタ」メインバトルタンクは今回の閲兵の中で最も外界の関心を集める武器である。メインバトルタンクはずっとロシア陸軍の誇りであるが、ロシアのT-90は西側の同類戦車に遜色があると考えられており、ロシアはT-14によって戦車界の王座を改めて奪回することを企図している。T-14は全く新しいシャーシと砲塔を採用し、特に無人砲塔を初採用し、あらゆる3名の乗員(車長、砲手、操縦員)は全部車体内部に位置し、弾薬との隔離を完全に実現している。T-14は全部の乗員が車体内に位置するため、車体はある程度延長され、7対の小直径転輪が採用され、以前のロシア式戦車に比べ一対多くなっている。この種の革命的な全体設計は、それをその名に恥じない世界初の第4世代戦車とさせる。

5月5日のリハーサルでは初めて外界にこの戦車の砲塔の全容を目の当たりにさせた。西側戦車の砲塔が巨大な外形に比べ、T-14戦車の砲塔は明らかに一回り小さく、結局のところ砲塔内に人員がいる必要がなく、体積を大幅に減少し、被弾面を縮小することができたのである。砲塔の一大見所はアクティブ防御システムの採用にあり、砲塔両側下部の車体に近いところに、それぞれ5つの迎撃弾発射装置があり、主に対戦車ミサイルなど相対的に低速の目標迎撃に用いられる。またこの戦車の頂部の両側にはそれぞれ1つの12ユニットの煙幕弾発射装置があり、砲塔頂部左側には2つの12ユニットの煙幕弾発射装置が埋め込まれている。その煙幕弾は新型の炭素を含んだ顆粒の発煙剤を採用している可能性が高く、もってレーザー、赤外線成像装置の探知計測を遮蔽し、対戦車ミサイルへの対抗に用いられるだけでなく、さらにレーザー、テレビ、赤外線制御誘導の機載正確打撃弾薬に対抗することができる。上述のアクティブ、パッシブ防御システムの採用(頑住吉注:迎撃弾を発射してミサイルを撃ち落すのがアクティブ、煙幕で命中されないようにするのがパッシブということらしいです)、加えて複合装甲の採用は、AH-64武装ヘリの「ヘルファイア」対戦車ミサイルの効果を失わせる可能性が高い。また、砲塔には大量のアクティブ、パッシブセンサーが装備され、これにはレーダー、レーザー警報、赤外線成像システムが含まれる。また砲塔には2つの鞭状アンテナが装備され、このうち少なくとも1つはデータ送信アンテナで、このことはこの戦車の情報化水準が新たな段階に上がることになるということを意味している。

以前、外界はこの戦車が152mm口径戦車砲を装備しているとしたが、外観から判断してこの戦車は依然125mm口径火砲を採用している可能性が高い。実際、西側の120mm戦車砲に比べ、125mm戦車砲は薬室がより大きく、このことはより多くの発射薬が収納でき、もし砲弾に充分工夫すれば、そのマズルエネルギー、砲弾の貫通深度は西側の120mm戦車砲を超越するに足りる、ということを意味している。無人砲塔を採用しているため、防御性能を確保するという前提の下で、この戦車の全体重量は60トンを超えないだろう。そして1,500馬力の新型エンジンの採用は、機動性を確保している。

戦車大国として、ロシアは戦車研究開発の上でこれまでずっと創新に欠けるということがない。スムーズボア砲、ガスタービン、複合装甲、反応装甲、自動装填装置など一連の多くの新技術は全てソ連/ロシアが初めて、あるいは比較的早く戦車に運用したものである。今、ロシアはT-14メインバトルタンクによって、初めて3人制無人砲塔技術を戦車の中に導入し、再度ロシア人の戦車研究開発の中での強大な実力を体現したのである。

新世代装甲車両、全面グレードアップ

革命的意義を持つT-14メインバトルタンクの他、いくつかの全く新しい歩兵戦闘車両の出現が、ロシアの装甲工業復活の成果を体現した。T-15大型歩兵戦闘車は、戦車のシャーシを基礎に研究開発された全く新しい歩兵戦闘車であることがごくはっきりしており、30mmあるいはより大きな口径の機関砲1門、4発の対戦車ミサイル、2つの光電子センサーを装備している。その転輪の数および外形から判断して、T-14戦車のシャーシをベースに改造したものである可能性が高い。また、この歩兵戦闘車はさらにT-14戦車に似たアクティブ防御システムを使用している。これまでのロシア式装甲車両が外界に形成させている防御薄弱な印象を一変させ、これはロシアが2回のチェチェン戦争で得た教訓でもある。

「クルガン人-25」歩兵戦闘車はT-15と同じ砲塔を採用し、狭いキャタピラから判断して、この戦闘車は中・小型歩兵戦闘車である。車体の外形はBMP-3歩兵戦闘車とやや似ているが、全く新しいエンジン前置き方案を採用し、世代交代製品に違いない。車体両側の肥大したスペースドアーマーは、伝統的RPGロケットランチャーを防ぐことができる。このシャーシは将来ロシア陸軍新世代中・小型装甲車両の標準シャーシとなると予測できる。異なる砲塔の採用により、この装甲車は一連の異なる用途の車両ファミリーを派生させることができる。初めて展示された「ブーメラン」8x8装輪式装甲車の外形は完全にこれまでのBTR系列の外形を脱しており、しかもこれまでのBTR系列装輪式戦闘車のエンジンを後部に置くレイアウトを一変させ、顕著な西側の風格を持つ。その砲塔は「クルガン人-25」歩兵戦闘車の砲塔の縮小簡略化版と見ることができ、同じ機関砲と対戦車ミサイルが装備されている。ロシアの新世代装甲車はモジュール化設計思想を体現している。例えばT-15歩兵戦闘車と「クルガン人-25」戦闘車は同じ砲塔を採用し、火砲、センサー、アクティブ防御装置もほとんど全く同じである。

ロシア空軍司令の操縦する機が赤の広場を飛び越える

大量の陸戦武器が展示される他、ミサイルも今回の閲兵の重点である。9К37 「Бук」自走対空ミサイルシステム、「ドイル-M2」自走対空ミサイルシステム、S-400「凱旋」対空ミサイルシステム、「白楊」大陸間弾道ミサイルなど古顔の他、さらに初めてK300P「堡塁P」対艦ミサイルシステムやRS-24「アース」機動大陸間弾道ミサイルシステムが展示される。後者はロシアの新世代の多弾頭を搭載可能な大陸間弾道ミサイルである。

「視点報」5日の報道によれば、ロシア空軍は当日赤の広場上空で勝利の日閲兵リハーサルを行った。今年は全部で140機あまりの飛行機が閲兵式に参加し、これは去年の2倍で、これには21種のロシア空軍が装備する機種が含まれる。ロシア空軍代表クリモフ上佐は、モスクワ時間5日11時前後、140機の軍用機が計画通り首都上空を通過し、成功裏に閲兵式の空中項目をリハーサルした、とした。最も近代化された実戦機、ヘリ、輸送機、爆撃機などが200mの高度をもって赤の広場上空を通過した。関心を注ぐに値するのは、空中の一部の序幕はロシア空軍司令ボンダレフ自ら操縦するツポレフ-160爆撃機によって行われることである。(章節 柳玉鵬 劉揚)


 個人的には歩兵戦闘車などにはそれに最適な設計があり、戦車と同じシャーシを使用することが最善とは思えないんですが。特にコスト的にそれでは数が揃えられないのではと思いますが、より安価な歩兵戦闘車も作り、特に危険な場所に投入するために少数の戦車並みの歩兵戦闘車を製造するということなんですかね。

http://tuku.military.china.com/military/html/2015-05-05/230381_2627276.htm#pic

 「ブーメラン」というのはたぶんこれのことですね。















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