中国国産空母はどんなものになるのか

 相変わらず信頼度には疑問がありますが、中国国産空母について詳しく解説しているページがありました。

http://blog.ifeng.com/article/18883275.html


中国国産空母の建造、鳴り物入りで

鳳凰ネット軍事チャンネルが中安在線の20日の報道を転載したところによると、外国メディアは中国空母085/089計画が明るみに出た、としている。カタパルトの問題はすでに解決され、中国空母はまさに特有の「中国の速度」で邁進している。「ワリヤーグ」号は中国空母計画の第一歩に過ぎない。空母のカタパルトは中国の二重グループによって開発され、内部の人物は問題はとっくに解決していると語る。だがもし不成功ならスキージャンプ式空母しか作れず、戦闘力は70%に下降する。確信をもって中国空母にはカタパルト方式が採用されると言うことができる。

この報道の意味は非常に明確である。つまり中国国産空母の建造がまさに鳴り物入りで進行中だということだ! (頑住吉注:次の1行は何か情緒的な叫びで意味不明です。どうせ情報価値は何もないので飛ばします。)

中国空母という現在最も人の関心を引き付ける話題には3つの要素がある。1つは修復改装されたウクライナ製の「ワリヤーグ」空母が八一建軍宣言記念日に正式に就役するかもしれないこと。2つ目は中国国産空母が建造を加速させているところだとされること。3つ目は東海、南海の主権紛争、特に魚釣島の主権が日本のステップバイステップの挑発により緊迫し、特別に国産空母支持闘争を必要としていることである。虚々実々の各種の噂がずっと耳に絶えないため、中国空母プロジェクトはこれまでずっと霧に包まれ、国内の人も関心を持ち、国際的にはさらに関心を集めている。ネット仲間と友人たちの縦覧がより明快になるのに便とし、より速く理解できるために、筆者はこの報道にいくつかの付注式の帰納あるいは圧縮を加える。

1.中国は2隻の排水量が6万トンに達する通常動力空母を建造中である。外電の報道によれば、中国はすでに綿密な国産空母発展計画を制定しており、その中国国産通常動力空母のナンバーは「085」、国産原子力空母のナンバーは「089」である。「インド時報」は、中国は目下2隻の排水量6万トンに達する通常動力空母を建造しているところであり、中国の最終的な競争の目標はアメリカである、とする。中国の将来発展計画によれば、解放軍海軍は最終的に6隻の8〜10万トンの原子力空母を持つかも知れず、艦載機はF-35に相当する、あるいはより優秀なステルス第4世代戦闘機となるに違いない。

2.中国が国産空母を重点的に開発していることはすでに公然の秘密である。外国メディアの報道は、中国が国産空母を建造との情報はウクライナ、ロシアではとっくに秘密ではなくなっている、とする。中国の軍事航空、船舶工業は一切の力量を集中し、重点的に国産空母を発展させているところである。

3.西側はずっと中国国産空母を注視している。カナダの「漢和安全保障業務評論」はずっと中国国産空母の一挙一動に関心を寄せている。漢和はかつて、上海外高橋造船工場は2つの巨大なドックをすでに建設し、2基の600トン級の赤色のガントリークレーンを持ち、1号ドックは少なくとも同時に2隻の15万トン級タンカーを建造できる、とした。2号ドックが空母を建造できるか否かの問題はすでに何度も論証され、結論は「完全にできる」である。この工場に関して言えば、空母を建造する上での弱い条件はまだ軍用船舶を建造した経験がないことである。だが現在の情報、資料から見て、各項目の進度はきっちりしており、一度あった噂ではプロジェクトの進度はすでに80%も完成しているとされた(頑住吉注:いくら何でもそれはないわ)。

4.中国国産空母は「ウリヤノフスク」号の図面を参考に設計が加えられる。中国国産空母の計画は1980年代には早くも開始され、中国はまず目を西側に向け、後になってやっとロシアに転じた。そしてウクライナで中身のない「ワリヤーグ」号とその図面を購入した。「ウリヤノフスク」号原子力空母の図面も中国の手中に落ち、中国国産空母は「ウリヤノフスク」号の図面を参考に設計が加えられる。かつてある情報は、1996年、華中理工大学に数台のトラックに分けて図面が到着し、専門家たちが図面の中で再度開発を行った(頑住吉注:直訳するとこうですが「図面をもとに開発を行った」くらいの意味でしょう。なお、いくら原子力空母の図面でもトラック何台分にもなるもんなんでしょうか)、とした。「ウリヤノフスク」号の設計上の寸法は全長324.6m(頑住吉注:「インドと中国の空母を比較」による「ワリヤーグ」のデータをカッコ内に示します。304m)、幅39.8m(70.5m 「ウリヤノフスク」の数値は明らかにおかしいです)、喫水11m(10.5m)、飛行甲板の幅75.5m(70m)、標準排水量6万トン(57,000トン)、満載排水量7.9万トン(67,500トン)である。原子炉には4基のKN-3加圧水型原子炉が採用され、4基の蒸気タービンを連動させ、4軸、20万軸馬力で、最大航行速度は30ノットを超える。設計上70機の各種飛行機が搭載され、これにはスホーイ-33戦闘機、スホーイ-25K攻撃機、Yak-44E早期警戒機が含まれる。艦首には依然スキージャンプ式甲板が採用されているが、艦上には明らかに2基の蒸気カタパルトの装備が計画されている。

5.中国が「ワリヤーグ」空母を修復、改装したことは、国産空母への道を探索する上での重要な経験になった。ワリヤーグとウリヤノフスクの構造は類似しており、中国がワリヤーグを購入して改造したことは中国国産空母設計の参考となった公算が高い。ある情報は、中国空母の設計図面、模型のサイズ、外形、構造はすでに定型に至り、通常動力空母のナンバーは「085」、原子力空母のナンバーは「089」で、いずれも同一図面から発展し、「085/089計画」の外観、サイズは同じで、内部の動力だけが異なる、とする。この機種は中国の戦略に最も適し、旧ソ連の回り道、すなわち絶えず新たな設計を行って大きな浪費をもたらすことも避けられる。

6.国産空母プロジェクト085/089計画の展望。「085」プロジェクトは全部で2隻で、2020年に完成し、東海と南海に配備される。現在南海、東海などホットな区域はいずれも中国周辺海域にあり、国産空母をどこに配備しようとも、空母が作用を発揮できる範囲内である。もし渤海に配備すれば、南海に赴いて任務を執行することもできる。「089」プロジェクトにいつ着手されるかは、2020年以後の中国の経済的実力を見る必要がある。だが空母の設計図面には大きな変更は必要ない。確かなのは、2015〜2017年になれば中国が最初の空母を持つだろうことだ。かつてある報道は、中国国産空母戦闘群は1隻の085クラス通常空母、2隻の051D、2隻の052D、4隻の054B、1隻の補給艦および若干数の潜水艦からなり、空中、水上、水中三位一体の作戦システムを形成する、とした。海軍の資源は真に1つの有機的作戦システムに整合され、2020年になれば中国は沿岸防御に別れを告げ、海上防御の中心を第一諸島(頑住吉注:日本、台湾、フィリピン、インドネシアといった島々の連なり)に広げる、と。

まとめると、筆者が思うに全く疑問の余地がないのは、中国国産空母の建造が鳴り物入りで行われているところだということだ。台湾メディアの報道ですら、中国は少なくとも3隻の空母を必要とし、それでやっと最低の必要を満たせる、としている。しかもまさに一部の西側メディアの見方のように、中国国産空母計画は将来6隻の空母にも達するかもしれない。さらに原子力空母の建造も努力中かもしれない。このようにしてこそ中国海軍は敵との闘争の新たな現実に適応し、我が国の領海主権が受けるに至っている前例のない巨大な挑戦に向かい合うことができるのである。


 「ウリヤノフスク」の図面が元になり、通常空母と原子力空母は同型で動力のみの違いになるといったあたりは非常に具体的です。通常動力空母が動力以外「ウリヤノフスク」に準じたものになるというのが本当かどうかは比較的近い将来明らかになる可能性が高いでしょう。




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