台湾が「エイブラムス」戦車を導入する?

 いずれにせよ大規模な戦車戦になるということは考えにくいと思いますが。

http://military.china.com/important/11132797/20161121/30045114.html


台湾軍、M1戦車を買わんとする 解放軍上陸部隊に対しどのくらいの圧力を形成できるのか

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「台湾軍は今に至るも『金門の虎』の故事の中にうつつを抜かし、抜け出すことができない」)

台湾がアメリカ製M1A1メインバトルタンクの購入を企図していることに関する情報はすでに初めて伝えられるわけではなく、しかも現在の状況を根拠にして見れば、この件に決着が付く前において、これは最後の1回でもなさそうである。だがこの購入案件成功後にもたらされる可能性のある影響に対しては、率直に言って皆いささか「見積もり不足」である。

1949年、第三次国内革命戦争が中国共産党の全面勝利に向かうのと共に、台湾に逃げた国民党政権と国民党の軍隊は全面的な混乱の中にあり、国民党の装甲部隊もずっと淮海戦役の惨敗の中から回復してきていなかった。

国民党の装甲兵は低価格で購入したアメリカ製の廃品軽戦車に頼って部隊を再建したが、それにもかかわらず意外にも1949年の金門戦役の中で解放軍の進攻部隊を撃退するカギとなる重要力量となった。このいわゆる「古寧頭の大勝利」は台湾軍が装甲兵を発展させる熱情を鼓舞し、1955年の「湖口兵変」を経歴したが、台湾軍が装甲兵を発展させる熱情は決して終わることはなく、台湾軍はずっとより多くの戦車を獲得し、もってその大陸反攻の妄想を実現することを企図した。

こうではあるが、台湾軍戦車の数の不足はずっと回避できない問題だった。1950年前後に米軍が台湾に送った何十両かの壊れて古い、かつタイプが同一ではないM4中戦車を除けば、1970年代前まで、台湾軍装甲兵の発展は優秀とは全く言えなかった。その主力装備は775両のM41軽戦車の他は、300両に満たない、かつさらに古いM24軽戦車で、こうした戦車は解放軍の59式あるいはT-34/85戦車と対戦することは言うまでもなく、当時の台湾軍の30個近い陸軍師団内に置くのにも不十分で、大多数の陸軍師団は師団部の下にいわゆる騎兵中隊を属させ、十何両かのM41、甚だしきに至ってはさらに劣ったM24戦車を装備しただけで、少数の機械化師団や装甲師団のみ機械化を実現していた。

これは国民党軍が米軍に向けての申請の努力をしていなかったのではなく、一方においてはアメリカが台湾の大陸反攻を制限するため、実戦機や戦闘艦に対する制限は多くなかったが、戦車のような地上突撃武器に対しては厳格に数や性能を制限し、もう一方では台湾の早い時期の基礎施設が比較的劣り、軽戦車の台湾の地形に対する適応性がより良く、加えて当時解放軍の水陸両用運搬搭載能力には限りがあり、初期に島に上陸する部隊はきっと対装甲能力が欠乏した軽装歩兵がメインで、快速の軽戦車がこうした脅威に対応するのがどちらかといえばまあ有効だったからだった。

(頑住吉注:原ページのここにある1枚目の画像のキャプションです。「十何両かだけの『勇虎』戦車は反応装甲を取り付けられているが、懸架システムが重い負担に耐えられない結果をもたらすだろうため、この種の改装は台湾軍が買おうとするM1戦車には押し広められず、解放軍の装甲部隊対しいくらかの圧力も形成しない」 続いて2枚目。「台湾軍の今の主力は460両のM60A3戦車である」)

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「もし米軍が提供するM1A1戦車の装甲防御力、徹甲弾の威力がいずれも『輸出品』水準でも、少なくともM60A3に比べればずっと強く、台湾軍がこの戦車に対し高い期待を寄せるのも怪しむには足りない」です。)

しかし解放軍の歩兵分隊が普遍的に対戦車ロケットランチャーを装備し、歩兵大隊が普遍的に無反動砲を装備して以後、台湾軍の軽戦車は解放軍歩兵に直面してさえ安全とは評価できなくなった。まさにこのような考慮から出たからこそ、米軍は1973年に始まり台湾に向け米軍を退役したM48A1戦車の販売を開始し、総数は309両だった。この1952年に就役を開始した戦車は台湾に引き渡された時はまだ燃料の消耗が大きく、信頼性が劣り、しかもひとたび打撃されればすぐ着火するガソリンエンジンだったが、台湾軍はそれのディーゼルエンジンへのグレードアップを自ら行い、しかも米軍が自らやっていることにならってそれはM48A3であると主張した(だが米軍は全く認めていない)。

これ以後、台湾軍のM24およびM41戦車が古くなったため大量に廃棄されるのと共に、台湾軍の装甲部隊補充のため、台湾はアメリカがこの時に開放した技術を利用して、いわゆるCM-11「勇虎」戦車の研究開発を行い始めた。

簡単に言うと、CM-11戦車は台湾がアメリカ製のM60A3の車体、M48A5の砲塔、M1の火力コントロールを用いてつなぎ合わせて作った性能が比較的良い第2世代戦車で、今日見ればそれは笑い話かもしれないが、1988年にこの戦車が装備され始めたばかりの時は、解放軍のあらゆる現役戦車の総合作戦能力はそれに追いつかなかった。

これこそ何故、湾岸戦争以後、CM-11がアメリカ製M60A3のシャーシ生産停止のため終了を迫られた時、台湾がさらにあらゆる方法を考えて余りの100セットの105mm砲と火力コントロールシステムを100両の状態が比較的良いM48A1に装備してCM-12と称したかの理由である。結局のところ1990年代初め、この火砲+火力コントロールシステムのセットは解放軍戦車に対しまだ非常に大きな優勢を有したのである。

その後台湾はまた米軍戦車退役の機会を借りて低価格で460両のM60A3を購入し、全体的に台湾軍の装甲部隊は基本的に「メインバトルタンク化」を実現したと評価された。それから現在に至るまで、450両のCM-11、100両のCM-12、460両のM60A3、加えて60両のM41Dが台湾軍戦車部隊の全部の財産である。総数の上から言えば、この時の台湾軍戦車の数は決して1960年代当時に比べいかなる好転もなかったが、台湾軍のいわゆる「精実案」「精進案」「精粹案」のおかげで、台湾軍の29個師団が最終的に15個地上旅団級単位と6個の新たな訓練旅団まで減らされ、1人あたりの戦車の数は逆に増え、台湾軍はついに夢にまで見た全軍機械化を実現した。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「解放軍の関連の報道の中からは、現在05式水陸両用戦車は上陸時いつも徹甲弾を搭載する必要はなく、何故なら対面する『勇虎』およびM60戦車はどうせ105mm成形炸薬弾も防ぎ止められないからだが、将来相手方にM1A1がいるようになれば、徹甲弾は必要不可欠となり、ならば対構築物弾薬の数をいくらか減少する必要があり、したがってその突撃能力はやや削減される、ということが見て取れる。」)

(頑住吉注:これより3ページ目。画像のキャプションは「『モンキーバージョン』のM1A1が解放軍のメインバトルタンクに対面すれば、撃ち抜けないことは撃ち抜けず、防ぎ止められないことは防ぎ止められないが、これは台湾軍戦車の増強が我が軍の作戦に対し影響がないことを決して意味していない。」です。)

当然この種の機械化は戦車装備が極めて大きく豊富になったことをも意味していない。1つの典型的な例は、台湾軍海兵隊の2個旅団が陸軍から2個CM-11戦車大隊を持ち去った後、台湾軍の2個装甲旅団は永久的性質で編成内に1個大隊少なくなり、その突撃作戦能力を大幅に削減させる。まさにこうだからでもあるが、今回台湾軍は購入を企図するおよそ3個大隊120両の戦車の買い入れ後、台湾軍はいくらの戦車も退役させず、単に海兵隊が持って行こうとしている装備の欠員を補充するだけに過ぎない可能性が高い。

M1A1戦車自体に関しては、およそアメリカ・台湾の兵器購入の歴史を熟知する人は皆知っているが、5年前の1台あたり300万アメリカドルだった価格は現在ではすでに何の参考価値もなくなっており、結局のところ当時の価格は付加されるその他の費用を含まなかったのである。

一方ここ何年かの国際的な類似の「旧車改造」を参考にすれば、正常なグレードアップ水準に照らして改良すると、新たな火力コントロールシステムに全面リニューアルし、かついくつかの防御システムと武器ステーションのたぐいのハイエンド設備を加えれば、1,000万アメリカドル以内の単価でさえ全く良心的価格に属する。アメリカが台湾に売るM1A1の最終的グレードアップ価格は、皆そろって驚きいぶかしがらせる天文学的数字の価格になるになるかもしれない。

当然天文学的数字の価格を費やすことは決してこうした戦車にその価値があることを説明することはできない。明らかに本国で使用する複合装甲を米軍が台湾軍に提供することはあり得ない。一般的に言って、サウジアラビア、エジプトあるいはイラク軍が装備するM1系列戦車の防御水準は米軍の輸出版の水準に比較的符合するが、それらの防御能力に関しては、イエメンおよび「イスラム国」を打撃する戦闘の中で、我々はすでに見ている。

(頑住吉注:原ページのここにある1枚目の画像のキャプションです。「近年来、対岸の装甲部隊の脅威が限られているため、我が軍の歩兵部隊の使い捨てロケットランチャーの発展は堅固な陣地を攻略する弾薬の発展を優先する傾向になり始め、69式40mmロケットランチャーは今に至るも依然主要な歩兵分隊の対戦車武器だが、M1A1の出現と共に、我が軍の歩兵対戦車武器を更新世代交代することをあるいは日程に上げる必要があるかもしれない。」 続いて2枚目。「少し前、『ネット名人進軍営』活動の中で、38軍の某師団が、この部隊の機械化歩兵小隊編成の中にすでに兵個人対戦車ミサイルがあることを明らかにしたが、これこそ紅箭-12ミサイルかもしれず、対面する敵の装甲の脅威の増強と共に、あるいは東部戦区も『万歳土豪師団』同様この新兵器を装備するかもしれない。」)

当然、M1が台湾に来ることは依然解放軍に小さからぬ面倒をもたらすだろう。これは当然一般メディアがM1と99式戦車に性能の対比を行うという種類の面倒ではなく、我が軍の歩兵に関して言えば、現在台湾軍の全部の戦車が均質装甲をもって防御とし、10両に満たない戦車が反応装甲を装備し、このことは大多数の成形炸薬戦闘部が軽々と台湾軍戦車の装甲を貫通できることを意味している。

少し前弾薬を展示するのが見られた05式水陸両用突撃車が、大多数の時徹甲弾を搭載せず、成形炸薬弾と堅固な陣地攻略用の弾薬だけを用いるのは、似た考慮から出たことに他ならず、一方解放軍のほとんどあらゆる歩兵対戦車武器は全く圧力なく台湾軍戦車の装甲が撃ち抜ける。

ひとたびM1戦車が台湾に装備されれば、その正面装甲は相当多くの小型、甚だしきに至っては中型成形炸薬戦闘部を防ぎ止めることができ、解放軍歩兵の対戦車武器がそれらを撃破したければずいぶん苦心し、精妙な戦術によって勝利を取得しなければならず、一方水陸両用突撃車も先進的な徹甲弾でそれらを撃破する必要がある。この一切は作戦の最終的結果に影響することはあり得ないものの、それにもかかわらずそのスムーズな実施を妨害する可能性が高い。

この角度から見て、台湾軍へのM1の接近は、我が軍の歩兵対戦車武器がさらなる一歩の更新を必要とし始めることをも意味しているし、新世代対戦車ミサイル武器を我が軍に装備する重要な契機であるという可能性もある。


 何かえらい上から目線ですが、当然やらないよりはずっとましというのは大陸さえ認めているわけですね。

















戻るボタン