中国空母関連2題

 まずインドと中国の空母をめぐる情勢に関する記事です。

http://military.china.com/important/11132797/20150730/20105325.html


ロシアメディア、中国の大型原子力空母は前倒しで完成、とする 電磁カタパルトを装備

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国初の空母遼寧艦」 なお2ページ目もこれと同じです。)

ロシア衛星ネットは7月28日ロシア戦略技術分析センターの専門家ワシーリ コーシンの文章を発表し、インド海軍は「ロシア国防輸出」を含む4つの外国の会社に向け、大型空母であるIAC-2空母建設方面であり得る協力を展開することを提案した、とした。

現在インドが建造中の初の国産空母であるIAC-1に比べ、新たな空母の排水量はさらに2万トン大きくなり、6.5万トンに達することになる。この艦にはカタパルトが装備されることになり、この艦は35機の戦闘機と20機のヘリを搭載できる。

「週刊ジェーン安全保障業務」はインド海軍設計局の人物の話を引用して報道し、空母を設計する、およびそれを建造するためにインドの造船工場を改築するだけでもう6〜7年の時間を費やす必要がある、とする。現在インドには1つもこのように大きな軍艦の建造任務に堪える造船工場はないのである。

このことから、空母の着工時期であっても2012〜2020年より早くはないだろう、ということが見て取れる。しかも建設中に遭遇する困難、インド工業に充分な建設経験が欠乏していること、および続いて不足に対する消し去りや部品の調整を考慮すれば、2030年まで待つことを要して空母はやっと進水できる可能性が高い。しかもそれに現実の戦闘力を持たせるには、さらにより長い時間を必要とする。

見たところ、インドは極めて金のかかるプロジェクトを計画、実施しつつあり、しかもそれは今後15年どうやってもインドの安全のために貢献をなすことはあり得ず、甚だしきに至ってはそれが将来存在する価値も人を懐疑的にさせる。インドとパキスタンにひとたび軍事衝突が発生したら、このように大きな空母は必ずしも用いる場に派遣できない。インドの現有の空母とすでに建造中のIAC-1で、自らの優勢を確保し、海上からパキスタンに対し有効な打撃を実施するのには足りるのである。

もし大型空母の建造が中国に対応するためなら、このことはインドがすでに海上軍備競争に巻き込まれ、しかも自らはこのレースの中で全く勝つ可能性はないということを意味する。周知のように、中国は大型原子力空母を建造し、そのために電磁カタパルトを装備する計画である。空母の主体および内部構造部品の建造作業の進展はスムーズで、プロジェクトの完成は推して知るべしである。

中国の大型空母は前倒しで出現する。インドの空母と異なり、中国の空母のあらゆる設備は国産である。強大な工業と再編資金の保障のため、中国はより大きな軍艦を完成させられる。3隻の大型空母を建造するとされ、かつそれらはインド唯一の1隻(頑住吉注:大型空母?)に比べより早く進水するだろう。

前世紀初めに西方の大国が展開した「ド級艦競争」の教訓も我々に告げる。工業のより強大な国家と大型潜水艦(頑住吉注:軍艦の間違いでしょう)建造方面で競争を行うことには全く前途がない、と。インドは本国海軍の実力向上のため、中国に勝る領域と本国の工業の成就に重点を置き、より有利な国際協力のチャンスを掴むべきである。

より賢い投資の方向は原潜と通常潜水艦の開発、およびさらに一歩海軍の現有の巡航ミサイル、機雷、魚雷を最適化することのはずである。このようにしてこそインドは自らのインド洋における優勢、世界の大国に対応することを含む能力を向上させる可能性があるのである。

(頑住吉注:3ページ目)中国空母戦闘群の編成および実力

(頑住吉注:4ページ目)中国海軍艦艇


 中国と空母建造競争をするのは不利でしょうが、かといって中国の持つ大型空母なしでは不安でしょう。空母を建造する予算を潜水艦、ミサイル、魚雷などの開発、製造に回せばかなりのことができるはずで、難しいところです。

 次は中国の艦載機関連です。

http://military.china.com/critical3/27/20150731/20110739.html


殲ー15、登場してすぐに立ち後れる 殲ー31Cと利剣無人機、もうすぐ空母に搭載

遼寧号空母訓練艦の就役は中国人百年の空母の夢を満たした。しかしアメリカのフォード級空母が就役しようとしている。中国空母艦載機である殲ー15は成功したが、アメリカのF-35B/C艦載機も装備されようとしている。今後何年かでアメリカ空母の現役艦載戦闘機であるF-18は取って代わられ、中国のそれと同世代の殲ー15戦闘機は登場してすぐ淘汰に直面することを宣告されることになる。もし予想通りなら、中国は真に10万トンの原子力カタパルト搭載空母を開発中であり、ならば中国海軍自身も殲ー15艦載機に対しいかなる未練もないだろうと信じる。

殲ー31C艦載戦闘機は米軍のF-35Cに比肩し、中国原子力空母の標準装備となる

アメリカは世界最大にして最も先進的な空母保有国であり、このためその他の国が追いかける目標でもある。中国の空母建設の歩み始めは遅かったが、飛躍的発展方針の指導の下で、次世代原子力空母は全システムの上で突破を実現し、かつアメリカとの間にすでに存在する世代差を飛び越え、全システムの技術と実戦能力の建設理念の上でアメリカの最新空母と対等になることを極力求めることになる。空母艦載機問題の上でも、中国はアメリカの先んじた指標をもって発展の道案内とするだろう。

外界の見たところ中国の沈陽飛行機が研究開発する殲ー31戦闘機は外形上米軍のF-35ライトニング戦闘機に最も近い。殲ー15艦載戦闘機はまさに沈陽飛行機が設計製造したものである。このため殲ー31には空母艦載機として設計した型(艦載型殲ー31C)が存在する可能性が高い。だが沈陽飛行機のこの意図は、それにもかかわらず殲ー31に最初からもう貼られた「輸出機種」というレッテルによって覆い隠されている。だがその発展の基礎と、海軍空母型にグレードアップするポテンシャルは中国軍の専門家によって非常に好意的に見られてもいる。

ある中国の軍事専門家は次のように分析する。殲ー31の性能は典型的な第4世代艦載戦闘機であるF-35Cに完全に比肩し得る。まずこの機の空力外形はF-35に比べ良いだろう。F-35は巨大なターボファンエンジンを装備する必要があるため止むを得ず機体を充分太くたくましく設計しているが、殲ー31はそれとは異なり完全に超音速面積率に照らして最適化設計が行われている。次に、殲ー31のステルス性能はF-22やF-35に似ており、甚だしきに至っては殲ー20のステルス性能に比べさらに良いかもしれない。第3に、大きなストレーキとDSI空気取り入れルートの設計は飛行機の高速および低速の飛行性能を向上させている。

第4に、この機の全体が動く形式の尾翼は、その操作コントロールシステムが全デジタル化を実現していることを説明する。第5に、この機のワイドな機首は大型レーダーを収納できる。第6に、この機は2台のエンジンを装備し、艦載機について言えばF-35より優れているだろう。第7に、この機の車輪と脚は太くてたくましく、非常に大きな衝撃力を受け入れることができ、艦載機に改装できる。「海軍が完全に用いることができる」のである。公開された写真から判断して、殲ー31は中ランク中型第4世代機である。このことは、空母の限られた空間により多くのこの種の飛行機が搭載できることを意味している。殲ー31「鶻鷹」戦闘機の総設計師である孫聡は、「鶻鷹」機が将来殲ー20と任務上のハイローミックスを行い、持続打撃能力を保持することを希望し、同時に「鶻鷹」の改良版戦闘機が中国次世代艦載機となり得ることも希望する、と明らかにした。

殲ー31の重量はアメリカのF-35と大差なく、両者のステルス能力にも優劣はなく、総合作戦能力は比較的近い。殲ー31は主翼や脚方面の改良の後、完全に中国の未来のステルス性能を持つ空母艦載戦闘機になり得る。その時、殲ー31は世界第2の中型ステルス空母艦載機となり、中国軍の全体的戦闘力も非常に大きく向上することになる。

中国の「利剣」艦載無人実戦機は米軍のX-47Bを見習い、殲ー31Cと共に海上の制空権を握る

2013年8月、中国の「利剣」無人攻撃機が滑走するビデオが明るみに出、メディアは我が国の「利剣」ステルス無人攻撃機の検証がすでに開始され、頻繁に地上滑走試験を行い、このことはこの機が初飛行前の準備作業を行っていることを意味している、とした。2013年11月21日午後、ネット上に国産ステルス無人作戦攻撃機初飛行の画像が出現した。目撃者は、この機は21日午後13:00に飛び立ち、13:17前後にスムーズに降着し、初飛行全体の時間的過程は20分間近かった、とした。

発展の進度から見て、中国の利剣無人攻撃機はアメリカのX-45、X-47B、ロシアの「シビレエイ」、フランスが主導する「ニューロン」、イギリスの「タラニス」と基本的に同一水準にある。一方アメリカのX-47Bがすでに空母艦載試験を開始していることと、沈陽飛行機が中国の空母艦載機を研究開発している背景に基づけば、利剣無人機には艦載無人作戦機型が存在する可能性が高い。全部の地上試験の完成と性能の安定を待って、遼寧号空母訓練艦上で艦載使用試験を実施するはずである。注意を必要とするのは、利剣無人戦闘機は殲ー31同様、やはり空母艦載戦闘機製造のスペシャリストである沈陽飛行機によって設計されている、ということである。

結びの言葉:中国初の自主空母の就役期はおよそ2020年の前で、つまり殲ー31Cと利剣無人実戦機にはまだ5年の発展の成熟期間があるということである。中国海軍の01号自主空母就役の時、殲ー31Cと利剣艦載無人作戦機が力強い姿を(頑住吉注:詩的な表現を使っていて訳しづらく、内容的にどうでもいいので飛ばします)見ることを希望する。


 「殲ー31C」なんて名称普通に使っていますがこの筆者が勝手に考えたに過ぎないと思われ、全体的にあまりに楽観的過ぎる感じですね。殲ー20、殲ー31、運ー20など中国期待の新型機は初飛行後何度も試験飛行の進展の情報が出ているのに「利剣」は初飛行以後新たな情報が全くなく、現在の技術では無理として棚上げされた可能性すらありそうですが。


















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