第5世代機関連3題

 殲ー31、殲ー20、F-35に関する記事をまとめて紹介します。

http://military.china.com/news/568/20141204/19048517.html


ロシアメディア:殲ー31はレーダー、ミサイルほど重要でない エンジンの噴煙はまるで喫煙のよう

【グローバル軍事報道】 ロシア軍事工業総合体ニュースネット12月3日の報道によれば、アメリカの週刊航空ウェブサイトは12月1日、少し前に行われた中国珠海航空展を評論する時に、展示品から見て中国のレーダーと正確制御誘導武器の研究開発は重要な意義を持っており、その重要性は甚だしきに至っては新世代戦闘機を超える、と指摘した。

中国は珠海航空展で第2機種目の新世代戦闘機FC-31を展示した。エンジンの噴煙の状況から見て、FC-31はロシア製のRD-93エンジンを装備している可能性がある。中国にはしばらくのところまだ本国の殲ー10B戦闘機、あるいはスホーイー27を基礎に研究開発したその他の飛行機のために国産エンジンを生産する能力がなく、増してやプーチンの同意を得ていない状況下でその他の国向けに輸出したり物資技術保障を行ったりするのは論外である。中国の新戦闘機のエンジン噴煙の状況は、まるでハリウッドの映画スターハンフリー ボガートが俳優生涯ピークの時期に非常に愛好したチェスターフィールドブランドのたばこのようである。

レーダーと武器はこれとは別物である。轟ー6M爆撃機の展示期間、周囲にはまるまる一系列の正確制御誘導武器がいっぱいに並べられ、そのうちいくつかのサンプル品は初のお目見えでもあった。今回の珠海航空展ではさらに各種各様のミサイル装備があり、これには初めて公開展示されたCX-1超音速巡航ミサイルが含まれ、これは重量7,700ポンド(3,800kg)で、ラムジェットエンジンを使用し、艦船や水上目標を殺傷するのに用いられる。このミサイルは外形上ロシアの「オニキス」およびインドの「ブラームス」ミサイルに酷似している。中国の新型自走対空ミサイルシステムのサンプル品は人にロシアの「ツングースカ」や「鎧甲」ミサイル・砲合一防空武器システムの設計理念を想起させる。

さらに興味深いのは、中国の各種ミサイルが統一化を実現していることである。CM-400AKG空対艦ミサイルは関心を集め、これは超音速対艦ミサイルで、SY400戦術弾道ミサイルの戦闘部とエンジンを使用し、一方SY400ミサイルが配備するパッシブレーダー誘導弾頭は、B611MR半弾道式対輻射ミサイルにルーツがある。B611MR対輻射ミサイルが使用するエンジンとコントロールシステムは、衛星および慣性ナビゲーションシステムを採用するM20弾道ミサイルと同じである。B611MRとM20という2種の弾道ミサイルが使用する機動式発射装置は、同様にCX-1超音速巡航ミサイルに適用される。つまり、中国は各種ミサイルの統一化によって非常に迅速に各タイプのミサイル製品を量産できるのである。

レーダー製品の中で特別に人の注目を引いたのは巨大なフェイズドアンテナアレイレーダーJH-27Aである。そばにはさらに各種の中、小型アクティブフェイズドアンテナアレイレーダーとその他のレーダーが展示された。ある報道は、JH-27Aレーダーは対ステルス能力を具備しているとする。西側にはこの種のレーダーがないので、しばらくのところその具体的な性能を判断することはできない。(編集翻訳:林海)


 本題は殲ー31じゃなかったですが、要するにまださほどの重要性はないと評価され、というか明らかにやや馬鹿にした書き方です。

http://military.china.com/important/11132797/20141203/19043070.html


ロシア、殲ー20の燃料はF-22に比べ4割多い 西側にもロシアにも類似の戦闘機はない

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「機首のピトー管がなくなり、殲ー20の研究開発はすでに定型に近づいている」)

【グローバル軍事報道】 ロシアの「軍工信使」ウェブサイト12月2日の報道によれば、中国の新戦闘機は給油機と空中偵察プラットフォームの破壊に用いるよう設計されることになる。

外国の専門家は、第5世代ステルス戦闘機殲ー20は中国航空工業の現在最も良い成果である、と考える。しかしその研究開発の歴史と試験飛行のデータは依然秘密保持されている。殲ー20の第2機目の原型機は2012年5月に出現し、第1機目の原型機と外形上非常に似ていた。最近空中にまた2機の標識がそれぞれ2011と2012の殲ー20戦闘機が出現し、外観上非常に大きな差異がある。

戦闘機の外観の最も主要な変化は機体尾部下方にあり、脚が置かれる区域がより狭い。エンジンの間のミゾの深さは大きくなり、テールブームはより長くなり、固定された水平安定面は尾部に移動している。水平尾翼とエンテ翼の頂端は短く切られた台形である。主翼の鋸歯の付け根部分の縁は湾曲した形から真っ直ぐに変わっている。さらに直接超音速空気取り入れルートの頂線の形状が改変され、あらゆる脚コンパートメントに新たなハッチができた。機の鼻部下方には箱状コンパートメントが装備され、赤外線捜索・追跡システムかもしれず、一方後面はミサイル発射を検査測定する早期警戒装置である。

コードナンバー2001の殲ー20が初めて飛行してから3年余りが経過し、ニューバージョンの飛行機がやっと出現した。飛行テストの後、さらに飛行機の構造に対しいくつかの変更が行われ、一方その他の変化は少量あるいは大量生産準備の時になってやっと反映されると見られる。殲ー20が使用に投入される確実な期日は現在依然知られていない。アメリカの最新年度のレポートの中に含まれるデータは、2018年になってこの飛行機はやっと戦闘準備段階に到達するだろう、としている。

西側の専門家は、新型殲ー20の出現はこの飛行機の研究開発作業が前に向かって充分遠い距離まで行ったことを証明した、と考える。報道によれば、4機の飛行機はいずれも西安付近の閻良空軍基地にあり、ここは中国解放軍空軍の主要な試験場である。分析家たちは中国初のステルス戦闘機がどのような戦略的作用を完成させることになるのかを討論しているところである。専門家は一致して、西側の空軍にもロシア空軍にも、殲ー20に直接的に類似している飛行機はなく、その機載電子設備はまだ謎であると考えている。

殲ー20の外観はF-22と似た部分がある。機体底部にはダブルの内部に置かれた武器コンパートメントがある。空気取り入れルートの側面と空気取り入れ口の下方には空対空ミサイルの外部搭載ポイントが装備されている。脚コンパートメントは武器コンパートメントの後方に位置し、エンジンとの間が非常に近い。殲ー20の機体は鼻部から燃料噴射ノズルまでがF-22に比べ2.85m長いようだ。もし武器内部コンパートメントの容量が大体同じであることを考慮すれば、この空間は燃料タンクの装備に用いられることになる可能性がある。西側の専門家は、殲ー20はF-22に比べ40%多くの燃料を搭載できると推測する。機体の長さの増加は空力レイアウトの改善、音速をまたいでの飛行時の抵抗軽減の助けになる。

長さは増加したが、殲ー20の重量は依然F-22と大差ない。これは殲ー20のエンジンが縦方向のベクトル推力コントロールを伴う大型ノズルを装備していないからで、一方ラプター戦闘機はダブルルートターボジェット式エンジンF119を装備している。推測によれば、殲ー20は試験機にロシア連合エンジン社が製造するAL-31Fターボファンエンジンを装備することになる。推力の差異は相当に大きい。西側の専門家は、牽引状態の下でのF119の出力は殲ー20のエンジンの完全加速状態の下での出力に比べ小さいだろうと考える。だがロシア最新の航空エンジン、特により近代化された117あるいは117Sの装備は、中国戦闘機の性能を顕著に向上させることができる。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「殲ー20の比較的大きい機体スペースは今後のグレードアップのために可能性を提供している」です。)

2001年、殲ー10の総設計師ソンウェンツォンは技術問題の文書の中で、将来の殲ー20の主要な空力的特徴を指摘した。殲ー20の構造がデルタ翼、水平エンテ翼、主翼の鋸歯を持つことをはっきりさせれば、このことはこうした要素の間の相互作用を説明している。殲ー10とは異なり、殲ー20には幅広い機体と分かれたエンテ翼および主翼がある。この技術文書によれば、エンテ翼と主翼の鋸歯の使用は機を高い搭載重量係数に到達させ得る。文書の中では同様に外に向けて面が回転するステルス垂直尾翼の構造についても述べられている。

ソンウェンツォンは、新世代戦闘機は超音速飛行を完成させられるべきだと考え、空力抵抗減少の必要性にも言及した。同時に超音速飛行を行う時、機の性能が深刻に制限を受ける可能性が高いともした。だが推測によれば、ロシアの最新ターボファンエンジンの獲得はこの状況は変えることになる。117Sエンジンの完全加速状態の下での推力はAL-31Fに比べずっと大きいだろう。この他117系列エンジンにはデジタルコントロールシステムがある。だが西側の専門家は、もし殲ー20が117系列のような近代的エンジンを装備しても、F-22の性能指標には到達しない、と指摘する。

長さと幅がやや減っていることを除き、殲ー20の内部に置かれた武器コンパートメントもF-22とよく似ている。見積もりによれば、中国の殲ー20は4発の閃電-10空対空ミサイルと外形寸法が大差ないミサイルを装備するかもしれない。しかし一部の専門家は寸法がより大きいミサイルを装備するだろうと考えている。専門家は、中国にはロシア最新の対レーダーミサイルX-58USHKEを購入する意志があり、このミサイルは主にロシアの将来前線航空システムに装備される計画で、殲ー20は機関砲を装備しない可能性がある、と考える。

中国最新戦闘機は空中の優勢を奪取する飛行機となり、重点はステルスおよび高速・遠距離飛行中に良好な空力性能を保持することに置かれる。同時に戦闘機の内部コンパートメントの容量と機動性が非常に大きな制限を受けるだろう。西側の専門家は、この飛行機はさらに一歩の発展を行い、特に新たなエンジンの装備である、と考える。同時に殲ー10戦闘機に対する継続した研究は、中国が将来国の空軍の混合機隊を留保することを希望していることを証明している。

中国の地理的位置と中国南海およびこの海域の島嶼に集中する国家利益を考慮すると、空中の優勢を奪取する概念はA2/AD(対介入/区域拒止)戦略に符合する。これと同時に、アメリカは作戦半径が1,000kmに近い戦闘機の開発に特別に関心を注ぎ、これはアメリカ空軍基地から中国領土の潜在的目標の間の距離に比べずっと小さいだろう。アメリカは自らの盟友にこの方案を遵守するよう強く迫っている。その結果は空中の作戦が非常に大きな程度上、空中に非常に長く滞留できる空中給油機や早期警戒機に依存する必要がある、というものである。アメリカ空軍の分布統制の戦略によれば、偵察設備を持つ飛行機はコントロールと通信の機能を持ち、無線電子戦や相手方のネットワーク攻撃に対抗する際の安定性を高めることが必須である。だが給油機も早期警戒機も非常に脆弱で、遠距離においてそれらの空中防御を組織することは非常に困難である。

西側の専門家は、ステルス戦闘機である殲ー20の主要な任務の1つは哨戒機を突破すること、空中給油機および敵サイドの早期警戒プラットフォームを破壊することであると考える。この種の状況下では、必要な燃料とレーダーの支持が欠けているため、敵サイドの飛行機は戦闘任務を完成することができない。対レーダーミサイルの使用は殲ー20が海上通信に対し影響をもたらすことができるようにさせる。また中国の最新対艦ミサイルCM-400AKGおよび鷹撃-12は内部に置かれた武器コンパートメントに置くために設計されてはおらず、主翼下の外部吊り下げ武器ポイントに搭載するしかない。分析家は、内部武器コンパートメントに置けるミサイル武器の開発は、非常に大きく中国の未来の戦闘機の作戦能力を向上させることができる、と考える。

西側専門家が出した結論は、要するに殲ー20の面前に置かれた作戦任務はソ連のツポレフ-22M2/3と某種の程度上非常に似ている、とする。(知遠/北風)

(頑住吉注:3〜5ページ目)殲ー20自身比較的大きな改良の余地を持つ

(頑住吉注:6〜9ページ目)F-22の限られた機体スペースはあるいはその今後の改良グレードアップを制限することになるか


 いまいち分かりにくい文章でしたが、F-22は完成度が高く殲ー20は低いというのはまあ当然で、あるメリットを得るため他のデメリットを甘受する必要があるのも当然です。

http://military.china.com/news/568/20141204/19050327.html


専門家、F-35は遼寧艦最大の天敵であるとの説に反駁 だが我が国に対する脅威は深刻

アメリカ海軍のF-35C「ライトニング」II艦載型連合攻撃戦闘機は11月18日に満足な形で「ニミッツ」号空母上での初の海上試験を完成させ、この戦闘機の信頼性と操作コントロール性能を検証した。ある報道は、F-35は遼寧艦最大の天敵であるとする。だが軍事専門家王志明は北京テレビ局のインタビューを受けた時、空母は空母戦闘群の核心であり、某1種の飛行機がそれに対し非常に大きな脅威を構成すると言おうとするのは決してロジックに合っていないが、もし日本などの周辺国が将来続々とF-35を装備したら、間違いなく我が国の防空に対する脅威であり深刻な挑戦を構成する、とした。

F-35は遼寧艦の天敵か? 専門家:ロジックに合わず

カナダの「漢和安全保障業務評論」の報道によれば、F-35は非常に強力な対地、対艦攻撃力を持ち、武器搭載重量は8トンに達し、7つの搭載架は全部密封式で、射程290kmのミサイルが発射でき、遼寧艦最大の天敵である。

軍事専門家杜文竜は中央テレビのインタビューを受けた時かつて、F-35の弾薬搭載量は、もっぱら非ステルス形式下での状況を指しており、もしステルスを考慮しなければ外部搭載架を用いて各種空対空武器、空対地武器、空対艦武器が搭載でき、このように弾薬搭載量はやや大きなものになるだろうが、いわゆるステルス戦闘機が非ステルス戦闘機に変わってしまい、一方ステルス戦闘機は隠身を必要とし、内部に置かれた弾薬コンパートメントを採用するので、実際の弾薬搭載量は設計上のデータに比べずっと小さいだろう、とした。

王志明は次のように語る。「『漢和』の評論には想像の成分が比較的多い。」 空母は1つの戦闘群であり、この戦闘群の中で、空母は高価値の核心的目標で、きっと非常に厳密な対空、対潜防御体系があってこの目標を保護するだろう。空中の飛行機に対しては、比較的遠い距離において制空戦闘機を使用し、来襲する飛行機がまだミサイルを発射する前に、最も外層においてそれに対し迎撃を実施しかつ殲滅することができる。もし来襲する飛行機が距離が比較的遠い時にもうミサイルを発射したら、すぐ艦対空ミサイルを用いて飛行するミサイルに対し迎撃を行い、もしミサイルが中、遠距離の艦対空ミサイル防御体系を突破したら、さらに中距離艦対空ミサイルがあって再度これに対し迎撃を行い、もしそれが継続して突破し、近距離にまで接近したら、軍艦上の厳密な近距離防御システムが速射砲を発射し、空中に弾幕を形成することができ、ミサイルが海をかすめるように飛行する中で、この弾幕はそれに対し有効な殺傷を行うことができる。「空母に対する保護は多層の、立体的な動態防御体系であって、某1種の飛行機が1隻の軍艦に対し非常に大きな脅威を構成すると言おうというのは、決して完全にロジックに合っていない。結局のところ実戦の検証を経ていないのである。もしF-35が遼寧艦に対し非常に大きな脅威を構成するというならば、我々の飛行機も相手方の空母に対し非常に大きな脅威を構成するのだ。」

F-35がもし広範にアジア太平洋地域に配備されたら、あるいは我が防空に対する挑戦を構成するか

先日、アメリカの大型防衛装備会社ロッキード・マーティン社が発表した情報は、すでにアメリカ国防省と最新鋭ステルス戦闘機F-35の次期生産計画につき共通認識を達成した、とした。この契約に基づき2016年にアメリカ国防省は第8期生産の43機のF-35の購入を開始し、このうち4機は2017年3月までに日本の航空自衛隊に引き渡されるものである。

日本の前防衛大臣小野寺五典はこの前アメリカのF-35戦闘機工場を視察した時、航空自衛隊が42機のF-35を配備する計画に関して、価格の研究を根拠に購入数を増加する可能性がある、とした。もしF-35が、中国の殲ー20の前に日本航空自衛隊に急ぎ装備できたら、中日間の空中のバランスを改変することになる。より重要なのは、日本の航空自衛隊が夢にまで見たステルス対地打撃能力を賦与することになることだ。ある軍事専門家は、将来F-35は世界、特にアジア太平洋地域で装備数最多の第5世代機になる、と考える。

王志明は次のように語る。「このことは、西太平洋地域において、日本が最も先んじて第5世代戦闘機時代に入る国になることを示している。」 アメリカは日本の嘉手納基地にすでに常態化して制空能力がより強いF-22を配備済みであり、今後日本がもしその本土に対地突撃能力が比較的強いF-35Aを配備したら、中国周辺の比較的核心的な地域がもう第5世代戦闘機の時代に入ったことになり、今後周辺のその他の国も不断にF-35を装備するかもしれず、このことは我が国の防空に対する脅威であり非常に深刻な挑戦を構成することになる。

王志明はさらに一歩、我々は我々の防空戦力を強化することが必須で、特にステルス機に対する抵抗反撃能力の増強で、しかもステルス機に対し有効な打撃を行う手段を具備する必要があり、これには地上防空システムや空中の作戦機が含まれる、とする。相手が周辺において第5世代戦闘機を大量配備するのに直面し、我々が相応の能力を具備するのは理の当然で、国外が中国に対しみだりに評論を加えるのにはいかなる意義もない。


 「天敵」というのは単にステルス機だから防御突破の確率が大きくなる、というだけのことでしょう。中国のミサイル防御システムは実戦のプルーフを経ていないので有効にアメリカのミサイルを迎撃できるかは分からんでしょう。














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