ロシアの次世代「アーマタ」戦車の配備は延期?

 必死で対抗策を考えている国やメーカーもあるようですが。

http://military.china.com/important/11132797/20170618/30763165_all.html#page_2


ロシア西部に最初の15両の1130馬力版T-72B3Mメインバトルタンクが装備される

中国国防科学技術情報ネット6月16日の報道によれば、ロシア連邦大統領プーチンは、今後3年ロシアの国防支出は2016年の国内GDPの4.7%を占める状態からGDPの2.7〜2.8%まで下がることになる、とした。軍事費大幅下降の影響により、ロシアが開発中の新世代メインバトルタンク「アーマタ」は就役が遅延を迫られ、一方ロシア軍が一定数のT-80をリニューアルして近衛戦車第一軍装甲力量を拡充するつもりだった元々の計画もある程度棚上げされる。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「T-72B3Mメインバトルタンク」)

この種の状況に直面し、ロシア陸軍は近衛戦車第一軍により廉価なT-72を提供して装甲力量を補充することを選択した。アメリカの「陸軍知識」ウェブサイト6月15日の報道によれば、ロシア西部軍区は一定数の最新近代化改造を経たT-72B3Mメインバトルタンクを受領し、こうした戦車は「鶏血版」(頑住吉注:不明のスラング)と称するに堪える高出力のB-92C2エンジンを装備し、出力は1130馬力に達する。

ある匿名の情報源は、「15両の制御試験をパスし、かつ最新技術製品を装備したT-72B3Mメインバトルタンクはモスクワ地域の装甲部隊の中に配備されることになる。こうした近代化されたT-72はより強大な1130馬力のエンジンとグレードアップを経た武器装備を装備する。」とする。

報道の中ではこうしたT-72B3Mが1130馬力のB-92C3/B-93エンジンを使用していることがわざわざ強調された。古い構造を使用するV12無中冷機械増圧ディーゼルエンジンは、我が軍がすでに系列化している新たな150HBエンジンに比べると、ロシア軍のこの古いエンジンは明らかにあまりにも立ち遅れている。

こうした戦車は全く新しい視察照準システムを装備し、車内にはデジタル化されたモニターと後方を見るカメラが装備され、爆発反応装甲は「コンタクト」から「化石」にグレードアップされ、しかも側面防御版が強化されている、とされる。アメリカ軍が発表した情報によれば、ロシア陸軍は800両の近代化されたT-72B3M戦車を装備している。

だがもし1130馬力のエンジンを装備したT-72B3Mでも、加速性能を増強しただけで、変速ボックスに足を引っ張られ、この高出力バージョンのT-72は2016年の戦車両項目競技の中で、1000馬力のエンジンを使用する96Bに比べ、全体機動性能上より強い性能を見せることができず、甚だしきに至っては非常に多くの部分で96Bに及ばなかった。

また、ロシア西部軍区は同時にさらに数十両の2S19M2「MSTA-S」自走砲を受領し、こうした火砲は同様に近衛戦車第一軍に装備された。西部軍区ニュース事務室は、近衛戦車第一軍の砲兵は夏季訓練の最後の段階でこれらの2S19M2を使用して実弾射撃演習を行う、とする。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「2S19M2「MSTA-S」自走砲」)

2S19M2自走砲は改良後の火力コントロールシステムを装備し、各種弾薬を発射して敵サイドの防御構築物、砲兵および装甲目標などが破壊でき、1門の152mm火砲の最高発射速度は毎分8発に達し得る。


 GDPの4.7%から2.7〜2.8%に下がるというのは尋常ではない大幅な低下です。この状況でそうせざるを得ないということは相当苦しいと見てよく、ある意味では日本がロシアに対し有利に交渉できる環境ともいえるでしょう。「アーマタ」に関しては技術的問題があるという説もあり、予算の問題だけかどうかはよくわからないです。














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