国際軍事競技で中国が受けた「不公正な待遇」

 当然これまでの記事との重複部分もありますが。

http://military.china.com/important/11132797/20150810/20165024.html


中国軍人のロシアでの不公正な待遇を総ざらい 兄貴のオーラはもはやなし

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国の96A戦車がロシアのT-72戦車を追い越す」)

【グローバル軍事報道】 今回のロシア「2015国際軍事競技」は激戦たけなわである。多くの項目の成績はまだ最終的に決定していないが、中国軍代表団はそれでも素晴らしいパフォーマンスに頼って自身の実力を証明した。これと同時に、中国代表団がホストの家の門前で直面した「場外の困難」も同様に人に印象深くさせた。中国代表団は全部でどんな「珍奇」な待遇に遭遇したのだろうか? 我々にちょっと総ざらいさせてほしい。

まず最も注目を受ける「戦車両項目」競技である。この競技はその肩にロシア戦車セールスの重責を担っており、唯一自ら96A戦車を携えて競技に参加した中国チームがどのような待遇を獲得したかは考えれば分かる。競技前中国代表団はもうすでに不利な要素に遭遇するだろうことを予測していたが、競技中の実際の困難はそれでも想像を超えた。競技前に中国サイドが優勢な項目が取り消し、圧縮され、ルールが改修される、この種のことについては多くを言わない。単に正式に競技に入った後で頻繁に改修される競技内容と評価規則でもう我々に相当な困難をもたらした。競技参加部隊が明らかにするところによれば、例えば中国の96A戦車が射撃位置に入った後、ロシアサイドが担当する高射機関銃標的と並列機関銃標的の立ち上がる時間いずれにも遅延が出現し、顕著に正常な立ち上がる時間の長さを超え、これは競技参加隊伍の中で標的が出る速度が最も遅いもので、往々にして数十秒の時間待つ必要があり、最長の1回は1分28秒に達し、我が軍がこの種目の中で多くの時間を浪費する結果をもたらした。競技後、ロシアは何とさらに中国戦車の射撃時ハッチが厳密に閉まっていなかったことを理由に中国チームに時間のペナルティを与えようと提案した。あるいは中国戦車がロシアサイドの戦車を追い抜くパフォーマンスがロシアサイドの予想を非常に大きく超えていたためか、何とまた96A戦車のトンあたり出力のデータを見て中国車両チームの不正を防ごうと提案し、もし中国戦車のトンあたり出力が大きかったら係数の調節を加える必要があり、さもなければ不公平だとした。一方装甲、船橋、化学防護などの科目の中で、ロシアの装備の性能は優越し、あるものは甚だしきに至っては世代差さえあるにもかかわらず、「係数の調節」との言葉を主催者は一言も言っていない。種々の不利な条件の下で、中国チームはやはりあるべき水準を発揮し、何度も現場観衆を驚愕させる「極限の速度」を出し、「正確な射撃」を行い、、成功裏に単一車両第3位の成績をもって準決勝に駒を進めた。8月15日には「戦車両項目」決勝戦が行われるが、その時中国軍人はより多くの困難に直面することになると想像できる。

競技前最も懸念がないと考えられていた「カスピ海競馬」競技の中で、中国チームはそれにもかかわらず今回の競技最大の「小細工」に遭遇した。中国海兵隊が最強である海上を浮かんで渡る項目が、主催者によって「波風過大」を理由に臨時に取り消されたのである。明らかにされたところによれば、現地の天気予報のリアルタイムの風速は「毎時2マイル」で、つまり毎秒1mに満たず、気象学上は「軟風」で、無風より高いだけである。この種の堂々たる冷遇に直面し、中国代表団団長の劉英少将が前面に出てロシアサイドと交渉し、ロシアサイドが規定の競技ルールと課目設定通りに、水陸を共に重んじ、全面的、客観的、公正に各競技参加チームの実力とレベルを検証し得るよう要求した。ロシアサイドは最終的にやむなく、中国の05式水陸両用歩兵戦闘車のずば抜けた水上性能を認めた。最終的に、競技組織委員会が海上課目の短距離レースの成績を速度競技に含めるのを取り消すという状況下で、中国海兵隊代表チームは依然単一車両1位、第4位、第5位の成績を取得し、「カスピ海競馬」の中の速度競技で総成績第1位となった。

「スヴォロフ突撃」競技の中で、中国の86A戦闘車はロシアのBMP-2戦闘車と対戦し、相手に比べ中国サイドの戦闘車は全体性能上1世代水準が低く、エンジンの性能に制限を受けて行進速度上ロシアサイドの戦闘車より低いだろうが、中国の装甲兵が25秒の時間を用いて装弾を完了し、その他のチームの2分間前後という成績にはるかに先んじた時、主催者は突然中国の装弾は速すぎ、その他の隊伍に対し不公平だとした‥‥しかる後に人を驚愕させることに装弾部分の時間計測を取り消した。この種の突発状況に直面し、中国を代表して競技に参加する陸軍第39集団軍機械化歩兵旅団旅団長の黄慶利も、皆に「陽光の心的態度を保持し、競技を享受」させるしかなかった。2日3組の競技を総合し、我が軍の競技参加チームの単一車両競技総成績は依然ロシアチームの後にランクされ、第2位にいる。

「自動車名手」競技の中で、我が軍選手の蔡竜は率先して出撃し、制限道路と障害道路部分を通過すること非常にスムーズで、全く懸念なく操縦員技能競技第一位を手に入れた。すぐ続いて出場した我がSX2150輸送車チームは超越的水準を発揮し、成績は平時の訓練に比べ10秒向上し、トップに上り詰める希望は非常に大きかった‥‥まさに我が軍競技参加チームがどんどん勇ましく戦い、全面的優勢を徐々に明らかにしている時、主催者サイドが臨時にルールを改変し、関連の競技車両タイプ、作業順序、競技参加資格、成績評定方法など重大な事項に対し一方的に調整を行い、射撃競技を準備中の中国チームを現場入りさえさせず、その後主催者はすぐ中国は「重装備輸送車」部分を棄権したと宣言した。種々の不利な要素に直面し、我が競技参加将兵は全大局に配慮し、異変にあってあわてず、厳しい試練に耐える素質と安定した発揮に頼って、指揮車、重装備輸送車、水の障害部分通過、修理展開撤収など6つの小項目の第1位を一挙に奪取した。10項目で6つの第1位を手にしたにもかかわらず、最終的に中国チームの総得点は第2位に甘んじた。ある「自動車名手」競技参加隊員は観衆に教えて、「6項目の第1位を手にし、勝利目前の人が自ら進んで試合放棄するのを誰が見たことがあるか?」と訴えた。だが事実として、このようなことが国際軍事競技の中で本当に発生「させられた」のである。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「『カスピ海競馬』で中国チームは勇敢に第1位を奪う」です。)

「安全環境」競技が検証するのは競技参加隊伍の化学防護作戦能力で、全部で4つの課目があり、それぞれ複雑な条件下での操縦技能、偵察チーム射撃、総合追跡と道路偵察である。偵察チーム射撃部分で、中国チームは兵個人最高98点、10発の弾丸平均97.3点、隠れ現れる目標に初弾で全部命中させ、手榴弾投擲が正確で全部命中の優秀な成績をもって、国際軍事競技の中での中国軍団初の金メダルを獲得した。新華社記者の黎雲が明らかにしたところによれば、この項目の競技の中で、主催者は臨時に7組の中国の装備の極限を超える障害を追加したが、中国化学防護兵はそれでも勇士化学防護偵察車を用いて相手方の8輪装甲防護化学偵察車に走り勝ったが、結果として無効と判定され、これは事前に全く告知されていない「ルール」に依拠してのことだった。2日目、我が速度の優勢に有利な500mオープン競技ルートは何と取り消された。

中国人はよく「競技第2、友情第1」と言うが、今回のロシアが行う「軍事オリンピック」の中での種々の現実はそれにもかかわらず中国人を大いに驚愕させる。確かに「兵不厭詐」は決して中国の兵法独特の知恵ではないが、上述の不公平な待遇はほとんど中国軍団が参加するそれぞれの項目の中に出現しており、中国に有利な条項は、甚だしきに至っては競技2日目にはルールの中から削除されている。士気高揚のため、ロシアは戦車の砲手の母親を現場に招待して観戦させ、成績優秀な車両チームはテレビや新聞に頻繁に顔を見せている。そう、種々の「臨機応変」によりロシア軍は非常に多くの第1位を獲得した。真相が分からないロシア観衆にとって、ロシア軍の威光は依然として挑戦できないものであり、ロシア軍の士気も高揚を獲得した。ロシアの武器の性能をどのように言おうとも、やはり多くの「第1位」で証拠とするのである。

ロシアサイドのこの種の際限のない頻繁な競技ルール改修の挙動は、着実に多くの中国の軍事マニアに、当時我々が習慣的に仰ぎ見た「兄貴」のオーラはすでに少しずつ色あせているのだ、と認識させている。我々はいかなる不快も全く感じる必要はない。ロシアサイドのルール改修の小細工が反映するのはまさに、彼らが中国人に直面したときの気後れと自信のなさである。際立つのはまさに中国の強軍の歩みのリズムの力強さである。実際、中国の競技参加軍人にとって、最終成績ランキングはもはやすでに重要ではない。中国の若者たちの出色のパフォーマンスはすでに軍事マニアを興奮させ、中国国産武器のずば抜けた性能はすでに国の人を賞賛させている。結局のところ、ロシアはホームタウンであり、ちょっとメンツを保たせてやろうでhないか‥‥

(頑住吉注:3ページ目)「自動車名手」で中国チームは10項目で6つが第1位、最終的なランキングは第2位だった

(頑住吉注:4ページ目)現地軍人と市民が次々やってきて国際軍事競技に参加する中国軍人と記念撮影


 参加国はロシアべったりで中国と疎遠な国ばかりではないはずですが、他の国からは異論は出てないんですかね。これが大筋事実なら確かに逆にロシアの不名誉になりそうですが。












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