中国の専門家、ホバークラフトを語る

 島嶼への上陸作戦の道具として注目されますが。

http://military.china.com/news/568/20140323/18408480.html


我が国、まさに大型ホバークラフト上陸艇を研究開発、生産中

近年来、上陸作戦が日増しに各国に重視され、優秀な上陸プラットフォームとしてホバークラフトもこのために長足の進歩を達成した。読者がホバークラフトの過去と現在を理解し、その未来の応用を展望するのを助けるため、記者は海軍装備部の専門家宋炬明にインタビューを行った。

原理は簡単、実現は困難

質問:最近インターネット上には大型ホバークラフトに関する情報が絶えませんが、ホバークラフトの基本原理および応用の背景を簡単に要領よく説明してみていただけませんか?

答:ホバークラフトは水面から浮き上がって航行することができる新型艦船です。その基本原理は船の上の大出力送風機を利用して、圧縮空気を船底に圧入し、船底と水面の間に一定の厚さのエアクッションを形成させ、船が水面から離れて高速航行できるようにするのです。

ホバークラフトの誕生と応用は、通常艦船が排水船型の制限を受ける、および性能が向上し難いことと関係があります。例えば、通常艦船は一定の航行速度に到達すると波を起こす抵抗と航行速度が3乗以上で比例し、往々にしてメインエンジンの出力を受け入れられない程度に到達させます。通常艦船上には各種の動揺軽減装置が採用されていますが、依然いくつかの海上で平穏に作業する特殊な需要に適応できません。このため、人々の不断の探索の下に、ホバークラフトが時運に乗じて生まれたのです。

質問:ホバークラフトは新興の艦船なのですか?

答:実は200年余り前、もうある人がホバークラフトの構想を提出していたのですが、完備されたエアクッション理論と先進的な工業水準がなかったため、長期にわたり夢想でしかなかったのです。

1950年代、イギリス人が比較的完備されたエアクッション理論を創立した後、世界初のホバークラフトが設計、建造されました。この船は2時間5分をかけてもう成功裏にイギリス海峡を横断し、ホバークラフトの発展の幕を開けました。1960年代初め、イギリスはさらに一歩ホバークラフトの構造を完備したものにし、ホバークラフトの波風に抗する能力を向上させ、ホバークラフトの発展を加速させました。その後、ホバークラフトは世界各国の重視を引き起こし、現代工業技術の迅速な発展と共に、一定数のホバークラフトが研究開発、応用されたのです。

性能はずば抜け応用範囲は広い

質問:その他の排水量が小さく、速度が速く、かつ良好な操縦性、ステルス性、耐波性を備えた高性能船舶に比べて、ホバークラフトにはどんな優勢があるのですか?

答:伝統的船型を含むその他の船型に比べ、ホバークラフトには主に三方面のとりわけ恵まれた優勢があります。

速度が速いこと。水の密度は空気の800倍で、同様の航行速度という状況下で水の抵抗も空気抵抗の800倍です。ホバークラフトは水面から離れて浮き上がって航行するので、水の抵抗を受けません。このため普通の排水型船舶に比べずっと速い速度が獲得でき、ホバークラフトの航行速度は一般に60〜80ノットに到達可能で、甚だしきに至っては100ノットに到達可能なものもあります。

安定性が良いこと。エアクッションの存在ゆえに、ホバークラフトは波浪の中の一部のエネルギーを吸収し、船体が受ける衝撃力を減少させることができ、したがって良好な安定性と耐波性を持ち、比較的良好に船体の安全と機器設備の正常な運転を保証することができます。

適応性が強いこと。ホバークラフトは海上、河川の上を航行できるだけでなく、浅い水、急流の中を飛ぶように駆け、あるものはさらに浅瀬、草原、砂漠、氷や雪など多種の複雑な環境下を進むことができます。また、ホバークラフトは特殊な埠頭の設備を必要とせず、停泊、始動などがいずれも非常に便利で、これもその他の船型が及ばないところです。

質問:現在ホバークラフトの軍事への応用には主にどういった方面がありますか?

答:軍事の上で、ホバークラフトは広範に各種軍用艦船に用いられています。例えば、ホバークラフト上に対艦ミサイルを装備すれば、それを高速で敏捷、通過性が良好なホバークラフトミサイル艇とし、近海水域において敵艦に向け突然の攻撃を発動することができます。

ホバークラフトは上陸艇にも用いることができ、その速度と水陸両用性能が良い特徴を利用して、敵サイドの重点的に防御を設けた地域を避け、意表を突いて一般の艦船が航行できない海域に出現し、将兵や物資を海上あるいは岸の上から直接敵サイドの陸地に運んで上陸することができます。

また、ホバークラフトは水中騒音場や液圧場に対する影響が非常に小さいので掃海に用いることができ、ホバークラフトは水面より上を航行するので、基本的に機雷による破壊の脅威を受けないことができます。

質問:ホバークラフトにもいくつかの弱点や不足のところがありますか?

答:いかなる船型も万能ではありません。ホバークラフトの弱点は同じ搭載重量と艇の重さという条件の下で、その体積がより大きく、重量の変動に対し敏感で、操縦もより複雑だということです。

(頑住吉注:これより2ページ目)

盛んに発展し歓迎を受ける

質問:国際的なホバークラフト業界の発展の態勢はどうなのですか?

答:現在、世界で約20余りの国がホバークラフトを研究開発中です。しかし各国がホバークラフトを開発する速度とレベルは決して均衡がとれてはいません。

イギリスは世界でホバークラフトを研究開発すること最も早かった国として、現在すでに比較的強力なホバークラフトの設計、製造力量を持ち、そのホバークラフト技術は世界でも先んじた地位にあり、ホバークラフトの販売数世界一です。

アメリカは歩み始めはイギリスより遅かったですが、軍の支持があったためホバークラフト技術の発展は非常に早かったのです。現在、アメリカが研究開発したLCA戦車搭載ホバークラフト上陸艇はアメリカの主要な突撃上陸のツールになっているだけでなく、実戦の中でも重要な作用を発揮しています。アメリカはさらに大型ホバークラフト駆逐艦を研究開発しています。

ロシアのホバークラフト技術に対する研究はアメリカ、イギリスなどの国に比べ遅かったですが、応用段階では決して立ち後れず、その「ズブール」級ホバークラフトは最新にして最大のホバークラフト上陸艇です。ロシアはすでに世界で軍用ホバークラフトの機種をもつこと最多の国になっています。

質問:ホバークラフトの発展の前途の見通しはどうで、将来にはまたどんな発展の趨勢があるのですか?

答:技術が日増しに成熟するにつれ、ホバークラフトは大型化、高い航行速度、長い航続距離、全天候、多用途、低コストの方向に発展しつつあります。これと同時に、ホバークラフトはさらに不断に航行適応性を改善し、劣悪な天候や海の状況下での航行能力を改善することになります。

また、ホバークラフトの発展はさらにステルス性、操縦性、快適性を向上させ、維持保護メンテナンスの作業量を減少するなどの方面に向かって努力することになります。将来、ホバークラフトは新型高速艦船の中の精鋭として、軍事および民間用領域で大いに才能を発揮することが有望です。

質問:我が国はホバークラフトの研究開発、生産方面においてどんな水準にあるのですか?

答:ホバークラフトは登場後各国の関心を引き起こし、我が国もこれと共にホバークラフトに対する探索と研究を開始しました。2010年、我が国が自主研究開発した中型ホバークラフト上陸艇が海軍第6回航路護衛任務に参加しました。現在、我が国はまさに国外の成功した経験を参考にし、自主技術の成果を結合し、大型ホバークラフト上陸艇の研究開発、生産を行っているところです。


 中国の状況に関する情報を期待していたんですが一般論が多かったですね。ホバークラフトのステルス化というのは具体的にどうやるんでしょうか。エアクッションの外側にカバーを設けて成形するのか、あるいはステルス塗料を使うくらいしか方法がないんですかね。














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