中国のスホーイー35導入関連4題

 重複部分はそれほどないです。

http://military.china.com/important/11132797/20151120/20787226.html


中ロのスホーイー35契約、エンジンの協力が突破を獲得したことを示す 殲ー20までの過渡的機種になり得る

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「スホーイー35の飛行デモンストレーション」 なおこの記事のキャプションは全てこれと同じです。)

スホーイー35がついに中国に来ようとしている? ロシアメディアの報道によれば、数年にも達する非常に苦しい談判を経た後、中ロはついに中国に24機のスホーイー35戦闘機を販売する契約を締結し、総額20億アメリカドル(単価は約8,300万アメリカドル)である。これまでのああしたロシアメディアの無責任な推測とは異なり、今回の情報はロシア国家工業・科学技術集団(Rostec)社長セルゲイ チェメイゾフから来ており、クラスが非常に高く、このように見ると、中ロが最終的にスホーイー35の談判を終えたという件は信頼できるはずである。

中国がスホーイー35購入を希望していることに関する噂の由来はすでに久しく、メディア(主にロシアメディア)の長年にわたる「中ロが間もなくスホーイー35に関する契約を締結」といったような報道のおかげをたまわり、スホーイー35の中国の軍事マニア界でのホットさの度合いは一度低下し、すでに「日常茶飯事」の話題に近くなっている。一方中国がスホーイー35を購入する意義に関しても、すでに国内外の人物が年中内容豊富な解読をしており、筆者はここで継続して長編大論しない。重点を中ロの長期の談判を終わらせることを促した原因に置いて分析を試みる。

中ロのスホーイー35談判が過去遅々として最終決定できなかった原因は何か? 外国メディアの報道によれば、最初の障害は数にあり、ロシアサイドは中国が少なくとも48機購入することを希望した。一方中国サイドは4機の購入を希望した。中国サイドの目的が決してスホーイー35自体にはなく、技術にあることはごくはっきりしていた。ロシアは当然この要求を受け入れず、このためその後の談判の中で、中ロはそれぞれ一歩後退して少なくとも24機購入するという共通認識を達成した。

数の問題が解決した後、 中ロの談判の障害にもこれにつれ変化が発生し、双方は技術問題につき食い違いを生じさせ始めた。報道によれば、ロシア軍事工業はずっと前から中国のロシア製武器「パクリ」に対する意見が小さからず、もし中国に対し先進的なスホーイー35戦闘機を販売するとしたら、中国の要求通りオーダーメイドを行うのか否か? 中国は再度コピー生産を行うのか否か? 周知のように、中国は航空エンジン領域において一定の弱点が存在し、近年来発展が非常に迅速ではあるが、歴史的マイナスにより、まだ第4世代機殲ー20など先進的な戦闘機の需要を満足させることができない。このため、中国のWS-15などのエンジンが未成熟という状況下で、もしこの機を借りてスホーイー35が配備する117Sベクトルエンジンが獲得できたなら、殲ー20など国産戦闘機を国産エンジンに換装する前の過渡期の需要を満足させることに対しても、国産エンジンの飛躍的発展を促進することに対しても、見積もることのできない現実の意義を持つ。この種の状況下で、ロシアが先進的な技術の移転に同意するか否かがずっと前からスホーイー35が中国に来ることを妨げる重要な原因の1つだった。

(頑住吉注:これより2ページ目)

現在見たところ、技術移転というこの中ロの談判のカギとなる重要な食い違いにはすでに解決が得られている。報道によれば、先日行われた中ロ軍事技術協力政府間委員会会議で、中ロは正式に軍事技術協力の優先方向を確定した。会議に参加した中国サイドの高層の人物は、中国代表団が今回ロシアを訪問した主要な任務は、両国指導者が相互利益の原則に基づいて制定した重要な協定を実施することである、とした。またメディアがその後明らかにしたところによれば、中ロはさらに一歩飛行機のエンジンの協力を拡大することになる。上述の報道は、中ロがエンジンなど先進的技術の協力の上で一定の突破を獲得したことを示し、それはスホーイー35を中国に販売するプロジェクトの上に反映されることになる可能性が高い。

もし中ロが本当にスホーイー35に関する協力の一件で広範な共通認識を達成したなら、中ロいずれに対しても見積もることのできない意義がある。中国に対してということで言えば、スホーイー35は殲ー20就役前、有効に中国空軍の実力を強化することができる。同時に殲ー11D、殲ー16など中国航空工業最新の成果の質を検証し、かつ改善を加えることができる。さらには一定程度上中国のエンジン技術の発展を加速し、第4世代の早期の戦力化に対し比較的大きな促進がある。ロシアに対してということで言えば、現在西側の制裁に遭っており、経済や国際情勢がいずれも楽観を許さず、長期にわたりいつもロシア兵器輸出の大口顧客だったインドも欧米への転向を開始している。この種の状況下で、中国がスホーイー35を購入することは、疑いなくロシア軍事工業の高度の重視に値し、この見るべきもののある資金はロシア軍事工業の生存および未来の機種の発展、継続に対しても極めて重要である。国際関係という角度から考慮すると、中ロがスホーイー35などのプロジェクトで共通認識を達成することは、両国の戦略協力関係強化にも有利で、かつロシアの国際的形勢を有効に改善できる。

1992年にスホーイー27が中国に飛来してから現在まですでに20年あまりになる。この期間、ロシアの技術は有力に中国航空工業の発展を促進した。20年あまり以来、ずっとこの北の国から来た戦闘機に、我々は中ロ間の堅固な友情を見ただけでなく、さらに中国国防工業の不断の進歩をも感じ取った。中国航空技術の弱点が不断に補われるにつれ、スホーイー35は北の国から来た最後の雄鷹となるのだろうか? 時間は我々に答案をくれるだろう。


http://military.china.com/news/568/20151120/20789013.html


ロシアメディア:スホーイー35でまだ中国に生産ライセンスを販売していない 技術と価格ゆえに3年協議

ロシアの「職業人報」11月19日の報道によれば、ロシア技術社社長セルゲイ チェメイゾフは本報に向け次のように明らかにした。「中国に対しスホーイー35を輸出することをめぐって展開されていた非常に長い談判はすでに終わり、我々は契約を締結した。」 ロシア政府軍事協力領域の関係者は、協議によれば、中国空軍は24機の戦闘機を獲得し、1機あたりの価格は8,300万アメリカドルで、「北京はすでに正式にスホーイー35初の国外顧客となり、このことは戦闘機輸出方面の史上空前の契約と称するに堪える。」と確認した。

報道は、スホーイー35はNATOにおけるコードネームが「フランカー」-Eで、ロシアの新型第4世代半戦闘機に属し、最高速度は2500km/sに達し得、連続飛行距離は3,400km、作戦半径は1,600km近く、30mm機関砲を配備し、さらに12のミサイルおよび機関砲ポッドの吊り下げ搭載ポイントがある、とする。

2008年には早くも珠海航空展で中国軍はもうスホーイー35に対する興味を露わにしていた。当時中国空軍司令員の任にあった許其亮上将はスホーイの展示台のところで戦闘機の性能を理解し、相当にその飛行および技術戦術指標を認可した。2011年、中国国防部は正式にロシア連邦軍事技術協力局に向けスホーイー35購入の提案を提出した。2012年の年末、双方は最初の協定書に署名したが、技術および価格方面の協議は3年の時間持続した。

報道は、談判が徘徊して前に進まなかった原因は、双方が購入数を協議して決めた後、中国サイドが戦闘機の外観に対し改変を行い、コックピットに国産航空電子設備を装備するよう要求したことにある、とする。「スホーイ」社某高官は、契約は中国国内で飛行機をライセンス生産する内容を含んでおらず、すなわち完成状態の機を中国に輸出する、と明らかにした。

現在スホーイー35は本国の軍隊にのみ装備されている。2009年の購入契約を根拠に、2012〜2015年の期間にロシア空軍は48機のこの機種の戦闘機を受領することになり、もうすぐもう48機を再購入するだろう。アムール河畔共青城航空生産連合社の生産能力はあらゆる契約の需要を完全に満足させることができる。航空工業の消息筋の人物が明らかにしたところによれば、「もしひとたびこうなれば、企業は満負荷で数年稼働することができる。」


http://www.hinews.cn/news/system/2015/11/20/017947291.shtml


ロシアの専門家:中国が何百機かのロシア軍機を買えばアメリカとの隔たりを大幅に縮小させることになる

【グローバル軍事報道】 ロシア衛星ネット11月20日の報道によれば、ロシアの「国家安全保障業務」誌編集長イゴール ケロテチェンコは「衛星」ニュース通信社に対し、中国は決してロシアの飛行機を大量購入することを計画していない、とした。

ロシアと中国は17日24機のスホーイー35多機能戦闘機を購入する契約を締結した。契約の金額は20億アメリカドルより少なくはないとされる。中国は初のロシアと新式スホーイー35供給契約を締結した国となった。

ケロテチェンコは次のように語る。「もし中国が何十機かのロシア製飛行機を買うだけではなく、何百機かだったら、中国人民解放軍空軍とアメリカ空軍との装備の隔たりはあるいは大幅に縮小するかもしれない。だが明らかに、中国にはこのような計画はない。彼らは力を尽くして自らの生産を発展させ、あらゆる業務は自らの第5世代戦闘機を開発することに集中されている。」

この専門家は語る。「この契約は非常に重要で、我々は中国がより多く我々の飛行機を購入することを非常に歓迎するだろう。ロシアと中国の戦略協力方面からこの契約を考慮すると非常に重要で、また象徴性を持つ。中国には今に至るも依然このような飛行機はない。」

この編集長は、ロシアのスホーイー35の獲得は、異なるクラスの戦闘機間の技術的基礎を理解し、もって中国の第5世代戦闘機を完備したものにする助けになる、と考える。

彼は語る。「先進的な電子技術を獲得する方面から見て、この契約は中国にとって重要であり、この状況下で飛行機は中国人に第4世代および第5世代の間の戦闘機に対する一定の理解を獲得させることができる。」

この専門家は補充し、「中国人民解放軍空軍の近代化のテンポは人の印象を深くさせる。近代化は中国経済が不断に上昇する基礎の上に建立され、それは真の軍事力量に変わり得る。」と語る。


http://military.china.com/important/11132797/20151120/20790420.html


ロシアの専門家、殲ー20は中国空軍の主力にはなり難い、とする スホーイー35を購入してF-35を打ち負かせ

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「アメリカのF-35ステルス戦闘機」 なおこの記事のキャプションは全てこれと同じです。)

ロシア衛星ネットは11月19日、ロシアの戦略・情報分析センターの専門家であるワシーリ コーシンの文章を発表し、この契約の中ロ両国に対する意義を詳述した。中国はさらにロシア戦闘機上に中国製のレーダーや電子設備(機内設備)を装備する問題を提出した。このことは直ちに飛行機の構造の改変、一連の科研と試験、設計作業を要求し、相応に価格に対しても一部修正を行うことを必要とする。これら一切は時間を必要とする。現有の資料によれば、(頑住吉注:次のセンテンス意味不明)、余分な117C型エンジンの説は全く実証されていない。

要するに、スホーイー35は中国空軍に対する有益な補充で、それらを購入する影響力は生じる費用をはるかに超える。中国は現在2種のステルス戦闘機殲ー20と殲ー31をテストしているが、予見できる将来、中国空軍と艦載航空隊の主力は決してそれらではなく、スホーイー27プラットフォームをベースとする大型戦闘機、殲ー11B、殲ー11BS、殲ー11D、殲ー15、殲ー16とそれらの各種変形機である。

このため、中国がスホーイー27を基礎に、自らの大型戦闘機を完備したものにする道を捜し当てることは非常に重要であり、スホーイー35はこの系列の戦闘機を発展させるのに最大の可能性を提供する。同一の航空連隊の中でこうした戦闘機を使用することは、それらのメリットデメリットおよび戦闘力を詳細に研究することができる。中国人が設計したいくつかの特性は自らの新たな戦闘機に応用できる可能性が高い。だが多くのその他のものは、正常な時間内に複製することは不可能で、例えばエンジンや電子システムであり、中国はロシアから購入したユニットあるいは合同生産の組織から、これらを獲得することができる。

ロシアに対してということで言えば、24機の戦闘機の輸出でも算盤に合う交易である。まず、このことはスホーイー35計画の利益獲得能力を改善し、アムール共青城の企業の長期的な業務も確保した。これと同時に、2014年末に発生したルーブル下落も輸出をさらに商売が成り立つものにさせる。次に、中国のように大きくて影響力のある国が飛行機を購入することは、それらのその他の市場における普及にも有利である。第3に、中国サイドが継続してこの機種、単独のシステムを購入する、あるいは生産ライセンスを要求する可能性が排除されない。重要なのは、大規模に中国に向けスホーイー27戦闘機を供給したことも、数量26機の受注から開始されたが、後にその規模に基づき、航空技術を輸出および販売する巨大プロジェクトに変わったのだということを覚えておく必要がある、ということである。

中国の戦闘機の世代を画定する基準によれば、スホーイー35は第3世代半水準に比べより高いいくつかの戦闘機に属すはずで、第3世代戦闘機のトップクラスの水準に属する。アメリカのF-22および中国が研究開発中の殲ー20は第4世代戦闘機に属する。傅前哨(頑住吉注:空軍専門家)は、第4世代戦闘機ではないが、スホーイー35の少なからぬ性能はすでに世界に先んじた水準に到達している、と説明する。この機は新型のエンジンシステムを採用しており、戦闘機の推力:重量比に比較的高い向上を獲得させ、さらに加えてその燃料搭載量にはスホーイー27、スホーイー30に比べ非常に大きな向上があり、戦闘機の航続距離や作戦半径にいずれも顕著な向上があった。さらにスホーイー35が採用するベクトルノズル技術は中、低速の空戦の中で小さくない技術的優勢を持つ。こうした技術はスホーイー35に非常に強大な空中格闘能力を持たせ、「もしアメリカのF-35と近距離格闘を行ったら、F-35はきっとスホーイー35の相手ではない。」

ある空軍の専門家は記者に対し、売買は双方のもので、一方の説だけを聞いてはならず、結果としてさらに中国当局の確認を待つ必要がある、とした。だが現在の形勢から見て、もしスホーイー35談判につき一致が達成されたら、中ロにとってウィンウィンと言える。


 ロシアがいろいろな意味で苦しい立場に追い込まれたことが交渉成立を促したと言えるんでしょうか。「もしアメリカのF-35と近距離格闘を行ったら、F-35はきっとスホーイー35の相手ではない。」というのは、「もしアメリカのP-51と格闘戦を行ったら、P-51はきっと零戦の敵ではない」みたいな話ではないかと思いますけどね。





















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