中国、ロシアの専門家、「利剣」を評す

 関連の記事を2つまとめて紹介します。

http://military.china.com/important/11132797/20131122/18167056.html


中国の「利剣」には三つの大きな力の振るい場所がある アメリカ:X-47Bと比べいくらも劣らない

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国の利剣ステルス無人機、初飛行に成功」)

「グローバル時報」の報道によれば、昨日(頑住吉注:記事は22日付)午後、国内のスーパー大本営軍事フォーラム上に国産ステルス無人攻撃機「利剣」原型機の初飛行の画像が出現し、急速にネット上に大面積の「野次馬見物」と転載を引き起こした。

目撃者の言によれば、昨日昼1時頃、この広く関心を集めるスター無人機は西南の某試験飛行センターにおいて初飛行に成功し、時間は20分近かった。

「利剣」が青空を衝いて飛んだことは、我が国がアメリカ(X-47B)、フランス(「ニューロン」)、イギリス(「Taranis」)に続き、世界第4番目に大型全翼ステルス無人攻撃機の初飛行を完成させた国となったことを意味している。西側の航空強国と同歩調で次世代の新概念実戦機を研究開発する、これは中国航空工業がこれまでに全くなしたことがないことである。

無人機は未来の戦争の標準武器と見なされ、「利剣」のような高度にスマート化されたステルス無人攻撃機は、すでに有人操縦機の「天空の覇者」の王座に向かい、気迫に満ちて迫る脅威を発している。

昨日、著名な軍事評論員杜文竜は銭報記者のインタビューを受けた時、「利剣」は我が国初の「有血性」無人機であるとした(頑住吉注:検索すると習近平が軍人には「有血性」がなければならないと強調して訓示した、といった記事がずらっとヒットするんですが、意味はよく分かりません。熱血の戦闘精神、みたいな感じかなと思うんですが、それだと無人機にそぐわないですね)。彼は、「利剣」は空母艦載機を未来の発展の目標とし、殲ー31「ファルコンイーグル」と共に国産空母上の「無双のコンビ」となることが有望だと明らかにした。

「利剣」の三大腕の振るい場所

艦、島、高原に上る


「利剣」無人攻撃機には将来解放軍に加入した後、どのような腕の振るい場所があるのか?

軍事専門家杜文竜は記者に、「利剣」は鋭利な防御突破能力に長け、就役後は極めて大きく我が軍の対地打撃手段を拡張展開する、と教えた。艦、島、高原に上ることが「利剣」の三大発展方向である、と。

艦に上って空母艦載攻撃機になる。これは中国人の「利剣」に対する最大の期待である。中国空母戦闘群の大範囲の機動能力を基礎に、「利剣」がそのステルス防御突破能力の強力さ、飛行員の死傷を心配する必要なく大胆に使用できるといった多くのメリットをいかんなく発揮し、非常に大きく国産空母の打撃能力を強化することが想像できる。

「島に上る、は我が軍がこの機を東海、南海などのホットなポイントとなる区域の前線陸上基地飛行場に配備することを指す。その作戦半径は釣魚島など争いのある島嶼の周辺海域をカバーするに足り、ステルス性能を持つためこの機はこうした方向において有効な脅威を構成できる。」 杜文竜は、「無人機の長い航続時間と日常的運用の低コストは、これの高強度の反復使用を可能にし、この種の脅威をより切実なものにできる。」と分析する。

外界の推測によれば、「利剣」の航続距離は約4,000km、作戦半径は1,200kmを超え、このことは第一列島線を作戦範囲に収めることを可能にし、相手方が第一列島線内に配置した重要目標、カギとなる重要ポイントに対し攻撃を行うことを可能にする。少し前、日本は宮古島に地対艦ミサイルを配備し、我が国の北方海域から太平洋に進出する重要なルートの封鎖を企図した。前線配備される「利剣」がこうした地対艦ミサイル発射陣地を爆撃することは決して難事ではなく、ひとたび撃墜されても我が方の損害は大きくない。

「山に登る、は高原に上るということである。」 杜文竜は、西部の高原地域において我が国の国境線には非常に多くの地域があり、自然環境が劣悪すぎるため、人力ではパトロールができず、容易に抜け穴がもたらされる、と教えた。「無人機は高原に反応せず、山道やでこぼこ道を恐れず、苦しみどころか死も恐れず、それらは危険性の高い区域で通年パトロール、偵察、威嚇の任務が執行できる。「これにより、軍への参加後の『利剣』が一種『存在感』の非常に強い主力装備になる可能性が高いことが見て取れる。」

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「利剣は我が国の研究開発した新世代のステルス無人作戦機であり、この機は全ステルス設計を採用し、ステルス性能が良く、比較的強い防御突破能力を持つ。」です。なお以後は元々別の記事と思われます。)

古典的ステルス全翼レイアウトを採用 アメリカメディア、「X-47Bに比べいくらも立ち後れていない」とする

日増しに膨大になる中国の無人機群の中で、「利剣」は最も輝かしいスターの1つである。2011年12月中旬には早くもこの機の原型機が生産ラインを降り、今年5月、この機は地上滑走試験をを行い、多くの人々の注視を引き起こした。

「利剣」は中航工業沈陽飛行機設計研究所(601所)によって設計され、中航工業洪都社が製造した。601所は非常に有名な殲ー15「フライングシャーク」艦載戦闘機、およびより新鋭の「ファルコンイーグル」ステルス戦闘機の「実家」でもある。

画像から、「利剣」無人機は長いけれども決して剣には似ておらず、巨大な翼のようであり、B-2ステルス爆撃機、X-47B、「ニューロン」に比較的似ている、ということが見て取れる。

「全翼レイアウトは長い航続時間、長い航続距離、大きな搭載荷、ステルス性といったいくつかの大きな性能を実現する最も合理的な空力レイアウトである。だからあんなにも多くの有人および無人ステルス実戦機が期せずしてブレンデッドウィングボディ、背部からの空気取り入れの全翼レイアウトを採用しているのであり、これは決して偶然の一致ではない。」 著名な空軍専門家徐勇凌は記者に対し語った。

沈陽飛行機は10年前にもう無人機ステルスに関係のある科研プロジェクトを始動させており、重点的に無人機の乱反射源特性および電波吸収材料を研究したとされる。外形から分析して、「利剣」無人機の背部と腹部には目立った突起物はなく、背部の三角形の空気取り入れ口の設計は非常に綿密で、非常に大きく空気取り入れルートに関係する回折と乱反射を低下させることができるはずである。また垂直尾翼がなく、普通の飛行機にある垂直尾翼と機体の角乱反射はない。

アメリカの「ストラテジー ページ」ウェブサイトの報道は、中国はX-47Bの画像だけを参考にした、あるいは彼らの10年の長きにわたるインターネット活動で収集されたデータの助けを得たのかもしれない、と考える。「どんな状況であろうとも、『利剣』は決してX-47Bに比べていくらも立ち後れてはいない。」

(頑住吉注:以後のページのキャプションはほとんど既出の内容で重要性が薄いので省略します。)


http://military.china.com/important/11132797/20131123/18170142.html


ロシア、中国の利剣無人機は米軍のRQ-170から模倣したのであってX-47Bからではない

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「外界は利剣無人機の位置付けはアメリカのRQ-170により近いと考えている」)

【グローバルネット総合報道】 「ロシアの声」ウェブサイト11月21日の報道によれば、中国の新型ステルス無人作戦機「利剣」が成功裏に初の試験飛行を完成させた。目撃者が提供した情報によれば、この機体ナンバーが001の無人機は北京時間11月21日13時前後に離陸して飛び立ち、17分間飛行した後に中国の西南に位置する都市である成都の航空基地に戻った。中国の多数の新型機がこの基地で試験を行っている。

報道によれば、「利剣」無人作戦機は中航工業沈陽飛行機設計研究所によって設計され、中航工業洪都社によって製造された。初飛行に成功した「利剣」はアメリカのロッキード・マーティン社が生産する「センチネル」無人機の複製品であると言われている。今回試験飛行した「利剣」はかつて今年5月に成都の航空基地の滑走路上で滑走試験を行い、当時メディア上にこの無人機の初めての高画質の画像が披露された。「利剣」プロジェクトは2009年に始動し、2012年12月に初めて地上テストを行ったとされる。

この前のある情報は、中国が中航工業601所のプロジェクトの枠組み内で全部で7種のステルス技術を使用した無人機を研究開発したとしていた。だが現在しばらくのところ「利剣」と「暗剣」無人機だけが試験飛行を行っており、このうち「暗剣」はアメリカのステルス無人機と似たところが比較的少なく、この機は製造時中国で比較的習慣的な完全な垂直尾翼を持つレイアウトを採用し、全翼レイアウトではない。

現在しばらくのところはまだ中国の新型ステルス無人作戦機の具体的用途ははっきりしていない。某何人かの消息筋の人物は、「利剣」は将来偵察だけに用いられるのではなく、攻撃にも用いられる可能性がある、と指摘している。

「利剣」無人作戦機の初飛行成功と共に、中国は世界で第4番目のこの項目の技術を掌握する国家となった。現在アメリカ(空母上に着艦できるX-47含む)、フランス(ダッソー社の「ニューロン」)、ロシア(ミグ社の「エイ」)だけがステルス無人機を生産している。

(頑住吉注:2ページ目)利剣無人機は今後あるいは多種の役割を演じることになるかもしれない

(頑住吉注:3ページ目)アメリカのRQ-170無人機は中央アジア地域で「カンダハルの怪獣」の呼び名がある

(頑住吉注:4ページ目)イランによって鹵獲されたアメリカのRQ-170無人機

(頑住吉注:5ページ目)アメリカのRQ-170無人機は中央アジアなどの地での運用が比較的多い

(頑住吉注:6〜8ページ目)アメリカのX-47Bは将来より多く無人攻撃機として使用されることになる


 私はアメリカに比べれば大きく遅れているのではないかと思いますが。しかしRQ-170の模倣というほど似てはいないとも思いますし、イランがRQ-170を鹵獲したのは2011年12月であり、、「利剣」は2009年にプロジェクトが立ち上げられ、同じ2011年12月に工場の生産ラインを降りたとされているのでこれを元に作ったという可能性はないはずです。


















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