ロシアの勝利記念閲兵に金正恩、メルケル、オランドとも出席せず

 もちろん北朝鮮とヨーロッパ先進国指導者とでは欠席の理由は全く異なるわけでしょうが。

http://news.china.com/focus/kzdyb/11169818/20150501/19616009.html


金正恩、訪ロ行程を取り消す ロシア、68カ国を招待し30カ国だけが閲兵参加の回答

新華社電による ロシア大統領ニュース秘書ドミトリー ペイスコフは4月30日、北朝鮮サイドはすでにロシアサイドに、北朝鮮最高指導者の金正恩はロシアを訪問し、かつ祖国防衛戦争勝利70周年祝典に出席する手配を取り消したことを通知した、と語った。

また、ドイツとフランスの指導者もロシアサイドの第二次世界大戦祝典の招待を拒絶した。ロシアサイドはこれに対しても不満を表明した。(頑住吉注:「も」ってなってるんですが、記事全体を通して北朝鮮に対する不満には一切言及されてません。)

取り消しは内務と関係あり

ペイスコフはフランス通信社記者に、ロシアサイドは「外交ルートを通じて」北朝鮮サイドの情報を受け取り、「彼(金正恩)は(北朝鮮の首都)平壌に留まる決定をした。この決定は北朝鮮の内務と関係がある」と教えた。このニュース秘書はより多くのディテールを提供していない。

今年のやや早い時期、ロシアサイドは金正恩がロシアを訪問することを事実と確認していた。もし行われ、かつその前にもその他の訪問の手配がなければ、これは本来金正恩が2011年から北朝鮮最高指導者を担当して以来初の外国訪問となるとされた。

訪問取り消し説につき、北朝鮮はしばらくのところ回答をしていない。

韓国の北韓問題研究所教授の楊武仁は、金正恩は元々今回の訪ロを利用してイメージアップできたのに、何故行程の取り消しを決定したのかよく分からない、と考える。

「彼が執政する現段階において、本来は外務に力を尽くし国際的孤立から離脱することを探求するべきだ」 楊武仁は、「ロシア訪問により‥‥妻を伴ってかの地に行き、かつ英文をしゃべり、彼は自らのイメージを改善できるのだ。」と語る。

ロシアは5月9日の「祖国防衛戦争勝利の日」に盛大な慶祝活動を行うと定めている。ロシアはすでに世界の多くの国の指導者の出席を招待している。ペイスコフは、およそ30名の外国元首が慶祝活動に参加することになるが、必ずしも全部が5月9日のモスクワ赤の広場における閲兵式に出席するわけではない、と語る。

ロシア外務大臣ラブロフは先月、ロシアはすでに68名の国家、政府および国際組織指導者に招待を発しており、現在すでに30の肯定の返事を受け取っている、と語った。こうした国家には独立国家共同体構成国、BRICs諸国およびベトナム、モンゴル、セルビア、黒山(頑住吉注:かなり中国語の記事を読んできましたがこんな国名全く見た記憶がなく、「ヘイシャン」? そんな国ないだろ、と思って検索したらモンテネグロでした。発音ではなく意味からの訳だったわけで「マウンテン」、「ニグロ」と同じ語源なんでしょう)、マケドニア、ギリシャ、スロバキア、キプロスなどの国が含まれ、またいくつかのヨーロッパの国がある(頑住吉注:マケドニアとスロバキアも検索しないと分かりませんでした。例示される国に失礼ながらマイナーな国が多いことはある程度全体的傾向を暗示していると思われます)。

ドイツ・フランス首脳、招待を拒む

ロシア文化省大臣ウラジミール メイジンスキーは4月29日、ドイツとフランスの指導者がロシアサイドの第二次世界大戦祝典への参加招待を拒絶したことは、自分にますます驚きを感じさせた、と語った。彼は、ドイツ・フランスの指導者のこの決定は賢い行いではなく、その国益に符合しない、とした。

メイジンスキーはスイスのあるテレビ局のインタビューを受けた時に上述の態度表明をした。彼は、ドイツの首相メルケルとフランスの大統領オランドの、ロシアサイドの招待を拒絶する決定はごく賢くない、と語った。

彼は、「これは私に非常な驚きを感じさせた。私は、この決定はごく賢くなく、フランスとドイツの国益にもとると考える。」と語った。

メイジンスキーは、ドイツとフランスはこの問題で過度にアメリカに屈従している、とする。「我々が必要とするのは同盟、協議、譲歩である。だがオランドとメルケルが何をしたいのか、私には全く分からない。私は、彼らはアメリカの意見を聞き入れすぎていると思う」と彼は語った。

メルケル、花輪を献じて「救済策」とする

メルケルは5月9日の祝典の活動に参加しないが、彼女は翌日ロシアに行き、かつプーチンと会談する。その時、彼女はプーチンと共にモスクワの無名烈士の墓に花輪を献じ、もって第二次世界大戦期間の犠牲者を記念することになる。

ロシア大統領ニュース秘書ドミトリー ペイスコフは、「プーチンはメルケルとクレムリン宮殿で会談を行うことになる。」と語る。彼は、両国指導者は会談後合同ニュース発表会を行うことが有望だ、とする。

4月のやや早い時期、メルケルはドイツ・ロシア両国には政治的な食い違いが存在するが、こうした食い違いは外交ルートを通じて解決でき、ドイツは双方が自由貿易区を建立する件に対し興味を感じている、とした。

これに比べオランドはまだいかなる「救済」措置もなしていない。ロシア祖国防衛戦争祝典挙行当日、彼はフランスに属するマルティニーク島に行って地域サミットに参加する。

これに対しペイスコフは各国指導者に、歴史を忘れるなと呼びかけた。

彼は「我々は第二次世界大戦の歴史をしっかり覚えておき、一致団結し、いかなる歴史観改変の企図にも反対する必要がある。これはこれまでのいかなる時に比べても重要だ。」と語る。


 以前の記事の分析によれば金正恩が出席しないということは国内政治がまだ固めきれていないとも考えられるわけですがどうでしょうか。またこれにより中国の抗日戦勝利記念閲兵に出席するか否かがますます注目されることになりそうです。今回出席しなかった以上中国の閲兵以前に外国に出ることはまあまずないでしょうし。

 たった1日遅れて行って合同記者会見も開こうかというメルケル首相の選択、フランスとの差も非常に興味深いです。



















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