台湾関連3題

 まず尖閣諸島とも関連する話題です。

http://military.china.com/news/568/20150119/19222591.html


台湾メディア:台湾海巡艦の放水砲の射程、20mに延長 釣魚島防衛がより有力に

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションは本文の一部を切り取ったものなので省略します。)

中新ネット1月18日電 台湾「中央社」の報道によれば、台湾「海巡署」台北港海巡基地庁舎は来年5月に使用が開始される予定である。台北港は将来北方海域大型艦艇駐留守備の母港となり、有効に海域の法執行能力を向上させる。また、「海巡署」は基隆港務局と協議し、基隆港の船席を留保し、将来新北艦、宜蘭艦などの主力艦艇が順繰りに基隆港に進駐し、変事に対応し命令を待つ艦の勤務を担当する。

台湾の「連合報」掲載の文は、台湾海巡艦船の詳細を明らかにしている。報道は、台北市に位置する台湾「海巡署」勤務指揮センターの戦情スクリーン上では、2,000トンの海巡「新北艦」が澎湖海域でパトロールしていた、とする。海巡艦艇は過去釣魚島防衛任務を執行したが、放水砲の水柱が軟弱無力で、しばしば海風に遭って吹き散らされ、釣魚島で対峙する時に日本サイドの艦艇の強大な水柱と比べて、まるで子供の小便のようだった。だが新北艦の新式放水砲は少なからず改良され、射程は80mと、旧型艦の放水砲に比べ射程が20m長く、より強くまた有力である。

「海巡署」は、新北艦の新式海水および泡沫消火システムの噴水銃は全部で4挺で、同時に2挺使用でき、射程は約80mで、3,000トン級巡防救難艦就役後は、射程がさらに120mに達し得る放水砲となる、とする。

台湾「海巡署」には現在4隻の主力艦艇があり、衛星ビデオ情報通信システムを配備し、それぞれの艦艇に14台の24時間リアルタイム放送カメラがあり、「海巡署」から同歩調でビデオ情報をもって釣魚島、南沙の大平島の海面の情勢が監視コントロールできる。

「海巡署」のあらゆる海上、陸上指揮管制・情報伝達の機密地域、名称「鎮海机房」は、あらゆる海巡艦艇を指揮する地下勤務指揮センターの向かいに位置する。勤務センターには全台湾海巡艦艇の海面応勤配備方位の機密情報資産があり、戦情スクリーンによって周辺海域のあらゆる船舶あるいは不明の目標が一覧できるため、平時は入る前に3重の身分検証を経ることが必須である。

当局者は、「海巡署」は将来、南部に配備される台南艦、高雄艦、北部に配備される新北艦、宜蘭艦を有し、この衛星ビデオ情報システムを装備し、それぞれの船に14のカメラがあり、艦艇各所の海に対する角度に設けられ、勤務指揮センターが海面の状況を掌握するのに供し、上層部によって海面の特殊な情勢の処置行為が決定され、例えば発砲の可否である。このビデオ情報の画面は台湾軍の情報伝達システムにも整合される。


 「子供の小便」より射程が20m長くなっても、という感じもしますが全体的に装備を充実させつつあるのは確かなんでしょう。

 次の2つの記事はいずれも与野党の意見の違いに関するものです。

http://military.china.com/news/568/20150119/19222656.html


台湾軍、大規模に抗日戦を記念 緑営、大陸との発言権争いに不満 (頑住吉注:「緑営」は現在野党である民進党を中心とする勢力です)

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションは本文の一部を切り取ったものなので省略します。)

今年はちょうど抗日戦争勝利70周年であり、台湾当局は大金を費やして一連の記念活動を準備し、その中で「国防省」がこのために編成した予算は6,000万新台湾ドル余りに達し、このことは島内で論争を引き起こしている。

台湾の「自由時報」18日の報道によれば、島内の各部は抗日戦勝利70周年を記念するため合計で1億新台湾ドルの資金を費やし、このうち「国防省」は6,000万新台湾ドル余りの予算を編成し、これには中国語、英語版の抗日戦勝利記念カレンダー、画集などの印刷費用が含まれ、かつ「中正記念堂」で「抗日戦70周年真相展」を開催し、島内外のシンクタンクおよび高等教育機関を招待して学術研究討論会、文献資料展および撮影展などの合同開催を計画している。8月には高雄ドーム、台中恵〜(頑住吉注:日本語にない漢字)記念館、台北世界貿易国際会議庁舎などの地で5つの記念音楽会を予定し、かつ「軍人節」当日は抗日戦勝利記念大会を拡大開催し、馬英九に主宰してもらう予定である。

緑営は強烈な疑義を提出している。民進党「立法委員」蕭美琴は、5つの音楽会は合計で3,000万新台湾ドルを費やし、抗日戦専門編集番組の制作放送にまた1,000万新台湾ドルを要し、多すぎのきらいがある、とする。「立法委員」邱志偉は17日、台湾の「国防」予算は年々減少しているが、文書による宣伝、儀式性活動の予算の比率はそれにもかかわらず年ごとに増加し、軍隊建設、戦備、兵募集の誘因を高めることに全く配慮しておらず、「国防省のやり方は本末転倒である」とした。彼はさらに、歴史の解釈権と発言権は金では買えないものであり、「国防省」は民間と活動を合同開催し、社会の参加を拡大することを考慮しても良く、それでこそ台湾人の「国軍」に対する共感が強化できるのだ、と語った。国民党「立法委員」・凱臣は、これまで抗日記念活動は北部のみに集中しており、「国防省」は今年北部、中部、南部に拡大して行い、だからこそ経費が増加するのだ、と考える。

こうした論争に対し「国防省」スポークスマンの羅紹和は回答して、抗日戦の歴史を宣揚し、全民の「国防」に関するコンセンサスを凝集するため、「国防省」は一連の記念活動を計画している、とした。分析は、これまで抗日戦の重要な記念日に、台湾の記念活動は非常に少なく、今年このようにハイテンションなのは、さらに抗日戦の歴史を解釈し直し、大陸との発言権争いを企図するためである、と考える。


http://military.china.com/important/11132797/20150120/19225033.html


島内の軍校は大陸の観光客に公開してよいか否か 当局者:精神分裂になりそう

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「台湾軍の軍事演習(資料画像)」 なお7ページ目までキャプションはこれと同じです。)

【グローバル軍事報道】 民進党は間もなく「中国事務委員会」を再始動させて両岸政策を討論するが、このデリケートな時期に同党の「立法委員」許智傑は「両岸人民関係条例」を改正し、大陸の観光客の鳳山陸軍士官学校訪問を開放するよう提案、要求し、この大きな動作は島内各界の側目を引き起こしている(頑住吉注:「側目」は真っ直ぐではなく横目でちらちら見る、といった意味です)。

台湾の「中国時報」19日の報道によれば、許智傑は鳳山陸軍士官学校は最も黄埔(頑住吉注:後で出てきますが同校は元「黄埔軍校」といいました)精神があり、その恵みを現地住民に及ぼすため軍校の神秘のベールを開け、何年か前すでに島内民衆の見学に開放しており、「学生の授業に影響しない前提の下で、大陸の客の観光を解放し得ることを希望する」と考えている。許智傑は率直に、この案の提出はきっと民進党内部および外界の圧力に直面するが、歴史に直面しては平静である必要があり、「両岸にはいずれにも各自の立場があり、平和的助け合いを探求すべきで、これこそ最大公約数だ」と率直に言う。

台湾「国防省」は19日態度保留を表明し、かつ声明を発して、最近すでに多くの関連の案例が外界の議論と疑念を引き起こしており、もし大陸籍の人物の陸軍士官学校訪問を開放したら、いくつかのネガティブな効果がもたらされるか否かも考慮することが必須だ、とした。「連合夕刊」は、「国防省」が言うところの疑念を引き起こした案例には、「中国共産党軍兵士二世が国軍英雄館および中正記念堂で解放軍のダンスショーを演出した」、「中国大陸の工作船が台湾に来て工作する」および「大陸籍の人物が中華電信房に進入して写真撮影しネットにアップした」などが含まれる、とする。また、映画監督鈕承沢が映画「軍中楽園」のためにロケハンした時にかつて大陸籍の撮影技師を連れて左営軍港に進入し、軍艦に乗り込み、結果として検察に起訴された。現在全台湾のそれぞれの軍事基地および士官学校はまだ大陸の観光客に開放されておらず、鳳山陸軍士官学校は休日に現地住民に対してのみ開放されている。「内務省の大陸地域住民が台湾に来て観光活動に従事することに関する許可法」第15条は、大陸地域の人民が台湾に来て観光活動に従事する場合、行程からは軍事的「国防」地域など重要な部分は排除すべきことを規定している。

「連合夕刊」は19日ある当局者の話を引用し、上述の案件はいずれもかつて民進党の「立法委員」の厳しい批判に遭い、現在民進党「立法委員」はそれにもかかわらず法を改正して陸軍士官学校の大陸からの客の見学を開放させようとしており、「私を精神分裂にさせそうだ」と語る。さらにある情報は、「国防部」は申請制に傾き、指定の時間において、指定の路線を開放し、決して大陸からの客に全面開放するわけではない、ということである。

鳳山陸軍士官学校の前身は黄埔軍校で、黄埔軍校は1924年に広州で成立し、1927年に「中央陸軍士官学校」に制度改正され、1946年にさらに「陸軍士官学校」に制度改正され、かつ国民党政府が台湾に移った時に高雄の鳳山に移った。鳳士官学校は472ヘクタールの地を占め、内部には林旺という名の象の生態公園があり、林旺はミャンマーの象で、名将孫立人が軍学校に連れてきた。高雄市長の陳菊はこの前、大陸の客の陸軍士官学校見学を開放することを希望すると態度表明したが、「国防省」によって法令および「国家の安全」が許さないことを理由に拒絶された。

(頑住吉注:8ページ目)馬英九、台湾軍を検閲


 大陸が実力を伸ばす中台湾の立場は難しくなっていますが、台湾でも与野党のあまり中身のない対立が続いているようです。



















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