中国、ロシアの最新型潜水艦を導入か

 この話はずい分前からスホーイー35、S-400と並んで話題になっていましたが進行が遅いようです。

http://military.china.com/kangzhan70/zhjw/11173869/20160330/22336788.html


ロシアはこの潜水艦を中国に売る アメリカの軍艦、標的になる?

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:ロシアの677型『ラダ』(Lada)級ディーゼル・電池動力通常潜水艦は第4世代通常潜水艦に属する」 ちなみにこのページにもう2枚画像がありますがキャプションは同じです。)

ロシアはまもなくその第5世代ディーゼル・電池攻撃潜水艦の建造を開始する。すなわち「カリーナ」級通常潜水艦である。ロシア海軍副総司令のフェイドテコフは、建造作業はすぐに始動するとしている。まだ正式に着工されていないものの、ロシアはすでに中国、インドなど潜在的顧客にこの最新型のロシアが自主研究開発する潜水艦をセールスし始めている。

ならばこの潜水艦は中国の性能の要求に符合し得るのか否か? 「キロ」および「ラダ」級の貴重な経験を融合した新世代潜水艦として、その強大な武備は人を横目で見させるに足りる。

このクラスの潜水艦の全体寸法は「ラダ」級と似たものになり、全長は異なる顧客の需要(例えば巡航ミサイルスペースを選択配備する必要があるか否か)を根拠に60mから70mの間で調整できる。水中速度は20ノット前後、水上では7ノットになると見られる。もしも航行速度を下げたら、航続能力は最高で6,000海里に到達するだろう。排水量は970トンから1,680トンの間である。聞くとこの変化の範囲は非常に大きいが、現在流行の潜水艦設計の中では相当によく見られ、例えばドイツの通常潜水艦は多くの大小の差異が顕著な変種を発展させ、もって異なるユーザーの需要を満足させている。20〜35名の人員が操縦を行う必要がある。中国というこの志が遠洋作戦にある国家に関して言えば、寸法が比較的大きいタイプに対しより興味を感じるだろうと見られる。

武器配置方面では、全体寸法が基本的に分かるので、「カリーナ」級は「ラダ」級の主要な武器システムを引き継ぎ、4門の533mm魚雷発射管を配備すると見られる。顧客の需要を根拠に、10基の巡航ミサイル垂直発射装置を増加し、対艦から対地攻撃までの総合正確打撃能力を提供することができる。

シリアにおける戦闘の中で、ロシアの通常潜水艦はすでに潜水艦から発射する「クラブ」系列巡航ミサイルを使用して若干の地上目標を攻撃しており、したがってロシア潜水艦の通常対地攻撃作戦の幕を開けた。このミサイルファミリーには多くのタイプが含まれる。その中で対艦ミサイル型はすでに「キロ」級潜水艦と共に中国軍入りしており、それは220km離れた敵サイドの戦闘艦を攻撃できる。潜水艦からの発射時、「クラブ」対艦ミサイルの攻撃の隠蔽性は極めて良い。「カリーナ」級は改良型「クラブ」対艦ミサイルを使用することになり、双方向データリンクなどの方面で顕著な改良が獲得できると見られる。もう1種の主要な改良型は対地攻撃巡航ミサイルである。この「クラブ」ミサイルのタイプは当初の射程が300kmで、450kgの戦闘部を使用して固定地上目標が攻撃できる。発射前はミサイルのために柔軟な飛行路線を設定し、もって生存力と破壊効果を最適化できる。

この潜水艦発射巡航ミサイルの能力は中国に対しさらに吸引力があると言え、何故なら中国が「クラブ」を基礎に発展させた「鷹撃-18」ミサイルはすでに部隊に大量装備されているからである。「鷹撃-18」の寸法は「クラブ」ミサイルより大きいかもしれず、現在まだ「鷹撃-18」がロシアから輸入する潜水艦上で発射できると確定はできないが、「カリーナ」級潜水艦はまだ設計段階にあるので、中国の顧客のために相応の改良をするのにあまり大きな困難はないはずである。

(頑住吉注:これより2ページ目)

また、中国の最近における光ファイバー制御誘導ミサイルの発展は、「カリーナ」級などの潜水艦のために信頼できる防空能力をもたらす可能性がある。これまでにヨーロッパの国がかつて潜水艦発射光ファイバー制御誘導ミサイルを装備し、低速飛行する対潜ヘリの攻撃に用いることを計画した。中国のAFT-10光ファイバー制御誘導ミサイルはすでに大量装備、使用され、その制御誘導方式は完全に対潜ヘリの攻撃に用いることができる。

ある先進的な潜水艦が強大な武備を持つことは非常に必要だが、潜水艦の隠蔽能力はより人を引きつけるようだ。

ロシア潜水艦工業界の情報は、来年「カリーナ」級潜水艦の新型「非空気依存推進システム」(AIP)の研究開発が完成し、これは新世代潜水艦の動力の核心となり、研究開発成功後2018年に第1隻目のこのクラスの潜水艦の建造を開始することになるだろう、としている。それは潜水艦の最も重要なメリットである隠蔽性のカギとなる重要な保障部分でもあり、静かな動力システムを採用してのみ、潜水艦はやっと敵サイドの捜索をかわし、自らの攻撃任務を完成させることができる。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:「ラダ級」潜水艦(上)と「キロ級」潜水艦の断面図の比較」)

現在「カリーナ」級潜水艦のステルス性能に対してはまだあまり多くの報道はないが、「ラダ」級が成功裏に「キロ」級の120デシベルの騒音を基礎に90デシベル前後まで低下させていることから見て、「カリーナ」級のデシベル数の低下幅はやや小さいものに変わることになるだろう。何故なら技術的角度から見て、毎回のデシベル数の低下は、難度が常に倍数を呈して増加するからである。このため、「カリーナ」級のデシベル数は決して線性の変化ではないが、騒音低下の実際の効果は依然非常に客観的なものである。

同時に、「カリーナ」級のAIPシステムはこの潜水艦を水中で25日の長きにわたって活動させるようにでき、浮上して換気する必要はない。実際、この最新型AIPシステムはすでにロシアの現役最新の「ラダ」級通常潜水艦で試験が行われている。ごく短い二十何年かの中で、ロシアは若干クラスの通常潜水艦の設計、製造、深入りした改良を完成させ、例えば「ラダ」級は著名な「キロ」級潜水艦の上に発展してできた改良型通常潜水艦である。何世代かのAIPシステムの研究開発と深入りした改修を経て、ロシアはAIPシステムの上ですでに若干の重大な突破を取得しており、静音能力はまた1段階上がっている。

こうしたことは中国海軍にとって極めて有利な要素である。何故なら地理的環境の制限を受けて、中国の潜水艦部隊の活動空間は相対的に狭小で、止むを得ず若干の狭い水道を突っ切って、やっと広大な太平洋あるいはインド洋地域に進入できるからである。この種の容易に敵サイドの艦艇、飛行機に遭遇する環境の中で、静音能力は潜水艦が敵サイドの攻撃をかわすほとんど唯一の貴重な宝なのである。

だが、中ロの兵器購入に対して言えば、現在ではとっくに簡単な「兵器売買」ではなく、技術協力レベルまで上昇している。2013年には早くも中国はもうすでにロシアと「ラダ」級潜水艦導入で意向を達成した。しかし、中国方面が潜水艦に自らの武器システムを採用することを希望したため(これには指揮コントロールセンターが含まれる)、ロシアは潜水艦の艦体の製造だけを担当することになった。またある分析は、中国は自らのAIP動力システムの使用を希望したとしているが、この情報はまだ事実確認が得られていない。あるいはこうした方面で協議が達成されなかったからか、「ラダ」級潜水艦の購入計画も停頓に陥った。だが、中国が自ら研究開発した潜水艦が大量装備されている背景の下で、依然「ラダ」級に対し購入の意向を示すことは、ロシアの通常潜水艦技術に依然中国サイドの学習、参考にするに値するところがあることを充分に説明している。今「カリーナ」級がまもなく世に出るが、中国がどうしてまた興味を感じないことがあろうか?

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:中国海軍のロシア製キロ級通常潜水艦が海面上を航行」)

当然、中国にとって「カリーナ」級の購入は依然「ラダ」級と同じ問題に直面するだろう。それはロシアの新型艦と中国の指揮・火力コントロールシステムを整合しようとすることに他ならない。これは難度が極めて高い作業である。中国は指揮システムの情報化、ネットワーク化方面の水準においてすでにはるかにロシアを超越している。たとえロシアの潜水艦を輸入しても、必然的に自らの指揮システムの使用を希望する。だがこれは非常に大きな技術力量や資金の投入を必要とし、それでやっと両国の各種システムを有効に一体に整合できるだけでなく、同時に双方の非常に困難な談判も必要としてやっと相互に妥協できる。だが我々には、この作業が巨大な見返りをもたらし、奥深いロシアの通常潜水艦設計、製造の成果と、中国の新興の作戦情報能力を結合し、世界最先端の戦闘力を持つ全く新しい潜水艦の誕生を促すことができ、これは明らかにウィンウィンの理想の局面である、と信じる理由がある。

中国はすでにロシアから「大洋のブラックホール」の美名を持つ「キロ」級潜水艦を導入しており、「ラダ」級導入の意向も同時にあり、もし本当にカリーナ」級を導入し、同時にさらにロシアの先進的なAIP技術や艦艇建造技術を導入することになったら、未来の中国の潜水艦は必然的に全東北アジア地域で最も人を恐れさせる「水中の群狼」となるだろう。その時になれば、我々はアメリカの東北アジアを航行する戦闘艦が全て中国の潜水艦の「標的」になる可能性があると言明するか否か?


 世界最先端と言われる日本の潜水艦と比べてどうなのかはよく分かりませんが、少なくとも差が縮まる可能性は高いでしょう。




















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