遼寧艦、青島に停泊

 ‥‥のより詳しい記事です。

http://military.china.com/important/11132797/20130227/17700802.html


中国初の空母「遼寧艦」、今日初めて青島軍港に停泊

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「2月27日午前、我が国初の空母『遼寧艦』がついに新たに建設された青島空母用軍港に停泊した。」)

新華ネット青島2月27日電(記者 呉登峰) 我が国初の空母遼寧艦は27日午前、初めて青島の某軍港に停泊し、我が空母用軍港がすでに停泊、保障能力を備えていることを示した。

新たに建設された空母用軍港は中国海軍組織によって設計、施工され、4年の時間を経て完成し、埠頭、水、電気、ガス、燃料など保障施設が完備している。遼寧艦はここで後続の関連の試験と訓練を継続して展開することになる。

遼寧艦は26日に大連造船工場の埠頭を離れ、航行の期間、計画通り関連の武器装備の試験が組織的に行われた。

次のページ:青島空母用軍港の防波堤は国内最長 100年に1度の台風を防げる

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「カナダの『漢和安全保障業務評論』2月号に掲載された文章は、『遼寧艦』の新たな基地は山東省青島市後小口子村に位置すると推測している。報道は、後小口子は韓国西海岸からの距離が570kmを超えず、日本の長崎からの距離は970kmであるとする(漢和の画像 グローバルネット)」です。)

原題:我が国初の空母用軍港の建設品質は優良

新華ネット青島2月27日電(記者 陳万軍、呉登峰) 遼寧艦が27日成功裏に我が国初の空母用軍港に停泊した後、軍港の建設者である某工程部隊政治委員黄毅は誇らしげに記者に伝えた。「我々が建造したこの空母用埠頭の工程品質は一流だ!」

高い所に立って俯瞰すると、空母用埠頭はまるで遼寧艦が子供であるかのように軽々と身辺に抱き寄せている。黄毅は説明し、この埠頭は技術含有量が高く、施工難度が高い突堤式構造を採用し、有効に海域面積を利用し、埠頭の艦艇停泊能力を向上させることができる、とする。この軍港は同時に複数の大型軍艦を停泊させることができる。

「空母用軍港の防波堤は国内最長で、100年に1度の台風も防げる。」 黄毅は言う。「完成以来、ここはすでに4回の強い台風の試練を受けた。」 防波堤の先端に立ち、記者は防波堤外の波浪が不断に防波堤にぶつかるが、防波堤内の波は静かで青き波鏡の如しであるのを見た。防波堤は風や波を遮り、空母のために良好な停泊条件を提供している。

「防波堤と埠頭の下の潜箱の重量は7,000トン余りに達する。」黄毅は言う。「建設中、我々は知恵を集めて重要問題に取り組み、この種の超巨大な潜箱の事前製造、海上輸送、水中安置など40余りの世界的な技術的難題を攻略した。」

黄毅は言う。工程品質保証のため、空母用軍港は世界最大の砂、石貯蔵庫を新たに建設し、砂、石がいかなる気象条件下でも湿度と温度が共に均一に保持され安定するようにした。10余りの種類のコンクリートの20万ロット近いサンプル品が全て権威ある機構に送られ検査測定された。1,000回以上の試験を経て、大型コンクリート型流し込みのクラックを制御する調合が模索して出され、国のパテントを獲得した。

黄毅は、着工以来総本部、海軍は相次いで20回近い工程品質査察、巡回検査を組織的に行ったが、すでに竣工された項目の品質は全部優良だった、とする。

次のページ:中国海軍専門家、空母軍港の4大機能を詳細に解説

(頑住吉注:これより3ページ目。画像のキャプションは「2月26日午前8時30分前後、遼寧艦は大連港の濃霧の中ゆっくりと出港した。」です。)

空母用軍港は普通の軍港とどんな差異があるのか? 海軍軍港建設某工程部隊副部隊長で高級工程師の張宏武は27日次のように説明した。空母用軍港は通常4大機能を具備すべきである。すなわち非常に大きな艦艇が停泊するスペース、健全な後方勤務保障体系、良好な日常の維持修繕能力、手軽で素早い生活保障施設である。張宏武は言う。まず単一、甚だしきに至っては複数の空母艦隊が停泊するスペースを持つ必要がある。空母用軍港の埠頭はたいてい水域の深いところまで挿入できる突堤式埠頭として建設され、こうしてできる限り多くの各種の軍用艦船が配置される(頑住吉注:直訳しても何のことやらよく分からなかったので検索すると、海岸と垂直方向に沖合に向かって長く伸びる防波堤ということでした)。

次に健全な後方勤務保障体系を持つ必要がある。空母用軍港は多くの艦種、艇種、機種の、そして膨大な数の艦員に保障とサービスを提供できる。

第3に良好な日常の維持修繕能力を持つ必要がある。空母は毎年1/3の期間維持メンテナンス状態にあり、このため空母用軍港は一揃いの修理施設を持ち、艦載機および母艦の艦員クラスの(頑住吉注:外部の専門技術スタッフに任せるまでもないレベルの、ということでしょうか)維持修繕と小規模修理が完成できることが必須である。

第4に手軽で素早い生活施設を持つ必要がある。空母艦隊が母港で休息整備している時、将兵は手軽で素早い生活保障施設を必要とする。将兵の生活消費支出は現地の消費レベルを連動させ、独特の空母経済を形成する(頑住吉注:何だかよく分かりませんが地元に経済効果がある、というようなことでしょうか)。(陳万軍 呉登峰)

(頑住吉注:以後のページは画像とキャプションだけです。4ページ目は「遼寧号航空母艦、略称『遼寧艦』、艦ナンバー16は、中国人民解放軍海軍初の固定翼機を搭載できる空母である。」、5ページ目は「遼寧号艦の全長は304m、全幅70.5m、空母の喫水深度は10.5m、標準排水量は57,000トン、満載排水量は67,500トンである。最低層から甲板までは10層あり、甲板上の島式建築も9層あってそれぞれ消防、医務、通信、レーダー部門および空母戦闘群の司令部となっている。」、6ページ目は「遼寧艦の編成等級はまさに師団クラスで、編成人数は1,000人余りである。初の艦員の中では4年制大学卒業以上の学歴の将校が98%以上に達し、このうち修士および博士号を持つ者が50人余りいる。」、7ページ目は「『遼寧号』空母上の艦員の人数は非常に多いため、その各種の生活のために備えられた施設も充分完備されており、レストラン、スーパーマーケット、郵便局、ランドリー、ジム、ゴミ処理場などが設けられ、酒場すらにぎやかなもの、静かなものの2種あり、生活は比較的便利である。さらに実際の需要に基づき、良好な作業生活環境が創造され、最大限に将兵の生理および心理的健康が保障される。」、8ページ目は「殲ー15は中国の初代艦載戦闘機で、典型的な第3世代艦載機でもある。殲ー15はTー10K原型機を基礎に研究開発された初代国産艦載機で、その空力外形はロシアのスホーイー33艦載戦闘機に似ている。殲ー15は双発、双垂直尾翼の重戦闘機で、エンテ翼が付属する3翼面空力レイアウトで、着艦フックを持ち、電気伝導飛行コントロールシステムを採用している。2009年8月31日午前、国産の殲ー15艦載機は沈陽において成功裏に原型機の初飛行を実現させた。」です。「電気伝導飛行コントロールシステム」というのはたぶんフラップとかを動かすのが油圧とかでなく電動だ、ということだと思います。)


 大連から青島まで約1日かけて移動したわけですが、途中武器装備の試験を行ったとのことなので航行速度を推定することはできそうにありません。しかしその距離の数倍で長崎に到達するのは確かです。国防部スポークスマン耿雁生は遼寧艦の基地に青島を選択したことと「釣魚島」情勢は無関係だとしているそうで、確かに長時間かけて行われた大規模な空母用軍港建設から見て最近の情勢に合わせてでないことは間違いないですが、日本から非常に近い位置に結果的に空母基地があることは日本の安全保障にとって大きな問題になるでしょう。







戻るボタン