アメリカ、中ロ合同軍事演習に対抗?

 8月15日の本番に向け中ロ合同軍事演習の準備が進められていますが‥‥。

http://military.china.com/news/568/20130804/17980081.html


中ロおよびアメリカ・モンゴル、同時に中央アジアで軍事演習

(頑住吉注:ここに「原題」が挙げてありますが同じです)

昨日、中国最後の地上部隊がロシアに到着し、中ロ「平和使命-2013」合同軍事演習は間もなく開始される。同じ日、モンゴルのウランバートル付近においてモンゴルが主催し、アメリカを含む多国が参加する「ハン探索-2013」多国平和維持軍事演習も正式に開幕した。

中ロ軍事演習と「ハン探索-2013」は時間的には偶然の一致だが、ある程度上各陣営の中央アジアというこの土地の上の軍事力のゲームを反映してもいる。

報道によれば、北京時間8月3日12時頃(現地時間10時頃)、中国サイドの鉄道が第3の梯隊を輸送し、6昼夜5,040kmの行程を経てロシアのミシャシー駅に到着した。この梯隊は14両の装甲装備、10両の装輪式車両、10のコンテナを含む多くの装備を持参している。中国サイドの地上部隊が全部到着するのと共に、中ロ双方の演習参加兵力はこれで全部演習予定地域に到着した。中ロ演習参加部隊の全ての集結が終わったのである。このことは、「平和使命-2013」中ロ合同対テロ軍事演習が、兵力投入段階から戦役計画段階へと移ったことも示している。

中国サイド、兵力遠距離投入を演習

新華社の報道によれば、「平和使命-2013」中ロ合同対テロ軍事演習の中で、中ロ双方は全部で1,500人の兵力を派遣し、陸軍、空軍が主である。中国サイドは1個陸軍戦闘群、1個空軍戦闘群、1個保障隊を含み、ロシアサイドの演習参加兵力は1個陸軍戦闘群、1個空軍戦闘群、1個保障隊を含む。中国サイドの陸軍戦闘群は沈陽軍区第39集団軍某機動歩兵旅団、陸軍航空連隊所属部隊から編成され、戦車、歩兵戦闘車、自走砲など装軌装備36両、ミルー171輸送ヘリ2機、直ー9武装ヘリ4機が含まれる。空軍戦闘群は沈陽軍区の空軍から来ており、殲轟ー7A機5機を含む。ロシアサイドの地上部隊は350人で、大隊クラス戦術群および編成内の武器装備を含み、空軍戦闘群は50人でミルー24武装ヘリ4機、ミルー8輸送ヘリ4機、スホーイー24戦闘機4機が含まれる。

(頑住吉注:これより2ページ目)

計画によれば、今回の演習科目の内容は全部で兵力投入と配備、戦役計画、戦役実施の3段階に分けられる。ロシアサイドの演習参加将兵は全てこの軍区から来ており、このため兵力投入と配備段階の実施の重点は中国サイドの演習参加部隊である。

ロシア中部軍区副参謀長チュワキンはこの前メディアのインタビューを受けた時、「ロシアと中国は少し前海上合同軍事演習を行った。今また合同対テロ軍事演習を行い、この2回の演習は中ロの間の協力の高いレベルを示している。」とした。

中ロ、モンゴル・アメリカ軍事演習を警戒

ほとんど同じタイミングで、モンゴル、アメリカなどの国が共同で参加する「ハン探索-2013」多国平和維持軍事演習もモンゴルのウランバートルで行われる。

報道によれば、この演習の開幕式は3日ウランバートル以西65kmにあるモンゴル武装力量訓練基地で行われる。モンゴル、アメリカ、オーストラリア、カナダ、フランス、ドイツ、日本、インド、インドネシア、ネパール、韓国、タジキスタン、イギリス、ベトナムなどの国の1,000名余りの将兵が今回の演習に参加する。今回の軍事演習は14日の閉幕まで続き、主要な内容には平和維持部隊の指揮訓練、人道救援などが含まれる。

モンゴル首相アルタンホヤグは開幕式であいさつを述べ、関係国の平和維持部隊の相互学習と交流の促進のため、近年来毎年モンゴルで多国平和維持軍事演習が行われており、不断に演習参加各国の兵士の平和維持能力が高められている、と語った。モンゴル国防大臣バトエルデネと武装力量総参謀長ビンバザブ中将など軍指導者、アメリカ軍事当局者および各国の駐モンゴル大使館付き武官などが開幕式に出席した。注意に値するのは、中国とロシアが視察小グループを派遣して演習を視察することである。

(頑住吉注:これより3ページ目)

モンゴルとアメリカは2003年に初めて「ハン探索」2国間軍事演習を行い、2006年から多国間平和維持軍事演習に拡張展開した。軍事演習はアメリカ太平洋艦隊司令部と国連平和維持支援基金連合が主催し、モンゴルが場所を提供する。

タイミング的には偶然の一致だが、モンゴル、アメリカなどの国の派手な軍事演習はある角度から、モンゴルが中央アジアで力量のバランスを取得することを希望していることをも示している。実際、1991年からモンゴルは自らの外交政策に顕著な調整を行っている。伝統的パートナー国であるロシアと中国を基礎にアメリカをメインとする「第三勢力」を増やし、これには日本、韓国、アセアン諸国、EUが含まれる。モンゴル政治指導層、特に民主党代表は、極力「第三の方向」を発展させている。

この調整の典型例の1つが他ならぬ「ハン探索」軍事演習である。これは半軍事、半民間の特色を持つ演習だが、あるウォッチャーは、アメリカはここ何年かこの軍事演習の中の軍事的成分を強化することを企図しており、かつこれに国際化の特色を付与している、と考える。だがロシアもアメリカも、モンゴルがアメリカの軍事、政治的同盟国に変わることは見たくないのである。(ソース:東方朝刊)


 中国やロシアがモンゴルのアメリカ同盟国化を望まないのは当然ですが、何故アメリカも望まないというのかはさっぱり分かりませんがこれは本題ではないのでいいことにしましょう。中ロの「対テロ演習」が実際には対テロ以外の意味を持っているのと同じように、モンゴルで行われる演習にも一定の別の意味が含まれていることは事実なんだと思います。もちろん「半軍事、半民間の特色を持つ演習」を自分たちの純軍事的演習と並べてオーバーに言っている部分もあるのだとは思いますが。













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