殲ー31は実用目的ではない?

 かなり変化球な意見ですが。

http://military.china.com/critical3/27/20131014/18088706.html


殲ー31はクライアントが少なくてもかまわない 沈陽飛行機の長兄の地位を保持することこそ重要なカギ

今これを討論するのはやはりやや早いはずである。結局のところこのJ-31と呼ばれるものは単なる概念性のものに過ぎず、試験飛行はしたが、すでにきっと改良されている。このJ-31がこんなにも急がれているのは、沈陽飛行機が居ても立ってもいられないからだと見られる。宋心之氏の言い方によれば当時国産第3世代機(戦闘機の4世代区分によるのであって、ロシアやアメリカの5世代区分法によるのではない)(頑住吉注:原文では他の部分も含めロシアは「毛熊」、アメリカは「美畜」という蔑称になっており、また別のスラングらしき言葉を使って何か言っているんですが意味不明です)プロジェクトで、沈陽飛行機が成都飛行機に破れ、後の第4世代機プロジェクトでももう1度成都飛行機に破れ、海軍艦載機J-15およびスホーイー27を中国化したJ-11系列はあるが、沈陽飛行機にとって2回のプロジェクトの競争に敗れたことは、当然以後の研究開発チームの維持などの問題を心配させたと言える。このため沈陽飛行機は居ても立ってもいられず、あせって中型ステルス機を作ったのであり、その目的は「発注するか、でなければ輸出を助けてくれ」である。本来筆者はJ-31に対しすこぶる期待していた。だがより多くの資料を見た後、そんなにかんたんではないと気付いた。もし今このJ-31を見れば、間違いなく前途はなく、比較的大きな改造を必要とする。だがもし改良できれば、やはり前途はある。

1、輸出は基本的になく、いくつかの国しか必要としない

小国の武器は実は安全なものを買うもので、より多くは伝統的買い手である。しかもさらに価格、コストの問題を考慮する必要がある。中国の戦闘機を買うのは極めて少数の国を除き大部分はあまり金のない貧しい国である。J-7のユーザーはというと、J-7の価格は第3世代機いずれに比べてもずっと安価で、第4世代機とは価格は比較にならない。またこうした例えばミャンマーやアフリカの小国などは基本的に第2世代機であるJ-7、第3世代機FC-1(頑住吉注:これにもスラングらしきもので形容が加えられていますが意味不明です)でもう充分その任に堪え、彼らがJ-31を買うだろうか? 装飾に用いるだろうか? パキスタンに関しては、現在J-10Bすら価格が高く受け入れ難いと思っており、もしインドのT-50の大きな圧力があれば、パキスタンはむしろ大型のJ-20を買いたがる。中国が輸出せず、パキスタンがJ-31しか買えないのでない限りは、である(頑住吉注:ここのパキスタンには「巴鉄」、という語が使われており、また蔑称かなと思ったらこれは「鉄のきずなで結ばれた兄弟パキスタン」といった意味らしいです)。一方F-35は価格が非常に高いが、どう見ても総合性能は現在のJ-31に比べ強いと思われ、ああした金に困らない中東の成金はきっとF-35を買う。しかも彼らは伝統的にアメリカ戦闘機の使用国である。このようにJ-31を輸出用にしても、規模を形成することはできないのである。

2、エンジンが劣りすぎ

採用されている双発中推力エンジンはロシアのミグー29に使われているRD-93のようなエンジンに過ぎない。2台の推力でもまだF-35の1台の推力に及ばないとされ、しかも寿命、信頼性など総合方面ではさらに比較にならない。ミグー29はいわゆる最も良い生きたターゲットで、F-15/16/14/18どれとぶつかっても負け、その中には確かに航空電子設備が立ち後れているという原因がある。少なくとも第3世代機のエンジンを第4世代機に用いること自体が止むを得ないことであり、一方J-20はサイズが大きくエンテ翼があって機動性を向上させており、かろうじて持つが、J-31に第3世代機の中等推力エンジンを用いたのでは当然非常に大きな影響を受ける。中国が性能がより先進的な中推力エンジンを作り出せる、あるいは空力レイアウトを改良し、「動力不足を空力で補う」の方法を採用するのでない限りは、である。これならやっとある程度改善できる。

3、スマートすぎて弾薬倉の搭載量が不足

J-31とF-35は同一クラスだと言う人がいるが、F-35は見たところやや太短く、このように内部に置かれた弾薬倉はやや大きいに違いない。一方J-31は制空を重視したのが原因かもしれないが、ややスマートになっており、当然内部に置かれた弾薬倉のレイアウトに影響する。もし武器を外部に吊り下げたら、必然的にステルス性に影響し、その他の性能にも影響する。

4、もし艦載機に用いたら、おそらく弾薬搭載量はさらに少なくなる

艦載機は強化を必要とし、このようにすれば自重の自然増加をもたらす。だがRD-93の推力は本来もう不充分なのが目立ち、このような状況下では燃料搭載量が減る可能性が高く、したがって作戦半径に影響する。このように海軍航空隊艦載機部隊は必然的に不満を持つ。しかも現在中国の空母艦載機はJ-15であり、相当長い時間内J-15がきっと主力で、J-15も未来の相当長い期間の需要に応えるのに充分である。J-31ができた後の短時間内に艦に搭載される可能性は非常に大きく低下する。

5、J-31の最大の作用:沈陽飛行機に研究開発チームを保持させ、第4世代機の研究を通じて第5世代機の研究の基礎を蓄えさせ、また軍にもう1つの選択肢を持たせる

J-31ができたことは、疑いなく沈陽飛行機に研究開発チームを保持させ、次世代である第5世代機の研究のためにいくつかの技術と経験を累積させることができる。結局のところもしJ-15など第3世代機から第4世代機を越えて直接第5世代機に入るのはギャップが大きく、J-31を通じて第4世代機の技術が模索でき、最低でも技術を累積し、研究開発チームを保持できる。一方中国軍にとっては、本来プロジェクトとして立ち上げたのは成都飛行機のJ-20であるが、このようにもしたった1社だと、必然的にアメリカの第4世代機に似た状況が出現し、研究開発進度が遅延し、経費が高騰するなどの問題が起こり得る。だがJ-31があれば成都飛行機により多くの競争の動力を持たせることになり、さらに軍に予備の選択方案を持たせることもできる。また2社の競争は1社よりずっとよく、結局のところもし沈陽飛行機が衰退を続けたら、将来すぐ成都飛行機1社が第5世代機を研究開発する形に変わり、これでは競争に不利で、このように沈陽飛行機をちょっと助けることも必要なのである。当然沈陽飛行機はここ何年か間違いなくやや伸び悩み、助ける力は小さくなくなっているが、進展は人をやや不満にさせる。また、これはダブルの保険でもある。万一大型で技術がより複雑なJ-20の進度が遅延しても、J-31がまず臨時、応急にトップに立てるのである。

6、もしJ-31に比較的大きな改良を行ったら、やはり非常にポテンシャルがある

これで充分だが、個人的には2つの問題が最後にあると思う。第1はやはり先進的な中推力エンジンの問題である。この問題がひとたび解決されるや、少なくとも艦への搭載ができる。第2はやはり機体がやや小さいということで、ややスマートなのを適当にやや拡大すべきで、こうすれば離陸重量がやや大きくなり、やや豊満になり、こうなればより多くの武器が搭載できる。当然さらに価格をうまく抑制する必要があり、さもないと価格が高すぎてF-35と同じまずい状況に直面する。


 まともに第4世代機も作れないのにもうすぐ第5世代機だというのもどうかと思いますが。輸出に関しては第4世代機が非常に高いからこそ安価な中国製にチャンスがある、という考え方もあり得るのでは。














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