ロシア・インド空母関連2題

 自国の空母を持ち上げるために両国のをけなす論調です。

http://military.china.com/jszmt/02/11173748/20161206/30067022.html?noadaptive


インド、ロシアに悲惨に騙される この武器は少なくとも中国に10年立ち後れている

参考情報ネット12月2日の報道によれば、インド国産空母の進度を加速するため、アメリカはインドに向け空母技術を分かち合い、もってインド海軍を利用して中国に対抗するのに便とするつもりである(アメリカはかつてインド当局者にアメリカ海軍の造船工場を実地調査させ、かつペンタゴンで戦略簡易レポートを聴取した)。またアメリカはインド向けに攻撃ヘリや防空艦砲を販売し、甚だしきに至ってはロッキード・マーティンおよびボーイングにインドで高性能実戦機を生産させ、もってインド海軍の全体的実力を向上させることに同意している。だがアメリカにとって予想外だったのは、アメリカの専門家がインド国産空母を視察した時、ヴィクラント号空母の質が実際あまりにも劣っていたことで、この空母には小型の対空ミサイルシステムがなく、その艦載機が発進、出撃する能力も非常に薄弱で、本来インド国産空母は3年前にもう戦闘力を形成できているはずだったが、現在の状況から見ておそらくさらに10年待っても必ずしも作戦能力は持たない。

国産のヴィクラント空母の他、インド海軍はさらに2隻の現役空母を持つ。1隻はヴィラート空母で、この空母は排水量が2.7万トンで、19機の艦載機と対潜ヘリが搭載できる。1986年にインドはイギリスからこの空母を買い、先日この空母はすでにインド海軍で就役29年となった。もう1隻はヴィックラマディヤ号空母で、この空母は排水量が4.5万トン、30機の艦載機とヘリが搭載できる。1999年にインドとロシアは交渉を開始し、5年後両国は最終的に交易の価格を最終決定し、その後ロシアはこの空母に対し改造を行い始めたが、続く何年かの時間内、ロシアは各種の口実をもってインドが費用を支払うよう要求し、相次いでインドはロシアから10億アメリカドルあまりを騙し取られ、2013年になってロシアはやっとこの空母をインドに引き渡した。

実際にはロシアからヴィックラマディヤ号空母を購入するのと同時に、インドは国産空母建造計画も始動させていた。フランス、ロシア、イタリアの援助の下、2009年にインド初の国産空母は竜骨の据え付け式を行った。造船工場にしばしば作業を停止して材料を待つ状況が出現し、加えて工程連結や品質管理の能力が深刻に欠乏していたため、インド国産空母の進度は再三遅延し、2011年、2013年、2015年にインド国産空母はかつて3回進水したが、完成度は依然半分に満たない。1隻の空母の建造期間はおよそ6年を必要とするが、7年の時間がすでに過ぎ去り、インドのヴィクラント号空母は依然空箱である。インド軍は国産空母の就役期限は2018年であると要求しているが、現在の状況から見てヴィクラント号空母が2020年に完成できるかも問題である。

以前インドはかつてヴィクラント号空母は中国空母を圧倒できるとわめき立てたが、明らかにインドの法螺は大きすぎる。ヴィクラント号空母の満載排水量は4万トン、30機の艦載機とヘリが搭載でき、一方中国の遼寧艦と001A型空母の満載排水量はいずれも6万トン以上、搭載する艦載機とヘリの数もいずれも40機以上で、いずれも先進的な防空システムとフェイズドアレイレーダーを配備し、空母のトン数の上でも、艦載機の数の上でも、インド国産空母は中国空母に匹敵し得ない。インド空母には防衛方面に重大な欠陥があるため、もしそれが長年の後インド海軍に就役しても、空軍の防衛区域内で任務を執行することしかできず、より遠い場所には到達できず、これは中国空母と比べあまりにも劣ることがごくはっきりしている。

中国初の国産空母は2013年に建造が開始され、今3年にもならない時間内に、すでに基本的に完成に近づき、およそ来年前半に進水し、しかる後さらに一連の試験やすり合わせを経た後、中国初の国産空母は2020年前後に戦闘力を形成することになる。一方その時インド初の国産空母が完成できるかまだ未知数である。インドのヴィクラント号空母は中国国産空母より4年早くから建造されているのに、今建造の進度はまた中国に少なくとも5年立ち後れ、その戦闘力形成はおそらく10年待つ必要がある。一方10年後にはおそらく中国の原子力空母もすでに水面に浮上しており、中印両国の初の国産空母の戦力がどうかは当面問題外にするが、進度の上で中国は少なくともインドに10年以上先んじている。


http://military.china.com/critical3/27/20161208/30069579_all.html#page_2


ロシア海軍はすでにインド海軍にさえ及ばず インドにいかにして空母を用いるか教えを請うべき

今年8月、ロシア海軍戦闘機部隊のミグー29KPが初めてクズネツォフ空母上に降着し、このことは長年の頽廃を経た後、ロシア空母についに自らに属する近代化された艦載機ができたことを意味している。だがロシア海軍のこの大いに喜ばしい情報の背後の、より興味深い背景は、ロシア海軍にはクズネツォフにふさわしい近代化された大型艦載機が全くなく、しかも近代化された艦載機の運用の上で、インド人にさえ及ばない、というものである。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像:ソ連海軍が歓迎するスホーイー27ファミリーの艦載機」)

ソ連の旧世代の党と国家の指導者の集団が年齢が原因で、あるいは死にあるいは老いて惚け、精神に深刻な問題が出現するのと共に、統治層も大規模な血の入れ替えを迎え、海軍がついに1970年代末に始まり遮遮掩掩(頑住吉注:検索すると「ひた隠しに隠す」といった意味だとされているんですがここには合わない感じです)だった通常発着空母の発展ができるようにさせた。当時、ミグー29とスホーイー27はいずれも艦載機型を発展させたが、ソ連がより気に入ったのはスホーイー27K型艦載機だった。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像:ミグー29Kは最初からもう航空電子と武器システムの先進性に非常に重点を置いた」)

これはスホーイー27が搭載荷や航続距離の上でミグー29よりはるかに優越していたからというだけではなく、当時の古いミグー29K方案自体が不完全すぎたからでもある。その中にはエンジンの問題が含まれた。ミグー29は設計がスホーイー27より早く、スムーズでもあったが、このためでもあるがフライバイワイヤ、放寛静穏定などの先進技術を採用していなかった。このことはその艦載型方案にRD-33K-S3エンジンの特殊模式(10秒間92.1キロニュートンの推力)を用いて、発進性能不足の問題を補うことを企図させた。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像:新たなミグー29Kのストレーキ下方にはフラップが追加された。これは古いミグー29Kは空力設計や制御が非常に不完全で、着艦状態下の安定性が非常に劣り、その着艦成功率がスホーイー33より顕著に低かったからである。これはこの機が初期の競争に敗れた非常に重要なカギたる一点だった。新しいミグ-29Kは極めて大きな労力を費やし、やっと空力および飛行コントロール上の多くの隠れたリスクや欠陥を解決した。」)

しかしRD-33K-S3はソ連解体時になってもまだ研究開発が完成せず、重大な技術的難点はまだ攻略状態にあり、たとえば全権限の電子制御システムである。さらに加えてミグー29は当時スホーイー27Kに比べより先見性を持って西側の構造体系の航空電子システムを選択しており、かつR77ミサイル(頑住吉注:注釈ありますがスラングを多用した砕けた話し言葉なので意味不明です)を使用した。全航空電子および武器システムの定型、戦闘力形成はいずれもはるかに先でいつになるか分からなかった。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像:並列複座のスホーイー33UBは実際の設計の傾向は艦載戦闘爆撃機で、重量と抵抗の増加はその飛行性能を顕著に低下させた。ロシア時代、彼らはまともな艦載制空機さえも養えなくなったのであり、どうして並列複座の艦載爆撃機を購入しただろうか?」)

ミグー29Kの種々の不成熟ゆえに、ソ連は最終的にスホーイー27K、つまりスホーイー33を主力艦載機として選択した。だがソ連解体以後、ロシアにはスホーイー33の後続の研究開発、改良を維持する力はなく、大量の問題が残る状況下で無理にスホーイー33を定型に至らせただけだった。スホーイー27の艦載機ファミリーの中の、すでに研究開発が開始されていた近代化改良型、スホーイー33UB(完全デジタルフライバイワイヤ、西側化された近代的航空電子システムを採用)は、ロシア海軍に装備されるチャンスさえもなくなった。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像:ヴィックラマディヤ号空母」)

だが別の方面で、ミグー29はそれにもかかわらずインドに頼って起死回生ができ、かつ最終的に再起した。ロシアは空母を維持する金がないため、ゴルシコフ海軍上将号空母を無料の名目をもってインドに売り、実際は大型の改造建造工程で金を稼ぎ、かつロシア本土の造船工場に一定の空母建造、改修経験の累積を獲得させた。トン数が限られているため、ゴルシコフ海軍上将号空母(現在はヴィックラマディヤ号空母と呼ぶ)にはスホーイー33のような大型艦載機の降着を受け入れる方法はなく、ミグー29を選択するしかなかった。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像:クズネツォフ号空母」)

インドの大量の資金の支援、および不断の運用実験の下、新世代のミグー29Kは非常に大きな代価を費やし、性能上の換骨奪胎と基本的な成熟を実現した。現在インドはずっとミグー29の信頼性が非常に悪いことに恨み言を言っているが、1つにはロシアの飛行機は本来信頼性が良く検査や維持保護がしやすいことで有名なわけではない。別の方面では、インド付近海域は高温多湿で塩分が高く、最も劣悪な艦載機使用環境でもあり、これは軽視できない背景である。

一方すでにスホーイー33を改良する金がないロシア海軍にとって、しかもアメリカ、中国はいずれも間もなく艦載機を第4世代化することになり、スホーイー33のような第3世代機には将来決して生存能力はないという時代背景の下で、ロシア海軍はスホーイー33系列を放棄し、労なくして直接インドの果実を摘み、ミグー29Kから完全国産化機種の自国用を派生させるしかない。

今年8月にやっと初の着艦を実現したロシア海軍に比べ、インド海軍はミグー29の運用の熟練度の上でロシア海軍をはるかに引き離している‥‥現在ではインド空母部隊がロシア空母部隊を追う必要があるのではなく、ロシア空母部隊が奮起してまっしぐらに追い、インド空母部隊から学習する必要がある。


 そうは言ってもロシアにもインドにも空母の実戦経験があり、中国にはないというのは確かなことで、ロシアやインドにも困難な空母の運用は当然中国にも困難だと思われるわけですが。
















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