中国航空関連2題

 例によって直接関係ない記事をまとめて2つ紹介します。

http://military.china.com/important/11132797/20131104/18125511.html


カナダの刊行物:中国、ロシア、ベラルーシ、ウクライナからより多くの空中給油機を獲得することを渇望

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「パキスタン空軍のイリューシンー78空中給油機が戦闘機のために給油(資料画像)」)

参考情報ネット11月4日の報道 外国メディアは、中国はずっと中古のロシアおよびベラルーシ空軍のイリューシンー78輸送機を購入することを探求しており、全体的計画では20機のリニューアルを経たイリューシンー76MDを得ることを希望し、このうち10機はすでに2012年に引き渡された、とする。ある情報ソースは、中国はさらに積極的にウクライナと協力し、一定数の中古イリューシンー76をイリューシンー78給油機に改装することを希望している、とする。

カナダの月刊「漢和安全保障業務評論」11月号の報道は、空中給油機の欠乏のため、中国軍が現在装備する多数の空中給油能力を持つ殲ー10、スホーイー30MKK、スホーイー30MK2、殲ー15、殲ー16はいずれも遠距離飛行能力が発揮できず、中国は一度轟油ー6空中給油機を採用して殲ー10のために給油を実施したが、給油量が非常に限られ、2〜4機の飛行機に1回だけの空中給油ができるだけで、これは基本的に重大な戦術価値を持たない、とする。しかも給油量が制限を受け、轟油ー6の最大燃料搭載量は30トン、通常20トンだけで、一方1機のスホーイー30MK2の燃料搭載量は9.5トンに達し、このためスホーイー30のような戦闘機に給油を実施する必要があれば、轟油ー6は4機のスホーイー30のために1機あたり5トン前後の燃料しか給油できない。これは当然理論的なことで、技術的マッチング問題を考慮すれば、轟油ー6がスホーイ戦闘機のために空中給油を実施することは不可能に近い。

報道は、ウクライナはイリューシンー78を維持修理する能力を持ち、かつてパキスタンのために4機のイリューシン-78を改装したことがある、とする。中国とウクライナの空中給油機改装に関する談判は2012年から開始された。

また、イリューシン-78の作業任務にはさらにA-50早期警戒機に対して空中給油を実施し、早期警戒機の戦略当番の実施時間を延長することも含まれる。中国空軍の空警ー2000系列の中の第1機目は空中給油のためのパイプを持っているが、空警ー2000に空中給油を実施した画像は全く出現したことがない。このことは、空警ー2000が戦略早期警戒機として、ほとんど「戦略」巡航の時間的要求を達成できない、ということを意味している。

遠距離作戦任務を執行する時、1機のイリューシンー78は8機の戦闘機に空中給油を実施できることを要求される。通常同時に2機の戦闘機に対し給油を実施し、毎分の給油量は900〜2,200リットルに達する。イリューシンー78の燃料搭載量は通常50トンで、最大では60トンに到達できる。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは本文の一部を切り取ったものなので省略します。)

ウクライナが改装できるイリューシンー78の実際の構造はロシア自身が製造するイリューシンー78MEに比べずっと簡単のようで、実際上はイリューシンー76MD輸送機の貨物室内に燃料タンクを追加装備し、その後さらにロシアが生産するUPAZ給油パイプを装備する、というものである。ロシアは当然イリューシンー476新型輸送機を基礎にイリューシンー78を改良することもしており、現在イリューシンー78-PS90と呼んでいる。これはすなわちPS90新型エンジンに換装したイリューシンー78であり、現段階ではまだ試験飛行を行っていない。このように見ると、中国はイリューシンー78-PS90あるいは運ー20をベースにした空中給油機の誕生を待つことはできず、切迫してより大型化された空中給油機を必要としているようだ。

このため簡単に言うと、ウクライナが改装を実施できるのは簡易型イリューシンー78であるが、もしこうだとしても、仮に中国空軍がこの給油機を獲得したら、給油能力は非常に大きく強化される。イリューシンー78の航続距離は7,300kmに達し、最大飛行速度は時速780kmである。中国空軍がこれを得ることは、1個大隊の戦闘機の航続距離を7,000kmに近づけられる、ということを意味している。

報道は、当然まだもう1つの可能性が排除されない、とする。ロシアと中国の軍事協力関係が非常に大きく改善した時、中国が直接ロシアに中古のイリューシンー76を使用してイリューシンー78に改装することを要求する、という可能性である。

報道は、中国は2種の轟油ー6給油機を生産したようで、海軍航空隊と空軍がいずれも装備しているが、この2種の轟油ー6はいずれも大量生産には投入されておらず、現在殲ー8D系列、殲ー10のために空中給油を実施したことがあるだけのようだ、と言及する。

報道は、これまでに轟油ー6がスホーイ戦闘機のために空中給油を実施している画像は全く出現しておらず、この点は完全に理解できる、とする。この刊行物は殲ー10Aおよび殲ー8Dの空中給油パイプを仔細に分析したことがあるが、ロシア式給油パイプとは完全に異なっており、全体的に見て殲ー8D、殲ー10Aの固定式空中給油パイプは1970年代の西側式である。珠海航空展で、中国は国産のRDC-1型給油ソフトチューブを展示したことがあるが、これも完全にロシア式給油パイプとは異なっていた。轟油ー6の給油技術は中国自ら開発したもので、ロシア式UPAZ-1M給油システムとマッチし得るか否かにはまだ重大な疑問が存在する、ということが見て取れる。

(頑住吉注:以後のページのキャプションは本文の一部を切り取ったもの、あるいは要約なので省略します。)


 うーん、中国の早期警戒機や給油機は数が足りないだけかと思っていましたが、まだずいぶん課題が残っているようですね。轟油ー6のダメさもちょっと意外でしたが、元々大型の戦略爆撃機とは言い難い機なので当然と言えば当然でしょうか。

http://military.china.com/important/11132797/20131104/18125769.html


日本メディア:中国、梟竜の装備を考慮 軍当局者の暗示する内容とは異なる (頑住吉注:ちなみに私が翻訳のために文字列をコピーした段階では「日本メディア:パキスタン、来年梟竜の輸出を計画 中国、装備を考慮」でした)

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「パキスタン空軍のJF-17戦闘機」)

【グローバルネット総合報道】 日本の「外交学者」誌ウェブサイト10月30日の報道によれば、パキスタンの多くのメディアは最近多数の姓名が明かされていない当局者の話を引用して、同国が2014年に梟竜多用途戦闘機(パキスタンサイドはJF-17「雷電」戦闘機と称する)の輸出を開始する、とした。

文章は、パキスタンの多くの新聞上に掲載された報道によれば、「パキスタンは同国空軍に指標を与え、空軍に2014年、5〜7機のJF-17『雷電』戦闘機を輸出せよ、とし、現在スリランカ、クウェート、カタールなどの友邦とこの件につき協議を行っている」、とする。

報道は、JF-17「雷電」戦闘機はコストが低廉な単発多用途戦闘機で、中国とパキスタンによって合同で開発された、とする。JF-17戦闘機はロシアが生産するRD-93型ターボファンエンジンを使用する。だがある報道は、以後生産されるこの戦闘機は中国の生産するエンジンを使用する可能性があり、何故ならロシアサイドはJF-17戦闘機がロシアの生産するミグー29戦闘機と国際販売領域で競争を展開することを心配しているからだ、とする。

報道は、この戦闘機の生産の初志は、パキスタン空軍向けに、西側の同類戦闘機に取って代わり得る廉価な戦闘機を提供することだった、とする。何故ならアメリカおよびその同盟国は当時イスラマバードに対し制裁を実施していたからで、その原因はパキスタンが1998年に核実験を実施したことだった。パキスタンサイドは2007年に中国から第1ロットのJF-17戦闘機を受領した。2010年、パキスタンサイドは初のJF-17「雷電」戦闘機中隊の就役を開始させた。翌年またJF-17「雷電」戦闘機中隊が就役した。パキスタンは全部で本国空軍のために250機のこの戦闘機を購入した可能性がある。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは本文の一部を切り取ったものなので省略します。)

報道はさらに、何年も前から中国・パキスタン両国はずっとJF-17戦闘機の輸出ポテンシャルを大々的に宣伝してきた、とする。ほとんど絶えずこの戦闘機を購入する可能性があると伝えられる国がある。現在、中国は依然人民解放軍のためにこの戦闘機を装備することを考慮しているが、分析者の多くは、この可能性は全体的に言って決して高くはない、と考える。中国軍の多くの当局者はコメントする時、北京は自分では決してこの戦闘機を使用するつもりはない、と暗示している。

2013年のやや早い時期、パキスタン航空工業社会長は、「JF-17『雷電』戦闘機の購入の意志があると問い合わせ、あるいは意志表示する国は絶えない。こうした国は中東地域、アフリカおよびはるかかなたの南米の国々である。」と語った。アルゼンチンの当局者は2013年6月、アルゼンチンサイドは中国サイドと合同でFC-1「梟竜」戦闘機を生産する件につき談判を行った、とした。

報道は、非常に多くの談判が行われたが、現在パキスタンだけがこの戦闘機を購入済みである、と指摘する。ストックホルム国際平和研究所は、中国はすでに2012年にイギリスに代わって世界第5位の武器輸出国となった、とする。だが中国のパキスタンに対する武器販売額は、この国の兵器販売総額の55%をも占めている。この挙は北京とイスラマバードにとって一種の互恵と言え、北京は中国の安全保障業務技術を購入したい国があることによって利益を獲得し、イスラマバードは「全天候」(頑住吉注:国際的に叩かれていても兵器を供給してくれる)の供給国があることによって利益を獲得する。事実も中国がパキスタンサイドが本国の国防業を作り出すのを援助したがっていることを示している。

(頑住吉注:2〜5ページ目のキャプションは本文の一部を切り取ったものなので省略します。6ページ目)梟竜戦闘機は国際武器市場でも強大な競争力を持つ

(頑住吉注:7ページ目)パキスタン空軍の梟竜戦闘機は重要な国土防空任務を担う

(頑住吉注:8ページ目)梟竜戦闘機は第3世代戦闘機との対抗過程で劣勢に立たされることはないはずである


 中国は最近輸出の成功を大々的に宣伝しているので、いまだ対パキスタン輸出が半分以上を占めているとは思いませんでした。紅旗ー9の対トルコ輸出はこうした現状を打破する突破口として大いに期待された、ということなんでしょう。中国自身のこの戦闘機装備に関しては、私はいまさらあるまいと思います。















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