中国海軍初の空母艦載航空隊成立

 5月12日のコラムで「中国海軍初の空母艦載航空隊正式に成立」という記事を紹介しましたが、より詳しい記事です。

http://military.china.com/important/11132797/20130511/17827319.html


専門家:遼寧艦は3〜5年以内に戦闘群を形成できる

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「アデン湾航路護衛は中国が遠洋戦闘群を建設するために確かな基礎を固めた」)

昨日(頑住吉注:記事は11日付)、記者は国防部および海軍方面から、中央軍事委員会の批准を経て海軍初の艦載航空隊が正式に組織されているところであり、人民海軍の戦闘序列にまた新たな主戦力量が加わった、ということを知った。

中央軍事委員会委員で海軍司令の呉勝利は結成大会に参加し、かつ軍旗を授与した。

海軍は、艦載航空隊は空母の戦闘力建設の核心的部分であり、海軍の新型作戦力量の代表でありまた海軍の戦略的モデルチェンジの先鋒であって、空母事業発展、強大な海軍建設全体の中で非常に重要な作用を持つ、と明らかにした。艦載機航空隊は艦載戦闘機、練習機および対潜、救命、警戒など多種の艦載ヘリを装備する。

記者は、海軍艦載航空隊は2011年2月に計画的に建設が開始されて以来、建設しつつ、試験しつつ、訓練しつつ、艦載戦闘機の試験飛行員の制動による着艦、スキージャンプ発進などの任務を満足な形で完成させたことを理解した。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「054A型ミサイル護衛艦は遠洋航路護衛能力を持つ」です。)

飛行員選抜、訓練養成は宇宙飛行士との比較に耐える

我が国空母初の殲ー15艦載戦闘機飛行員を選抜するため、海軍は空軍、工業部門、科研院、所および医療システムの関連の専門家と、海軍、空軍戦闘機飛行員の中から何度も何度もふるい分けを行い、4つの厳格な審査を行った。この選抜、訓練養成は宇宙飛行士との比較に耐え、いくつかの条件はより過酷でさえあった。

空母艦載機試験飛行訓練指揮員劉長虹は、まず要求されたのは多機種での飛行経験、もう1つは飛行技術が厳しい試練に耐えたものであること、3つ目は心理、生理的素質が良くなければいけないこと、もう1つは適当な年齢であることだった、と説明する。

初の艦載機飛行員は平均年齢が35歳以下で、少なくとも5機種で飛んだことがあり、飛行時間は1,000時間を超え、このうち第3世代機での飛行時間が500時間を超え、かつ何度も兵種合同演習、重大演習任務に参加したことがあり、所属部隊におけるエリート艦載機飛行員であり重点的訓練養成の対象だった。彼らはさらに艦員資格の養成訓練を受け、海軍大連艦艇学院で艦艇理論、航海知識、海洋法、海洋気象など16の学科の課程を学習し、審査を経て合格した後、艦に乗り組んで訓練生活に入り、航海実習を行い関連の証書を取得した。

殲ー15艦載機が制動ケーブルを引っ掛けた瞬間、飛行員は非常に大きな負荷を受け入れ、このことは飛行員の頸椎、腰椎、脊椎に影響をもたらす。同時に慣性の作用を受け、血液が加速して頭部に向かって流れ、飛行員の眼前にものが赤く見える現象が起きる起ることがあり、このことは飛行員の身体的素質に対し極めて高い要求を提出する。多くの優秀な飛行員がいくつかの微細な身体的データ指標が不合格なために艦載機飛行員となる好機を逃がした。

(頑住吉注:これより3ページ目。画像のキャプションは「052C型ミサイル駆逐艦は中国遠洋戦闘群の防空の支柱となる」です。)

専門家、将来の訓練はあるいは艦上がメインとなる、とする

海軍の艦載航空隊建設に関し、海軍軍事研究所研究員李傑は記者に次のように教えた。実際には2011年の我が国空母遼寧艦の航海試験開始から艦載航空隊の建設はすでに始まっていた。人員の確定後、部隊はすでに続々と陸上の艦載機試験飛行と訓練を展開していた。

国際的な大、中型空母の慣例によれば、この部隊の建設は師団級の編成であり得るが、結成大会に参加した人員の状況からすると、この部隊の人数は300人から400人の間である。

現在の艦載機訓練の進展に対し李傑は次のように考える。以前この部隊の主要な訓練は陸上基地においてだった。これまでの一定の時間、部隊はすでに艦上での制動による着艦、スキージャンプ発進などの試験を完成させており、このことはこれからの訓練は主に艦に搭乗してのものがメインになることを意味している。訓練の過程では、安全上の必要ゆえに、訓練は高い頻度、大規模な訓練として手配されることはなく、これは艦・機のすり合わせの成熟が安全を確保した後に考慮される。

李傑は、現在の遼寧艦の訓練の進展から見て、各項目の作業の進行はごくスムーズで、これからの3〜5年以内に遼寧艦が自らの戦闘群を持ち、他の艦艇とのすり合わせもより成熟したものになる可能性が高い、とする。

(頑住吉注:これより3ページ目。画像のキャプションは「中国の未来の空母戦闘群には1隻の攻撃型原潜が編入される可能性がある。」です。)

探訪

訓練基地の飛行甲板、遼寧艦と一致


先日、記者は空母艦載機訓練基地を探訪した。艦載機訓練基地は我が国初の空母とセットのプロジェクトで、主に空母と艦載機のマッチング、人員、装備の結合、および陸上・艦の関連付けなどのカギとなる重要な技術試験に従事する。

艦載機訓練基地に入ると、まず聞いたのは機のエンジンの轟音だった。それらの機はまさに空母発着訓練を受けているところだった。外観から見るとここと一般の軍用飛行場にはあまり大きな差異はなく、滑走路両側の猟銃を持った兵士は「鳥を駆逐する係りの兵」で、専門に戦闘機の飛行の安全を保障する。飛行場は大海のすぐそばで、ここではしばしば海鳥が活動し、猟銃を持って駆逐するのは艦載機が本当に空母で発着する時、軍艦上にも同様の持ち場があるからである(頑住吉注:要するにバードストライク対策ですね)。

記者が理解したところによれば、空母のスキージャンプ式飛行甲板は陸上に建設された空母甲板と完全に一致する訓練施設であり(頑住吉注:意味的におかしい気がするんですがどう見てもこう読めるんでそのままにします)、艦載機飛行員は正式な着艦前にここで各項目の厳格な訓練を受けることが必須である。

基地の特殊保障大隊の政治委員趙馳は、飛行場の滑走路にある14度のスキージャンプ甲板はサイズが遼寧艦と完全に一致するだけでなく、甲板表面の塗装層や標識のラインさえもが全く同じである、と説明する。ジェット噴流を偏向させる板、制動ケーブル、指揮コントロール、照明による降着補助システム等々、遼寧艦の甲板上にあるものならば全てここで見ることができる。

空母艦載機飛行員はほとんどゼロから開始する。彼らは1回1回の飛行の中で、殲ー15艦載機の空母での発着のカギとなる重要技術の難関を突破し、低い視認度、強い横風、不安定な気流条件下での飛行方法を模索し、ひとまず一揃いの比較的完備された空母艦載機飛行操縦、組織的指揮プログラムを形成し、全飛行回数は2,700回に達した。

(頑住吉注:5ページ目)中国空母艦載機部隊

(頑住吉注:6ページ目)訓練中の解放軍空母艦載機部隊

(頑住吉注:7ページ目は5ページ目と同じ。8ページ目)近年中国海軍の遠洋訓練は顕著に増加している


 艦載機飛行員の選抜の基準、水兵としての資格も取得しなければならないなどの記述は興味深いですが、「3〜5年以内」の根拠は全くありませんね。

http://tuku.military.china.com/military/html/2013-05-12/215698_2347336.htm#pic

 陸上訓練基地の画像集です。











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