女性外交官逮捕事件でアメリカ・インド関係に亀裂?

 我々としては両国関係が良好であってほしいところですが‥‥。

http://military.china.com/important/11132797/20131219/18228891.html


女性外交官「雇用者虐待」 逮捕され肛門を探る検査に遭う インド激怒しアメリカに報復

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「波風に巻き込まれたインドの女性外交官Khobragade」)

大公ネット12月19日の情報 本土と香港の報道を総合すると、インドの駐ニューヨーク副総領事が虚偽文書を提出した嫌疑により、アメリカの街頭で手錠をかけられて逮捕され、また強制的に全裸にされて身体検査されて肛門を探られ、麻薬使用者と同じ部屋に拘留され、外交的な波風が引き起こされた。インドは多項目の報復行動を取り、これにはアメリカ大使館前のテロ襲撃防御障害物の持ち去りが含まれる。アメリカは、インドサイドが事件でインド・アメリカ関係を動揺させるなかれとアピールし、また相手方の身分が完全な外交官特権(頑住吉注:直訳すれば司法免除権)を享受するのには足りないと指摘した。インドは直ちにこの女性領事を国連代表団に異動させ、彼女に完全な外交官特権を獲得させた。インド外務大臣は、一切の代価を惜しまず、女性領事の「尊厳を回復」させる必要がある、と言明している。

「全裸検査」インド外務大臣の抗議を引き起こす

事件の主役はインドの駐ニューヨーク副総領事Devyani Khobragadeである。彼女は先週木曜日、子供を学校に送る時に逮捕された。当局は彼女が法定最低賃金よりはるかに低くそのインド国籍のヘルパーを雇い、かつ虚偽文書を提出してこのヘルパーのために労働ビザを取得した、と告発している。マンハッタン検察官事務室は、Khobragadeは実際には時給3.31ドルを支払っており、これは雇用契約が言明する9.75ドルよりはるかに低い、と指摘している。

インドサイドはKhobragadeが街頭で手錠をかけられて逮捕され、麻薬使用者と同一の収監場所にいることを迫られ、、また服を脱がされ肛門を探る身体検査に遭い、翌日25万アメリカドルをもって保釈された、と指摘する。その関わった罪は最高で15年の拘禁判決があり得る。39歳のKhobragadeは同僚を通じてメディアにメールを発送し、自らが受けた不当な待遇を告発し、「私が再三自らに外交官特権があると重ねて言明しても、依然手錠を重複してかけられ、全裸にされて身体検査(肛門を探ることを含む)され、DNAサンプルを拭って採集され、また一般の犯罪者や麻薬使用者と同室することを迫られ、種々の屈辱は私を何度も崩壊させた。」とした。Khobragadeの代理の弁護士は先週、当事者が告発内容を否認し、外交官特権により逮捕令状に抵抗する計画である、と指摘した。

インド外務大臣Khurshidは18日、この女性外交官の「尊厳の回復」を助けることを承諾した。

ファーシドは議会でアメリカサイドのやり方を譴責し、女性外交官は無辜であり、事件全体が「陰謀」で、Khobragadeは「実は罠にかかったのだ」と断言した。彼は、インドの反応は過度なものではなく、「彼女を救って帰国させることは私の職責の在処であり、しかも我々が彼女の尊厳を回復させることは必須であり、私は代価を計算せず目標を達成する」と強調した。彼はさらに、もし職責を忠実に尽くしてKhobragadeを連れ帰れなければ、もはや議会には足を踏み入れない」と語った。

また、インドでは総選挙が間もなく展開され、インド与党国民会議派も野党人民党もこの事件に対し義憤が胸に満ち、珍しく団結一致してアメリカのやり方を激しく非難している。

インドの各大手新聞は水曜日、次々に政府が強硬な立場を堅持し、「傲慢なアメリカ人」に思い知らせるようよう呼びかけた。ある極端な民族主義組織は水曜日、ニューデリーのアメリカ駐インド大使館外でデモをし、「オバマ打倒」を高らかに叫んだ。あるデモ参加者は、「彼らは彼女を全裸にし、1人のインド女性を侮辱した。さらに1人のインド人民を代表する外交官を侮辱した。我々はこのようなことは容認できない。」と語る。別のあるデモ参加者は上半身裸で、アメリカ国旗を用いて下半身を包み、顔にはさらにオバマの画像の面をつけていた。

アメリカ国務省広報官補ハーフは、これは個別の事件であり、さらに一歩の調査が行われる、と強調し、事件がアメリカ・インド2国間関係に影響しないよう希望する旨重ねて言明し、インドサイドが継続して現地のアメリカ外交人員の安全を保護するよう促し請求した。

実は、これは決してインド外交官が初めて関わる類似の案件ではない。2011年、別のあるインド外交官がかつてニューヨークで、家中の労働者を「奴隷労働」させ、毎月300ドル(約2,325香港ドル)の賃金しか支払わず、不法にこの労働者のパスポートを取り上げ、さらに彼女に戸棚の中で眠ることを迫ったとして告発された。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「Devyani Khobragade(中)」です。)

ヘルパーに過酷な待遇をした疑い 街頭で逮捕され手錠をかけられる

事件はインド国内の強烈な反発を引き起こし、朝野をあげて強硬な姿勢を取っている。インド政府は反撃を発動し、これにはニューデリー警察にトラックと掘削機を用いて、現地アメリカ大使館前の、交通管制および自爆テロ攻撃を防ぐコンクリート製バリケードを持ち去るよう命令を下したことが含まれる。外務省はさらにあらゆるアメリカ領事館人員に発した身分証明カードの回収を命令し、彼らがもはや快速ルートをもって国外に出られなくした。その他の抗議措置には、アメリカの駐インド大使館のアメリカの職員とインドの被雇用者の賃金の状況を届け出、かつアメリカがインドに開設した学校の脱税の有無を調査するよう要求したことが含まれる。

インド外務大臣Salman KhurshidはKhobragadeの逮捕を「全く受け入れられない」と形容し、その尊厳を防衛する必要があると誓い、政府はすでにアメリカサイドと交渉、抗議し、かつすでにアメリカ大使を呼んで強烈に抗議した、と指摘した。国家安全保障顧問メイノンおよび与野党領袖もまたアメリカ議会代表団との接見を拒絶している。メイノンはさらに、アメリカサイドがKhobragadeを扱うやり方は「卑劣」、「野蛮」であると指摘している。Khobragadeの父は首相が介入し、娘の安全な帰国を確保することを要求している。内務大臣は火曜に彼を訪ね、政府が力を尽くしてKhobragadeが罪名から逃れるのを助けると承諾した。

アメリカ、外交官特権なしとする インド、即時異動、昇進させる

アメリカ連邦保安官局はKhobragadeを全裸にして身体検査したことを認め、その待遇は関連の警察管轄区域内のその他の逮捕された容疑者と同じであると強調し、彼女は適当な収監施設に収容されたのだ、と指摘した。国務省広報官補ハーフは、今回のことが「デリケートな議題」であると認めたが、これは個別の事件であり、アメリカ・インド関係を「縛り」それに影響を与えるべきではない、との立場を堅持した。彼女はニューデリー大使館の保安に関心を注いでおり、すでにインドサイド上層部にアメリカに対する安全の承諾を遵守するよう要求している、とした。彼女はまたKhobragadeは領事級の官僚でしかなく、決して完全な外交官特権は持たず、その領事特権は領事に関連する公務執行にのみ適用があるのだ、と指摘した。インド政府は昨日これに対し回答をなし、Khobragadeを国連常任代表団に異動させ、彼女に完全な外交官特権を取得させた。

(頑住吉注:後のページのキャプションは7ページ目まで「(中)」とか「(左)」とかついてるのもありますが被本的にこの外交官の名前だけです。8ページ目)インド民衆、抗議活動を行う


 これはまた難しい問題ですよね。例えば妻が浮気したら殺してもいいという法律の国があったとしても、アメリカ国内でそれをやったら逮捕されるのはやむを得ないですが、日本の外交官が異性の幼い子供と入浴したとして児童虐待でいきなり逮捕されたらあまりに不穏当なやり方だと感じるでしょう。世界の国にはその国のスタッフにアメリカの最低賃金を事実上払えない国も相当あると思われますし、アメリカも外交関係を考慮し、これはアメリカでは違法なので改めなければ逮捕もあり得ますよ、とまず警告した方がよかったのではないですかね。しかしインドの自爆テロ防止のバリケード撤去はそれ以上に不穏当と言わざるを得ません。

http://club.china.com/data/thread/1011/2766/73/69/9_1.html

 ちなみにこれ身体検査の画像と称するものですが、1枚目は背景も何もあまりに不自然ですし、2枚目はモザイクかけてあっても明らかに別人と分かり、偽物に間違いないでしょう。言うまでもなく中国でこの事件が大きく取り上げられるのは、アメリカとインドの関係悪化を強く期待しているからです。














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