凹刻印の表現

 9mm機関けん銃の作業をするついでに、凹刻印の表現方法を説明しましょう。凹刻印を表現するには、リューターで彫る方法、テンプレートを当てて鉄筆で引っかく方法、活字のように1文字ずつになっている専用の刻印を当ててハンマーで打刻する方法などがあります。しかし、やはりいちばん簡単できれいに仕上がりやすいのはゴム印を使う方法です。


 表現したい刻印の字体、大きさにした原稿を町のはんこ屋さんに持ちこみ、ゴム印を作ってもらいます。時間は1週間くらい、値段は面積によりますが、普通2000〜3000円くらいのことが多いですね。できれば木の持ち手部分はいらないのでその分安くしてもらうといいです。ゴム印を、平面にガムテープを貼った上に貼りつけます。こんな感じですね。

ゴム印イラスト1


 
 次にゴム印に軽く離型剤を吹いて、この上に歯科用レジン、プラリペアなどを盛り付けます。周りを囲ってプラキャストなどを流し込んでもいいですが、細部に気泡が残りやすいです。

歯科用レジン盛るイラスト2



 硬化したら歯科用レジンをガムテープからはがし、ゴム印も針でつつくなどしてはがします。

はがすイラスト3



 盛り付け時に下だった方から削っていきます。この作業は机に敷いた耐水ペーパーにこすりつけるなどして行います。ゴム印の先端部の形が適当な深さ(0.5mmくらいが適当でしょう)になって残るまで削ります。上下、左右が均一な深さになるよう慎重に作業をしてください。

刻印完成イラスト4


 これを銃本体にはめこむわけです。銃本体の表面とならす作業がありますので、慣れないうちはその分を見こんで刻印の深さを気持ち多めにしておくほうが無難でしょう。


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