中国の新たな早期警戒機登場

 この分野ではまだ西側先進国との差が大きいと思われるんですが‥‥。

http://military.china.com/important/11132797/20130603/17868804.html


中国の「空警ー3000」試験飛行 あるいはE-8を超越か!

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ZDK-03早期警戒機は中国によって独立して製造され、機上には電子スキャンアクティブフェイズドアレイレーダーシステムが装備されている。」)

最近、運ー9機プラットフォームを基礎として研究開発されたZDK-03輸出型早期警戒機の画像がネット上に明るみに出た。別のある情報は、中国空軍と海軍がまもなく装備する新世代早期警戒機が試験飛行中であるとしている。国産早期警戒機が再度国内外の関心が注がれるホットな話題となっている。

早期警戒機すなわち空中の指揮所

2009年の建国60周年を慶祝する閲兵で空中編隊を率いた空警ー2000の機長顧維峰は、早期警戒機は実際には空中の飛行機指揮所であると語る。過去地上の指揮所には地球の曲面率の制限を受けて探知計測距離、探知計測範囲、探知計測目標に非常に大きな極限性があった。例えば、地上の指揮所は低空の目標に対しては探知計測が非常に難しくなる。一方早期警戒機の空中機動性能と飛行高度は比較的良好にこの問題を解決した。早期警戒機が探知計測した情報は直接地上の指揮システムあるいは空中の戦闘機部隊に伝送でき、しかも空中の部隊の作戦実施を直接指揮し、敵機を迎撃することができる。

顧維峰は言う。湾岸戦争から始まった何度かの局地戦争で、早期警戒機の現代の戦争の中での作用はすでに公認されている。外国軍の先進的空軍、甚だしきに至っては海軍も、皆早期警戒機を装備している。現代の高度技術戦争の中で、早期警戒期のない一方は直ちにめくらと化す(頑住吉注:「目の不自由な人」では原文のニュアンスから明らかにずれるんでよろしく)。

空中指揮学院副教授李仕華は、中国には960万平方kmの陸地の国土があり、さらに300万平方km余りの海洋の国土があって、単に地上レーダーだけに頼ったのでは領空全体をカバーするのは非常に難しい、と指摘する。我が軍が国家の主権を防衛し、国土防空の任務を完成させる必要があるならば、一定数の早期警戒機を持つことは必須となり、こうしてこそ統一的に、高い効果で作戦力量が指揮コントロールでき、各種の防空装備の作戦機能を充分に発揮させることができるのである。ある国にもし比較的良好な早期警戒、監視コントロール、情報収集能力があれば、実戦機の数が相手方の半分しかなかったとしても同様に戦争に勝つことができるのである。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「ZDK-03型早期警戒機は新型の運ー9を搭載機として採用した」です。)

国産早期警戒機はアメリカに先んじている

早期警戒機を持つことは中国の何代もの人の望みだった。1960〜70年代には早くも、我が国は「空警1号」早期警戒機の研究開発を探求したが、技術が乏しく国力に限りがあったため、この機は最終的に航空博物館内に置かれる展示品となった。だが、この機はそこからであっても人々の心の中に消えることのない火種を蒔いたのである。

1980年代、王小謨が主管し、我が国は機載早期警戒レーダー計画に対し、カギとなる重要技術の攻略に取り組み、徐々に機載レーダーのカギとなる重要技術の難関を突破していった。早期警戒機の研究開発を加速するため、中国は早期警戒機での対外的協力を展開し、中国サイドの技術総責任者として王小謨は断固として中国サイドが研究開発方案を主導することを要求し、かつ国内で同歩調で研究開発を行い、後の自主研究開発のために堅実な基礎を打ち立てた(頑住吉注:えらい自分勝手ですねー)。

1990年代、我が国周辺のロシア、日本などは相次いで早期警戒機を装備し、我が軍の早期警戒機を持つ願望は日増しに切迫したものになった。できる限り早く早期警戒機を装備するため、我が国はそれぞれの軍事強国との協力の機会を探し求め始めた。何度も挫折した後、国防科技業務に携わる者は自力更正で早期警戒機を研究開発する決心を固めた。当時中央軍事委員会主席の任にあった江沢民も重要な書面による指示を出した。「研究開発部門は必ずや頑張りを見せなければならない。さもなければいつも他人に首根っこを締め上げられることになる!」

2009年、中国が自主研究開発した空警ー200、空警ー2000という2機種の早期警戒機が国慶節の閲兵式に姿を現した。2機種は合わせて世界早期警戒機発展史上の9つの「初」を創造し、100項目余りのカギとなる重要技術の難関を突破し、累計で重大なパテント30項目余りを獲得し、多くのカギとなる重要技術指標上世界の最も先進的な早期警戒機の主流たる機種を超越し、世界で最も遠くを見ることができ、機能が最多で、システム集成が最も複雑な機載情報化武器装備の1つである。アメリカのシンクタンクであるジェームズタウン基金会は、中国のフェイズドアレイレーダーを採用した空警ー2000早期警戒機は、アメリカのE-3型早期警戒機に比べまるまる1世代先んじている、と評価した。

(頑住吉注:これより3ページ目。画像のキャプションは「運ー9プラットフォームはインテグラルタンクを採用し、機内の燃料搭載量は20トン前後にまで増加し、その航続距離は運ー8F400の3,000km余りから5,000km余りにまで向上し、滞空時間は8時間以上にまで増加している。」です。)

新型早期警戒機初めてベールを脱ぐ

先日、パキスタンのテレビ局はパキスタン空軍の1機のZDK-03型早期警戒機を明るみに出した。この機種は中国によって独立して製造されたもので、空警ー200に比べ、ZDK-03は元々の運ー8輸送機に代わって運ー9輸送機を採用しており、同時に空警ー200の「平均台」レーダーに代わって円盤型レーダーを採用している。運ー9は国産のターボプロップ-6Cエンジンを装備しており、出力は運ー8のターボプロップ-6エンジンの4,000馬力余りに比べ5,000馬力余りに高められ、エンジンの出力は向上しているのに燃料消費と騒音は逆に低下している。

運ー9プラットフォームはインテグラルタンクを採用し、機内の燃料搭載量は20トン前後にまで増加し、その航続距離は運ー8の3,000km余りから5,000km余りにまで向上し、滞空時間は8時間以上に達している。また、運ー9プラットフォームはさらに機体が延長され、このことはZDK-03がより多くの設備を搭載し、より多くの空中勤務人員を搭乗させ、任務執行中にローテーションが行え、同時に機クルーのために休息の場所も提供できることを意味している。

輸出型ZDK-03早期警戒機の他に、我が軍は現役の空警ー2000の改良型も研究開発中である。この軍事愛好者に「空警ー3000」と呼ばれている後継者は現在頻繁に試験飛行中で、その機体コードナンバーは762である。情報は、「空警ー3000」は空警ー2000に比べ技術的により成熟の度を加え、かつ新型フェイズドアレイレーダーレーダー方案を使用し、機全体の性能はアメリカ軍の最新型E-8早期警戒機に匹敵し、いくつかのカギとなる重要技術上はE-8を超越さえしていると言うに耐える、と指摘している。

(頑住吉注:4ページ目)空警ー2000は大型の空中早期警戒機である

(頑住吉注:5ページ目)空警ー2000の登場は解放軍のかつての早期警戒機を装備していないという空白を埋め、全世界を驚愕させた。

(頑住吉注:6ページ目)空警ー200は中型早期警戒機である。

(頑住吉注:7ページ目)空警ー200と空警ー2000はハイ・ローミックスを形成する

(頑住吉注:8ページ目)アメリカ軍のE-8空中早期警戒機


 パキスタンに輸出されたZDK-03は空警-200の発展型で、登場が近いとされる空警-3000は空警-2000の発展型、ということのようです。パキスタンの動き(運用、追加購入の有無など)を見れば、中国の早期警戒機の実力がある程度推測できるかもしれません。














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