中国のスホーイ-35は東アジア最強戦闘機となる?

 あくまで一時的には、という前提ですが‥‥。

http://military.china.com/important/11132797/20130617/17893039.html


漢和:スホーイー35はあるいは中国が東アジア空域を支配するのを助けるか

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ロシアのスホーイー35(NATOのコードネームは「Flanker-E」)は第4世代半重戦闘機で、スホーイ設計局がスホーイー27戦闘機を基礎に作り出した、第4++世代と呼ばれる多用途戦闘機である。」)

【カナダの月刊「漢和安全保障業務評論」6月号の文章】 第:スホーイー35は東アジア全体の戦略環境を変える (筆者は平可夫)

中国空軍がスホーイー35多用途戦闘機を導入することは基本的に固まった。このことは中国の全く新しい戦略意図を体現している。本来すでに打破されていた東アジア軍事戦略バランスに加え、海空戦力の対比を中国サイドにさらに傾斜させる。日本、台湾、、東南アジア、インドは初めて中国空軍の技術上の優勢に直面することになり、この種の状況は冷戦終結以後全く出現したことがない。

これまで中国空軍はせいぜいインド、日本、ベトナム空軍の主力戦闘機と同一世代、すなわち第4世代の作戦レベル上にあると言えるに過ぎなかった。甚だしきに至ってはインドのスホーイー30MKIは技術上中国空軍の第4世代戦闘機の基本性能を超越していた。日本の航空自衛隊に関しては、中国空軍のあらゆる武器装備、戦闘機の種類は日本にもあり、しかもいくつかの技術は依然中国に先んじていた。

24機のスホーイー35戦闘機が中国空軍に加入することは、中国空軍の作戦レベルを少なくとも日本、インドより半世代以上リードさせることになる。スホーイー35は世界が公認する第4++世代戦闘機であり、アフターバーナー使用時の推力14,500kgの大出力エンジンを装備し、このことはスホーイー35に一瞬で超音速巡航を行わせる能力を持たせ、しかもTVCベクトル推進技術は日本、ベトナムいずれも持たず、インド空軍のスホーイー30MKIだけが持っている。

IRBIS-E型レーダーに関しては、その探知計測距離は現在における中国空軍のスホーイー30MKKの4倍である! 青島上空でもう朝鮮半島の空中目標が探知計測でき、同時に30の目標を追跡し、同時に8つの目標を打撃する能力を持つ。

本刊の総合的評価は、共青城飛行機製造工場は2015年以前にロシア空軍の48機のスホーイー35S戦闘機の発注を満足させることが必須であることにかんがみ、このため中国空軍が24機のスホーイー35を受領する時期は最も早くて2016年から2018年前後のはずだと考える。この時になっても、日本の航空自衛隊はまだF-35Aを装備できていない。

FGFA第5世代戦闘機は少なくとも2020年前後になってやっとインド空軍に加入することになり、台湾空軍のF-16改良型がその時もし換装を終えていても、技術上スホーイー35より低い。

スホーイー35導入の最も重要な動機は、アメリカが台湾軍のために改良するグレードアップF-16のもたらす結果を打ち消すことである可能性が極めて高い。このことは、2015〜2020年、中国空軍のスホーイー35は技術上日本、インドの現役戦闘機に先んじることになる、ということを意味している。特にスホーイー35はアクティブフェイズドアレイレーダーシステムを装備しており、ロシアはすでに成熟したアクティブフェイズドアレイレーダーを持っている。

スホーイー35のレーダーは400km近い探知計測距離、高度に機動化された360度/プラスマイナス15度のベクトル推力技術、超音速巡航能力を持ち、その総合作戦能力をスホーイー30MKIに比べ少なくとも3倍に高め、F-15Jと比べて4倍以上に向上させる。

2016〜2020/2022年、インドがFGFAを獲得し、日本がF-35Aを得る前は、アメリカのF-22Aステルス戦闘機だけがやっと極東の空中戦闘力の基本バランスを確保でき、日本が米軍により積極的にF-22Aを派遣して沖縄入りさせることを要求する可能性がある。

ロシア軍のスホーイー35と中国空軍のスホーイー35には技術上いったいどんな差異があるのか? これは今年双方が討論する主要な問題となる。本刊の推測は、理論上両軍のスホーイー35の最大の技術的違いは、中国サイドがロシアに一部の中国航空工業界が自ら生産した武器システム、センサー、データリンクをスホーイー35上に整合するよう要求することである可能性が極めて高いことだ、と考える(頑住吉注:つまりこれ以上に重要な性質の技術的グレードダウンはない、ということでしょう)。

特に中国版データリンク作戦体系である。スホーイー35中国版は現役のロシア式戦闘機と一体化作戦を実施できることが必須であるのと同時に、海空軍の「空警ー200/2000」早期警戒機およびその他の中国国産戦闘機と一体化連合作戦を実施し、データを共有できることが必須である。

スホーイー35導入のもう1つの大きな意義は、117Sエンジンの導入と組み合わされていることで、2016年以後117Sエンジンを採用した状態で第5世代戦闘機の機能を持つ殲ー20が試験飛行を開始する可能性があり、こうなれば2022年前後には部隊装備される可能性があり、その時もしインド、日本の空軍がFGFAおよびF-35Aを獲得していても、中国空軍の第5世代殲ー20は依然これらの飛行機と同一世代にあり、技術上中国空軍戦闘機が再び全面的劣勢に立たされることはない。

極東の空域はスホーイー35の支配する天下となる。

(頑住吉注:2ページ目)スホーイー35とスホーイー27は同じ血統の設計を持ち、似た性能特性と部品を持ち、スホーイー30の一種の特製バージョンとも言える。遠距離、多用途、制空および打撃の特性を持つ。この機は2台の117Sエンジンによってベクトル推力が提供され、極めて高い機動性を持ち、制御誘導ミサイル、非制御誘導爆弾、その他の武器システムが発射でき、多数の空中目標を同時に打撃できる。

(頑住吉注:3ページ目)ロシア空軍は2015年以前にスホーイー35戦闘機を装備することになる。

(頑住吉注:4ページ目)中国空軍がスホーイー35多用途戦闘機を導入することは基本的に固まった。

(頑住吉注:5ページ目)日本、台湾、、東南アジア、インドは初めて中国空軍の技術上の優勢に直面することになり、この種の状況は冷戦終結以後全く出現したことがない。

(頑住吉注:6ページ目)日本の航空自衛隊が装備するFー15戦闘機。

(頑住吉注:7ページ目)インド空軍が装備するスホーイー30MKI戦闘機。

(頑住吉注:8ページ目)日本の航空自衛隊が将来装備することになるF-35戦闘機。


 これが中国の専門家の言うことならオーバーに言ってるのかなとも思えるんですが、反中国的と憎まれることの多い人の評価なんで心配になります。F-35の調達、戦力化に関しては最近またネガティブな情報が出ていることもありますし。関連の記事をもう1つ紹介します。

http://military.china.com/important/11132797/20130619/17897623.html


中航工業の専門家:もし中国軍がスホーイ-35を持てばそれは大きな幸いだ

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「どんどん多くの人がすでにロシアのスホーイ-35戦闘機を中国の戦闘機と見始めている!」)

【グローバルネット報道 2013パリ航空展特派記者 張加軍】 2013年6月18日、第50回フランスパリ国際航空展が第2日目に入り、スホーイ-35Sが再度飛び立って飛行デモンストレーションを行った。中航工業の副総工程師で中国科学院のアカデミー会員唐長紅はグローバルネット記者のインタビューを受けた時、スホーイ-35Sの衝撃的飛行デモンストレーションに対し解読を行い、かつロシアメディアの「中国がスホーイ-35Sを購入」との情報に関し回答を行った。

唐長紅はグローバル時報記者のインタビューを受けた時次のように明らかにした。スホーイ-35の飛行デモンストレーションは刺激的でもあり衝撃的でもあり、極めて良い操作コントロール性能と機動性能を享受し、見せつけたと称するに堪え、この機は70度の大仰角上昇動作を行っただけでなく、さらに静高度360度指向(頑住吉注:意味分かんないですが高度を変えずに360度方向転換する、というような意味でしょうか)など超高度な機動動作を行った。機動性に関して言えば、これは唐長紅がこれまでの航空展で見た中の最強者と言え、スホーイ-35のこの種の機動能力は一定の時間内支配者の地位を占める。また、スホーイ-35S戦闘機が採用するいくつかの技術は、次世代戦闘機の発展を支持することができる。

唐長紅は言う。過去の空戦では多くが戦闘機の上昇性能および旋回速度を追求していたが、スホーイ-35に示された何mかの範囲内で即方向転換が実現できる強大な性能は、「旋回半径」との伝統的概念をほとんど歴史の舞台から退出させる。空戦において静高度360度指向は戦闘機に、極めて強い瞬間的に戦機を把握する能力を賦与し、このことは大多数の赤外線制御誘導ミサイルを採用した現代戦闘機にとって、随時敵サイドの戦闘機の尾部(エンジンの赤外線特性がもっとっも顕著)を攻撃するチャンスをつかめることを意味する。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「報道によれば、最近このコードナンバー「07」のスホーイ-35S戦闘機は中国サイド代表団のためにデモンストレーション飛行を行った。」です。)

実は、アメリカ軍のF-22は決して機動性能をおろそかにしてはいない。超視距離空戦は決してあらゆる未来にあり得る空戦の方式をカバーすることはできないのであって、一定の状況下で格闘戦は直面することが必須の課題である。また、F-35も内蔵機関砲を研究開発、配備しているが、この理屈はごく簡単で、空戦においてあらゆるミサイルを発射し尽くした後でなお勝負が決し難い時、唯一頼れるのは残された機関砲なのである。アメリカ軍戦闘機はステルス性能と超視距離空戦能力の追求をより強化し、近距離空戦の機会は減り、機動性能には発揮できる場がないとの視点に対し唐長紅は、ステルス性能と機動性能はいずれも非常に重要で、カギはいかに両者の総合的バランスを取り、総合性能の強大な戦闘機を研究開発するかである、とした。

グローバルネット記者は質問した。ロシアメディアはすでに中国がスホーイ-35を購入しようとしていることを確認し、かつすでに政府間協議は成立し、具体的購入条項は現在商談中としているが、ならばもしスホーイ-35が導入されたら、中国にとってどんな意義があるか?

唐長紅は次のように答える。安全の追求はいかなる国家にとっても基本的な要求であり、より先進的な技術と武器装備を吸収、掌握し得ることはいかなる国家にとっても必要なことである。ここ何年か、中国経済が急速に発展するのと同時に、先進的武器による防衛発展の成果も必要としており、もしわが部隊がスホーイ-35を持てば、それは大いに幸いなことだ。

(頑住吉注:3ページ目)中国によるスホーイ-35戦闘機導入に関しては、空中の優勢の強化が最も直接的にして最重要でもある目標である。

(頑住吉注:4ページ目)ロシアサイドの報道は、スホーイ-35は当初におけるプロジェクト立ち上げ時、まさしく中国への輸出を目標としていた、とする。

(頑住吉注:5ページ目)中航の専門家は、スホーイ-35戦闘機の採用するいくつかの技術は、次世代戦闘機の発展を支持できる、とする。

(頑住吉注:6ページ目)スホーイ-35は今年のパリ航空展で飛行デモンストレーションを行い、注目を集めた。

(頑住吉注:7ページ目)パリ航空展はロシアのスホーイ-35戦闘機セールスの舞台となった。

(頑住吉注:8ページ目)今年のパリ航空展で飛行デモンストレーションを行うスホーイ-35。


 やはりロシア側からばかりで中国側からははっきりした情報は出てこないですね。














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