閲兵に登場した殲ー11戦闘機

 中国の戦闘機関連です。

http://military.china.com/news/568/20150902/20318729.html


専門家:殲ー11Bの戦力はスホーイー27の6倍 最新型スホーイー35に近づく

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「殲ー11B」)

9月3日、中国は盛大な閲兵活動を行い中国人民抗日戦争・世界反ファッショ戦争勝利70周年を記念する。中国人民解放軍は今回の閲兵式でどういった最新武器装備を展示するのか? その性能や特徴はどうなのか? 世界のその他の同類武器に比べてどういった優勢がを持つのか? こうしたネット仲間の関心ある問題に対し、中国ネット特約軍事専門家が逐一紹介しかつああいった閲兵式で素晴らしくお目見えするスター武器を評価する。

殲ー11B大型戦闘機は、中国が旧ソ連/ロシアのスホーイー27SKを導入した後、航空電子システムの効能を高めるため自ら研究開発を行った第三世代国産空中優勢戦闘機である。殲ー11Bは西側の第三世代半戦闘機の水準に近く、この戦闘機の就役は、顕著に中国空軍の作戦能力を向上させ、中国空軍が将来遠距離空中優勢作戦を執行する主力となる。

発展の過程

1980年代に先進国はすでに第二世代作戦機から第三世代作戦機に向けての移行を完成させており、周辺の国と地域の空軍も第三世代作戦機の装備を開始していた。一方中国空軍が研究開発中だった第三世代作戦機の殲ー10はエンジンの欠乏ゆえに進展が緩慢だった。この種の状況下で中国空軍は国外の先進的な作戦機を導入し、できる限り早く部隊に向け第三世代作戦機を提供し、もって我が国の空中防御能力を増強することを決定した。

1990年、中国は正式にロシアと協定を締結し、大規模にロシアからスホーイー27SK戦闘機を導入し、同時にAL-31FNエンジンを殲ー10とセットにするエンジンとして導入した。スホーイー27SKの部隊装備以後、中国空軍は第三世代作戦機のない歴史を終わらせ、空中作戦能力は新たな水準に到達した。空軍の作戦能力の自主性を向上させ、同時に国内航空工業の発展を促進するため、中央軍事委員会はスホーイー27導入、生産の決策をなし、1995年に中ロ双方はスホーイー27SK機の生産ライセンス移転協定を締結し、中国は契約に基づき200機のスホーイー27戦闘機を導入・生産すると規定し、国内のコードネームは殲ー11で、最初の2機の飛行機は1998年年末に初飛行に成功し、1999年に部隊に引き渡された。スホーイー27導入と同時に、空軍、沈陽飛行機社および国内のその他の機関はもう国産化準備作業を開始した。

殲ー11の国産化は2つの段階に分けて行われた。第1段階は殲ー11A型機で、主に飛行機の機載設備体制の互換および弾薬の自主保障の問題を解決した。第2段階は殲ー11B型機で、主に国産航空電子システム、ガラス化コックピット、機載パルスドップラー多機能火力コントロールレーダーに換装し、機載武器はPL-12アクティブレーダー制御誘導空対空ミサイル、PL-8赤外線制御誘導近距離格闘ミサイルに換装し、エンジンには国産の「太行」エンジンを採用し、機能システム、機体構造材料、標準的部品の国産化を実現し、総合後方勤務保障システム、航空電子汎用試験システムなどをコンビネーションした。2003年に殲ー11B型機は初飛行に成功したが、試験飛行の状況から見て、FWS-10エンジンの状態は決して安定しておらず、初期に生産された殲ー11Bが止むを得ずAL-31Fエンジンを継続して装備する結果をもたらした。努力を経てFWS-10の状態はやっとゆっくりと安定し、殲ー11Bはやっと継続して生産し、部隊装備することができた。

技術性能

国産火力コントロール 殲ー11B最大の特徴は我が国が自ら研究開発を行った総合火力コントロールシステムを採用して本来のスホーイー27SKの簡単な攻撃/ナビゲーションシステムに取って代わらせたことである。作戦の要求の高まりと機載武器の増加に着眼し、新たな火力コントロールシステムはより速く、より正確な、より多くの目標情報が提供でき、多数の機の協同能力や多目標攻撃能力を持つ。全システムは任務コンピュータをもって核心とし、火力コントロールレーダー、光電子探知計測システム、外部搭載管理システム、総合ディスプレイシステム、慣性誘導システム、大気データコンピュータなどが有機的につながり、かつ通信/ナビゲーション/識別システムと電子戦システムが総合され、航空電子システムの総合化の程度が高まったため、情報と資源の共有が実現されている。殲ー11Bはデータリンクによって早期警戒機と連合ネットワーク作戦システムを形成することができ、国土の防空レーダー網を遠く離れた戦闘区域で作戦任務を執行することができる。主要な武器の国産「霹靂-12」アクティブレーダー制御誘導空対空ミサイルは、導入したロシアのアクティブレーダー誘導弾頭を採用し、20kmの範囲内の戦闘機サイズの目標を探知計測することができる。「霹靂-12」は機載レーダーと相互に結合し、抗妨害能力と総合性能はスホーイー30MKK戦闘機のロシア製R-77空対空ミサイルより優れている。

(頑住吉注:これより2ページ目)

全ガラスコックピット 殲ー11Bは先進的な回折HUDと多下顕(頑住吉注:意味不明で検索しても全くヒットしないので中国人の読者の多くも分からないでしょう)からなるガラス化コックピットを採用し、HUDとコックピットディスプレイシステムに応用される技術の上ですでに西側の第4世代機のスタンダードに近づいている。殲ー11Bのコックピットディスプレイはカラー多機能液晶ディスプレイを採用し、戦闘機はデータリンクを通じて外部の探知計測システム、例えば早期警戒機の情報を獲得し、戦場態勢地図に対しリアルタイムの更新を行うことができ、このようにすれば飛行員は迅速にディスプレイから関連の情報を読みとることができる。だがさらに先進的な探知計測システムも戦闘機のあらゆる目標に対する全部の掌握を保証することはできず、このため少数の敵機は我が方の実戦機に接近し、赤外線制御誘導ミサイルあるいは航空機関砲を利用して「沈黙」の奇襲を発動する可能性は常にある。このため飛行員は作戦時できる限り頭をコックピットの外に向けることを保持し、戦闘機周囲の状況に対する関知を維持する必要がある。このため飛行員がコックピットから情報を読みとる時間が短いほど、彼が外に向け警戒できる時間が長くなり、相手方が乗じられるチャンスが少なくなり、このことは複雑な戦場状況下で有効に実戦機の生存能力を高めることができる。

国産フライバイワイヤ 第三世代機同様、スホーイー27SKは放寛静穏(頑住吉注:英語ではRSSと略されるようです)設計を採用し、もって抵抗を軽減し、また飛行機の機動能力を高め、かつ良好な操縦性能を提供している。殲ー11Bは我が国が自ら研究開発した三軸四剰余度デジタル式フライバイワイヤシステムを採用し、スホーイー27SKの操縦システムに比べ、コントロール精度が高い、重量が軽い、体積が小さい、コストが低い、ソフトウェアの改修が容易、その他の機載システムとの接続、通信に便利などの比較できないメリットがあり、特にシステムの重量、占める体積、加工期間、製造コストが減少できる。同時に横航向机械杆系(頑住吉注:意味不明)を廃止し、完全電気伝動システムを採用して平穏性が増し、飛行機の大きな仰角での作動範囲が拡大できる。戦闘機の機動性能が高まり、さらに一歩飛行コントロール/火力コントロールおよび推力一体化総合システムに発展するために堅実な基礎を打ち立てた。

国産の渦扇エンジン 殲ー11Bのもう1つの突破はこの機が国産の渦扇-10太行エンジンを配備したことである。渦扇-10の最大推力は130キロニュートンを超え、燃料消費率の上でAL-31Fに比べ低いだろう。スホーイー27SKに比べ、殲ー11Bは推力が増加し、重量は軽減され、エネルギー機動の角度から見て、その上昇、加速などの性能にはいずれも向上があった。殲ー11Bの発着距離はスホーイー27SKに比べある程度短縮され、このようにすればより短い飛行場の滑走路から発進でき、この機を配備する柔軟性が向上した。殲ー11Bの最大速度は時速2500kmに達し、上昇率は毎秒300mである。

ステルス能力 殲ー11Bはレーダー波の反射が最も強い空気取り入れルート入り口に遮蔽カバーを追加装備し、空気取り入れルート内にもまた電波吸収塗料があるため、この機はレーダー反射断面積もまたスホーイー27SKの15平方mから1/3の5平方mまで大幅低下しているが、小型のF-16の3平方mとでは依然比較的大きな隔たりがある。

殲ー11Bの定型、量産は我が国の戦闘機と国外の先進強国との隔たりを大幅に縮小する。殲ー11Bは我が国の殲ー10に続くもう1つの誇るに値する飛躍的発展の傑作と言うことができ、その総合作戦能力は殲ー10の1.6倍、スホーイー27の6倍あまりであり、その作戦能力はすでにロシア最新の第4世代機スホーイー35BM戦闘機の水準に近づいている。(暁可)


 そんなら大金払ってスホーイー35を買う必要ないだろ、という疑問は当然浮かびますが。何せ実戦経験がないので本当の実力は分からないですね。
















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