ロシア、イランにスホーイ-27を売り込む?

 今さら? と思いますが。

http://military.china.com/important/11132797/20170804/31039123_all.html#page_2


イランの殲ー10購入を阻止するための手? ロシアの駐シリアスホーイー27SM3が6トンの爆弾を爆載してショーを行う

本文は「北国防務」の授権を経て転載

先日、長期にわたり中東の安全保障業務に関心を注ぎ、かついくつかの国際的に有名な刊行物に原稿を執筆する作者のBabak Taghvaeeが社交メディア上に情報を発表し、ロシアはイランの24機のスホーイー35とスホーイー30SME戦闘機購入の請求を拒絶し、スホーイー27SM3だけ販売したがっている、とした。

ロシアが示した理由はスホーイー35の技術がデリケートで、安保理決議に「違反」するからというものである。Babak Taghvaeeは同時に、この種の状況下では中国の殲轟ー7「飛豹」と殲ー10が中国の「これしかない選択肢」となる、としている。

Babak Taghvaeeは次のように指摘する。イランは2006年に始まってもうずっと殲轟ー7を用いて現役のスホーイー24に取って代わらせることを希望している。一方殲ー10はずっとイランのスホーイー30SMEの購入に実りがないことの「バックアップ」で、この期間しばしば石油を飛行機と交換するとの噂がある。だがBabak Taghvaeeは、イランのF-4の飛行員は実は単座の殲ー10ではなく双発のスホーイー30を使用する方により傾いており、このためスホーイー30MKとスホーイー30SMEが彼らの優先する選択肢である、とも強調している。

Babak Taghvaeeの言論はネット上で関心を引き起こしており、ただ正確性には現在証拠がない。以前Babak Taghvaeeはかつていくつかの国際的に有名な刊行物にも文章を執筆してイランの新型実戦機購入を追跡している。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「Babak Taghvaeeは中国の殲ー10販売はアメリカから来る圧力を考慮するだろう、とする。」)

興味深いのは、これと同時にロシア軍のいくつかの動作がまるで(当然単に「まるで」でしかないのでもあるが)この報道に呼応しているかのようであることだ‥‥

イランに向けスホーイー27SM3をセールス

6月末、ロシア航空宇宙軍のスホーイー27SM3(衛星画像から見て5機のはず)がシリアでの作戦に入り(かつての報道参照:ロシア軍、シリアに増派、中国によって放棄されたこのスホーイー27が前線に送られる)、これはスホーイー27が爆撃機のシリア空襲の航路護衛をしたことを除き、初のシリア常駐でもある。当時の時間的ポイントから見て、スホーイー27SM3のシリア進入は決して不思議ではなく、何故ならこの背後には2つの重要な背景があるからである。まず、アメリカ海軍によるシリアのスホーイー22実戦機撃墜事件を経た後、シリア上空の情勢はより複雑なものに変わり、ロシア軍の制空に対する圧力が急増している。次に、シリアに駐留するスホーイー35Sも交代の時間に来ているかもしれない。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「スホーイー27SM3がシリアに来たばかりの時にはR-73、R-27、R-77-1ミサイルを搭載し、これは標準の制空配置である」)


だが、スホーイー27SM3がシリアでしたことから見て、すでに作戦の需要をはるかに超えており、どんどん「ショー」じみてきている。

先週、ネット上にスホーイー27SM3のシリアでの行動の動画が出現し、動画はスホーイー27SM3が標準装備の2つの翼端の「シビネイ」-M自衛吊り下げポッド(重量約500kg)、2発のR-73格闘空対空ミサイル(重量約200kg)を搭載している他、何と複合搭載架を利用して飛行機の4つの搭載ポイントに24発のFAB-250航空爆弾(重量約6トン)を満載し、しかもまだ爆弾搭載に用いる複合搭載架に弾薬が搭載されていないものがあったことをはっきり示している。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「24発のFAB-250爆弾を搭載したスホーイー27SM3がシリア上空を飛翔」)

スホーイー35S、スホーイー30SMなどの飛行機もシリアでの行動で爆弾を搭載して出撃したことがあるが、絶対にこのような用法はなく、通常いつも非常に少ない何発かだということを知る必要がある。こうした制空戦闘機だけでなく、対地打撃専業の前線爆撃機スホーイー24、スホーイー34もこの種の方式を用いて攻撃を行ったことは全くなく、イランから飛び立ったツポレフ-22M3爆撃機であってもこのようにはしていないようである。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「シリアで任務を執行するスホーイー27SM3。24発の航空爆弾を搭載している。まだ専用搭載架に弾薬が搭載されていないものがあることに注意」)

スホーイー27SM3はスホーイー27戦闘機の最新改良型である。初期のスホーイー27には10の搭載ポイントがあり、搭載荷は通常4.5トンである。スホーイー27SM3は改良型として必然的に最適化を行い、参考にできるスホーイー30の基準から見て、このことからその搭載ポイントの数が12まで増加していることが即見いだせる。もしこうでも、7トン近い搭載重量は飛行機の作戦行動の中での極限である。

シリアは結局のところ戦場であり、スホーイー27SM3のこの種のやり方は常識で説明できるものではない。だがもしBabak Taghvaeeの言い方と結びつければ、代入感が非常に強くなり、ロシアとイランのシリアでの協力は密接で、シリアでの行動を利用してイランに向けスホーイー27SM3をデモンストレーションするというのはやはり理屈が通る。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ツポレフ-22M3もシリアで通常12発のFAB-250を搭載している」)

人々の印象の中で、スホーイー27は「1ポンドも対地攻撃には用いない」制空戦闘機のはずである。だがこの局面には以前の中期大規模改修版のスホーイー27SM、さらに今のスホーイー27SM3によって実はすでに非常に大きな改変があった。

スホーイー27SM3はスホーイー30、スホーイー27SMの技術成果を大量に採用しており、例えば最も核心的なのは火力コントロールシステムで、システムは改良されたレーダーアンテナ、光電子探知計測システム、データ表示システム(ガラス化コックピット)および敵味方識別装置等々を包括し、グレードアップされた火力コントロールシステムはこの機にR-77-1アクティブ制御誘導空対空ミサイルを使用する能力を具備させている。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「スホーイ-34でもシリアでこんなに多くの複合搭載架を使用しないだろう。増してや爆弾をや」)

機能の上でスホーイー27SM3は多用途能力を非常に大きく強化しており、新たなコンピュータの増加は合成開口成像、地上目標探知計測能力を保証し、Kh-31系列対艦/対輻射ミサイル、Kh-29対地攻撃ミサイルおよびKAB系列正確制御誘導爆弾など各種正確制御誘導武器を支持する。スホーイー27SM3が大量の対地武器を搭載して出撃したことは、その多用途能力を見せつけるためでもあった可能性が高い。

また、スホーイー27SM3はさらに機の自衛能力を強化しており、スホーイー35と同種の「シビネイ」-M自衛電子戦システムが使用できる。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「言われているところによればスホーイー30SMはずっとイランの意中の飛行機で、そのシリア作戦でのパフォーマンスは素晴らしい。画像のスホーイー30SMも航空爆弾を搭載している」)

スホーイー27SM3はすでに多用途戦闘機と言えるが、全体的技術水準はせいぜい第3世代改で、単座のスホーイー30MKに相当するものでもある。


 最後の一文は突然砕けた話し言葉になっていて意味分かりませんが、要するにイランにより先進的な飛行機を売ることは国際社会の手前できないが、スホーイ-27改良版なら売っても大丈夫そうだし実用上イランにとって大いに役に立つということでしょう。殲ー10と総合的にどちらが上かは分かりませんが、双発機に乗りなれたイランのパイロットが双発機をより望むのはありそうなことです。基本的にファントムと同世代の殲轟ー7はちょっとどうですかね。中国は大きく改良されていると強調していますが。

















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