中国航空関連3題

 まず無人機関連です。

http://big5.china.com/gate/big5/military.china.com/important/11132797/20140722/18650553.html


中国初の長航続時間無人機用タービン増圧内燃機関研究開発に成功

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国の『利剣』無人機」)

中国軍ネット7月22日電 国防科学工業局ウェブサイトの情報によれば、先日北京動力機械研究所から、この研究所が研究開発する我が国初の高空長航続時間無人機用タービン増圧内燃機関がこの日審査を通過したことを知り、これはこのエンジンの研究開発が成功し、かつ定型を実現したことを示す。

理解されているところによれば、1980年代にアメリカなど先進国はもう高い海抜の環境下で用いるタービン増圧内燃機関の研究を開始し、かつそれは経済性が良好、高空での推力:重量比が高い、燃料消費が低いなどの技術的優勢を持つがゆえに広範に無人機の動力に応用された。近年来、我が国が直面する領土、領海の争いは日増しに厳しくなり、非常に広い陸および海の区域に対し、無人機は我が軍の海岸周辺の防衛の重要な戦力となっている。しかし、我が国の現役の無人機は動力が原因で、高原での発着および高い上昇限度での長航続時間飛行が実現できず、高空長航続時間無人機用のタービン増圧内燃機関への需要が焦眉の急に迫っている。

北京動力機械研究所は国内の飛行機動力システムの主要な研究機関であり、「第12次5カ年計画」中期には早くも、高空長航続時間タービン増圧ピストンエンジンの技術研究を展開しており、かつ相次いで高圧比タービン増圧器の設計、コントロールシステムの設計、中冷技術、高空試験などの技術方面の難題を攻略し、不断に国内の同類エンジンの作動上昇限度の記録を刷新し、技術は国内の先んじた水準にある。

説明によれば、このエンジンの研究開発成功は我が国の航空エンジンの関連の領域の空白を埋め、国防の実力と科学技術の水準向上に対し重要な意義があり、同時に広範な軍事および社会的な利益と効果を生むことになる。


 プロペラ機用のエンジンですからそんなに高性能のものにはなりようがないでしょうが、安価な、しかも攻撃能力のある無人機を多数揃えれば周辺国に対する脅威になりますし、他国の領空ギリギリまで飛ばせて頻繁にジェット戦闘機にスクランブル発進させれば相手を消耗させることにもつながります。

 次は殲ー20関連で、すでに紹介した記事との重複も多いですが。

http://www.hinews.cn/news/system/2014/07/23/016816655.shtml


殲ー20戦闘機、また1つの重大な進展 最新の2012号が初飛行に成功

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:コードナンバー2012号の殲ー20が離陸する場面(スペシャルサンクス:超大軍事 jinshi095)」)

最新のコードナンバー2012の国産ステルス戦闘機殲ー20が最近地上滑走試験を行い、これは2011号が試験飛行院に行って定型試験飛行任務を執行したのに続く殲ー20のまた1つの重大な進展である。

数日前、有名な軍事フォーラムの画像が、最新のコードナンバー2012の国産ステルス戦闘機殲ー20が最近地上滑走試験を行ったことをはっきり示し、これは2011号殲ー20が試験飛行院に行って定型試験飛行任務を執行したのに続く、殲ー20プロジェクトのまた1つの重大な進展である。最近、あるネット仲間はこのコードナンバー2012の殲ー20第4世代機がすでに初飛行に成功したのを撮影した。

(頑住吉注:ちなみにその画像集です。 http://www.hinews.cn/news/system/2014/07/24/016819324.shtml )

続けて読む 2012号殲ー20の意義を解読

まさに日本の「心神」検証機が明るみに出、ひとしきりメディアの強烈な関心を引き起こしていたその時、先日我が国の西南の某飛行機製造工場で、新たな殲ー20がすでに試験飛行していた。「2012」というこの機ナンバーから判断して、これはまた1機の試験飛行用原型機である。

この機の外形上の特徴に2011号原型機との差がいくらもないことから、2機の技術的状態は基本的に同じであると判断でき、技術上殲ー20に対しまたいくつかの進歩があったという分析をすることは非常に難しいようだ。だが意外にも、2012号原型機の出現というこの事件自体が、殲ー20プロジェクトが重大な進展を取得したことを象徴的に示しているのである。

周知のように、2001号原型機の初飛行は2011年1月11日だった。1年余り後、多くの外観ディテール上ある程度の変化があり、かつ多項目の電子設備を装備した2002号原型機がやっと出現した。そして空力的ディテール上変化が比較的大きい2011号原型機がさらに、2002号原型機出現後2年でやっと明るみに出た。

一方今年3月の2011号の初飛行後たった4ヶ月で、2012号原型機がもう試験飛行し、このことは殲ー20の技術的状態が安定に向かい、すでに安定した少量生産を組織できることを説明している。遠からぬ将来、多数の殲ー20が同時に試験飛行し、それぞれ飛行エンベロープ、飛行コントロールシステム、ステルス性能、航空電子設備、武器装備など異なるサブシステムに対し試験を行うことになる。この種のやり方は殲ー15の研究開発の中ですでに有効だと証明されている。研究開発進度加速のため、当時少なくとも6機の殲ー15原型機が投入されて定型試験を組織的に行い、最終的に殲ー15の時間通りの研究開発成功、就役を保証することができた。多数の原型機の試験飛行投入後、殲ー20の研究開発、装備の進度もさらに一歩加速されることになると信じられる。

殲ー15を参照すると、殲ー15の551号原型機は2009年8月に試験飛行し、一方最後の原型機である556号は2011年4月に試験飛行に投入された。2年余りの密集した試験飛行を経て、2013年下半期、数機の第01ロットの殲ー15についに標準的な就役塗装がなされ、部隊への引き渡しが準備された。第3世代大型艦載戦闘機である殲ー15の試験飛行作業、特に艦載機と空母のマッチング試験飛行はすでに充分複雑であるが、技術含有量の高さが前代未聞の殲ー20と比べれば依然隔たりがある。もし殲ー20に過渡的なエンジンを使用するいわゆる「A状態」が存在するかもしれないことを考慮すれば、厳しく見積もって殲ー20の「A状態」の定型に用いられる時間も、殲ー15定型の時間と大体同じになると推測される。

こうなれば、もし2014年の1年内に3〜4機の殲ー20が試験飛行に引き渡せたら(現在すでに2機が引き渡され、また情報によれば2013号原型機も間もなくお目見えする)、2017年前後になれば、殲ー20「A状態」が少量生産に投入されるという可能性はやはり非常に大きい。これは殲ー20が明るみに出る前、空軍副司令員何為栄が2009年に公然と提示した「第4世代機は8〜10年後に就役することになる」とも符合する。この符合は、初飛行から3年余り以来、殲ー20の試験飛行作業が非常に成功しており、非常に着実で、予期の目標を達成していることを説明している。


 詳しいことは分かりませんが、画像から2012号原型機が飛んだことは間違いなさそうです。

 次は基本的には戦車関連の記事なんですが。

http://www.hinews.cn/news/system/2014/07/23/016816631.shtml


解放軍の新戦車、超大口径火砲を装備 一部の性能は西側をはるかに越える

【グローバル軍事報道】 近年来勃発している局地戦争というと、人々がまず想起するのは往々にして空中のステルス戦闘機、無人機、海の中の空母、潜水艦、甚だしきに至っては宇宙の衛星であり、一方「陸戦の王」として知られるメインバトルタンクはそれにもかかわらず脇役に身を落としているようで、毎年の世界の戦車ランキング上のニューフェイスさえもどんどん少なくなっている。全世界でいくつかしかない、依然新型戦車を登場させている国である中国の装甲部隊はどういう方向に向かうのか? この問題を携え、「グローバル時報」記者は22日解放軍装甲兵工程学院に行った。

「陸戦の王」の「狂野舞蹈」

22日に行われた「内外記者軍営舎入り」活動の中で、61社の内外メディアの112名の記者が解放軍装甲兵工程学院で教学科研設備、装甲装備展示、学員軍事訓練などの項目を視察した。最も関心を集めた装甲装備展示では、59D式中戦車、80式メインバトルタンク、96式メインバトルタンク、96A式メインバトルタンク、および63式装甲車、92式歩兵戦闘車など大型装甲車両が総合訓練場で一列に並んだ。各国の記者は次々にレンズを最新型の96A式メインバトルタンクに向けた。説明によれば、96A式メインバトルタンクは96式戦車を基礎に改良してできたもので、最も主要な外観の差異は砲塔と車体に付加装甲が追加装備されたことで、同時に火力コントロールシステムに対してもグレードアップが行われた。

その後の動態デモンストレーションの中で、記者たちは96A戦車の良好な機動性能を目撃した。デモンストレーションの内容には土の峰の通過、S字型制限路、ダブル直角制限路、段差および特殊操縦などが含まれた。メインバトルタンクが舞い上がる塵や土を帯びて高速で土の峰に突進して空に舞い上がらんとし、その後また重々しく地上にぶつかる時、50トン近い重量の車体と地面のぶつかる音は感動的だった。荒削りな戦車はそれにもかかわらず全く損傷なく各種制限路上でオフロード能力をデモンストレーションし、まるで別の種類の狂野舞蹈を踊っているようだった。

「グローバル時報」記者は、車体がいかにでこぼこな道路上で場所を移動しても、96A戦車の砲口が終始固定されて1つの砲口を照準しているのに注意を向けた。これはその先進的な穏像式火力コントロールシステムが、戦車の運動中の目標攻撃を確保できることをはっきり示している。

中国の戦車はどうなのか?

各種の海空の新概念武器の局地的衝突の中での大活躍とは逆に、かつて威風をとどろかせた戦車は技術発展領域においてほとんど進展が大きくない。ドイツの「レオパルド2」系列、アメリカのM1系列、イギリスの「チャレンジャー2」、フランスの「ルクレール」、ロシアのT-90など「古顔」が長期にわたり近年の世界戦車ランキングを占拠している。「週刊ジェーン安全保障業務」はかつて統計を出したが、十年近く前から中国と日本だけが新たに研究開発したメインバトルタンクの機種を登場させていた。

このため中国の戦車技術水準が一体どうなのかは、各国記者が非常に興味を感じる話題でもある。タス通信の報道によれば、ロシアはすでに8月に行われる「戦車現代両項目」国際試合への多くの国の参加を招待しており、中国はすでに96Aメインバトルタンクを派遣してモスクワに赴かせ、ロシア製T-72などと勝負することになる。装甲兵工程学院の院長徐航少将は、装備の技術レベルから言って、96A戦車は国際的な第3世代戦車と同じ水準にある、と考える。競技の結果に関しては、非常に大きな程度上選手の能力の発揮によって決まる。

副院長劉徳剛は「グローバル時報」記者のインタビューを受けた時、中国戦車を国際的に発展する技術水準と潮流の上から話せば、全世界の戦車の第1グループに位置し、某いくつかの単一項目の指標は国際的な先進戦車と比べていくつか不足があるだろうが、こうした装備は完全に中国の作戦の原則と作戦地域に照らして研究開発されたものであり、中国軍に最も適している、とした。

アメリカの「安全保障業務ニュース」も2013年に、中国が近年研究開発した99、96系列メインバトルタンクは典型的な第3世代戦車に属し、性能は西側の戦車と基本的に同等で、一部の領域は先を行ってすらいる、と認めた。例えば99系列メインバトルタンクは全世界に先んじたアクティブレーザー対抗システムを装備している。イギリスの「週刊ジェーン安全保障業務」も、中国が140mm口径の新型戦車砲を研究開発中で、威力は西側の120mm戦車砲をはるかに超える、と推測している。

戦車の未来の道はどこにあるのか?

グロズヌイでロシアのTー80は悲惨にも「屠殺」に遭い、バグダッドにおけるアメリカのM1A1はパトロール車に身を落とし、甚だしきに至ってはリビアの戦車部隊は道路上でイギリス・フランス戦闘機によって爆破されて屑鉄にされた‥‥非常に多くの人がこれにより疑問を持った。戦車、装甲車はすでに斜陽なのか否か? と。

徐航は「グローバル時報」記者に、機械化戦争だろうと情報化戦争だろうと、陸地は終始戦争の結果を決定する最重要の戦場である、と教えた。戦車は陸軍部隊の主戦装備であり、火力、機動力、防御力という3種の能力を有機的に一体に結合しており、強大な突撃能力と戦場生存能力を持ち、この1点だけに頼って戦車は予見できる将来、依然戦場で大活躍することになる。

徐航は、技術の進歩、特に各種正確打撃手段の発展につれ、戦車部隊の使命、任務、運用方式、作戦対象も不断に変化しており、機械化時代の作戦思想を用いて肯定するのは打不過だ、と強調する(頑住吉注:検索すると無数にヒットするのに意味を説明したページは全く見つからない言い回しです)。彼は、西側諸国はしばらくまだ新型戦車を登場させていないが、現有の機種はずっと不断に更新されており、革命的な新型戦車の出現は量的変化から質的変化に至る過程であり、現在の技術の累積は量的変化の段階にある、とする。彼は、未来の革命的戦車は情報化システムによって全面的に外界の情報をキャッチし、甚だしきに至っては車載無人機が発射でき、したがって戦場の態勢に対する感知能力は空前の向上を実現する、と考える。また、未来の戦車は各種無人プラットフォームと結合されるかもしれない。徐航は、体系作戦の発展につれ、未来の戦車の性能を評価する時には単に戦車自体の指標を見てはならず、それを全体的な作戦体系の中に納めて考慮する必要があるのだ、と強調する。

「グローバル時報」記者は、装甲兵工程学院がすでにこのいくつかの方面で模索を展開していることに注意を向けた。教学科研施設を見学した時、多種の無人機が展示されていた。現場にはさらにプラズマクラッデイング成形で再製造されたコンテナが展示されていた。説明によれば、このコンテナは3Dプリント技術を利用して、戦損した部品を素早く製造できる。現在主に金属部品をプリントしており、プリントの速度は毎分80〜100gであるが、砲身内部など高精度の部品は現在まだプリントによって完成させることはできない。


 中国は無人機に非常に力を入れていますが、戦車と組み合わせる試みももう開始しているということです。




















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