052Dの意義は

 「軍情視界」の記事です。

http://military.china.com/jqsj/061/


052Dの就役にはエポックメイキングな意義がある!

昆明艦は中国海軍の新たな紀元のページを開く

イントロダクション:2014年3月21日は記念すべき日であり、中国海軍初の052D型ミサイル駆逐艦「昆明艦」が正式に戦闘序列に加入した。進水から就役まで、052D型駆逐艦はごく短い1年7ヶ月しか用いなかった。それぞれの「小パートナー」を驚きに呆然とさせると言える。052D型駆逐艦の量産と共に、中国海軍の戦闘力にはコペルニクス的転換が発生し、中国の忙しい海上航路にも強力な守護神が加わることになる。

「チョコレート」垂直発射システムは052D駆逐艦の戦力を倍増させる

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国海軍052D駆逐艦昆明艦就役」)

新たな垂直発射システムは052Dを海上の万能選手とする

052Dが装備する多くの新兵器の中で、最も人の目を引くのは恐らく広大なネット仲間から「チョコレート」として賞賛される垂直発射システムである。メディアの報道によれば、052Dが装備するこの垂直発射システムは、中国最新の軍用スタンダードを根拠に設計されたもので、防空、対潜、対艦、対地巡航ミサイルの共用が実現でき、同時に1本の発射筒に4発の比較的小さいミサイルが装填でき、この種の設計は052Dに多種の任務を執行できる能力を賦与した。052Dの就役前、中国海軍の区域防空の職能は主に051Cおよび052C型ミサイル駆逐艦によって担当され、ポイント防空と対潜作戦は054A型ミサイル護衛艦によって完成された。だが052Dミサイル駆逐艦の就役と共に、この艦はある程度この2種の戦闘艦の能力を集成しており、このようだと戦闘艦の数が限られた状況下でより多くの任務が完成でき、甚だしきに至っては1回の出動で多くの任務が完成でき、したがって極めて大きく作戦効率が向上し、同時に中国海軍に規模と資源が限られた状況下でより良く各項目の使命を完成させることもできる。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ロシア、052Dは全世界で初の冷熱共通架垂直発射を装備、とする」)

弾種の組み合わせは一定程度搭載弾薬の不足を補い得る

052D駆逐艦の視察を通じて我々は、052Dの垂直発射システムが採用するのが前後32ユニットの配置であることに気付くことができる。64ユニットという数はすでに052Cの48ユニットに比べ顕著な進歩があるが、その数はアメリカのアーレイ・バーク級駆逐艦、日本のこんごう級駆逐艦などと比べるとやはり一定の隔たりがある。だが我々は数の上での隔たりゆえに直ちに052Dの戦闘力を見くびってはならない。この艦は柔軟な弾種の組み合わせによって、一定程度上搭載弾薬量の不足を補うことができるのである。例えば、中、低烈度の防空作戦の中で、052Dは32〜48発の中、遠距離対空ミサイルと64〜128発の短距離対空ミサイルを搭載することが完全にでき、そのミサイルの総数は決して米日の大型駆逐艦に遜色ない。一方対艦任務執行時は、052Dは極端な状況下では甚だしきに至っては64発の遠距離対艦ミサイルを搭載でき、その火力密度は恐怖と称するに堪える。このため、もし運用が当を得ていれば、052Dが爆発させる戦闘力は、絶対にこれより大きくより重い米日駆逐艦に遜色ないのである。

中国海軍、かつてない打撃能力を獲得

長期にわたり、中国海軍戦闘艦はずっと外界から「1回性対艦ミサイル発射プラットフォーム」と見られてきた。21世紀に入った後、中国は一定数の総合性能がより良い大、中型戦闘艦を建造して古い艦に取って代わらせたが、技術上の制限により中国の水上艦艇の対地打撃能力は依然ゼロに近かった。しかし、052Dの就役は、中国海軍の打撃能力の上での最大の空白を埋め、その搭載する対地巡航ミサイルは中国海軍の威嚇力を大いに増加させる。現在中国艦載巡航ミサイルの具体的なデータはまだ公開されていないが、我々はすでに知られている資料から、中国の艦載巡航ミサイルは「長剣-10」型巡航ミサイルを基礎に研究開発されたと知ることができ、その性能も「長剣-10」と伯仲していると信じられる。このように見ると、052Dが搭載する巡航ミサイルはその射程が1,500km前後である可能性が高い。そしてこの射程はすでに052D型駆逐艦が中国の陸上基地航空隊の保護の下に、日本本土やアメリカのグアム島に位置する軍事基地を打撃することを保証でき、このことは米日に対し巨大な脅威を形成することができるだけでなく、同時に中国の「対介入」戦略に切り札をさらに加えることもできる。

052D駆逐艦の素早い就役は人の目を引く

052D第1号艦「繰り上げ就役」は4つの大きな謎を深く隠す

第1号052Dミサイル駆逐艦の内部のディテールが明るみに

中国第2隻目の052D駆逐艦、あるいは航海試験を開始か

中国駆逐艦の道、依然「小股の駆け足」を継続へ


中国が052を建造したのはあるいは時代ゆえの「やむなし」か

「中華第1号艦」と呼ばれる112号ミサイル駆逐艦から始まり、現在「中華イージス」と賞賛される052C型ミサイル駆逐艦まで、中国が建造する駆逐艦はずっと「小股の駆け足」の方式で行われた。だがアメリカ国防省のレポートは、052Dは12隻以上建造されようとしているようだということをはっきり示している。このことは中国の駆逐艦が間もなく「小股の駆け足」の時代を終えようとしていることを意味しているのではないだろうか? 実はそうではない。現在、中国の周辺は決して太平ではないということができ、日本は釣魚島を口実に軍拡を加速し、一方アメリカもアジア太平洋地域回帰を準備し、中国が東海で一戦を迫られる可能性はますます大きくなっている。いつでも勃発する可能性のある衝突に直面し、中国は軍事の近代化プロセスを加速してこそやっと自身の安全を保証でき、やっと「阿片戦争」、「甲午戦争」の悲劇を再演させないことができるのである。現在052Dにはまだあれやこれやの欠陥があるかもしれないが、現在中国で最も優秀な戦闘艦である。052Dはまだ中国海軍の期待する完備された状態に到達できないかもしれないが、それは中国海軍の現在数多くない選択であり、甚だしきに至っては唯一の選択なのである。

052Dは新型駆逐艦の道を開く先鋒となり得る

052D駆逐艦の就役は人を欣喜させるが、否定できないのは052D駆逐艦が依然排水量と弾薬搭載量など多くの方面の制限を受けていることだ。1999年のコソボ戦争で、米英連合軍は全部でユーゴスラビアに向け1,000発余りの巡航ミサイルを発射した。だがもしこの任務が052Dに与えられて完成されたら、少なくとも16隻の052Dの出動を必要としてやっと完成され得る。これでは明らかに解放軍の未来の作戦の需要を満足させられない。ならば、体積がより大きく、弾薬搭載量がより多い新型駆逐艦が必然的に第1の選択肢となる。実は052D型駆逐艦に搭載されるのは新型垂直発射システムでもアクティブフェイズドアレイレーダーでもそうだが、こういった新技術の運用は全て後日間もなく生産される新型駆逐艦のために基礎を固めているのである。遠くない将来、052Dで実践された新技術を基礎とした新型ミサイル駆逐艦が必ずや姿を現し、そして052Dは流れを受け継ぎ次に伝えた一代の名艦としても必ずや人々に記憶されることになる。

それぞれの視点からの声

曹衛東:052Dの目標迎撃数はアーレイ・バーク級とこんごう級をはるかに超える

専門家の分析によれば、052Dに搭載される紅旗-9対空ミサイルがもしアクティブレーダー制御誘導技術を採用していたら、レーダー照射の必要がなく、アクティブアレイがそれを目標付近にまで誘導しさえすれば、ミサイルは自動的に目標に突き進むだろう。

より多くの声

日本メディア:052D駆逐艦は「島奪取」の中での用途が多い

ロシアメディア:052Dの多機能はアメリカのアーレイ・バーク級と類似

ロシアメディア、中国の052Dミサイル駆逐艦を盛んに賞賛

尹卓:中国の052D駆逐艦の火力は極めて大きく増強されている

052D駆逐艦は新型ミサイル垂直発射装置、大型アクティブフェイズドアレイレーダーなどの設備を採用している。052Cと比べ、新たなミサイル垂直発射装置は大型武器を収容でき、火力は極めて大きく増強されている。

より多くの声

専門家:中国、052D駆逐艦をモジュール化して建造

ロシアメディア:中国の052D駆逐艦は10隻未満ではない

アメリカメディア:10隻の052Dは中国海軍をアジア太平洋地域第2の艦隊とさせることができる

ネット仲間の調査

あなたは中国が建造する052D型ミサイル駆逐艦をどう見ますか?

未来の主力艦として大量に建造される 26.68% 588票

建造数は限られ、新型駆逐艦のために基礎を固める 59.44% 1310票

象徴的意義しかなく、052Cに比べての進歩は限られている 4.36% 96票

米日に対し相当な脅威を構成した 7.13% 157票

あるいはアジア太平洋地域の軍備競争を加速することになる 1.23% 27票

はっきり言えない 1.18% 26票

総票数 2204票

アメリカ、052D駆逐艦は「アーレイ・バーク」級に匹敵し得る

アメリカの「ストラテジー ページ」ウェブサイトは、中国が10年間でもう3機種の052駆逐艦を持ったことは、非常に大きな程度上中国駆逐艦の設計レベルを向上させ、現在中国はすでに作戦能力がアメリカの8,300トン級の「アーレイ・バーク」駆逐艦との比較に堪える軍艦を持った、と指摘している。「アーレイ・バーク」はアメリカの現在の主要な駆逐艦である。

結びの言葉

俗に、「陸軍十年、海軍百年」と言う。中国が千年揺るがず倒れないのには、膨大な陸軍の軍事力の功が否定できない。だが中国は弱い海軍ゆえに、列強によって何度も国の門を開けられ嫌と言うほど蹂躙もされた。今、新世紀の海洋争奪戦に直面し、中国がさらに沈黙を保持することはなく、中国は斬新な姿をもって世の人の面前に出現し、強い声を用いて世界に教えることになる。中国は世界一流の海軍を建設し、中国海軍は最も確固とした足取りで遠海に向かうことになる、と。


 すでにアメリカに次世代駆逐艦が登場していることもあり、本文の052Dに関する評価は比較的冷静であり、アンケートでも建造数は多くなく次世代の基礎を固めるとの見方が約6割を占めていますね。
















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