中国、イランが鹵獲したアメリカのステルス無人機をコピーか

 「中国の全翼ステルス無人機「利剣」その3」で「ステルス性が割引に! 中国の利剣無人機、止むを得ずロシア製エンジンを使用」という記事を紹介しましたが、その中に「これは殲ー20、殲ー31と某型無人機に次ぐ、我が国が研究開発した第4種目のステルス機である。」という記述があり、「某型無人機って何?」と思ったんですが、どうもこれのことらしいです。

http://tuku.military.china.com/military/html/2013-06-04/216416_2356965.htm#pic


中国第4のステルス機の外形、アメリカのRQ-170に酷似!

ドイツの「Aviationist」ウェブサイトのイタリア人専門家は、中国は最近新型ステルス無人機を明るみに出したが、それは中国が今見せている一連の新型無人機のうちの1種である、とする。この無人機は2011年にイランによって捕獲されたRQ-170「センチネル」無人機に似ている。RQ-170無人機はアメリカのロッキード・マーティン社が秘密裏に研究開発したもので、遠距離偵察に用いる高性能無人機であり、もし情報が事実に属せば、これは中国が研究開発する第4種目のステルス無人機である。

文章は、2013年2月にイランはRQ-170によって撮影された偵察画面を公開したが、このことはイランは完全にRQ-170のシステムを暗号解読していないが、少なくともすでにこの無人機が2011年12月に撮影し保存したいくつかのデータを読みとることはできたのだ、ということを説明しているかもしれない。

(頑住吉注:2ページ目)その前の2012年8月に「Aviationinst」ウェブサイトが発表した文章は、中国が派遣した団体はイランでRQ-170の「コピー」に従事している、との情報を明らかにしていた。文章は、17名の中国の専門家がイランを訪問し、RQ-170の機体を検査しただけでなく、さらにRQ-170のいくつかのカギとなる重要部品を中国に持ち帰った、としていた。

その文章は最後に次のように提示していた。「イランは、自分たちはすでにRQ-170を成功裏に暗号解読し、その内部のストレージはすでにコントロールプログラムやその他のデータが完全に削除され回復できないかもしれないが、その電気回路、レンズ、センサーは強制着陸の中でも保存された、としている。このため、この機が評価、テストされる価値は依然非常に大きいと評価される。このため、この機はあるいはすでに評価およびテストが行われ、かつ「コピー」されているかもしれない。しかも「コピー」は中国の非常に得意な項目である。」

もしこれらの画像が本物なら、中国はすでにアメリカがイランで喪失した無人機の「クローン」に成功した、ということを説明し得る。一方先週、イランの当局者も、彼らがすでに彼らが自ら「コピー」したRQ-170無人機の試験飛行の準備が整っていることを言明した。

(頑住吉注:3ページ目)陜西省西北工業大学ウェブサイトが発表した文章は、2007年に同校の新型空力レイアウトの無人機の検証機プロジェクトが国家重点機種としての正式プロジェクト立ち上げを獲得した、としている。上の画像は同校の指導者が某型無人機を視察した写真。

「Aviationinst」ウェブサイトによれば、中国は最近新型ステルス無人機を明るみに出し、画像から我々はこの無人機の外形が米軍のRQ-170無人機に非常に酷似していることを見いだすことができる。

(頑住吉注:4ページ目)中国の新型ステルス無人機は全翼レイアウトを採用し、極めて強い全方向ステルス能力を持ち、中高度および高高度で敵の目標に対し遠距離秘密偵察が行え、極めて高い作戦価値を持つ。もし画像が事実に属せば、中国は無人機領域においてすでにアメリカと肩を並べている(頑住吉注:コピーできたらオリジナルの開発者と肩を並べたことになる、という感性は中国人ならではですね)。

(頑住吉注:5ページ目)RQ-170と、もう1種の研究中の無人機プロジェクトMQ-Xの関係に関し、アメリカ空軍上佐は外界に向け次のように明らかにしている。RQ-170とMQ-Xプロジェクトは無関係で、後者はステルス技術とエンジンの選択を行っているところで、このためRQ-170が現在就役しているMQ-1「プレデター」やMQ-9「リーパー」無人機に取って代わることはない。RQ-170は無尾翼全翼設計を採用し、単発を使用し、「Aviation Week」はその全幅は20m(66フィート)と見積もっている。

(頑住吉注:6ページ目)RQ-170無人機は実際にはRQ-170「センチネル」を指している。この機はロッキード・マーティンの「スカンクワークス」が設計を担当し、その位置付けはステルス無人機である。ある研究者はすでに、この機とそれまでのステルス機および無人機プロジェクト、例えばRQ-3「ダークスター」や「Polecat」との似た所に注意を向けている。この機は無尾翼全翼式飛行機の設計理念をそのまま用い、外形はB-2ステルス爆撃機に似ており、まるでブーメランのようである。F-117Aステルス戦闘機およびB-2爆撃機と異なるのは、RQ-170の主翼に遮蔽排気装置がないことで、このようにする目的は、デリケートな部品を機に組み込んだ後操縦不能になり、最終的にこのような技術が誤って他人の手に入ることを避けるためかもしれない。

(頑住吉注:7ページ目)イランが捕獲したRQ-170無人機

(頑住吉注:8ページ目)米軍の習慣によれば、「RQ」というこの名はRQ-170「センチネル」が武器を搭載する可能性はなさそうだ、ということを暗示している。何故なら「R」は英語の「偵察」(Recnnaissance)の頭文字だからである。アメリカの「Aviaton Week」の評論員David A. Fulghumはかつて次のように推測した。この無人機は「戦術型、操作指向型プラットフォームで、戦略的情報収集任務を行うことはない」と。ラディンを射殺した軍事行動はこの無人機の偵察性能を証明したようである。

(頑住吉注:9ページ目)RQ-170「センチネル」はロッキード・マーティンによって研究開発された、主に特定の目標に対する偵察と監視を行うのに用いられるステルス無人機で、「カンダハルの野獣」とも呼ばれる。このあだ名は、この機がアフガニスタン南部のカンダハル国際飛行場に出没するのを目撃されていることからついた。アメリカ空軍は2009年にこの機の存在を認め、RQ-170はアメリカ空軍によって開発、テストされており、間もなく実戦に投入される低探知計測性の無人機システム(UAS)で、アメリカ連合部隊指揮官が偵察と監視任務を執行するのに用いられることになる、とした。この機はかつて「不朽の自由作戦」中アフガニスタン国内に配備され、ある情報はこの機が韓国にも配備されるとしている。

(頑住吉注:10ページ目)RQ-170無人機

(頑住吉注:11〜20ページ目)イランが捕獲したRQ-170無人機

(頑住吉注:21ページ目)さらに人を喜ばせるのは、中国のステルス機の発展がまさに爆発的状態を見せていることである。画像は殲ー31「ファルコンイーグル」ステルス戦闘機。

(頑住吉注:22ページ目)中国が殲ー20以後、航空領域における勝利の知らせが頻繁なのは、中国航空工業の長期にわたる累積の結果である。

(頑住吉注:23ページ目)中国の殲ー20ステルス戦闘機


 これまで中国のステルス機に関してはハッカーがアメリカの情報を盗んだ結果であるとする説がありましたが、この機に関して中国がイランと具体的に協力し、鹵獲したアメリカの無人機をコピーしたことが確実になれば、アメリカの対中国感情に一定程度影響することになるでしょう。



















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