モスクワ航空展開幕 見所は?

 今日からモスクワ航空展が開幕しますが、中国から見た「4大見所」です。

http://military.china.com/news/568/20130826/18015231.html


モスクワ航空展の4大見所:八一飛行デモンストレーション隊の初ショー、注目を集める

8月27日、期間6日の第11回モスクワ国際航空展が正式に開幕する。知名度と影響力はまだフランスのパリ航空展やイギリスのファーンバラ航空展に及ばないが、ホスト役であるロシアの伝統的航空宇宙大国としての地位ゆえに、歴史の浅いモスクワ航空展も世界クラスの航空展に仲間入りしている。今年モスクワ近郊のラメンスコイェ飛行場で行われるこの航空宇宙の盛大な会には、以下の4大見所が期待に値する。

見所1:八一飛行デモンストレーション隊「関羽の面前で刀を振り回す」 (頑住吉注:「釈迦に説法」ともちょっと違いますしぴったり対応する日本のことわざはないと思いますが、達人の前でその得意技を見せる、という意味で、要するに飛行デモンストレーションの得意なロシアであえて中国の飛行デモンストレーション隊が演技を見せる、ということです。ちなみに個人的にはロシアの飛行デモンストレーション隊はしょっちゅう墜落して観客に死傷者を出してるイメージなんですが。)

中国航空マニアにとって、空軍の八一特技飛行デモンストレーション隊が初めて国外に出て、モスクワの青空で演技を披露することは、この航空展最大の見所と言える。八一デモンストレーション隊は成立してすでに半世紀であり、豊富な国内飛行デモンストレーション経験を持つが、「殲ー10時代」に入ってからはたった数年である。去年第9回珠海航空展開幕前夜、このデモンストレーション隊の所属する師団の師団長厳峰は記者のインタビューを受けた時、八一飛行デモンストレーション隊はすでに出国して飛行デモンストレーションを行う能力を具備しており、適した時に国外に出る計画だ、と言っていた。

八一デモンストレーション隊がロシアを自らの「処女ショー」国に選択したことは、中ロ両軍の友好、相互信頼も体現しているし、八一デモンストレーション隊があえて「関羽の面前で刀を振り回す」剛胆さと自信をも体現している。結局のところ、ロシアは伝統的な特技飛行強国であり、「雨燕」、「ロシアの勇士」など世界的に有名な飛行デモンストレーション隊を持っているのである。この航空展の期間、八一デモンストレーション隊はこれらロシアの飛行デモンストレーション隊と同じ土俵で競い、共に青空を舞う。両国のデモンストレーション隊の隊員たちには相互に切磋琢磨し、共に学び、共に高め合う機会もある。

見所2:プーチンは初めて航空展を欠席するか?

最近ロシアメディアは、今回のモスクワ航空展は精彩を欠き、新型航空装備が出ないため、ロシア大統領プーチンは「破天荒」にも出席を拒絶する、と暴露した。周知のように、1999年の政権獲得、大統領就任以来、「強者」プーチンはずっとモスクワ航空展の常連客で、毎回必ず自ら行って拍手を贈っている。

(頑住吉注:これより2ページ目)

見所3:T-50の編隊デモンストレーション

ロシアの第5世代戦闘機T-50はそれでも今回のモスクワ航空展の最もまばゆいスターである。2011年、前回のモスクワ航空展で、T-50は初公開され、かつ毎日飛行デモンストレーションを行い、確実に観衆の目を引きつけた。ただT-50サンプル機は航空展最終日のデモンストレーションで意外事を起こした。何故ならエンジンが火を噴くという異常が起き、緊急着陸が迫られ、あやうく大きな災いを引き起こすところだったからである。

8月21日、T-50試験プロジェクト首席試験飛行員ボゲダンはノーボスチ・ロシア通信社のインタビューを受けた時、今回のモスクワ航空展では数機の第5世代戦闘機T-50が編隊通場飛行デモンストレーションを行う見込みだ、とした(頑住吉注:「通場」は低空飛行での通過で、敬意を示す場合に行われる、という記述が以前どこかにありました。落ちないといいですがね)。これはT-50機が初めて行う編隊飛行デモンストレーションでもある。一方前回のモスクワ航空展では、1機のT-50が飛行デモンストレーションを行っただけだった。今回の航空展では、ボゲダンはさらにTー50を操縦して横転、とんぼ返り、フラットスピン、プガチョフコブラ機動などの特技動作をデモンストレーションし、その大仰角状態下での飛行性能を見せることになる(頑住吉注:フラットスピンって第二次大戦時代の戦記物で回復不能の致命的状態って読んだことありますがベクトルノズルとかのおかげで最近は違うんですかね)。

だが、T-50編隊の8月22日における航空展リハーサルでのパフォーマンスは主催者サイドをそれでも手に汗握らせた。「モスクワ共青団員報」の報道によれば、3機のT-50が8月22日のリハーサルに参加し、このうち1機のT-50は飛行準備の時にもう胴体を地に付け、別の2機は電力供給システムに故障が起きた。こうして見ると、T-50の未来の就役への道は依然平坦ではない。

見所4:ロシアは兵器販売の大口注文を獲得するか否か

キャリアある人物の見たところでは、モスクワ航空展は元々「場面はにぎやかだが成果はごく少ない」。今回ロシア軍事工業の巨頭は有り金はたいてスホーイー30SM、スホーイー35戦闘機、Ka-62、ミルー171A2を含む新型機、および「天王星-E」艦載ミサイル、「舞踏会-E」沿岸防御ミサイル、KH-31AD高速対艦ミサイル、KH-31PD対輻射ミサイル、KH-38ME系列ミサイルを含む膨大なミサイルファミリーを展示する。念入りな心配りと言うことができるが、外国代表団の心を虜にできるか否かはまだ刮目して見なければならない。

近年来改めて活発化している中ロ軍事技術協力が航空展の期間に再度人を興奮させる情報を明るみに出すか否かも期待するに値する。ロシアの「導報」の報道は、中国も95人からなる代表団を派遣することになる、としている。アメリカ戦略・評価センターの研究員リチャード フィッシャーも、ある程度上モスクワ航空展は中ロ軍事技術協力のために適した場を提供し、中国軍の当局者が自ら現場に行って視察するだけでなく、双方はさらに一歩協力の問題で詳細な討論を行う、と考える。彼は、モスクワ航空展でデビューする装備は将来、ロシアの対中国武器輸出リストに加えられる可能性がある、と考える。(任之)


 自衛隊関係者も当然視察に行ってるんでしょうね。















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