ロシアメディア、アメリカ、ロシア、中国の駆逐艦を語る

 そういやロシアの駆逐艦の現状については今まであまり出てこなかったですね。

http://military.china.com/important/11132797/20131107/18132883.html


ロシアメディア、中国の052D駆逐艦を称賛 アメリカのDDG-1000を低く評価 (頑住吉注:私が翻訳のために文字列をコピーした段階では、「ロシアメディア:中国の052Dはアメリカの非常に高価な玩具にはかなわないが、相当に現実的である」でした。)

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国も同様に、多く、速く、良く、無駄なく、各タイプの近代化された戦闘艦を建造している」)

【グローバルネット総合報道】 ロシアの「視点報」11月5日の報道によれば、アメリカのゼネラルダイナミクス社バスアイアンワークス造船工場が建造するDDG-1000「ズムウォルト」級ミサイル駆逐艦第1号艦が最近夜間にひっそりと進水し、盛大でおごそかな儀式は挙行されなかった。この挙は人の耳目を覆い、他国のスパイ衛星や偵察機が探るのを防ぐためでもあり、また資金の節約のためでもある。この戦闘艦のメリットとデメリットは非常にはっきりしており、性能は優越しているが、実際上は徐々に非常に高価で希少な玩具となりつつあり、海軍の実力がアメリカのすぐ次のロシアと中国に対し実質的な脅威を構成するのは非常に難しい。

現代の角度から見て、DDG-1000型「ズムウォルト」級ミサイル駆逐艦は極めて尋常ならざるもので、ステルス性能を特別に強調している。当然、あらゆる近代化された戦闘艦は設計、建造時に有効乱反射面積を減少させ、レーダーステルス性能を向上させるという要求が賦与され、これは何ら秘密ではない。実際、ソ連が研究開発した「キーロフ」級原子力ミサイル巡洋艦の研究開発時には早くも一定程度上ステルスの要求が提出されていた。米軍の新型ミサイル駆逐艦の全長は183m、排水量は14,500トンで、斧削式平滑艦橋構造が採用され、各種の新型無線電信、電子設備が配備され、外観上19世紀末から20世紀初めの装甲戦列艦あるいは装甲巡洋艦に酷似している(頑住吉注:「外観上酷似」はオーバーだと思いますが、確かに私もこの艦の艦首の形は当時の体当たり用衝角=ラムを思わせるなと思ってました)。これは駆逐艦というよりも巡洋艦といった方がより適切で、この艦は大量装備されている「アーレイ・バーク」級駆逐艦に比べずっと大きい。

「ズムウォルト」級駆逐艦は寸法上巡洋艦に近いが、建造コスト上はむしろ空母に近い。研究開発以来、この艦の構造は不断に簡略化され、排水量は不断に減少し、戦術技術性能は徐々に圧縮され、戦闘力は縮小し続け、だが建造費用は高騰し続け、量産数は大幅に減少している。米軍は当初32隻の量産を計画していたが、後に8隻にまで縮減され、11隻、7隻、最後には2隻にまで減少し、多方の遊説後やっと何とか1隻増加し、最終的に3隻に確定した。コスト方面では、プロジェクト研究開発費用だけでもうおよそ100億アメリカドルを費やし、加えて試験設計、建造、テストの費用があり、全寿命期間の使用費を算入しなくても、それぞれの戦闘艦の建造コストは約70億アメリカドルで、こうした金を用いれば完全に1隻の原子力空母あるいは2隻の原潜が建造できる。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「中国は現在4隻の052D型駆逐艦を建造中」です。)

米軍のDDG-1000型「ズムウォルト」級駆逐艦はMK.57新型汎用垂直発射装置を採用し、それぞれの分段は4つの発射ユニットから組成され、全部で20の分段、80の発射ユニットであり、原計画の117〜128の発射ユニットよりはるかに少ない。だが発射装置は配置方面においてオリジナルな技術方案を採用し、もはや艦橋前後2カ所に配備されず、全艦の周囲に平均的に分布し、したがって発射装置とミサイルの生存能力が向上している。この艦は主に各タイプの海上基地「トマホーク」式通常装薬巡航ミサイルを使用し、地上目標に対する打撃実施に用いられ、ASROC-VLS対潜ミサイルも使用できる。防空対ミサイル武器方面の配置はやや複雑で、SM-2MR、SM-6を使用しての戦闘区域対ミサイルおよび区域防空任務の執行、SM-3迎撃ミサイルを使用しての対ミサイル防御の実施が計画され、このために2基の比較的強力なレーダーシステムが配備され、主にAN/SPY-3型およびAN/SPY-4型高空および宇宙に近い目標の探知計測レーダーである。対艦ミサイル方面では、主に「ハープーン」ファミリーの各タイプの亜音速対艦ミサイルを使用する。艦砲方面では、主に155mmAGS艦砲を使用する。

ロシア海軍は多種の近代化された水上戦闘艦を持ち、各タイプの米軍製品と同列に論じられる防空、対艦、対潜ミサイルを配備している。ロシア軍は新型ミサイル駆逐艦を設計中で、しばらくはまだ建造が開始されず、多くのディテールは人にあまり知られていないが、ある情報は第1号艦は2015年前後に建造が開始される可能性があり、その排水量は約1.2〜1.4万トンで、米軍の「ズムウォルト」級ミサイル駆逐艦と大体同じで、ロシア海軍で現役の1164型ミサイル巡洋艦に比べやや大きく、将来はやはり巡洋艦と見なされる可能性が高い、とする。

中国も同様に多く、速く、良く、無駄なく、各タイプの近代化された戦闘艦を建造中で、艦艇の研究開発能力は通常建造の実力と大体同じだが、中国はおおっぴらに宣伝しておらず、例えば051C、052Bおよびその他の一連の駆逐艦方面においてである。中国最新型ミサイル駆逐艦である052Dもこの種の状況となる可能性が非常に高い。中国は現在4隻の052D型駆逐艦を建造中で、また8隻の同型戦闘艦が列を作って建造を待っている、とされる。これは相当に大型の戦闘艦で、排水量は約8,000トン、2セットの汎用垂直発射装置、64の発射ユニットを配備し、各タイプの対艦、対空ミサイルを発射することができる。防空武器方面では、主に「紅旗-9」の海軍版である「海紅旗-9A」で、全部で48発である。これは中国が自身の要求を根拠にロシアのS-300MPU-1対空ミサイルを基礎に適応させる性質の改装、精密加工を行って研究開発してできたものである。対艦ミサイル方面では主に中国がロシアのKH-55巡航ミサイルとアメリカの「トマホーク」ミサイルの各種戦術機種の技術的特徴を参考にすることを基礎に研究開発してできた「鷹撃-62」亜音速ミサイルである。中国の「海紅旗-9A」対空ミサイルはロシア式リボルビング発射装置を採用し、中国のそれ以前の機種である052C型駆逐艦もこの種の発射装置を使用する。現在この型の駆逐艦はすでに6隻建造されている。外国の専門家は、中国の上述のあらゆる戦闘艦は米軍の「ズムウォルト」級駆逐艦の直接のライバルではないが、それらは「アーレイ・バーク」級駆逐艦とは勝負できる、と考える。要するに、中国海軍は戦闘艦の研究開発、建造方面で相当に実際的で、米軍のように巨額の資金を投入してあまり実用的ではない大型戦闘艦を建造し、労が報われないことはしないのである。(編集翻訳:林海)

(頑住吉注:3ページ目)中国最新の戦闘艦は「アーレイ・バーク」級駆逐艦と勝負することができる

(頑住吉注:4ページ目)中国海軍の発展思想は中国全体の戦略に符合したものである必要がある

(頑住吉注:5ページ目)052Dは性能が先進的な、防空をメインとする多用途戦闘艦である

(頑住吉注:6ページ目)将来052Dは空母戦闘群の「守護神」となる

(頑住吉注:7ページ目)中国海軍の駆逐艦はすでに大型化の趨勢を開始している

(頑住吉注:8ページ目)052Dの満載排水量は7,000トン級のはずで、各種の先進武器装備を高度に集成することができる


 現時点で可能な限りの技術的チャレンジをすることは、後の廉価な普及版への波及効果ももたらす効果もあり、決して無駄ではないと思うんですが。












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