中国メディア、「中国人民抗日戦争勝利70周年記念大閲兵」航空機関連の見どころを語る

 さすがに今回の閲兵で全く初めて姿を見せる、というものはなさそうですが。

http://military.china.com/news/568/20150716/20020640.html


多種の新型機が9月3日の閲兵にお目見え 実弾を搭載するか否かが推測を引き起こす

9月3日がますます近づくにつれ、中国人民抗日戦争勝利70周年記念大閲兵に参加する空中梯隊も訓練のテンポを加速している。最近ネット上に多くの閲兵の訓練を行う解放軍の軍用機の画像が公開され、こうした画像は決して全面的に今回の閲兵の空中梯隊の状況を見せることはできないが、それでも解放軍の今回の閲兵に参加する主要な機種および特徴を外界におおよそ理解させるには足りる。専門家は、編隊飛行は簡単に見えるが、その中には少なからぬ難しい問題もあるのだ、と考える。

閲兵に参加する飛行機のハイライトはすこぶる多い

現在ネット上に発表されている画像から見て、今回の閲兵のハイライトはすこぶる多い。まず空軍八一飛行デモンストレーション隊が初めて殲ー10戦闘機をもって検閲を受ける。このデモンストレーション隊は1機の空警ー2000と編隊を組み、全閲兵空中梯隊の先頭集団としてまず天安門上空を通過する可能性が高い。これに比べ前回の閲兵の中で八一飛行デモンストレーション隊が使用したのはまだ殲ー7GBデモンストレーション機だった。次に閲兵に参加する戦闘機はいずれも第3世代戦闘機であり、画像がはっきり示す情報から見て、閲兵に参加する主要な戦闘機には殲ー10、殲ー11、殲ー11B、殲ー15が含まれ、これらの機種はいずれも第3世代戦闘機である。一方前回の閲兵では依然殲ー7、殲ー8など第2世代機種が検閲に参加していた。第3に、閲兵に参加する新機種は多く、これには殲ー11B、殲ー15、轟ー6K、直ー10、直ー19が含まれ、ネット仲間によって「高新3号」と呼ばれる空軍電子偵察機、海軍の運ー8警戒機などはいずれも閲兵初参加である。このうち轟ー6Kは公開され姿を現したばかりの機種であり、「高新3号」、運ー8警戒機、運ー8平均台早期警戒機(頑住吉注:カッコも何もついてませんが角棒状のアンテナを背負ったこの機のあだ名です)などの飛行機は、中国軍の情報化における建設を代表する最新の成果である。

また武装ヘリは1つの非常に大きなハイライトで、主に機種の新しさ、数の多さ、編隊の斬新さに体現される。直ー10、直ー19武装ヘリはいずれも就役以来初めて検閲を受け、しかも抗日戦勝利70周年を表すアラビア数字70の造形を組成する。これは中国軍用機初の閲兵における空中梯隊の中での数字の造形の展示である。またさらに数がより多い直ー8、直ー9WAヘリがあり、気勢雄大をはっきり示す。閲兵の期日が近づき、また訓練がさらに一歩深化するにつれ、編隊飛行訓練は北京都市区域上空で検閲航行ライン通りにリハーサルを行うと信じる。

編隊飛行には研究課題が大いにある

今回の閲兵の訓練はこれまでの閲兵訓練に比べ始動時期が遅いようで、このことは解放軍の訓練レベルの向上をも体現しており、多くの突撃的訓練を行う必要はなく、即閲兵の需要を満足できるのである。閲兵の編隊飛行と航空展での飛行デモンストレーションは異なり、後者はスリリングな刺激を追求し、飛行機の極限の性能を引き出す必要があるが、首都上空の閲兵飛行は安全第一の強調が必須で、また鑑賞性と安全の間でバランスのとれるポイントを探し出すことが必須である。当然、安全を確保する前提の下で気勢があり、中国空中力量の建設の成就を見せる必要がある。安全確保の角度から言うと、決して過度に密集した編隊は必要としない。今年ロシアが行った勝利の日閲兵からも見て取れるが、「勇士」飛行デモンストレーション隊と「雨燕」飛行デモンストレーション隊の編隊が比較的密集していたことを除き、その他の飛行機はいずれも小編隊をもって検閲を受け、飛行機の間隔も比較的大きかった。

単に小編隊飛行について言えば、今回の閲兵の難度は決して非常に高いとは評価されない。だが閲兵は各種気象条件下での安全な飛行を強調する。視認度が非常に高く、気流が安定した状況下での飛行は当然ごく容易だが、視認度が高くなく、気流が乱れた状況下でいかに特殊状況に対応するかには、多くの訓練を必要とする。何日か前、台湾が行った抗日戦勝利70周年国防力量展示の中で、IDF戦闘機編隊が儀礼的な低空飛行での通過を行う時、1機の戦闘機が気流の乱れにより、あやうく隣の機と衝突するところだった。このため空中梯隊は、特殊状況、対策を全て想定し、かつ反復した訓練によって極端な状況下での安全を確保することが必須なのである。また編隊飛行は決して難しくはないが、編隊飛行を1枚の鉄板のように行うことは決して容易ではない。特に小型機と大型機の編隊飛行では、戦闘機が受ける気流の干渉は非常に大きくなるだろう。これにも反復した訓練、あくなき進歩を必要とする。非常に多くの飛行機の主翼、機体にはいくつかのマークとなるものが塗装されているが、実際上これは空中編隊用に便利なために他ならないのである。

(頑住吉注:これより2ページ目)

また空中梯隊検閲の訓練効果の1つの指標は、「米秒不差」(頑住吉注:「1m1秒も足りなくない」でしょうか。ちょっと自信ないですけど要するに高い正確さのことだというのは間違いないはずです)である。つまり予定の時間に予定の空域に到達することであり、これは協同能力の大きな試練である。ある人は、普通の人には全く見て取れず、1、2秒遅れても何でもない、と言うだろう。だが実際にはこれには非常に重要な軍事的意義がある。実戦の中で、米秒不差が体現するのはある軍隊の協同作戦能力である。さもないと地上部隊がすでに全部敵陣に突撃してから味方の飛行機が爆撃することになり、敵を殲滅できないだけでなく、逆に戦友を誤って傷つけるだろう。

実弾搭載の必要はあるかないか

ネット上に明らかにされた画像から見て、今回の閲兵は建国60周年閲兵の慣例を踏襲し、あらゆる飛行機が弾薬を搭載して飛行する。例えば、新型の轟ー6K爆撃機はネット仲間によって「長剣-20」と呼ばれる巡航ミサイルを搭載する(前回の閲兵でも轟ー6は2発の大型爆弾を搭載した)。殲ー10、殲ー11も空対空ミサイルを搭載する。比較すると、ロシアが今年行った国防戦争勝利70周年閲兵の中では、各種爆撃機、攻撃機、戦闘機はいずれも武器弾薬を外部搭載していなかった。

ならば中国の検閲を受ける実戦機が搭載するのは実弾なのか? ある中国の軍事専門家は15日「グローバル時報」記者に向け、搭載される空対空ミサイルの塗装から見て、きっと訓練弾ではなく、訓練弾の色は実弾の色とは異なる、とした。模型弾かそれとも実弾かについては、まだ権威ある情報による事実確認はない。だが専門家は、飛行機が実弾を搭載して検閲を受けることは主張しないという考えである。一方においてこのことは非常に大きなリスクをもたらすだろう。特に大型対地弾薬がひとたび事故により脱落したら、結果は想像に堪えない。この点は地上で検閲を受けるミサイルとは全く異なり、何故なら地上のミサイルの安全性はより高いからである。以前イラクのあるスホーイー25攻撃機が任務を執行し帰投する時、搭載していた弾薬が搭載架の故障ゆえに住民の居住区に落ち、重大な人員の死傷がもたらされた。別の方面では、頻繁に実弾を搭載して飛行することは、いくつかの実弾の寿命を縮めることにもなるだろう。いくつかの弾薬の寿命の指標の中には搭載回数が含まれ、一定の搭載回数に達すると廃棄する必要がある。もしこのような実弾を使用して閲兵訓練あるいは閲兵に参加させたら、疑いなく浪費である。またいくつかの飛行機は弾薬を搭載すると外観上も不明確になり、非常に良い展示効果を果たさず、つまりなくてもよいのである。


 見る人が見れば編隊の形の正確度とか段取りの進め方などで操縦者たちの技量など中国空軍や海軍、陸軍航空隊の水準が分かるということですかね。














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