殲ー20は実際のところどうなのか

 香港の専門家の見方です。

http://military.china.com/important/11132797/20161113/30038288.html


専門家:殲ー20の作戦半径は 2000km 空中給油を必要とせず日本をカバー

【グローバルネット軍事11月13日の報道】 中央社香港11月12日の報道によれば、分析によると中国大陸が研究開発する殲ー20ステルス戦闘機は最も遅くても2018年春にはもう戦闘力を形成でき、日本のF-35に比べ少なくとも 5年の時間の優勢がある。

香港の軍事分析家である梁国梁は11月12日「明報」に文章を掲載し、殲ー20戦闘機の規格、およびアメリカのF-22、F-35ステルス戦闘機との比較を詳細に分析した。彼は中央社記者のインタビューを受けた時さらに一歩次のように語った。まず、ステルス戦闘機が初歩的な戦闘力を形成し得るには、少なくとも一個中隊、すなわち12機の戦闘機を必要とし、完全な戦闘力を形成するには一個師団 120機を必要とする。二つ目にそれは遅れず信頼できる戦闘機の補充のソースがあることが必須であり、三つ目に十分な数の熟練した飛行員が必須で、四つ目に非常に熟練した戦術技巧を必要とし、これには長時間の訓練が必要である。

現在日本がステルス戦闘機領域で中国に対抗しようとする唯一の道はアメリカから購入することであり、しかも日本はすでにアメリカに向け42機のF-35A戦闘機を発注済みで 2019年に全部引き渡される。だが梁国梁は、日本のF-35が戦闘力を形成するのは最も早くても 2023年のことだと推算する。彼は、現在中国は少なくとも6機の量産型殲ー20戦闘機を持ち、飛行員の初期養成訓練はすでに 2年前から開始されている、と語る。彼は、ある関連の情報は、殲ー20は最も遅くて2018年春には連隊級(少なくとも30機以上)の規模の戦闘力を形成し、日本に比べ5年早いと明らかにしている、と語る。

寸法について言えば、梁国梁は、殲ー20戦闘機は全長20m、全幅12.68mで、サイズはF-22、F-35いずれに比べても大きく、これは優越した空力レイアウトのおかげだが、機動性は逆にF-22、F-35よりも高い、と語る。また、殲ー20の内部に置かれた弾薬コンパートメントは 6発の中距離空対空ミサイル、2発の近距離格闘ミサイルが搭載でき、合計8発の内部弾薬搭載量はF-22と同じである。

彼はさらに、殲ー20の最大航続距離は5,500km、作戦半径は2,000kmだが、アメリカのF-22は最大航続距離が3,200km、作戦半径852kmである、と語る。だがアメリカのデータは顧客が燃料消耗量が極めて大きい、全過程超音速飛行ができるものとして計算したものである。殲ー20の長い航続距離は決して偽ではなく、設計が確定したハードな指標である。彼は信頼できる情報を引用して、殲ー20は空中給油を必要とせず即東京を含む全日本をカバーすることができる、と明らかにする。

(頑住吉注:これより2ページ目)

アメリカの「ストラテジー ページ」ウェブサイト 11月10日の報道によれば、今月初め、中国はある航空展で初めてその最も先進的な殲ー20ステルス戦闘機をデモンストレーションした。中国は殲ー20が 2018年に就役することに期待しており、しかも明らかにすでに殲ー20を輸出する問題に対し見方を変えている。2014年以来、中国はずっとユーザー向けに重量18トンの殲ー31戦闘機を輸出したいとし、その輸出型の機種はFC-31であるが、中国はより先進的な殲ー20戦闘機は輸出しないだろうと断言していた。ごく明らかに、この政策に調整を加えた原因は、中国が自らはすでにエンジンの問題を解決し、かつ自らエンジンの製造が行え、ロシアのエンジンに依存する必要はなくなった、と考えたことである。

殲ー20は2011年に初飛行を実現し、この後何度も飛行を行ったことがある。2機のサンプル機の他、中国は 2012年から 2015年の間にまた6機の殲ー20戦闘機を生産し、しかもそれぞれの機にすべて改良があり、中国は 2015年末に最終的な設計図面を確定し、もって量産に供した。殲ー20戦闘機は重量が36トンに達し、正面から見るとアメリカのF-22戦闘機によく似ているが、全体的な形状、重量およびエンジンの動力はアメリカのF-15Cにより近い。殲ー20の全長は20m、全幅13mで、主翼の面積はF-15Cと大体同じである。

報道は、殲ー20戦闘機のエンジン動力は実際上F-15Cの水準におよそ相当し、F-22のエンジン動力は 65%高いだろう、とする。アフターバーナー燃焼室を作動させている状況下で、殲ー20の能力はF-15Cを超越しかつF-22の水準に近づくだろう。だがアフターバーナー燃焼室の燃料消耗量は大きすぎ、毎回の使用時間は何分間かを超えない。最新型の殲ー20戦闘機は超音速巡航能力を具備しているようで(すなわちアフターバーナー燃焼室を使用しない状況下で超音速飛行を実現する)、F-22、ユーロファイター、「グリペン」戦闘機とともに超音速巡航飛行機グループに身を置く。

(頑住吉注:これより3ページ目)

報道は、殲ー20はこちらに向かって飛んで来ている時、一定のステルス能力を持つが、その他の方を向けばすぐにレーダーによって発見されるだろう、とする。この原因に基づき、殲ー20は検証機であって、量産を準備する新型機のサンプル機ではないようである。中国は今、殲ー20を基礎に新型戦闘機を研究開発することになり、作戦能力形成の需要を根拠に、殲ー20はさらに設計や外形の上で何度も調整を行う、としている。また、殲ー20はアメリカのF-22、F-35およびロシアのT-50と同じく第五世代戦闘機に属する。アメリカのより旧式なF-117は実は小型爆撃機であって、B-2は明らかに大型爆撃機である。中国の最近の実戦機研究開発プロジェクト(特に殲ー11)から見て、殲ー20には研究開発の上でまだ非常に長い行かねばならない道があるが、現在この殲ー20はすでに就役に適し、中国空軍および海軍に就役することもできるし、国外ユーザーに向け輸出することもできる、と考えられている。

殲ー20の外形は一定のステルス能力を持つが、より強い電子ステルス能力のソースは機体に使用される特殊材料である。中国のこうした材料の発明あるいは必要とされるエンジン方面での進展はどうなのか、現在知り得ない。中国は単一の機あるいは小型機群を組成する方式をもって殲ー20を使用する可能性が極めて高く、その用途は米軍空母を探し求めかつ攻撃することである。このためにはF-22クラスのエンジンが必要で、同国は現在依然研究開発中である。中国はここ何年かすでに、同国はずっとより強くかつ殲ー20とマッチし得るWS-15エンジンを研究開発中であると認めている。

報道は、スーパー戦闘機となるには、殲ー20はF-35およびF-22と同クラスの航空電子設備を装備する必要がある、とする(これにはレーダーと防御システムが含まれる)。現在まで、中国人はアメリカの戦闘機が現在使用する設備を生産する上でまだ追いついていないが、隔たりは徐々に縮小し、かつ速度は冷戦時代のロシア人が西側に匹敵しうる軍事技術を研究開発した速度を超越している。


 全体としてどういうスタンスなのかいまいちわからない文章でしたが。しかしエンジンの性能不足など問題を抱えた状態の殲ー20でも日本のF-35より大幅に早く実戦化されれば大きな脅威になるのは確かでしょう。ただ殲ー20は中国初のステルス戦闘機、F-35はステルス機をいくつも作っているアメリカ製で、本当にこういうことになるのかはちょっと疑問ですね。











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