中国、日本の水陸両用戦闘車購入を批判

 と言っても軍拡とか右傾化とかいう方向からの批判ではなく、算盤勘定に合わないという批判です。

http://military.china.com/news2/569/20121108/17517626.html


日本、水陸両用戦力を作る 元手を惜しまず旧式な水陸両用戦闘車を購入

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「40年前に誕生したAAV7水陸両用装甲車。現在では韓国だけにまだ生産ラインがある。ただし韓国は売らない!」)

戦車との比較に耐える高額をもって40年前に誕生した水陸両用戦闘車を購入する。こんな事をしたがるのは全世界で日本だけ

島嶼をめぐる主権の争いがエスカレートし、日本の海上および航空自衛隊により多くの新装備を請求する理由ができた。他方面においては、だからといって海上および航空自衛隊だけが舞台で目立つことに甘んじない陸上自衛隊も、ここ2年水陸両用能力建設への努力を強化している。将兵をはるかアメリカやグアム島に派遣して合同演習に参加する他、最近のさらなる情報は、陸自はすでにアメリカからのAAV7水陸両用戦闘車の購入を決定した、としている。

AAV7は決して高度で精密な先端兵器ではない。だがアメリカの週刊「安全保障業務ニュース」の分析によれば、日本の防衛省はあるいは「物がレアなために高価」というまずい状況に直面することになる。すなわちアメリカの生産ラインはとっくに閉じ、現在韓国の三星社だけがこの車両を生産している。日韓自体に激烈な島嶼をめぐる争いが存在することを考慮すれば、日本サイドがもしこれらの車両を手に入れたくても、おおかた別の方法を考え、普通でない代価を払わねばならない。

何年も前からアジア太平洋諸国に販売

日本がAAV7購入の行列に加わる前、アジアの範囲内ではとっくに韓国、台湾、タイ、インドネシア、フィリピンなどの国と地域がこの金属製の水槽に似た水陸両用上陸ツールを保有していた。将来はさらにもっといくつかのユーザーが増える希望がある。その時、AAV7はアメリカ同盟国の標準水陸両用戦装備になり、「アジア太平洋連合軍」のようなものを形成することが有望である。

タイ国海兵隊は現在36両のAAV7を持っており、近いうちにアメリカからオーバーホールを経た中古品を追加購入するつもりである。インドネシアとフィリピンはアメリカからの導入を放棄し、(頑住吉注:難しい経済専門用語で意味不明)韓国から新車を購入することに改めた。このうち、インドネシア海兵隊はすでに2012年5月に初のAAV7を受け取り、購入総数は約35両である。フィリピンの購入数はまだ確定していない。

使用者でもあり生産者でもある韓国は、1980年代中期にAAV7を導入し、初めて購入した42両は本国の海兵隊に装備した。1998年、三星社は大金を費やして生産ラインを導入し、「韓国水陸両用戦闘車」(KAAV)に改名し、累計で3ロット約100両を製造した。販売後の利潤を獲得するため、三星はさらに改良方案を出し、これには車体や部品に対するオーバーホールと更新、エンジン、変速ボックス、サスペンションなどのグレードアップが含まれる。韓国軍需企業はさらに公然とAAV7系列車両の部品を強引に売り込み、、もってアメリカを含む全世界のユーザーの必要を満足させている。

周りを海に囲まれた台湾もAAV7の忠実なユーザーである。2001年にアメリカの許可を得た後、台湾「国防省」は直ちに「飛馬プロジェクト」の名で、アメリカの対外軍需品販売制度(FMS)により54両を導入し、この中には4両の指揮車と2両の戦地応急修理車があった。これらの戦闘車はアメリカ軍が使用した中古品ではあるが、台湾軍が特別に要求したグレードアップ改造を経て、全世界で最も先進的な水陸両用戦闘車の1つに変身したと言われる。あらゆる車両は2005年12月までに台湾に到着し、次の年の3月に戦闘力を形成した。

戦車を買う金でオリジナルグッズを買う

業界内の人物は、日本は上述の複数の国の、オーバーホールを経た中古戦闘車を購入するという模式を踏襲することはなく、直接全く新しいAAV7を購入する、と説明する。日本の防衛省は本来韓国から三星が生産したKAAV(「韓国版」AAV7)を購入するつもりで、NHKテレビは一度購入予算は30億円だとリークした。だが今年8月、韓国大統領李明博が突然独島(日本は竹島と称する)に上陸し、主権を宣言したことは両国の激烈な摩擦を引き起こし、日本は止むを得ず計画を放棄し、アメリカから新品のAAV7を購入する方向に転じた。規格は台湾、タイ国海兵隊の現役装備と大筋同じで、アメリカ軍の「信頼性、実用性、維持メンテナンス性、性能再建」(RAM/RS)計画に照らして生産が行われる計画で、M2A2「ブラッドレー」歩兵戦闘車のエンジンとサスペンションシステムを使用するよう変更され、キャタピラ上部に支持輪が付属していることは新しい車両の、重要な識別上の特徴である。

実は、AAV7水陸両用戦闘車は本来アメリカ食品機械社(FMC)軍事工業部門が研究開発したもので、始めてアメリカ軍に就役したのはすでに40年前だという事情がある。後にFMC軍事工業部門は独立し、United Defenceと改名した。2005年5月、ブリティッシュ・エアロスペース社に40億アメリカドルで買収され合併した。良いことは続かず、新車の利潤が低めだったため、エアロスペース社は生産能力最適化のため、すでに数年前この古い兵器の生産ラインを永久に閉じた。

日本の月刊「防衛速達便」(頑住吉注:何それ)は信頼できる情報を引用し、日本の防衛省は陸上自衛隊のためにロットに分けて50両のAAV7を購入する計画で、初めて導入される4両は2014年までに引き渡される、とする。断固としてアメリカから新品を買うので、その時生産ラインの再開にはきっと割増しの費用が生まれることになる。さらには1両の価格が高くなり、およその見積もりでも600万アメリカドル未満ということはない。甚だしきに至っては国際市場におけるトップクラスのメインバトルタンクを超える。世界をぐるりと見渡しても、このような軍事購入に対する喜んでの支払いはおそらくどこにも見つからない。


 じゃあどうすりゃいいの? という感じですが。もっといい選択肢があるのかどうか私には分かりません。

 直接は関係ないですけど、中国の軍用新型水陸両用車が登場したそうです。

http://tuku.military.china.com/military/html/2012-11-08/209585_2260819.htm#pic









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