インド関連4題

 短い記事を4つまとめて紹介します。

http://military.china.com/news2/569/20131205/18198483.html


インド、国産空母は2018年完成、とする 日本の水陸両用飛行機購入は未確定

[インド教徒報2013年12月3日の報道による] インド南方海軍司令部司令で海軍中将のSatish Soniは12月3日に行ったニュース発表会で、国産空母「ヴィクラント」号は2018年年末に完成する、と明らかにした。日本から水陸両用飛行機を購入する問題に関しては、Soni中将はインドには購入の意向があるが、最終決定はまだなされていない、とした。

Soniは、インド海軍はかつて何度もアデン湾、南インド洋、地中海、オーストラリアなどの地に行って友好的訪問を行っており、活動範囲は広い、とした。水陸両用飛行機は対海賊行動に用いることができ、この種のツールがあればより速く海賊の船舶に接近できる。この飛行機は海上に降着でき、硬質ガス充填艇(RIBS)を発進させて海賊を震え上がらせ、あるいは逮捕できる。同時に、水陸両用飛行機はさらに海上捜索および救援任務を引き受けることができる。

インドが日本の「新明和」のUS-2機の購入を準備しているのか否かに言及した時、Soni中将は政府間協議があった場合は除くが、さもなければあらゆる装備の調達は規定のプロセスに照らして行われる、とした。現在まだ二国間の合同作業グループはなく、関連の談判はまだ初級段階にある。この機は同類の機の中で最も良いものの1つだが、インド海軍が購入するか否かにはまだ深思熟慮が必要で、しかもインド政府によって決定されることになる。

Soni中将はさらに、コーチン造船工場で建造中の国産空母「ヴィクラント」号は2018年年末に完成する、と明らかにした。「1隻の空母を建造するというのは簡単な作業ではなく、特に初建造の国にとってはそうだと言える。だが造船工場はすでに秩序立てて各種の問題を克服しつつある。」

Soni中将はさらに、インド海軍は全部で95隻の海岸巡視艇を持つことになり、これらの巡視艇は日常のパトロールに用いられる、とした。南方海軍司令部は16隻を持つことになり、このうち4隻はすでに引き渡され、現在テストが行われているところである。最近すでにベイブルに1隻の巡視艇を派遣しており、来年ラクシャディープ諸島にこの海岸巡視艇を配備することを希望している。

インド海軍訓練司令部のトップとしてSoni中将は、インド海軍は2015年には外国の学員を招いてインド海軍学員で学んでもらうことを希望している、とした。現在この学院の基礎施設はまさに建設中で、インド海軍は努力によって2015年までに外国の学員を招いてここで学習してもらうレベルに到達させられるか否かという状態に到達させることを希望している。

海軍のある資料によれば、インドは「サタワーナ」号訓練艦上で500名のベトナム艦員に対し養成訓練を行い、もって彼らが「キロ」級潜水艦を実際に操作する能力を訓練している。Soni中将は、インドは友好国の学員のために多種の課程を提供する、と語る。これまでにインドはすでに累計で40カ国から来た10,000名の学員を受け入れ済みだが、安全という原因に基づき、彼らと訓練潜水艦の位置情報を共有していない。これはデリケートな問題なのである。(中国船舶工業総合技術経済研究院 丁宏)


 インドの兵器調達は常に遅延する傾向にあるので2018年国産空母完成もちょっと怪しい機がします。日本の飛行機のインドでの活躍には期待したいですね。

http://www.junshi.com/waimeipingshuo/111990/


インドメディア:日本の天皇のインド訪問には「インドと連合して中国に抗する」意図がある

【グローバルネット報道 記者 烏元春】 先日より、日本の天皇夫妻はインドに対する正式訪問を行っているところである。日本側はこの行動には「中国の要素」はないと強調しているが、インドメディアは関連の言い方を「信じる人はいない」と考える。あるインドメディアの評論は、日本の天皇のこの行動は不可避的に、現在東京とニューデリーからなる「反中国連盟」を意図的に創造する意図があると考えられる、とする。インドメディアは、日本の天皇の外国訪問はごく少なく、日本との関係が「非常に友好的」な国にだけ訪問を行うのである、と考える。

「インドスタン時報」12月2日発表の評論の文章は、日本サイドは再三、日本の天皇のインド訪問とアジアの権力バランスは無関係であり、「中国に対抗することを企図すると解読されるべきではない」と強調しているが、文章は「信じる人はいない」と考える。

文章は日本サイドの発言を引用し、インドは1990年代中期からもう日本の天皇の来訪を招待することを企図しており、元日本駐中国大使谷野作太郎は、日本の天皇は本来4年前にはもうニューデリーを訪問しようとしていたのだが、健康がすぐれないなどの要素により取り消されたと語っている、とする。文章はさらに、現在のインドおよび日本の、中国との「摩擦」は天皇来訪の「必然的背景」であると考える。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「日本の天皇、時53年を隔ててインドを再訪問」)

文章はさらに、日本人の天皇に対する崇敬に基づき、彼の来訪は日本の民衆に、インドの日本に対する「重要性」を信じさせる、とする。また、インド首相シンはかつて、「モデルチェンジ的な」という形容詞をもってインドとアメリカ、そしてインドと日本の関係を説明した。インドと日本は経済貿易および海上勢力方面でも共同の利益を持ち、かついずれも民主国家であり、日本の天皇のこの行動はその他の国に、両国関係が「加速模式」にあるとのシグナルを伝達することになる。

文章は、日本の天皇のこの行動は不可避的に「反中国連盟」創立の意図があると思われる、と考える。特に両国間ではUS-2水陸両用飛行機調達案件が今年年末に最終決定され、日本の戦後初の武器輸出案件になることが有望だからなおさらである。また、日本の首相安倍晋三は2014年にインド建国記念日の「賓客」となる。こうした全てがこのような態勢を強化する。

日本の天皇夫妻は11月30日に日本政府専用機に乗って羽田飛行場からインドに出発し正式訪問を行い、当日夕方ニューデリーのパラム空軍基地に到着した。これは日本の天皇の1960年以来、時53年を隔ててのインド再訪問である。インド首相シンは日本の天皇に「最高クラスの待遇」を与え、かつ自ら飛行場に行って出迎えた。連日来、インドメディアと戦略分析者は、日本の天皇来訪の情報全てに非常に関心を持ち、評論は、天皇のこの訪問はインド・日本関係に対し、一つの重要な粘着材となる、と考える。


 日本は当然に政治利用と見られることを嫌いますが、外国からこう見られるのはある意味当然だと思います。

http://military.china.com/news2/569/20131205/18198050.html


インド軍、すでに沈没した「シンドラカシャカ」号潜水艦の再利用を希望

[Brahmandウェブサイト2013年12月4日の報道による] インド海軍は「シンドラカシャカ」号の再利用を希望しており、インド海軍総司令は「ウェンディヤジリ」号護衛艦沈没事故と「シンドラカシャカ」号潜水艦沈没事故は全く無関係であるとした。

また2隻の海軍艦艇が沈没したことの関係という問題に答える時、インド海軍総司令はさらに、「他国の海軍に比べ、インド海軍の安全に関する記録は決してそんなにまずいものではない」とした。

「シンドラカシャカ」号潜水艦は今年8月14日、魚雷の意図せぬ爆発により、この潜水艦がムンバイ海軍港に沈没し、艦に乗っていた18人全員が死亡するという結果がもたらされた。インドの関連部門は依然この事故に対し調査を行っている。

「ウェンディヤジリ」号護衛艦は2011年1月ムンバイ港付近で商船と衝突して爆発、引火し、現在すでに沈没している。

これに対し、インド海軍高級将校、国防部門当局者は全て反省を行う必要があるとしている。

最後にインド海軍総司令は、「シンドラカシャカ」号潜水艦のサルベージが成功した後、これを再利用することを考慮している、とした。(中国船舶情報センター 楊清軒)


 「他国の海軍に比べ、インド海軍の安全に関する記録は決してそんなにまずいものではない」に対し、まあそうなのかな、と思ったんですが、この発言があったまさに翌日のことです。

http://military.china.com/important/11132797/20131206/18200372.html

 4日に掃海艇が海軍基地内で修理中に出火し、重大な損傷を負ったということです。これはまあ海軍軍人は乗っておらず、私企業が修理を請け負っている状態で起きたことらしいので「海軍がたるんでいる」とは必ずしも言えないかもしれませんけど、インド海軍のイメージに大きな傷をつけたと言えそうです。

http://military.china.com/news2/569/20131205/18198001.html


インド海軍の「ヴィクラント」号空母、競売へ すでに維持メンテナンスする力なし

[Brahmandウェブサイト2013年12月4日の報道による] インド西部海軍司令で海軍中将のシャジャ シンは、インドのマハラシュトラ州(空母の母港が所在する州)政府は、退役した「ヴィクラント」号空母の維持メンテナンスをする力はすでにない、と態度表明し、インド国防省はすでにこの退役空母を競売にかけるプロセスを始動させた、とした。

シンは、インド海軍は、この艦を博物館に改造する意志があるいかなる人にも援助を提供する、とした。

彼は、オークションへの入札を受け入れる最終の日付は12月14日である、とした。

インド初の空母「ヴィクラント」号は1961年に就役し、就役期間の戦績は顕著で、最終的に1997年1月に退役した。

インドの「ヴィクラント」号空母はかつて1971年の第三次印パ戦争の中で重要な作用を発揮した。(中国船舶情報センター 饒志鵬 方方)


 これは戦時中に着工され終戦直後に進水したものの建造が中止されていたものがインドに売却されて完成された初代「ヴィクラント」で、初の国産空母は2代目ということになります。非常に古い艦ですから改装して再使用するのは無理で、娯楽施設くらいにしかならないでしょう。




















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