「戦車両項目」関連3題

 まあロシアの言い分も聞いてみなければいけませんけど、ちょっと不公正な運営が過ぎるのではという気がします。

http://military.china.com/news/568/20150806/20146455.html


戦車競技で96A、2分出発が遅れるも依然第1位を獲得 ロシア、中国の優勢な種目を取り消す

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国戦車兵608車両チームと96A式戦車」)

昨日ロシアで行われている国際軍事競技戦車両項目競技の単一車両競技第3グループの競技の中で、中国の競技に参加する96A1型メインバトルタンクはパフォーマンスが出色で、先んじて出発したアルメニア車両チームを追い越し、より先に終点に到達し、かかった時間はたった26分51秒で、中国チーム代表の競技参加以来最も良い成績を創造し、当グループ第1位を奪った。

中国チームは今回708号戦車チームを派遣して競技に参加した。「兵器」誌編集者である肖寧がブログの中で紹介したところによれば、戦車大会第3段階の競技の中で、中国チームは去年の準優勝者であるアルメニアに比べ2分間遅く出発したが、依然相手を追い越し先んじて終点に到達した。前方保障隊員の説明によれば、中国チームの成績は26分51秒で、全過程無故障であり、現場のあらゆる中国人が歓呼した。

モスクワのアラビノ訓練場で取材中の新華社解放軍分社記者である黎雲もこの情報を事実確認した。中国の競技参加車両チームは主砲射撃、高射機関銃射撃、並列機関銃射撃を含めた中でいずれも命中を取得し、一方同一グループにいたアルメニア代表チームは並列機関銃射撃の中で標的を外し、かつ事前に出発する状況下で中国戦車によって追い越された。この成績は現場の観衆を大いに興奮させた。

黎雲は同時に、中国チームは競技の中で非常に大きな競技圧力を受けた、と説明する。すなわち競技中、中国戦車が位置についた後、ロシアサイドが担当する高射機関銃標的と並列機関銃の標的が起きあがる時間に前の2回同様遅延が出現し、明らかに正常な起きあがる時間の長さを超え、中国チームがこの2つの射撃位置でより長い時間留まることを迫られるという結果がもたらされた。競技後、ロシアの主催者サイドが中国戦車の射撃時、ハッチが厳密に閉められていなかったことを理由に中国チームに時間のペナルティを与えるよう提案した時、また中国戦車のトンあたり馬力のデータを見、もって中国車両チームの不正を防ぐ必要があると提案した。

この前の競技の中でも、ロシアはその他の形式をもって各チームの申し立てに障害を作り出した。黎雲の説明によれば、競技第1日目、モンゴル代表チームは戦車上のドライブレコーダーが撮影したビデオに証拠として依拠し、ロシアの主催者サイドに向け再審査を要求してかつ通過を獲得した。だがその後、ロシアの主催者サイドはすぐにあらゆる競技参加車両からあらゆる撮影機材を取り除くよう要求した(頑住吉注:これはひどい)。

一連の不利な待遇に直面しているものの、中国代表団は競技の中でそれでも非凡な成績を取得している。ロシアが発表した情報によれば、単一車両競技の前の2段階の中で、中国チームの成績はそれぞれ30分31秒と29分26秒で、第3段階の成績を加えると、中国が総成績第3位あるいは第4位というランキングをもって8強入りすることは基本的にすでに固まっている。

前日に行われた「航空降下小隊」野戦技能競技の中で、中国はまず競技を完成させ、3日の航空降下の成績を加えると、中国チームは累計1時間18分17秒の総成績をもって第1位を獲得し、第2位のロシアに比べ17分15秒先んじた。競技中、ロシアの航空降下兵には比較的大きなミスが出現し、発射した9発のRPG-7ロケット弾のうち7発が標的を外し、したがって大量のペナルティがもたらされたが、その後の落下傘兵戦闘車単一車両競技の中で、中国代表団の1両の落下傘兵戦闘車に第1のカーブのところでキャタピラに故障が発生し、緊急維持修理を経た後継続して競技し、ロシアチームにこの競技の中で勝ち抜けさせ、かつ中国航空降下兵の総成績との隔たりを40分あまりから17分15秒にまで短縮させた。

8月3日に行われた「カスピ海競馬」単一車両競技の中で、主催者がわざと中国の05式戦闘車が絶対の速度の優勢を占める水上を浮かんで渡る部分を短縮した(陸上7.2km、海上0.8km、合計8km)ものの、中国競技参加3チームは依然それぞれ第1位、第4位、第5位で、ロシアは第2位、第3位、第7位であり、カザフスタンは第6位、第8位、第9位で、中国は20点を獲得し、ロシアは18点を獲得、カザフスタンは7点を獲得した。黎雲の明らかにしたところによれば、中国代表団が持って行ったZBD-05水陸両用歩兵戦闘車の水上行進速度は競技に参加するロシア製BTR-80装甲輸送車の約2.5倍で、ロシアの主催者はすでにその他の理由をもって、海上航行をメインとする海上を浮かんで渡る競技項目を取り消している。

ロシア国防省副大臣アントノフは合同記者会見で、西側諸国はロシアが孤立しており、友達がいないと考えているが、国際軍事競技は我々のところに非常に多くの友達がやってきて、ヨーロッパあり、アジアあり、さらにはアフリカやラテンアメリカありで、ロシアが決して孤立していないことを示した、とした。

ロシア国防省戦闘訓練総局副局長のゴルバチェンコは4日アラビノでメディア記者に対し次のように語った。競技を行う目的は軍事交流の中で部隊の戦闘レベルを検証することであり、さらには装備を比較してみることができる。部隊に対する検証は戦争や演習の他、さらに軍事競技の形式で行えるのだ。


http://military.china.com/news/568/20150807/20151555.html


戦車両項目競技:中国総成績第3位 708車8強に進む

13カ国代表チームによって勝負が行われる「戦車両項目」単一車両競技はモスクワ現地時間8月6日に幕が切って落とされた。中国を代表して競技に参加する第1集団軍装甲旅団の3両の戦車は皆の期待に背かず、「故障ゼロ」の安定した発揮に頼って総合評価第3位という成績をもって8強入りし、彼らはロシア、カザフスタン、アルメニアなど7カ国の競技参加チームと最後の決勝に進む4つの枠を争奪する。

「戦車両項目」とは戦車のオフロード機動と実弾射撃を指し、全部で単一車両競技、リレー競技の2つの段階に分かれる。この「陸戦の王」の国をまたいでの対決の中で、競技に参加する戦車は水場、地雷原、土盛り、戦車橋、横に傾いた坂、段差、噴火路段(頑住吉注:説明がなく意味不明です)、対戦車壕などが設置された路線をめぐって3周機動する必要があるだけでなく、さらに順に火砲、高射機関銃、並列機関銃の精度射撃を完成させる必要がある。競技のルールに基づき、代表チームが競技を終えた総時間に罰則時間を加えて順位が決定される。

第1段階の競技の中で、中国はアルメニア、インドと同一グループだった。8月3日、中国の競技参加チーム908車は率先して第一戦に出陣してもうパフォーマンスが非凡で、13両の競技参加戦車の中で第4位だった。第2段階では、608車が着実に事を進め、順位は第5位だった。2つの車両の成績を加えると、中国チームの総成績ランキングは暫時第4位である。

次の段階に駒を進めることに関係する第3段階は8月5日に開始された。中国代表チームの708車はアルメニア戦車の後第2番目に出走し、発車の時間差は2分間だった。

第一周目で、中国・アルメニア・インドという3つの競技参加チームはいずれも発揮が安定し、火砲の射撃は全部命中し、実力伯仲だった。第2周目が開始され、708車は前の車との距離を徐々に縮めたが、意外にも競技主催者業務人員が標的を出すのが遅すぎ、我が射手が慌ただしい撃発を迫られ、標的を外す結果がもたらされた。ルールによればこの段階ではペナルティとして60秒が課される必要がある。だが708車チームは動じず、前方のアルメニア戦車があるカーブを曲がる角度が過大なのを見て、直ちに馬力をあげて全速で追撃し、第3周目の半分に来た時、両車間の距離は100mに満たなくなっていた。

チャンスが来た! 現場の観衆の感情に突然点火され、我が軍の競技参加チームのために応援に来た中国人、華僑は声を揃えて大きく叫んだ。「奴を抜け! 奴を抜け!」

だがアルメニアチームの実力は見くびれなかった。さらに去年の競技の中で「戦車両項目」の総合評価第2位を手にしているのである。この時アルメニア戦車は率先して最後のカーブに入ったが、意外にも再度「回転角度過大」が出現し、車両の速度が低下した。我が708車は状況を見て、機に乗じて馬力を上げてスパートし、外側からの追い越しを企図した。現場の司会者の放送の中の高い叫びだけが聞こえた。「中国の96A型戦車が極限の速度をもって疾走中!」

エンジンはうなり、叫び声が天を震わせた。緊張した対峙の後、終点まで距離300mのところで、我が708車はアルメニアの戦車に対する追い越しを完成し、第1位でゴールし、現場で観戦する我が軍将兵はひとしきり喜びに沸いた。「凄すぎる! 凄すぎる‥‥」

競技後、組織委員会が発表した結果によれば、ペナルティを加えた後、我が708車は27分39秒をもって依然グループ第1位に位置した。この成績は第1段階の全部で39両の戦車の中で第3位に位置する。3つの車両、3つの段階の総成績を総合すると、我が軍の競技参加チームの最終順位は第3位で、スムーズに8強に進んだ。


http://military.china.com/important/11132797/20150807/20152034.html


中国戦車8強入り ロシアの審判、臨時にルールを作り中国の化学防護兵を罰す

「2015国際軍事競技」の「戦車両項目」競技8強が6日に誕生し、中国代表チームの総成績順位は第3位となってその中に身を置き、かつ単一車両第3位を獲得した。競技に参加する中国航空降下兵、化学防護兵も競技段階と単一科目競技の中で暫時第1位に位置し、偵察兵は暫時第3位となった。7日午前、「スヴォロフ突撃」競技がモスクワ近郊のアラビノ軍事基地で開始された。

大会組織委員会が発表した成績によれば、「戦車両項目」競技8強入りした隊伍は順に次の通りである。ロシア、カザフスタン、中国、インド、アルメニア、セルビア、キルギススタン、タジキスタン。

「戦車両項目」とは戦車オフロード機動と実弾射撃という2つの項目を指し、競技は単一車両競技、リレー競技の2つの段階に分けて行われる。7kmの競技ルート上には戦車橋、横に傾いた坂、断崖、水場、地雷原、土盛り、噴火路段、対戦車壕などの障害の場所が設置され、このうち断崖、水場などの科目の設定難度の上ではいずれも戦車設計の極限に近く、甚だしきに至っては超える。競技参加戦車は競技ルートに沿って3周機動する必要があって全部で21kmとなり、同時に火砲、高射機関銃、並列機関銃の精度射撃を完成させ、競技規則に違反した行為にはペナルティが課される。

中国軍を代表して競技に参加する陸軍第1集団軍装甲旅団はアルメニア、インドと同一グループにいる。このグループの実力は普遍的に比較的強く、アルメニアはかつて2014年の戦車両項目競技の中で第2位を獲得したことがある。堅実な技術レベルを示し、中国戦車より2分早く出発したアルメニアチームを追い越し、26分39秒の中国のいるグループで最も良い成績で走り、1分のペナルティを加えても依然単一車両第3位を取得し、現場の観衆と各競技参加国将兵の熱烈な拍手を勝ち取った。「戦車両項目」の準決勝は8月13日に行われる。

ロシアのリャザンで行われる「航空降下小隊」競技の中で、航空降下、急行軍、小火器射撃という3つの項目はすでに終わり、中国航空降下兵は二位との差17分22秒という比較的大きな優勢をもって、暫時第1位にいる。

コストロマ州で「安全環境」競技に参加する中国の化学防護兵は精度射撃兵個人最高点を取得し、10発の平均が97.3点で、表れ隠れる目標の射撃で初弾が全て命中し、手榴弾正確投擲全部命中の優秀な成績で、現在第1位におり、優勢は顕著である。化学防護兵はさらに「複雑道路操縦」の中で率先して終点ラインを過ぎたが、審判団は事前に告知されていない新たなルールをもって45秒のペナルティを与え、現在中国チームはすでに仲裁委員会に再審査を申請している。

7日午前に始まった「スヴォロフ突撃」と「戦車両項目」は同一の競技場所を使用し、競技科目の設定も似ている。中国軍を代表して競技に参加するのは陸軍第39集団軍の某機動歩兵旅団で、この旅団は国産の86A式歩兵戦闘車を使用してロシア製BMP-2歩兵戦闘車と対戦する。

(頑住吉注:2ページ目)「安全環境」競技に参加する中国、ロシア、ベラルーシ代表団。このうち藍色のBTR-80装甲車がロシアチーム、青色のBTR-80装甲車がベラルーシチーム(頑住吉注:どっちか分かりませんわ)、2両の勇士ジープ車が中国チームで、中国の勇士ジープ車はオフロード性能上顕著にBTR-80装甲車に立ち後れ、率先して線を越えるのは実際容易でないことに属す。

(頑住吉注:3、4ページ目)中国軍代表団がロシアに出征し「2015国際軍事競技」に参加する


 中国の成績は全体的に予想以上にいいようで、このまま行けば多くの誇らしげな総括の文章が出ることでしょう。中国の戦車用エンジンは耐久性、信頼性が低いという評価がありましたが、今回の競技を見ると改善されているのかもしれません。しかしロシア人ってこんなえげつないんすかね。













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