ロシア関連3題

 まずスホーイー35関連です。

http://military.china.com/news/568/20160829/23407178.html


ロシア軍:2017年に中国に最初のスホーイー35を引き渡す 飛行員はすでにロシアで養成訓練

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:スホーイー35戦闘機」)

原題:ロシア空軍代表:最初のスホーイー35戦闘機は2017年に中国サイドに引き渡す見込み

香港の大公報の報道によれば、珠海航空展のために準備しつつあるロシア空軍代表は、ロシアサイドは2017年に中国に向け最初の「スホーイー35」戦闘機を引き渡す見込みだ、と明らかにした。中国がロシアのスホーイー35S戦闘機の導入を欲しているとの情報が流れ伝わってすでに久しく、視察者ネットはかつて、2015年末、ロシア国営工業・科学技術集団社長はかつて契約締結を宣言したと報道したが、引き渡し期日に関してはずっと確実な説がない。

大公報の報道によれば、同報の記者は26日第11回中国航空展珠海執行委員会から、ロシア空軍飛行デモンストレーション隊と昨日契約を締結し、これはロシア空軍の「勇士」、「雨燕」混合編隊がロシア国外で行う初の飛行デモンストレーションである、と知らされた。

この期間、ロシア空軍代表は、現在中国第一波の飛行員はすでにロシア国内でスホーイー35の飛行養成訓練を受けており、最初のスホーイー35戦闘機は2017年に中国サイドに引き渡される見込みだが、第二陣のスホーイー35をいつ引き渡すかは、依然具体的協議を必要とする、と明らかにした。

大公報の報道は、ロシアが持つ現在最も先進的な戦闘機の1つである、「スホーイー35」は第4世代半重戦闘機で、遠距離、多用途、制空および打撃などの特性を持つ、とする。ある軍事専門家は、「スホーイー35」が中国サイドに引き渡されれば、解放軍空軍の作戦水準を周辺の国や地域の空軍より少なくとも半世代以上先んじさせることができる、とする。

同報記者は前回の中国航空展の期間、その身をもって「スホーイー35」飛行デモンストレーションの「震撼」を感じ取った。この機は70度の大仰角上昇動作を行っただけでなく、さらに静高度360度指向など超越的に高い機動動作を行った。「スホーイー35」は空中のホバリングが実現でき、緊急方向転換によって敵機の尾部にぴったり追随し、あるいは「急停止」によって敵機を置き去りにすることができ、「これはまさしく夢である。」 業界内の人物はかつてこのように形容した。

視察者ネットはこの前、中国がロシアからスホーイー35S戦闘機を購入することに関する情報はしばしば報道があるが、ずっと反復して変化してもいる、と報道した。

ロシアの「職業人報」は2015年11月9日にかつて、ロシアと中国は24機の多用途戦闘機スホーイー35を供給する最大の軍用機に関する契約を締結し、交易の額は20億アメリカドルに達する、と報道した。

相対的に言って、「職業人報」はロシアの信用度の比較的高いメディアで、しかも中ロのこれまでいくつもの兵器販売協定も往々にして11月に締結されている。当時中国中央軍事委員会副主席の許其亮もロシアにいる期間に、自分がロシアを訪問した主要な任務は重要な協議を実施することであるとしており、このためスホーイー35S戦闘機購入問題は基本的に実証が得られたと言ってよい。

今月3日、ロシア衛星ネットはまた、ロシア連邦科学技術・工業集団(Rostec)社長のチェメイゾフとプーチンが会談を行った時、2015年にはすでにロシア国防輸出社の第1の輸出契約を根拠に中国に向け24機のスホーイー35戦闘機を販売した、とした。

チェメイゾフは、「去年、つまり2015年の我々の主要な商業活動は、ロシア国防輸出社初のスホーイー35機の輸出に関する契約の締結で、我々は中国に向け24機の飛行機を販売した。」とした。

だが今年3月11日にチェメイゾフはかつて、中ロ両国はまだ購入、生産に関する契約の審査を行っているため、この前の2016年年末に中国がもう4機のスホーイー35を獲得することに関する情報は事実ではない、とした。


 相変わらずロシア側からのみいまいち不確かな情報が漏れてくるだけの状態が続いていますな。続いて新型ミサイルに関する記事2つです。

http://military.china.com/news2/569/20160830/23422713.html


ロシアの新ミサイル「包打天下」:高い効果で戦車や飛行機を打撃できる (頑住吉注:「包打天下」はすべての重任を担い他人に手を挟ませないみたいな意味らしいです。)

参考情報ネット8月30日の報道 外国メディアは、ロシア国防省が最新型「コルネット」対戦車ミサイルシステムの試験を完成させたとした。このシステムは地上目標に対応できるのと同様に、有効に空中目標が破壊でき、これには発見や攻撃がし難いヘリ、無人機が含まれる。ツーラ計器設計局のこの最新製品は、行進中敵サイドの破壊分子、装甲車、無人機の攻撃を受けやすいS-400対空ミサイルシステムが保護できる。

ロシアの「情報報」8月19日の報道によれば、「タイガー」式装甲車上に装備された「コルネットーEM」移動式対戦車ミサイルシステムは2015年5月9日の赤の広場の閲兵の中で初お目見えした。当時、その外観上の普通の装甲車との唯一の差異は車体上に起きた2セットの発射装置で、8発のミサイルがあって望遠鏡のようなミサイルコンパートメント内に収納されていた。

軍事専門家のドミトリー カーニェフは説明し、「コルネット」の作動原理は相当に簡単である、と語る。発射装置は目標に向けレーザーを発射し、自動索敵ミサイルはレーザーに随伴して目標を破壊する。発射装置自体にはサーモグラフィー装置と目標捜索装置が装備され、無人操作の状況下でレーザーを用いて目標が自動ロックオンできる。

この専門家は、「コルネット」のレーザー照射器は非常に高い速度と精度で移動でき、標準装備のミサイルである9M133の飛行速度は毎秒320mを超え、このことはこのシステムに軽々と戦車、高速の武装ヘリ、機動性の強い無人機を破壊できるようにさせる、とする。

カーニェフは、「コルネット」の設計理念は非常に簡単である、と語る。「聡明」な発射装置を「愚鈍」にもかかわらず強大、迅速なミサイルとコンビネーションする、これがツーラ計器設計局の解決方案であって、大部分の近代化された対戦車ミサイルシステムはちょうど反対に、「愚鈍」な発射装置を「聡明」なミサイルとコンビネーションする。だが、近代化された戦争と軍事衝突の経験はその高い効果を証明している。

ロシアの1世代前の対戦車ミサイルシステムの輸出版はすでに実戦の中で威力を見せつけている。イエメンの某テレビチャンネルはイエメン軍がサウジアラビア軍の陣地を攻撃するいくつかのビデオ素材を発表し、その中ではロシア式対戦車ミサイルが何両かの戦車を破壊しており、これには全世界で防御性能最強と見られているM1A2「エイブラムス」メインバトルタンクが含まれる。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:ロシアの「コルネット」EM対戦車ミサイル」)


 毎秒320mは音速よりちょっと遅いくらいですからヘリや無人機ならともかく大部分の有人のジェット機に対応するのは難しいでしょう。また仮に命中することが可能でも防御力の高い戦車を破壊するために特化したミサイルで無人機のようなもろい標的を破壊するのはもったいないのでは。

http://military.china.com/news2/569/20160831/23431845.html


ロシアが研究開発する新式ミサイルが空母を打撃 高空高速、射程は1,000kmを超える

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「現在ロシア軍は沿海州で『堡塁P』地対艦ミサイルシステムの実弾射撃を行っており、現場の画面は相当に震撼させる。K-300P堡塁地対艦ミサイルシステムはロシアが最も新しく出品した大威力の対艦ミサイルで、このシステムは最も早ければ5分間しか要さずに即戦闘準備を完成させることができる。現在このミサイルシステムはロシア軍が自ら用いる他、さらにベトナムに輸出されている。」)

新華社モスクワ8月30日電による(記者 欒海) 「低めに、もう少し低めに」 これは各国の大多数の巡航ミサイルが飛行高度の上で追求する目標である。しかし間もなく研究開発が完成するロシアの超音速巡航ミサイルはそれにもかかわらず別の道を切り開き、「高空高速、急降下打撃」の方式をもって主に敵サイドの空母を攻撃する。

ロシア軍の「五芒星」テレビ局ウェブサイトの報道によれば、この新式巡航ミサイルの機種はKh-32で、モスクワ付近のドゥブナ市に位置する「彩虹」機器製造設計局によって研究開発されている。現在このミサイルの研究開発、試験はまもなく終わろうとしており、ロシアの軍事工業専門家はこのミサイルは技術の完備という方面ですでに非常に高い水準を持つと考えている。

このメディアは「軍事-ロシア」ウェブサイト編集長であるカーニェフの話を引用して報道し、ツポレフ-22M3型戦略爆撃機によって搭載されるKh-32ミサイルは、大多数の巡航ミサイルのように発射後迅速に水面から10m足らずまで下降し、あるいは地面からの距離10mの高度で巡航飛行し、もって目標到達まで敵サイドのレーダーの探知計測をかわすのに便とするのではない、と語る。

Kh-32ミサイルは点火後、まず上に向け上昇し、地球の大気対流層上方の成層圏の中まで飛び、地表からの距離40kmの高度で、水平に巡航飛行する。このミサイルの飛行速度は5,400km/hで、音速の約4.4倍である。このような「高空高速」の飛行物体に対し、非常に多くの水上および地上防空レーダーはその正確な方位を確定し難い。

目標に接近した後、Kh-32ミサイルは地面に対し非常に大きな角度をもって急降下し、防空火力網を突破し、上から下へと目標を攻撃する。それが命中し得る最も遠い目標と、このミサイルを発射する母機との距離は1,000kmに達し得る。Kh-32ミサイルの打撃リストには空母およびその航路護衛艦隊、浜に上陸中の海兵隊、海軍基地、レーダーステーションおよび雑電波を利用してレーダー妨害を実施するサイト、発電所、重要な橋梁などの施設が含まれる。

Kh-32ミサイルの研究開発過程はずっと非常に神秘である。その研究開発作業は1990年代初めに始まり、初の試射は現在とではすでに約10年の時間が隔たっている。


 現在この種のミサイルが少ないから防御がそれを充分に想定しておらず結果として迎撃が難しいのであって、本気でこの種のミサイルに備えようとすればやはり超低空のミサイルより理論的に迎撃は簡単なのではという気もしますが。




















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