リバレーター追加説明

装填の様子トリガーを引くグリップ底板を外す

 第二次世界大戦中、アメリカがナチ・ドイツ、日本の占領下のレジスタンス支援のために大量生産した簡易ピストル。スチールプレス製の左右フレームと単なる鉄パイプのバレルを鎔接した単純な構造を持ち、その他の小部品もほとんどプレスで安価に作れるようになっていた。使用弾薬はコルトガバメントと同じ.45ACPだった。精密でなく、ライフリングもない鉄パイプから発射されるため至近距離でしか命中が望めなかったが、命中すればストッピングパワーは強力だったらしい。
 コッキングピースを後方に引いてひねり、チャンバー後方を閉鎖するプレートを引き上げ、ここにカートを入れる。プレートを閉鎖し、コッキングピースを垂直に戻し、トリガーを引くと発射する。グリップ内は予備弾薬の収納スペースになっていた。

 キットは発射機能がなく、バレルが貫通していないので適当な棒を銃口から突っ込んで排莢できない点をのぞき、実銃とほとんど同じ操作ができる。リバレーターは一見シングルアクションのように思えるが実は違う。コッキングピースはトリガーを引くとコックされた位置からさらに後退してから前進して発射するセミダブルアクションになっている。これはコッキングピースが前進した状態ではファイアリングピンがプライマーに接していて持ち歩きに危険であり、装填せずに持ち歩いたのでは発射に時間がかかりすぎるため、コックして持ち歩いても一応安全なように作られたのだろう。この点も実銃通り再現した。また、プレス鉄板の左右フレームを重ねて鎔接しているためパーティングラインがセンターになく、鉄板の厚み分段差があるのも実銃通り再現した。完成品はシルバーの上から汚し塗装をして仕上げた。

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