中国の052D駆逐艦、アーレイ・バーク級を圧倒?

 建造中とされる1万トン級055駆逐艦なら分かりますが‥‥

http://military.china.com/important/11132797/20160118/21186576.html


アーレイ・バークを圧倒:中国の052D、世界最強の防空駆逐艦となる

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「052D型防空駆逐艦」)

2016年1月15日、新華ネットは中国工程院院士である邱志明の事跡を刊行し、彼はチームメンバーを率いて発射速度が毎分8000発を超える近接防御砲の開発に成功し、マッハ2〜3の対艦ミサイルが迎撃できる、とした。さらに多武器冷熱兼用汎用垂直発射技術の難題を突破し、艦艇の限りある空間内において高い火力密度で多くの類型の武器を発射し、我が国の新型駆逐艦に搭載される武器の種類、数、火力密度を大幅に向上させた、という。

近接防御砲とはすなわち極めて高い発射速度を持つ小口径高射砲で、それは極めて短時間内に大量の砲弾を発射し、対艦ミサイルが通過しようとする範囲内に弾幕を形成することによって目標を迎撃する。世界初の近接防御砲はアメリカ海軍が1978年に就役させたファランクスで、最高発射速度は毎分4500発である。この砲は口径が20mmしかなく、砲弾の重量が比較的軽いので、有効射程が1.5kmに過ぎす、かつ命中しても往々にして大型ミサイルを破壊できない。我が国は今世紀初めに730近接防御砲の研究開発に成功し、発射速度は毎分5000発、より大きな30mm口径を採用し、有効射程は3km、迎撃性能はファランクスを超える。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「射撃中の730近接防御砲。この砲はミリ波レーダー、赤外線、テレビ制御誘導を採用し、毎秒約170発の砲弾が発射でき、人の耳は個々の砲弾の音を全く識別できない。」です。)

伝統的な亜音速対艦ミサイルの速度は300m/s、新世代超音速対艦ミサイルは650m/sに達し得、同様に末端回避軌道を行う時、後者の活動範囲は疑いなくずっと大きいだろう。このためより多くの砲弾でより大きな弾幕を形成する必要がある。この目的の実現のため、邱志明院士のチームは1130近接防御砲を研究開発し、砲身の数は7本から11本まで増え、発射速度は毎分10,000発に増え、雄風ー3など超音速対艦ミサイル迎撃の要求を満足させており、ハープーンなど亜音速対艦ミサイルに対してもより高い迎撃確率を有する。

(頑住吉注:これより3ページ目。画像のキャプションは「試験中の紅旗ー10対空ミサイル。最大射程は約10kmで、ちょうどうまく近接防御砲と中距離対空ミサイルの火力の空白を埋める。」です。)

弾体が大きく、旋回が遅いため、中距離対空ミサイルは本艦と比較的近い範囲内で目標を迎撃できず、この範囲は通常5〜10kmである。近接防御砲と中遠距離対空ミサイルの間の火力の空白を埋めるため、我が国は紅旗ー10対空ミサイルを研究開発し、パッシブレーダー/赤外線制御誘導方式を採用し、アクティブレーダー/赤外線制御誘導の対艦ミサイルが迎撃できる。このミサイルには3種の発射架があり、最多で21発のミサイルが搭載でき、波状攻撃に対応するのに足りる。アメリカのアーレイ・バーク級駆逐艦の初期型はファランクス近接防御砲を装備し、後期型はRAM末端対空ミサイルを装備するが、同時に両者を装備してはいないため、常に火力の空白が存在している。

(頑住吉注:これより4ページ目。画像のキャプションは「中国の新型単砲身130mm艦砲の外殻を外した後の主甲板より上の部分。」です。)

052D駆逐艦のもう1種の中・近距離防空手段は130艦砲である。この砲には2つの過渡ドラムマガジンがあり、突撃発射速度は毎分40〜45発で、20秒以内に14発の砲弾を発射し、2つの10〜15kmの範囲内の目標が迎撃できる。この発射速度を達成するため、この砲は130mm口径を選択するしかなく、陸軍の155mm榴弾砲と砲身および砲弾を兼用することはできず、このため全寿命コストが比較的高い。アーレイ・バーク級が装備するMk-45艦砲は発射速度が毎分20発しかなく、対空迎撃を行うことはできない。

(頑住吉注:これより5ページ目。画像のキャプションは「ミサイル上方のパイプは射出ガイドパイプで、火薬がパイプ内で燃焼しミサイルの高速でのパイプ内からの射出を連動させる。」です。)

多武器冷熱兼用汎用垂直発射技術とは我が軍の汎用ミサイル垂直発射装置を指し、これは世界の海軍の一大創新である。これまでアメリカのMk-41およびMk-57ミサイル垂直発射装置は熱射出技術しか採用できず、すなわちミサイルは発射管内で自ら点火、上昇を行う。ソ連のSA-N-6対空ミサイルは冷発射技術しか採用できず、すなわち射出誘導パイプを用いてミサイルを30mの高さまで射出し、しかる後にミサイルのエンジンに点火する。熱発射時、ミサイルの尾部噴射炎は発射管を焼蝕させ、毎回の使用後必ず検査修理を必要とする。冷射出時は6G前後の加速度が生じ、弾体の強度が比較的高い対空ミサイルにしか適合せず、巡航ミサイルや対艦ミサイルには適合しない。冷熱発射が共用できない時、軍艦は単一の熱発射方式を採用して使用コストが比較的高い結果をもたらすが、複数の発射装置を装備し、異なる類型のミサイルの数を自由に調節配置できなくなるかである。

(頑住吉注:これより6ページ目。画像のキャプションは「米軍のMk-41がミサイルを発射する時、ミサイルの尾部噴射炎は共通のガス誘導ルートから排出され、毎回の発射後必ず検査修理を行う必要がある。」です。)

我が国の冷熱兼用垂直発射システムは冷発射方式を基礎に、某1つの発射管を単独で熱発射管に交換することもでき、同心筒方式を採用してミサイルの尾部噴射炎を誘導排出し、したがって多種のミサイルの兼用を実現した。岸に停泊して補給する時、使用を経た熱発射管は一体で取り外して交換し、したがって迅速に再装填を完成させることができ、速度はアメリカの8本のパイプが1ユニットになり、排気ガス誘導ルートとコントロールシステムが共用になっている熱発射装置をはるかに超える。

(頑住吉注:これより7ページ目)

現在わが国の海軍は海紅旗ー9遠距離対空ミサイルを装備し、射程は125kmで、区域防空任務を担う。間もなく装備される海紅旗ー9改良型は射程をリニューアルし、200〜300kmのところの敵サイドの早期警戒機、電子偵察機、電子妨害機が迎撃でき、それらに我が軍艦隊に対し持続的追跡が行えず、攻撃機や対艦ミサイルのために目標誘導が提供できないようにさせ、したがって攻撃機能を大幅に低下させる。

現在わが国にはまだアメリカのESSMに似た中・近距離対空ミサイルが欠けており、このミサイルは20kmの範囲内の対艦ミサイルが迎撃でき、1本の発射管の中に4発装填でき、非常に大きく火力密度を向上させている。ミサイル発射管がより少ない052D艦に対して言えば、この特徴は非常に重要である。我が国の新型ミサイル発射装置の材料から見て、それはすでに単一の管に複数のミサイルを装填する需要を考慮しており、かつ相応の技術スタンダードがあるが、まだ新型対空ミサイルも就役を必要とし、それでやっとこの能力を真に実現できる。

防空手段から見て、我が軍の052D駆逐艦は米軍のアーレイ・バーク級に比べより全面的で、近接防御砲、末端対空ミサイル、主砲、中距離対空ミサイル、遠距離対空ミサイルという5つの迎撃火力があり、一方アーレイ・バーク級は3つしかなく、さらにその末端段階迎撃武器の性能は我が軍の同類装備より低い。この意味から言って、052Dはすでにアーレイ・バーク級を圧倒し、世界最強の防空艦となっている。

当然さらにひとこと言っておくことが必須なのは、052Dはトン数の不足により、搭載できるミサイルの数がアーレイ・バーク級に比べて1/3少なく、このことはこの艦の多任務同時執行能力を制限しているということである。(文/杜松涛)

(ソース:騰訊網・軍事チャンネル)


 多くの比較は日本の護衛艦との比較にも同じことが言えるんでしょうが、「世界最強の防空艦」とは自衛火力が最強の艦を言うのではなく艦隊や自国領土を守る力が最強の艦を言うんでしょうし、非常に重要と思われるイージスシステムといわゆる中華イージスシステムの比較はここでは出てきていませんね。















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