中日印の最新型駆逐艦を比較する

 実はほぼ同時期に3か国の最新型駆逐艦が登場していたということです。

http://tuku.military.china.com/military/html/2014-03-31/223124_2476997.htm#pic


中日印最新型駆逐艦の戦力大勝負

アメリカの月刊「国防」4月号は、中国海軍は近代化過程の「陣痛」を経つつある、と考えている。何年か前、中国の水上作戦部隊の装備はまだ旧式、近代的、改装、輸入、国産装備を集めた大きなごった煮状態で、機能、効力がまちまちで不揃いだった。だが今では10年にもならないのに中国海軍は装備の完全自主研究開発に向け華麗な転身を行っているところである。中国海軍の新型艦艇は密集して進水し、進歩は非常に早いが、現在隣国の日印などの国の新型駆逐、護衛艦計画はいずれもすでに基本的に完成している。

2014年3月21日、中国海軍最新の052D型ミサイル駆逐艦「昆明」号が就役式を行った。少し前、3月12日、13日の2日、日本の海上自衛隊は連続して2隻の最新型あきづき級駆逐艦の第3号艦すずつき号と第4号艦ふゆづき号を就役させた。これより、日本の海上自衛隊が発注した4隻のあきづき級駆逐艦は全部就役した。これよりさらにやや早い2014年2月21日、インドメディアは、同国最新鋭のコルカタ級駆逐艦が来月末にインド海軍に引き渡される可能性が高い、と明らかにした。アジアないし世界で最も先進的な3種のミサイル駆逐艦は、単に技術的角度から見るとどれのレベルがより高いのだろうか?

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは本文の一部を切り取ったものなので省略します。)排水量の対比

軍艦の排水量から言えば、中国の052Dは成熟したプラットフォーム上で新型装備の実験を行うものであるため、排水量は以前の052C型駆逐艦に比べ大きな増大はなく、基本的に6,000トンを保持しており、052Dはやや重いかもしれないが、あまり大きく超えてはいないだろう。

日本のあきづき級駆逐艦(日本サイドは護衛艦と称する)の標準排水量は5,100トン、満載排水量は6,800トンである。

インドのコルカタ級の艦体の全長は約163m、全幅は約17.4m、標準排水量6,800トン、満載排水量は7,000トンまで増加する。対比を通じ、三者の排水量の差は大きくないはずである。

(頑住吉注:これより3ページ目。画像のキャプションは「052Dの改良作業は主に艦船の装備に集中し、その中でも最も顕著な変化は垂直発射システムであり、本来のターンテーブル型、ユニットごとに6発、全部で8ユニットが、054Aに似た「チョコレート」4x8ユニット、前後各一に変わり、弾薬搭載量は本来の48発から64発に変わり、このことは非常に大きな程度上この戦闘艦の持続作戦能力を増強した。」です。)

ステルス性能の対比

ある軍艦の最も突出した特徴は外形に他ならず、052D、あきづき級、コルカタ級駆逐艦は三者ともステルス設計を採用しており、052Dが採用するのは052C型に似た一体化されたメインマストである。日本のあきづき級は低レーダー反射断面積の後方に傾いた事塔式(頑住吉注:意味不明。検索しても全くヒットせず)マストを採用している。コルカタ級の上層建築は艦体と一体に融合し、艦面のレイアウトもよりシンプルで、こうした措置は顕著に艦体のレーダー反射面積を減少させ、レーダーステルス性能を向上させている。

052Dの対艦ミサイルは垂直発射システム内に整合されていると推測される。しかも現在すでに発表されている画像で052Dの上層建築を見るとよりシンプルであり、分析によれば内側に傾いた角度もC型に比べより大きい。あきづき級の対艦ミサイルは艦体中部の艦面下に隠されており、使用時は液圧装置を用いてそれを起こす。

このためステルス方面では052Dがやや勝り、次があきづき級で、インドのコルカタは外形が実にまずいため、ステルス性能は最も劣る。

(頑住吉注:これより4ページ目。画像のキャプションは「052Dは現在見たところ主要な弾薬種類はやはり紅旗-9系列対空ミサイルであるが、新たな汎用垂直発射システム、すなわち冷熱共用で、多くの弾薬種類が装填できるという可能性もある。これには対潜ミサイルと巡航ミサイルが含まれる。

052C型ミサイル駆逐艦の前部の6基6本の発射管の紅旗-9垂直発射システムは、052Dミサイル駆逐艦の32ユニット新型垂直発射システムに交換され、後部の2基の6本の発射管の紅旗-9垂直発射システムと2基の4連装鷹撃-62対艦ミサイルは32ユニットの新型垂直発射システムによって取って代わられ、052Dミサイル駆逐艦の弾薬搭載量は052Cに比べ20%増加している。(画像の中の赤い区域は052Cミサイル駆逐艦、もう一方は052Dミサイル駆逐艦)」です。)

武器の対比

052D級は現在まだその具体的な装備するミサイルの機種がはっきりしていない。このため主に推測がメインになる。052Dは初めて対艦ミサイル発射架がなくなり、鷹撃-18亜音速・超音速結合(亜音速巡航、末端段階超音速攻撃の飛行模式を採用)新型対艦ミサイルは汎用垂直発射システムと共通の架台とされ、世界でもいくつかしかない垂直発射対艦ミサイルを掌握し、使用する国となり、ロシアとインドに続く第3の、垂直発射対艦ミサイルを大規模使用する国ともなる。052Dの対艦能力はその他の2機種の艦より上のはずである。

この艦は64ユニットの新型ミサイル垂直発射システム、130mmL70新型単砲身ステルス艦砲、新型総合指揮作戦システム、新型紅旗-9対ミサイル・対空ミサイルシステム、対地巡航ミサイル、新型遠距離対艦ミサイルを装備し、作戦能力は相当向上している。

あきづき級は自ら研究開発した90式対艦ミサイルシステムを装備しているが、90式対艦ミサイルはアメリカのハープーン対艦ミサイルに基づいてこれを発展させてできたもので、ハープーンミサイルはアメリカが1970年代に研究開発、装備したものであって、すでに半世紀近く使用されており、その作戦性能は信頼でき、維持メンテナンスが便利であるが、この種の半世紀近く用いられたミサイルがまだ先進的であるか否かは間違いなく懐疑に値する。

コルカタ級駆逐艦の主要な対艦および対地攻撃武器は2基、8ユニット垂直発射の「ブラームス」対艦巡航ミサイルである。このミサイルの飛行速度はマッハ3、最大射程は300kmに達するが、「ブラームス」対艦巡航ミサイルのサイズは非常に大きく、艦船への装備には適せず、艦上への搭載量はあまり多くはないだろう。数では劣勢を形成する。

全体的に見て、052Dの武備はあきづき級より強いはずであり、コルカタ級は最下位に位置する。

(頑住吉注:これより5ページ目。画像のキャプションは「日本のあきづき級駆逐艦(日本は護衛艦と称する)の標準排水量は5,100トン、満載排水量は6,800トンである。全長は151m、全幅18.3m、喫水5.4mである。この艦は4台のLM2500「スペイ」SM-1Cガスタービンエンジンを搭載し、出力は64,000馬力、最大航行速度は30ノットに達し得る。全長150.5m、全幅18.3m、型深10.9m、喫水5.3m、艦上の乗員は200人である。主要な武器装備には90式艦対艦ミサイル、改良型シースパロー対空ミサイル、07式垂直発射ロケットブースト魚雷などが含まれる。艦上にはさらに2基のヘリが搭載できる。」です。適当に複数の資料から切り取ってくっつけたようですね。)

レーダーの対比

052Dが装備する346A型フェイズドアレイレーダーは052C型駆逐艦の346型フェイズドアレイレーダーの改良版で、対空捜索距離は基本的にアメリカのAN/SPY-1Dレーダーと同等のおよそ350〜400kmで、100余りの目標を監視し、何十もの危険な目標を追跡できる。この種の新たなフェイズドアレイレーダーは2012年6月にまず華升号総合試験艦上で明るみに出、過去の346型の空冷システムのカバーがなくなっているため、中国がすでにアクティブフェイズドアレイレーダーに組み合わせる液冷システム(アンテナ内部で冷却を実施する)を開発していることをはっきり示している。液冷システムの冷却能力は比較的大きく、加えてアンテナのアレイ面が拡大されているため、新たなフェイズドアレイレーダーの出力と持続作動性能は346型レーダーよりも優れているはずである。

あきづき級が採用するのはいわゆる日本のイージスに似た指揮作戦システムであり、FCS-3AはアメリカのAN/SPY-1のコピー生産に属するレーダーで、最大探知計測距離は200km、同時に300の目標が追跡できる。

コルカタ級のメインマスト上にはイスラエルが研究開発を援助したX周波数帯EL/M-2248アクティブフェイズドアレイレーダーが集成され、空中から来襲する目標が捜索、追跡でき、かつ艦載対空ミサイルのために制御誘導を提供することができる。この艦はさらに遠距離赤外線早期警戒・追跡センサーを装備しており、レーダーが作動できない時、一定の探知計測能力が保持できる。

まとめると、052Dのレーダーはあきづき級より弱いかもしれないが、コルカタ級よりは強い。

(頑住吉注:これより6ページ目。画像のキャプションは「コルカタ級駆逐艦はデリー級駆逐艦の後、インドが1996年に後続のプロジェクト15A駆逐艦計画を展開したもので、基本的にはデリー級の改良版で、主な改良項目は艦体のステルス設計と武器装備の強化である。インドは2000年5月に3隻のコルカタ級の建造を批准し、平均それぞれの艦に380億ルピー(約9.5億アメリカドル)前後を費やす。コルカタ級の艦体の全長は約163m、全幅17.4m、標準排水量6,800トン、満載排水量は7,000トンまで増加する。基本艦型はインドで現役のロシア製61型駆逐艦とインドが自ら建造したデリー級駆逐艦を参考にしている。比較的特別なのはコルカタ級がダブルのヘリ格納庫を設けており、2機の中型ヘリを搭載できることである(例えばインドの「ノースポール」対潜ヘリ)。」です。)

動力の対比

推測によれば、052Dはロシアの血統のGT25000をメインエンジンとして採用し、総出力は67,000馬力で、補助エンジンはMTUのディーゼルエンジンと推測され、総出力は10,420馬力である。

あきづき級は4台のロールスロイスのSM1Cをメインエンジンとして採用し、実際にはこれはすなわちLM2500の改良版で、総出力は64,000馬力に達し、一方補助エンジンに採用されているのは3台の2,400キロワットの発電器である。

コルカタ級はデリー級と同じタービンシステムをそのまま用い、メインの推進システムは2台のウクライナが提供したM-36Eガスタービンエンジングループで、総出力は64,000馬力に到達している。

全体的に見て、052Dの動力は見積もりによればあきづき級およびコルカタ級より大きい。だが、国産ガスタービンエンジンの信頼性問題を考慮すると、三者の性能には実際上大差はない。

まとめ

対比すると、我々は次のことに気付く。052Dは過去に比べて進歩が非常に大きいが、日本のあきづき級駆逐艦に比べると依然不足なところがある。だが052Dをインドのコルカタ級駆逐艦と比較すると、多数の技術指標が先んじた地位にあるはずである。このことから我々は、052Dはまだアジアにおいてずば抜けた地位にはつけない、ということを知ることができる。我々は遠くない将来、伝説の中の055型駆逐艦が驚きと喜びをもたらし、我々の長年の宿願を果たすことを期待する。


 中国人の評価でも「あきづき級駆逐艦に比べると依然不足なところがある」というのはちょっと安心です。何気なく「国産ガスタービンエンジンの信頼性問題を考慮すると」なんて書いてありますが、やはり問題が存在するんですね。「実際上大差はない」ってもし戦闘中に故障が起きたら致命的でしょう。





















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