「翼竜」2無人機が初飛行

 一般にはあまり注目されてませんが中国の無人機の発達は今後日本の安全保障に大きな影響を与えると思いますよ。

http://military.china.com/important/11132797/20170228/30287727_all.html#page_2


「翼竜」2無人機が初飛行:20時間巡航を持続できる 搭載重量は半トン近い

2月27日、中国航空工業が自主研究開発した新型長航続時間偵察・打撃一体型多用途無人機システム、「翼竜」2が中国西北の某高原の飛行場で初飛行に成功した。

27日は中国の旧暦の「竜台頭」の日だが、一声の発進指令と共に、指揮コントロール地上ステーション内の試験飛行員が制御キーを押し、「翼竜」2無人機01号機は滑走を行い、天空に飛び上がった。初飛行全体は31分間持続し、飛行機は11時47分に離陸、12時18分に着陸し、初飛行は満足いく形で完成された。

今回の「翼竜」2の初飛行成功は、我が国が全世界の大型偵察・打撃一体型無人機の一流水準入りしたことを象徴的に示している。中航工業成都所の副総設計師で、「翼竜」系列無人機総設計師である李屹東は興奮して、「中国の新世代偵察・打撃一体無人機が誕生した! 中国は全世界でアメリカに次ぎ、新世代偵察・打撃一体無人機を研究開発する能力を持つ国家となった。」と語った。

李屹東は、この挙は中国が海外市場に向け新世代偵察・打撃一体無人機航空輸出製品を交付する能力を持ち、全世界の航空装備輸出の中での競争力向上を象徴的に示している、とする。「翼竜」2はさらに中国で初めてターボプロップエンジンを装備した無人機である。彼は、中国の「翼竜」系列無人機の国内外でのパフォーマンスがずば抜けていることで勝ち取ったブランドの名声に基づき、「翼竜」2無人機は初飛行の前にもうすでに中国無人機輸出の、現在までの最高の海外注文を獲得している、と明らかにした。

今回の初飛行任務を担当したのは中国の功績ある試験飛行員、雷強で、彼はかつて殲ー10戦闘機など重要機種の初飛行任務も担当している。「翼竜」2に関し語り始め、この飛行の専門家は感嘆した。「これは非常に聡明な良い飛行機であり、初飛行任務はスムーズに完成した!」 「翼竜」2は完全自主水平車輪式発着、巡航飛行などの能力を持つため、飛行機と飛行員の役割、任務にいずれも重大な変化が発生している。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国の功績ある試験飛行員の雷強が翼竜2の初飛行任務で飛ぶ(画像のソース:AVIC)」)

「翼竜」無人機システム現場総指揮者である 李永光は、系列化された有人機から無人機まで、さらに時代をまたぐ系列化された有人機と無人機まで、中国の重要な航空製品は比較的短時間で繰り返しグレードアップを実現しており、これは国家の全体的実力の向上と航空工業の進歩の顕著な印である、とする。彼は、快速、軽快で、偵察・打撃能力を兼備する「翼竜」は正真正銘の「戦時は尖兵、平時は工兵、至る所で使える」ものだ、と指摘する。偵察・打撃一体化された多用途大型無人機システムである「翼竜」はコストパフォーマンスが高い、航続時間が長い、多用途、使いやすいなど多重の顕著な特徴を持ち、軍用、警察用および民間領域に適用され、偵察、監視、打撃など多くの任務の需要を満足させることができる。彼は、「自主創新に頼って航空報国を実現し、中国の航空製品のために国際市場も勝ち取る。中国航空工業はこのような時代をまたぐ無人機の研究開発と成功裏の初飛行により、自主的に新世代偵察・打撃一体無人機を研究開発する、全部のカギとなる重要な技術を掌握する実力と自信をはっきり示している。」と語る。

今回初飛行した「翼竜」2無人機システムは「翼竜」2無人機、地上ステーション、任務搭載荷、地上保障システムからなる。このうち、無人機は全長11m、全高4.1m、全幅20.5mである。飛行機の最大飛行高度は9,000m、最大飛行速度は370km/hに達する。飛行機プラットフォームの性能、動力の向上および搭載能力の最適化により、その最大離陸重量は4.2トンに達し、外部搭載能力は480kmで、20時間の持続任務航続を実現することができる。「翼竜」2無人機は合成開口レーダー(SAR)、レーザー制御誘導ミサイルおよびGPS制御誘導爆弾などの先進設備を標準装備する。この機は偵察、監視、対地打撃などの任務を執行することができ、拡張展開を経てさらに情報収集、電子戦、捜索救援が行え、軍事任務、対テロ平穏維持、国境パトロールそして民事用途に適合する。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「翼竜無人機システムの総設計師である李屹東(画像のソース:AVIC)」)

中国スマート製造の兵器貿易領域のスター製品の1つ、同時に中国航空工業の代表ブランドの1つとでもある「翼竜」無人機は、中国航空工業集団成都飛行機研究所によって自ら経費をまかなって研究開発された。プロジェクト始動から大量生産、引き渡しまで、ごく短い5年の時間に過ぎず、多項目の一流の成果が無から有に至り、奇跡と称するに堪える。近年来、この機種の無人機は成功裏に海外のハイエンド兵器貿易市場に進軍し、国の門を飛びだし、身を国際舞台に置き、航空展、軍事演習の中に頻繁にお目見えし、実際の応用の中で卓越した作戦能力を発揮している。

李屹東は、「全世界の同類無人機を縦覧すると、『翼竜』2とアメリカのMQ-9『リーパー』無人機は水準が同等で、世界一流水準に属する。中国航空人は着実にカギとなる重要技術を自主的に掌握することを通じ、無人機領域で全世界の航空競争の『カーブしての車の追い抜き』を実現することが有望である。」と語る。この総設計師の見たところ、未来の天空は無人機と有人機の天下で、両者の協同コンビネーションがあってのみやっと最大の程度で戦闘力が発揮できる。自主創新を堅持してのみやっとより大きな国際的発言権を持つことができ、それでやっと中国の飛行機をより大きな天空に向かわせ、より遠大な未来が持てる。彼は、「それぞれの世代の人全てに自らの使命がある。先輩の中国航空人は世界の歩みを奮起して追い、望んでも追いつけないところからその背中が見えるところまで至った。今日、我々は某いくつかのカギとなる重要領域ですでに世界先進水準に比肩、ないし同じ土俵で勝負しており、いかなる先導的な未来も探索している、と語る。

翼竜2が初飛行に成功(画像のソース:AVIC))


 まあたぶん現時点ではアメリカ製に完全には追いついていないと思われますが、コストパフォーマンスまで含めた市場競争力ではひょっとしたら勝っているかもしれません。この分野に投資してこなかった日本との差はもう埋められないレベルでしょう。


















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