LP42左側面

LP42バレルオープン

 ナチ・ドイツが攻勢から敗退に転じるころにあたる1942年に制式化された信号拳銃。それまでのワルサー信号拳銃は削り出し部分が多く、生産性が低かったので、より合理的な新型信号拳銃が要求され、エルマ社が開発を担当した。LP42はプレス加工を随所に取り入れ、生産コストや所要時間を大幅に削減し、性能はワルサーと同じかそれ以上だった。シングルアクション、ハンマー露出、中折れ式、装填指示ピン、オートエジェクターの装備など主な仕様はワルサーのそれを踏襲し、弾薬も共通だった。国防軍、戦車隊、ルフトバッフェでも多数が使用された。また戦後もほぼ同じ構造の改良型が西ドイツ軍によって使用され続けた。



実銃データ

○全長:220mm ○:銃身長:155mm ○重量1120g ○口径:26.65mm


 資料には『Deutsche Leucht und Signalpistolen」(Wolfgang Kern著)などを使用した。キットはパーティーゲーム用の「プッシュボンクラッカー」をカートリッジがわりに使用する。フレーム左のボタンを押すとバレルが自動的にオープンするのでここにクラッカーを入れる。バレルを閉じると全体写真のようにチャンバー後方に装填指示ピンが突き出す。ハンマーコックしてトリガーを引くとクラッカーが鳴り、その後ボタンを押すとバレルがオープンして撃ちガラが数ミリ押し出される。これらの操作は実銃とほとんど同じだ。ハンマーはダミーで実際はトリガーの力で押してクラッカーを鳴らしている。またチャンバー、バレルにはガス抜き穴を設け、安全対策とした。実銃通り基本的に分解不可能で、完成品の左右フレーム接合部には鎔接跡を再現した。

当時の価格:キット9,000円 完成品17,000円


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